gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「グリーンルーム (2015)」腕ひしぎ逆十字固めの有用性。イェルチン君R.I.P🤢

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原題:Green Room 監督:ジェレミー・ソルニエ
制作会社:A24 製作国:アメリカ 上映時間:95分

 

このポスターめちゃくちゃカッコいいな
この監督誰だろ?って思って調べたら「ブルーリベンジ (2013)」の人だった。
このソルニエ氏、どうやらタイトルに色が付けるのがお好きなご様子。
次回作は何だろう‥「レッド・シーツ」とか赤色じゃないか?
「イエロー・シーツ」とか黄色の可能性も捨てきれない(ただしシーツがテーマの映画が作られる可能性は極めて低い)
パンクバンドが田舎のネオナチが集まるライブハウスの楽屋に立てこもるサバイバル。
主演は昨年、不慮の事故で亡くなって本作が遺作になったアントン・イェルチン氏。
ターミネーター4」カイル役、「スタートレック」リブートシリーズ1,2,3でのチェコフ役などが有名だが、俺としてはジョー・ダンテの「ゾンビ・ガール」の主人公役が好きだった。
ネオナチのリーダーである悪役ボスはスタートレックピカード艦長X-MENのプロフェッサーXなど主にツルピカのハゲ役を得意とするパトリック・スチュワート

バンドメンバーのギター女子は「ローラーガールズ」でエレン・ペイジの親友役、「ファイナル・ガールズ」でも出てたが、若者が多く出てる映画で美人ヒロインのそれほど可愛くないが優しい友達役をよくする子という印象が強い。
ライブハウスの店長役はブルーリベンジの主人公役のおっさん。他の奴は知らん

 

Story
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パットアントン・イェルチン)が所属する売れないパンクバンド〈エイント・ライツ〉の四人は、出演が決まったオレゴンの田舎町にあるライブハウスに出向く。
しかし、そこは狂気のネオナチ集団の巣窟だった―。
殺伐とした雰囲気の中、演奏を終えたバンドはグリーンルーム(楽屋)に戻った時にネオナチスタッフによる殺人現場を目撃してしまう。
この田舎町のネオナチをまとめているボス、ダーシーパトリック・スチュワート)は全ての目撃者を消すことを配下に命じ、バンドと殺された少女の友達は全員命を狙われるはめに。
状況は圧倒的に不利。バンドと少女は総勢5人で丸腰。ライブハウスを取り囲む凶悪ネオナチ軍団は重火器を装備しており獰猛な犬も連れている。
恐怖に怯える少年少女はグリーンルームに籠城し脱出手段を考えるが、ネオナチ軍団が次々に侵入してくる。彼ら彼女らは無事グリーンルームから脱出し、この状況を打破できるのか?――

 


スマホ忘れる死の予感
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バンドのメンバーは、
★イェルチン演じる主人公パットは、普通っぽいベース青年。

★気が短い緑の髪のボーカル青年。
★マネージャー的な交渉もするしっかり者のギター女子。
腕ひしぎ逆十字固め得意とする長身のドラム青年。
‥の四人。

彼らは田舎の、極右や狂信的ネオナチが集まる保守的なライブハウスでライブする。
そんなカス共がたむろしてるライブハウスに来たもんだから、パンク精神がむくむくと膨らんだ緑髪のボーカルの提案で攻撃的な曲を演奏。
「ネオナチFUCK!」とか「ちゃんと自分の頭で考えて行動しようぜ?」とか、そんな意味の歌詞。レイシストどもを煽っていくスタイル~
だが、それはカチンときたネオナチにちょっと酒瓶投げられる程度で済み、これは別に事件にはならない。
ライブが終わり「ネオナチつっても大した事ねーな」って感じでギャラを受け取り帰ろうとしていたバンド。
そこでイェルチン君が忘れ物のスマホを取りにグリーンルーム(ライブハウスの楽屋)に引き返すと、ライブを見ていた客だか対バンだか忘れたがとにかくライブハウスにいた女の子が、頭にナイフをブッ込まれて死んでいた。
驚くイェルチンくん達バンドメンバー。
ライブハウス店長やネオナチは彼らを帰してくれず、スマホを取り上げられグリーンルームに押し込まれる。
グリーンルームにはイェルチン君バンド4人、あと殺された女子の友達の金髪女子がいた。
外では、銃を構えた巨漢ネオナチが見張りしている。
やがてネオナチのリーダーと思われる初老の男(パトリック・スチュワート)が到着。
通報を受けてやって来た警察には、身代わり役の下っ端のネオナチ少年二人が「俺らがやった」と虚偽の自供をして逮捕される。これでもう警察は再度やって来ることはない。
このままでは皆、口封じのために殺されてしまう。
いったいどうなってしまうのか

 

腕ひしぎ逆十字固めの有用性
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グリーンルームには見張りのネオナチがいる。
だが隙を見てバンドメンバーで唯一、腕力ありそうなドラムの青年が、見張りの巨漢ネオナチに自身が得意とする
腕ひしぎ逆十字固めを極める!銃もゲット
巨漢ネオナチは見張りから人質へと位が下がった。お前はそこに座っていろ!
だがライブハウスを取り囲むネオナチ達は銃や武器をいっぱい持っている。
そんな中、銃一丁だけ持っててもどうしようもない。
仕方なくイェルチン君はパトリック・スチュワートとの交渉の末、銃を渡して投降しようとする。

銃を失ってしまうと人質にしていた巨漢ネオナチが暴れる恐れがあるので、とりあえずドラム青年は巨漢ネオナチを腕ひしぎ逆十字固めを極めた態勢で拘束。
これなら安心だ。
巨漢ネオナチが隠し持っていたカッターナイフも金髪女子が取り上げた。

さすがに凶暴な巨漢ネオナチといえど、これほどガッチリと極められた腕ひしぎ逆十字固め逃れることができないというわけよ。
この状態を振りほどける者は神か悪魔しかいない。
ネオナチよ、お前は神か悪魔か?答えは?
ネオナチ「ノー」
じゃあ無理だな。

ドアの隙間からハゲに銃を渡そうとしたイェルチン君だったが、出した腕をマチェーテみたいな長刀で斬られまくる!
斬られたというか、手首がブランブランに取れそうなくらい斬られてる!
重症‥っていうか、もうこれだけで死んでもおかしくない深手だ。
ヒエッ

イェルチン君は再びグリーンルームに引きこもる。
そして、しばらくは顔面真っ青で死にそうになってたが、これはアメリカ映画なのでダクトテープを巻いたら全開した。
たいていのアメリカ映画では、ダクトテープを巻けばバイオハザードのハーブよろしく万物は全て修復される。銃で撃たれようがナイフで刺されようがダクトテープさえ巻けば大丈夫だ。
アメリカンプロレス‥WWEではパイプ椅子で殴られたら総体力の80%が失われてしまう。チャンピオンベルトでは90%。スレッジハンマーで殴られたら実に98%の体力を失う。僕はエンターテイメントのこういったお約束が凄く好きだ。

どうやら話し合いは決裂したようだ。
殺し合うしかない。

仲間のイェルチン君の腕が斬られたので、ドラマー青年もまた腕ひしぎ逆十字固め極めていた巨漢ネオナチの肘を、そのまま腕ひしぎ逆十字固めペールワンの腕を折った猪木の様に完全に破壊!
折ったぞ~~
夢がかなったね。

ドラマー青年は肘を破壊されつつヤケクソで暴れるネオナチをスリーパーホールドで捕獲!そのまま絞め落とす。
それにつけてもこのドラム。極め技も絞め技もマスターしてるとは。

すると友達を殺されてムカついてた金髪女子もプッツンいって、娯楽映画のノリじゃなくまるで解剖みたいにスーッ‥と巨漢ネオナチの腹を掟破りの(※相手から奪い取った技の意)カッターナイフで切り裂いてSATSUGAI
ネオナチ死亡!
この攻防によってバンドメンもネオナチ軍団も、動きだしたらどちらかが滅ぼされるまで止める事の出来ない巨大な機械に飲み込まれた。
死闘という名の機械に‥

それにしてもこのネオナチ、腕ひしぎ逆十字固め2回、スリーパーホールド1回、とどめの掟破りの凶器攻撃と数10分くらいの間に4回も負けてるのが面白い。
一体、何回やられとるんや。ちゃんと復習してきたん?
だけど彼ももう二度と負ける事はないね。死んでしまったから‥( ´・ヮ・`)

 


ネオナチ軍団
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バンドメンvs.ネオナチ軍団の一騎打ち、その闘いの火蓋がきって落された。
しかしバンド側の武器は、ネオナチから奪ったリボルバー銃一丁と小さいカッターナイフ‥まだマシだとして後は、その辺に落ちてた消火器とか蛍光灯とか棒っきれしかない。

一方ネオナチ側は軍団を束ねて操る頭脳明晰なパトリック・スチュワートをTOPとして、人の頸動脈を噛み殺せるほど獰猛に躾けられたワンちゃん(あまり大きくないこの犬に一度噛みつかれてしまうと、どういうわけか立ち上がる事も抵抗すら殆ど出来なくなる地獄の番犬ケルベロス)とそれを操るトップブリーダー。何丁もの銃と長刀。
そしてとうの昔に自分の頭で考える事をやめてしまった使い捨てネオナチ青年軍団。
そんな使い捨てネオナチ軍団は何度も強行突破乱入してくる。

ネオナチ軍団全員が乱入して銃を乱射すれば、あっさりバンドメンを皆殺しにできるのだが、それはしない。何故なら銃を乱射すればライブハウスに、抹消しきれない証拠が残ってしまうからだ。
だからパトリック・スチュワートは、犬とか一発しか発砲を許されてない銃を持ったネオナチを、チョロチョロとジジイの小便のように少しづつ投入させてバンドメンの命を削っていく。
武装したネオナチ軍団にヒョロヒョロのバンドメンたちはひとたまりもない。
だが狭い室内なら腕ひしぎ逆十字固めがあるからバンド有利。

前述の理由で、少しの武器を持った少人数づつしか突入できないために、バンドvs.ネオナチ軍団が成立する。
言うなればジョン・カーペンターの傑作「要塞警察」を地味にした感じの映画だ。
何年か前に友達が参加したイベントに行った時、知り合いの彼女が学生時代にアメリカの田舎に留学に行った時に白人至上主義者にとんでもなく酷い目にあった話を聞いて物凄く落ち込まされた。
映画だからではなくアメリカの田舎には恐ろしいファシストはどうやら本当にいるらしい。
★「ブルー・リベンジ」の時もそうだったが、この監督の映画はリアルな描写が多い。
「娯楽映画だからこいつはこうなるだろう。あいつはフラグ立てたから死ぬだろう」みたいな娯楽映画のお約束通りに進まない。

意外なところから敵が出て来たり、意外な形でキャラが死んだりする。
バンドvs.ネオナチ軍団が鉢合わせての銃撃戦も、普通だったら善玉サイドが全く喰らわなかったり逆に仲間がドラマチックに撃たれて非業の死を遂げたりするものだが、本作の場合は普通にパスっ‥パスっ‥と、グズグズに撃たれて逃げたりそのまま普通に死んだりする。
敵が突然現れる場面でも衝撃的なSEが鳴ったりクローズアップされたりはせず、まるで会計の時に定食屋の奥から店のオバハンが
モッ‥出てくるかのように普通に出て来る。
また主人公なので
最後まで生きてるイェルチン君が、一番最初に手首取れそうなほどズタズタにやられてしまうというのも意外性あった。
その代わり「ダクトテープ巻いたら、取れそうな手首が全開する」という可笑しいシーンも生まれた。それも本作のお楽しみポイントだ。

そういった良い意味で、けれんみのない描写が緊迫感ある雰囲気を作っていた。
そんな感じでクライマックスに突入して色々あって終わる。なかなか面白かった。
ドラマ部分や細部やメタファーが示すものやバンド的なオマージュなどの感想らしい感想は違うブログの感想でも見に行ってください。

 

 

さらばイェルチンくん
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イェルチンくんは「最近良く見かけるなぁ」って感じの「スタートレック」リブートシリーズや「ゾンビガール」「ターミネーター4」その他数本の映画でしか知らなかった、名前もよくわかってなかった俳優で、特別ファンだったわけでもなかったが良い感じの俳優さんでしたね。
本作ラストの主人公。もう元には戻れなくなりつつも爽やかな姿はカッコよかった。イェルチン君の命も、アメリカ映画にだけ出てくる何でも治る魔法のダクトテープを巻いて復活できればいいのにね‥
R.I.P. イェルチン君



そんな感じでした

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グリルチーズサンド 🥪

 

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グリルチーズサンド作って食ったらすげーうまかった。
画像見てわかるようにちょっと焦がしてしまったが。ライト・マイ・ファイア
この特に使いみちなかった分け分けプレートも、あつらえたように2つに分けたGCS(グリルチーズサンド)が収まったのもテンションがあがった(このテンあがは言うなれば持ってる本を本棚に入れたらぴったり全部収まって隙間もない‥といった快感に似ている)。
同時にポテトポタージュ飲むと凄くうまいし、これによってうまいサンドを食ってる時間を引き伸ばして体験を長くする事が出来る。
こいつを胃に収めてやりたいんですが構いませんね!!
シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014)」で主人公のシェフ(ジョン・ファヴロー)が息子に作って食わせたグリルチーズサンドうまそうだったなと思って作った。
食パン両面にバター塗ってチーズを挟んで2つに切り分けるだけ。

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これだけですげーうまい。本当は隙間からチーズがこぼれてたらもっとうまそうだがチーズをケチったのでそれは叶わなかった。
具を増やしたらどうなんだろうと思って、スクランブルエッグとかマッシュポテトを挟むのも試してみて、まあうまかったが、このサンドはどうやらバターやチーズでパン生地がトロトロになった部分‥トロマン状態がサンド全体の多くを占めれば占めるほどアズスンアズ旨い事がわかった(TORO-MAN現象
一言で言うと昭和のヤンキーのカバンみたいにペッタンコになった方が旨い。
だから具を挟むにしても申し訳程度のレタスとロースハム挟んでマスタード的なものをかけるだけに留めた方がいい。これならTORO-MAN現象を維持させつつサンドを完成させることが出来て、これがベスツ。俺を信じて俺を
具を挟んで分厚くしてしまうのはシャバ僧のやることだから、そんな奴は家に帰って漢字ドリルでもやっとれや。ものさしで耳たぶブッ叩いてやるぞ
実際のところ、あまりに簡単で書くことは何もない。
そもそも最初の2行くらいで全て終わっている。
しかし終わっているとか終わっていないとか、
そんな事じゃない。
そんな事じゃないが、どう言っていいのかわからない。
そう‥
いつもわからなかった

こんなに安くて簡単に作れるとは知らなかった。
何で今までこれを俺に教えてくれなかったのか
に教えてくれないことでとんでもない興奮を得てますんでしょ?
これは子供の時の自分が好きそうな味だから昔の自分に食わせたかった
だけど冷静になってみると、バターとチーズで強引に旨く思わされてるだけという気がしないでもない。
2片だけで380キロカロリーくらいあるし。まあいい

「シェフ」からは他にも、やはり代名詞のキューバサンドを作りたい。スカヨハに作ってあげてたエロいパスタもうまそうだ。

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そんな感じでした

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「ラ・ラ・ランド(2016)」これは、良かったので観てたら脳内が老若男女の男女に分裂した

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原題:La La Land 監督:デイミアン・チャゼル 製作国:アメリカ 上映時間:128分

この監督はまだ「セッション」観てないからよく知らなかった。
さすがにライアン・ゴズリングエマ・ストーンは好きだが‥(今この二人を嫌いな人がもしいたらその人はおかしい)
そして本作は先日、アカデミー賞で史上最多の14ノミネートされたらしい。
アカデミー賞を総なめにするような映画は、たいてい社会的すぎる内容のものや時勢にあった映画がアカデミー賞会員というムラ社会の政治によって選ばれるせいか、観ても「良く出来てるな」とは思いつつそれほど面白くない上に感動しないもの多く、観て一年もしたらすっかり記憶から忘れてしまうものが多い。
更に「夢を追いかける若い男女二人の恋をミュージカルにしたもの」と言われても、ミュージカルあまり観てないし現在恋人いない中年が一人で観に行っても‥と躊躇していた。更にラ・ラ・ランドというタイトルがムカつく。死ぬがよい
だが実際、この映画は良かった。
これはもう、かなり多くの老若男女が楽しめる感じな気がする。

女優を夢見るエマ・ストーンと、クラシックなジャズクラブを開きたいピアニストのライアン・ゴズリングが出会って恋をして、やがてすれ違いが増えて‥という内容のミュージカルで、ストーリー的にはよくある話だがもうとにかくよかった。
観てる時の快感が凄い。
冒頭、渋滞してる車の人達が車から降りてワンカットで歌ったり踊りまくるミュージカルシーンから映画がスタートする、ここだけは正直映画に引き込もうとカマされてる感じがしてイマイチ乗れなかった(だけどラストシーンまで観て思い返すと、この映画自体の性格からして渋滞というネガティブ要素をポジティブに転化させて客に見せてたのかなと思ったから二回目以降観たらイラッとしないだろう)
それ以降のミュージカルシーンはずっとよかった。
その多くは、主役の二人が二人きりでいるデートシーンなどがひっそり‥とミュージカルになる。
ワーッ!って感じの大ミュージカル大会とか引いてしまうのでこんなもんでよかった。
最初は訝しげに疑いの目で本作を観てたが、エマ・ストーンがルームメイトの娘たちとパーティに行く女子会ミュージカルの気持ちよさは、観ていて脳内に
「 芸 
という言葉がネオンになって浮かんだ。
ポスターにもなってる主役二人が丘の上でタップシューズに履き替えて踊る様とか、あまりに可愛くて
エンターテイメント
という言葉が脳内に浮かんだ。
エンターテインしすぎだろ。。
僕は印象的な時に凄くベタな言葉が脳内に活字となって浮かぶことが多々ある(たとえば友人への友情が高まりすぎたパーティで酔っぱらいすぎた時に友人の頭上に「フレンドシップ」という立体的なローマ字が浮かんでいた事がある)

ゴズリングは、無表情でただ遠くを見てるだけで何か胸を打つ不思議なキョトン顔をしているが(何も起きてないうちから、何だか胸にポッカリ大きな穴が空いた男のように見える)その無表情はずっと一緒なんだが終わりの方に行くとその顔を見てるともう何だかたまらないものがあった。
エマ・ストーンは元々、表情豊かな女優だが本作でもかなり凄い顔していた。
もう「ガラスの仮面」的というか、大映ドラマ的というかゲイの人が好きそうな大昔の大女優風っていうか‥もうエマ・ストーンの顔じゅうが顔という感じ!
ゲームの3DCGキャラに喩えると、エマ・ストーンの顔のデータだけに、他のキャラクターの全身データを数人分ブチ込んだ感じ!エマ・ストーンの表情筋にはかなり多くのポリゴンで出来ていた。
顔芸が凄まじく、彼女が衝撃を受けたり心が傷ついた時なんて「ガシャーン!」と心が落としたガラス細工のように張り裂ける音がしてスクリーンにもヒビがいきそうな勢いだった。
嬉しい時も顔に出まくるし、誰が見ても明らかだし心に刺さるものがある。
サイレント映画をわざわざ作るならエマ・ストーンが最適だなと思った(台詞喋らなくても思ってることが全部顔だけで表現できる)

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鳴ってる音楽は詳しい事わかんないので飛ばすがいい感じ。
照明や背景や衣装のカラフルさもあまりに綺麗でうっとりする。
ここ数年流行った80年代的照明‥とまではいかないがやはりピンク&ブルーの照明が多かった。
そして「ここ気持ちいい場面だが、もう少しカメラがここで回り込めばな~」とか思ってると大抵の場合、その思った通りにカメラが動いて適切に気持ちいい構図で止まってくれる。
そんな事があまりにも何度も続くので観てるうちに「ひょっとしてこれは俺が観ている夢ではないだろうか‥」と思えてくるほどだった。
観に行く前に本作のネット記事かなんかで「有名人のコメント」みたいなのを読んでると誰かが「まるで夢を見ているよう‥」とか言ってて、そういう有名人コメントは毎回あるせいかイラッとして「バカかこいつ」と思ったが、そんな俺も実際観てると「夢を見ているよう‥」と思ってしまった。コメントの人にはこの場を借りて謝るしかない
だけどそれは綺麗だからではなく、あまりに気持ちいいカメラワークで更に動いて欲しい通りにだったからという事を念押しておく‥(別に押さなくてもいいが‥)
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展望台デートで二人が星空を舞い始めた日には、俺の脳内の少女やOLやオバハンやオカマちゃん‥要は自分の中の女性性たちが集合して「なんて素敵なのっ」と身を震わせて騒ぎ始めた。
そんな時、俺の中の男性性はゴズリングと同化し、彼のように前髪を垂らして腕組みして俺の脳内の他の女性性達が騒ぐさまを微笑んで見ていた。
何故こんなに心を大勢の男女に分裂させて観なければいけなかったのかというと一人で観てたからだろう。観終わった後に感想言う相手がいないから分裂したんだろう。まあ感想ブログもその一種か(そう書くと途端に自分の事が哀れな男に思えてくるな)

後半以降のことはさすがに書かないがまあ色々あって終わる。
前半あまりにも素敵なデートした展望台に後半やってきて現実的な相談するを場面では、すっかり普通の展望台として撮っており主役の二人も「昼間来ると、なんかアレだね‥笑」と言うシーン。これも最高だろう
最後どう終わるのかと思ってたが、ゴズリングの弾く曲によって二人の過去が流転し始め二人の業(のようなもの)が全て昇華され本当はこうあってほしかったというようなゴズリングの(もしくは二人の)想いが映像となって展開され、これはもう観ててヤバい感じなのだが二人が出会ったJ・K・シモンズの店での良くない出会いに戻る時は、さすがに久しぶりにうるっと来ました。。
そういえば出会う瞬間、確かに変なシーンだとは思ったんですよね。
本作のゴズリングはクールガイで最後まであまり多くを語らないキャラだったが、
「この一曲で、すべてをわからす」という演出は感動するしかない。
ここでは自分が男なためかゴズリングだけに感情移入して観てたので、心の中の少女やオバハンやオカマは出てこず、俺の脳内には一人でぽつんとピアノに座ったゴズリングが映画の中のピアノに座った自分のことを観ていた。
www.youtube.comだからかなり良かったですね。。
細かい文句‥文句ってほどじゃないんだけど、主人公の二人が険悪になってる時間が短すぎる。
楽しいのはいいが本作は楽しい場面が多くて、ギスギス期が短すぎた気がした。
上手く行ってないギスギス期がもっと長ければラストでもっと感動できた気がする。
というか二人の仲が悪い時でも、本作自体はテンポ良すぎて楽しいので、すれ違いが多くなってきたときからのギスギス期は、わざとテンポ悪くしたり少し退屈にして客を少し不快にさせた方が良かったかもしれない。
あと作中で何度かスマホからデフォルトで付いてるスマホの着信音が鳴ったり登場人物がスマホをスワイプする場面が何度かあったが、本作の雰囲気とスマホがあまりにも合ってないように思えて嫌だった。
まあそんな事は些細なことです。。凄く良かったです
この映画が似て映画はいっぱいあるが、自分はサム・ライミの「スパイダーマン2」を思わせられた。


そんな感じでした

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gaga.ne.jp

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『ドクター・ストレンジ』(2016)/西洋医学に見捨てられ東洋魔術でヒーローになっても医療を捨てないドクター👁

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原題:Doctor Strange 制作:ケヴィン・ファイギ 監督&脚本:スコット・デリクソン
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ

制作会社:マーべル・スタジオ 制作国:アメリカ 上映時間 115分
シリーズ:『ドクター・ストレンジ』シリーズ、マーベル・シネマティック・ユニバース

 

 

 

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェイズ3の2作目。MCU15作目。
来年、一作目の「アイアンマン(2008)」から数えるとMCU10周年‥と思うと時が経つのは早いですね。
この監督は知らなかったが本作の監督に決まった時に気になって、同じ監督作の「NY心霊捜査官(2014)」観たらオカルト表現がめちゃくちゃ好みだったので本作への期待が上がった。

「NY心霊捜査官(2014)」警察官&エクソシストvs.軍人の肉体に憑依した霊的にも物理的にも強い悪霊!悪魔祓いシーンの魅力 - gock221B

あと、海外コミックを扱うネットラジオ「ラジオビューグル」に、アメコミ関係の仕事をよくされている光岡三ツ子さんが何度か出ているが、70年代MARVELの「ドクター・ストレンジ」やガーディアンズ等が、当時のサイケデリック文化や神秘主義への傾倒が見られるMARVELコミックについて語る回が面白かった。

第211回 ラジオビューグル(2014年11月23日)アメコミ界の女王再降臨 光岡三ツ子リターンズ その2: Radio Bugle

それらの忘れ去られた神秘主義的な要素が、MCUに魔法系(ストレンジ)やコズミック系(ガーディアンズ)がプラスされた事によって、今後のMCUでは神秘主義的要素が絡んでくるんじゃないか?」みたいな話が凄く面白かった。この辺の話の続きがもっと聞きたい。
これを語ってる光岡さんも、何だか途中からきまってる人の自動書記みたいな‥うわ言みたいにブツブツ語ってるヤバイ様子も含めて凄く面白かった(おそらくまだ言語化してない自分の中での考えを初めて口にしているからだろう)



 

 

 

 



このキャラは発表されたときから何となく
「ひょっとしてトニー・スタークのポジションになるキャラなのかな?」と思っていた。原作の二人は別に似てると思わないがMCUキャラとしては彼らは
・傲慢で金持ちで仕事できる技術職の、友達が少ないヒゲの独身中年
・慢心してたら深刻な重症を負うのがヒーローになるきっかけ
・師に出会って改心して、師は去り自分は真のスーパーヒーローへと生まれ変わる
・「ダークサイドに堕ちた自分自身」みたいな敵と闘う

・少し変人っぽい雰囲気だが老若男女に人気ある中年俳優が演じている
・キャラ的にも俳優的にも他のヒーローを引っ張れるカリスマがある
・傲慢な彼に付き合ってくれる腐れ縁の金髪ガールフレンドがいて
傲慢な彼に付き合ってくれる黒人サイドキックがいる
・意思を持ってるかのような道具がいる(社長のロボットアーム、ジャービス、ストレンジのマント)

など共通点が多い。
ドクターストレンジ原作は全然読んでないのでよく知らない。
90年代からずっと一番好きな絵柄のコミックアーティスト、クリス・バチャロが描いた最近のやつが邦訳されたみたいだから最低これは読もうとは思うが ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL) あとはクロスオーバーで出てくる彼しか知らない。
ヒーロー中、最強に近い強さを誇りつつも、あまりに強すぎてキャラとして使い勝手が悪いせいか、すぐに隠遁して助けてくれなかったり逆に強すぎるからやられて「あ、あの強すぎるストレンジがやられた!?」的な、そんなソーとかシャザムみたいな世界一強いモブキャラみたいなポジションになりやすい印象。
だが、その強さは確かでMCUのキャラだと、ストレンジより強いヒーローは多分、限界までキレたハルクくらいしかいないはず。
敵だとガントレット付けたサノスの方が確実に強いですね。
彼は傲慢だが別に悪人ではない。天才的な外科技術でもって多くの人を救ってきたしこれからも救いたいと思っていた。
ただそれは「俺様の凄い技術をふるって、その結果、患者どもが救われるらしい」というもので、あくまでも自分が先に来ている。
もちろん医者なので金を払った患者を物理的に治せればそれでいい。
しかしそれではスーパーヒーローには足りない。
彼は事故で「神の手」を失う。彼は金や名声を求めていたわけではなく、あくまでも自分の腕を振るうことが生きがいなので絶望する。
面白いのが、敵の一人を仕方なく殺してしまった後で
「僕は人の命を救うため医者になったのに‥何てこった人を殺してしまった!」と嘆く
、そして免許皆伝の際にエンシェントワンに「マスター・ストレンジ」と呼ばれたら「ドクター・ストレンジと呼んでくれ」と言う。
彼のアイデンティティはあくまでも医者なのだ。
戦闘で刺されたり、仲間が重症を負う度に自分が居た病院にワープし、クリスティーンに治療させる。この場面は二回もあってストレンジのアイデンティティを強調させるし面白い。
西洋医学ダメ→東洋の神秘で回復して、普通の話だったら西洋医学を見放しそうなもんだが、本作では「物理的な怪我は西洋医学でしょ」と、ストレンジは東西の良いところを合わせて世界を救おうとしている事がわかる。
そして彼はエンシェント・ワンとの対話を通じて利他的な精神に遂に目覚める。
ここで本物のヒーロー、ドクター・ストレンジが誕生する。
そして、この利他的な精神によって最終的な敵を退けることに成功する。

 

 



・アガモットの眼(インフィニティストーン:タイムストーン)
時間を操る。
自分や自分が選択した者以外の万物の時間を巻き戻したりループさせられる。
その中身は6つのインフィニティストーンの一つ、時間を司るタイムストーン。
そのパワーは神に匹敵するほどなので暗黒次元の王であるドルマムゥも抗うことはできない(しかしアガモッドの眼はドルマムゥより上だが、ストレンジ自身にはドルマムゥを打倒できる攻撃力はないので時間の檻に閉じ込める事しかできなかった)
スマホのアプリみたいにリンゴを腐らせたり元に戻す映像がクールだった。
モルドに「それを使ったからには代償がある」と言われてたが、使用してしまったことを宇宙のサノスが察知して地球に奪いに来るんでしょうね(ちなみに地球にあるインフィニティストーンは今のところコレとヴィジョンの額にあるマインドストーンの2つのみ)
そして「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」(か又はインフィニティウォー2)で善戦虚しくサノスに奪われてインフィニティ・ガントレットを完成させられて無双され、皆でサノスを倒した後は再びストレンジが「責任を持って私が保管しよう」って言って元通りになるのは間違いない。
師匠だったかウォンだったかは忘れたが、このアガモットの眼は、一つのラインの時間の巻き戻し早送りというより、どうやらマルチバースに干渉して時間操作してるっぽい?のでかなり危険な感じがする(よくわからないが物を1秒前に戻したら、1秒前の別の次元の物とそれを入れ替えてる気がする)。説明が難しいからもうやめる。今後わかるだろう
・多元宇宙(マルチバース
このMCU世界は様々な次元が重なり合ってできている多元宇宙(マルチバース)だという事が明言された。これによって今後もしFOXからX-MENやFFを取り返せた時に「マルチバースのヒーローがこっちの世界に来た!」とか言って、今までMCUに存在しなかった彼らやミュータント設定を幾らでも出すことが出来るようになった。
というか、死んだキャラ‥たとえばよくわからん理由で殺してしまったクイックシルバーを別次元から連れてくれば生き返らせられる(だが、これをやったらMCUの人気がさすがに一気に落ちると思うからやらないだろう)
・ミラー次元

この映画の代名詞的な要素。
LSD的なケタミン的な‥または2つ同時に食ったような映像が展開される。
幻術ではなく、次元と次元の狭間に存在して移動できる技術らしい。
我々がいる3次元よりレイヤーは上だが時間は3次元同様、普通に流れてるので4次元ではない。つまり3次元と4次元の間の3.5次元。
「魔術師達はこの3.5次元を移動できる能力を持つ」というのがこの能力かな
あくまで次元と次元の隙間にいるだけなので三次元の一般市民には知覚できない
暗黒ミラー次元
これはエンシェント・ワンとカエシリウスが使ってたが詳細がよくわからない。
ウネウネ動いてるミラー次元を移動するだけでなく、自分だけが上下左右を自在に操れたり好きなように組み組み替えられる能力かと思われる。
相手より上手く使えば上下を好きに決められるので敵を奈落の底に落とせる(落ちた者は三次元世界に落ちる)。
ストレンジがこれを使えるかどうかはよくわからないが多分使えるだろう
・遠い場所へ行けるゲート生成(テレポート)
メリケンサックみたいな何とかリングを指にハメて遠い場所へのゲートを開く。
つまりはテレポート。どこでもドア。
「何で、こんなリングみたいな要らんアイテム作ったの?」と最初は思ったが、戦闘中に幾らでもワープできたら強すぎるから、敵の攻撃でポロッとリング落とさせたりしてストレンジをワープできなくさせてピンチにして映画を面白くするためのアイテムだとわかった
アストラル体
幽体離脱。霊体となって肉体から抜け出す。
同じくアストラル体となって抜け出した敵を、自分もアストラル体となって抜け出して追いかけてボコって倒せる(その場合相手は死ぬ)
三次元世界の我々には透けた姿がたまに見えたり、ラップ音しか聞こえない。
つまり生霊。アストラル体か生身の身体のどちらかが滅びたら、死んでしまう
・魔法陣シールド。魔法の鞭。東洋武術
ストレンジの物理的な攻撃手段&防御手段。
シールドと鞭は光って自由に出せる事以外は物理的な盾と物理的な鞭と大差ない。
だけどドルマムゥの攻撃をある程度は魔法陣シールドで防げてたから、神秘的な攻撃からの防御もできる模様。‥という事は魔法の鞭も神秘的な存在に対して作用できると思われる。
ストレンジを凄い魔術師のように見せながら、敵がバケモノだろうとチンピラだろうと同じくらいのノリでストレンジを戦わせることが出来る便利な武器
武術もマスターしてたので生身でも他のヒーローとある程度は闘えると思われる
・空飛ぶマント
付ければ浮遊できるし、意思を持って独自に動くマント。
アイアンマンやスーパーマンみたいにギュンギュンとは飛べず、フワ~とゆっくり飛ぶ感じしかし高度は問わないみたい)
有効な魔道具がある場所を教えてくれたり敵を絞め上げる。
頑固な性格だがストレンジには何故か懐いた。
ストレンジの事が大好きらしく、彼の顔が汚れていたら拭いてくれる可愛い奴。
・それらを踏まえてストレンジの戦闘能力をまとめると
ミラー次元を展開して攻撃や防御に使える。
ゲートを開いて確実に逃げたり、敵を遠くに捨ててこれる。
物理的な敵に対しては浮遊したりワープして、魔法の盾と鞭と体術で闘う。
霊的な存在に対しても身体からアストラル体だけ抜け出してボコって倒せる。
最終的には(リスクはあるが)アガモットの眼で時間や多元次元を操って、邪神程度なら倒せはしないが引き分けにはできる。
という事でスペックだけ見るとMCUヒーローの中では最強に近いが、アイテムを奪われたり不意にブン殴られたらブラックウィドウさんにもやられる可能性は充分にある。
とりあえずワープとミラー次元とアガモットの眼が強い。
他のMCUヒーローより劣る点としては人脈と戦闘経験が少ないところ。
ドルマムゥと暗黒次元(ダークディメンジョン)
ドルマムゥ」っていう表記は目も耳も滑って全然覚えられない。
今まで通り「ドーマムゥ」にすべきだった
「マブカプ3」での超カッコいい姿ではなくFOXのギャラクタスみたいな曖昧な姿だったのが残念だった。現世に現れたらこの姿になるのかな?

 

 
全然関係ないけど僕は2010年くらいの時に頚椎の骨が二個ズレた事がある。
ズレた頚椎が神経を傷つけて、右半身がめちゃくちゃ寒くなって感覚が薄れてきたり右手が動かなくなったりして病院行ったが、レントゲン撮って痛み止めくれるだけで全く治してくれなかった。
どうやら西洋医学では「頚椎の骨のズレを治す」方法がないらしい。
横になると余計に頚椎がズレるので寝る事もできないし、でも寝ないわけにはいかないので何時間も歩いて疲労をためて酒飲んで首を布でぐるぐる巻きにして何とか寝るが数時間経ったら痛くて目覚めてしまい骨の骨も前よりズレてるし困った。
病院や整体行ってもダメなので、柔道の師範をしていた叔父さんに骨つぎしてもらい(彼は道場で生徒の骨がズレたら触ってズレを察知してエイっとハメていた)、数日経てばまた骨がずれるのでまた骨つぎ‥というのを一ヶ月くらいやってたら治った。
叔父さんはこんなひどい状態の骨つぎはしたことなかったそうだがが上手くいった。
とにかく「医者に行っても西洋医学で治らないので見なかったことにされて、困ってたら東洋の体系立てられてない個人的な技術で治った」‥という体験ってだけですが、そのせいか前半のストレンジには感情移入できた

 




・エンシェント・ワン様
西遊記夏目雅子を思い出させて凛々しかった。

彼女の能力はどこまで出来ていたのかは表現が曖昧でよくわからない。
冒頭と後半ではフード被って闘う姿がめちゃくちゃカッコよかった

彼女はミラー次元から三次元に叩き落とされてしまうが、何故かその叩き落される姿もめっちゃカッコよかった。スタイルが良すぎるせいか、かなりのスタイリッシュやられだった
あと内心ムカついてても顔だけは常に、にっこにこなのが可笑しかった
絵に描いてみたが、常時この笑顔のままだった印象
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・オープニングは今までのコミックをパラパラめくるものから、パラパラめくりがMCUのヒーローたちの映像へ変化するものに変わった。
・カエシリウスは、今までのMCUヴィラン同様「主人公ヒーローが悪に堕ちたら?」という形を見せただけの敵キャラ。
彼は愛する者が死んで無限の生命を求めたらしく、彼には彼でドラマがあったんだろうがストレンジと世界を描くので精一杯で彼を描く時間はなかった。とにかくMCUではヴィランをじっくり描く時間はなく(あのレッドスカルですら使い捨てだった)殆どの敵はヒーローの影でしかない。例外は後でヒーローになるウィンターソルジャーくらいか
ロクに背景が語られない彼だが、涙を流しつつ訴えかけてくるシーンは、彼の辛い背景を想起させられてグッと来た。だからマッツ氏で良かったんだろうね
・ウォンはアジア丸出しで良かった。続編でも見れるね
・ヒロインの人は美人なのだが左頬にデカいイボがあり、それが悪いというわけではないが映画観てて「あ、いぼ‥」とめちゃくちゃ気になって仕方なかった
・本作のウリであるきまってるかのような映像、「他の次元は、フォトショップのレイヤーが重なっている感じ」とは思ってたがそれが映像で観れてよかった。
・エンドロール後のおまけは他のMCU作品へのヒキとストレンジ続編へのヒキ。
続編へのヒキを行うあのキャラには全然魅力ないね。。まあどうせドルマムゥとかシュマゴラスが出てくるまでのつなぎなんでしょう。
それにしても彼は、ストレンジが20分くらい説得したら絶対仲間のままでいてくれたと思うが‥。
・本作の時系列だが「ウィンターソルジャー」の時にはヒドラのファイルにストレンジの事が載ってたらしいので結構前の話らしい。
そうなると「シビルウォーの時何してたの?」という事になるが、単純にアベンジャーズと知り合いがいなかったか、もしくは彼の受け持ちは魔術方面なので別次元との闘いをしていたのだろう

・そんな感じでした
あまり文句もなく、とても良いオリジンだったしストレンジのキャラも良かった。
だが正直、アイアンマン一作目の構造と殆ど同じなので、本作も全くもって観る前に想像していたストーリー通りだった。
観てないのに「きっとこうなるんだろうな」と思ってた通りに話が進むという不思議な感覚。わかんなかったのはエンドロール中のおまけ映像で他のどのMCUキャラ出てくるかって事くらいだった。
統括するケビン・ファイギによって、長寿シリーズとしては映画史上例がないほど交通整理されて一定以上の水準を保っているMCU
それは凄いんだけど全部観てるとあまりにも積まれすぎて息苦しくなってきた感じもしますね。
そのせいか完成度では上であろうシビルウォーのDVDよりも、気楽に観れるデッドプールの方を何度も観てしまい知らない間にデッドプールの方が好きになってきた今日この頃。
SNSやりすぎる奴がなるSNS疲れみたいなMCU疲れのような症状が出てきた。

しかしここまできた以上MCUが滅びるか自分が死ぬかまで付き合わざるを得ない。
次は5月にガーディアンズ続編

 

 

そんな感じでした

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『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)/覚醒した雷神をも電気ショックで気絶させる服従ディスクと溶け棒が強すぎる⚡ - gock221B
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)/予想を裏切り期待に応えるMCUの到達点🎨 - gock221B
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スコット・デリクソン監督作
『NY心霊捜査官』(2014)/警察官&エクソシストvs.軍人の肉体に憑依した霊的にも物理的にも強い悪霊!悪魔祓いシーンの魅力 - gock221B
『フッテージ』(2012)、『フッテージ デス・スパイラル』(2015)/伝統文化のように古臭いやり方にこだわって古から今に呪いを伝える悪魔✇ - gock221B
『ブラック・フォン』(2022)/ワンシュチュエーションで最後までハラハラさせるし感動もさせる……意外な名作!☎ - gock221B

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Doctor Strange (2016) - IMDb

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「ナイスガイズ!(2016)」今回もまた女性に対する優しい視線👬

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原題:The Nice Guys 監督:シェーン・ブラック 製作国:アメリカ 上映時間:116分

 この監督は「アイアンマン3(2013)」で知った。
アイアンマン3は「MARVELヒーロー映画としては」「アイアンマントリロジー最終作としては」「大河ドラマMCUの一篇としては」‥そんな目で観たらイマイチだったけど、そんな事を全て忘れて「トニー・スタークとかいう凄いアーマーを持ったおじさんが主人公の映画」として、只の映画ファンとして観ると凄く面白い映画だった。
僕も最初観た時は納得いかない部分があったが、何度か観ると面白いなぁと思うようになった。
そんでこの監督の監督デビュー作の「キスキス,バンバン-L.A.的殺人事件(2005)」というのがあって観てみるとめちゃくちゃ面白かった(というかキスキスバンバンは、ただ面白いだけじゃなくて自分にとってかなり特別な一本になった)
過去の監督作はこの二本しかないが、特徴としてどちらも「この人は女性に対して思うところが凄くある人で女性に優しいな」と思い、そこが気に入った。
あと、突発的な死、スカす展開が多い。
そのスカす展開はオリジナルのキスキスバンバンではハマってたが、アイアンマン3では完全に逆効果になってた印象(だからアイアンマン3は凄く好む人と嫌う人が極端に別れる)
本作はキスキスバンバンに似た感じの映画っぽいので何気に公開を楽しみにしていた。

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70年代。
シングルファーザーの探偵ライアン・ゴズリングは老婦人に、彼女の孫であるポルノ女優の捜索依頼を受けるが、そのポルノ女優は既に死んでいる。
しかし探偵は
アメリアという別の娘の存在に辿り着く。
一方、そのアメリア本人から自分を探る者を退けるよう頼まれたタフガイの示談屋ラッセル・クロウ)は探偵をボコボコにする。
だが、示談屋は謎の男達に殺されかけたため探偵と手を組み、探偵と示談屋の二人(ついでに探偵の娘も)はアメリアを捜索する。そしてそれは意外な事件に近づいていく‥
みたいな話。

パルプ小説みたいな映画、そしてこの手の映画は予告編では面白さげだが観てみると面白くない事が多い(なぜなら「パルプ小説みたいな映画」を撮る人はカッコよさげな映画が作りたいだけというケースが多いので)。
でもこれはかなり面白かった。
テンポが良く、要所要所で突発的に車が突っ込んで来たり、観てる人のタイミングを外した瞬間に銃撃が起きたり、意外な場面で意外な登場人物が死んだりと楽しさがずっと持続していくので退屈な時間が全然ない感じ。
それにしても何の罪もない通行人が流れ弾に当たって死ぬ場面が異常に多くて、ここにも何か監督の意志を感じた。
死んだキャラには悪いが関係ない人が死ぬと作品世界が強固に感じられて面白くなる。
あと突発的な事故とか流れ弾とか‥そういうこの監督が得意なアレコレで映画世界の中の登場人物や事象が、お約束じゃなく本当にこの世界で生きてたり起きてる様に感じられた。これもこの監督の面白さの一部だろう。
そういえばライアン・ゴズリングがドジって「あ‥」って感じで窓ガラスで手首が切れてしまい信じられないほど出血するシーンではゾワッと寒気がして気が遠くなった。
映画の中で首や腕が飛んだりグロイシーンは平気だけど、こういう「うっかり手を切っちゃった」みたいなシーンの方がクラッとする。きっとリアルに感じられるからなんだろうね

ライアン・ゴズリング演じる主人公の探偵は、賢い娘と暮らすシングルファーザー。
成り行きで相棒となる示談屋は腕力で何でも解決するタフガイ。
探偵は異常なまでのドジで、何でもない場所でドジって大怪我するのが可笑しい。
しかし、後半まで来るとそのドジが伏線になって命が助かったり敵が勝手に死んだりするので彼のドジは彼の特殊能力の様に思えてくる。そして最初は何も出来ない男のように見えるが実は探偵としてのディテクティブ能力が高い事が徐々にわかってくる。
探偵父娘は、仮の住まいとして無機質な豪邸に住んでいるが娘は気に入っておらず庭に「架空の家」があるという設定でバーチャルままごとみたいな事をしている。
そんな事がわざわざ時間を割いて描写されるが意図がよくわからない。
とりあえず探偵は妻を、娘は母を欠いている事だけは伝わった。
ラッセル・クロウ演じる示談屋は元軍人でマッチョで腕っぷしが強く暴力も殺しも厭わない男だが、見ているうちに心の底では良い人間になりたがっている事がわかる。彼は数年前にやった数少ない善行を密かに心の支えにしている。彼は自分のハートに欠けた部分を埋めたがっている。
探偵は妻と死別、示談屋は女にフラれている。映画の中に女が不在なのは何故だろう?
主人公が二人のバディムービーで、彼らは自分の欠けた部分を相棒で補おうとしてるから、妻や恋人キャラがいたらややこしいから排除したんだろう。
この主人公2人と探偵の娘はかなり魅力が高かった。
ライアン・ゴズリングはいつも良いから置いといて、ラッセル・クロウは嫌な役が多かったが久々に好感持てるキャラだった。身体の分厚さがカッコよかった。

やっぱり面白かったしキスキスバンバンにも似てた(終わり方もほぼ一緒だし)。
舞台設定を70年代にしたのは何故だろう?
便利な機械やスマホなどを排除してフィルムを奪い合う展開にするため?
あと70年代なおかげで、このご時世にもかかわらずライアン・ゴズリングが煙草吸いまくりなのが良かった。
喫煙シーンは叩かれこそすれ、あまり得しないのにそれを執拗にやってて、その姿勢が偉いと思った。「それのどこが偉いんだ?」というような人には説明してもわからないのでこの話はもうこれくらいでやめておく。
キスキスバンバンでも本作でも、心優しい主人公が手を大怪我してしまうんだけど何か意味あるのかな?
ブルーフェイスは‥気狂いピエロか?顔を青くするような意味は他にないもんね。
この監督は意味ありげな要素やオマージュをバンバン入れて来たり多用するので記憶に残り、だからまた観ようと思うのかもしれない。キスキスバンバンはブルーレイを早く出してくれ。
欠点は‥特にないが終盤の入り組んだ複雑なアクションになると各キャラの位置関係がわかりにくかったくらいかな。
あと文句というより殆ど言いがかりなんだが、ちょっとテンポ良すぎて面白いというより面白すぎるくらいで、面白すぎるシーンがずーっと続くと面白さに麻痺してくるので、ただ歩いたりただ飯食ったり意味なくボーッとしてたりするという、退屈で中だるみするシーンが中盤にあった方が個人的にはいい気がする(たとえば探偵父娘の何でもない触れ合いをもっと中盤に入れればよかったね)。

とにかくこれはオススメですね。是非、本作とキスキスバンバンを見てほしい。
興行収入は知らんけど本国で評価が鬼高かったから続編もあるかもしれん。
何気に僕は普段全然おすすめしないがこの監督作は推していきたい。
この監督の次回作は「プレデター」の新作だそうだ。しかも大作らしい。
どっちかというとこの監督はオリジナルものとか本作みたいな内容の方が良い気がするが、プレデターも当然応援したい。
エルモア・レナードの小説の映画化とかがハマりそうな気がする。

そんな感じでした

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