gock221B

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第11章/何度もあった振るい落としの末に残ったファンへのチェリーパイ

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 11) 通算第41話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

場所ごとにまとめてるので、ストーリーはこの順番通りではないです
感想というよりも、話を反芻したり忘れないように書いてるメモみたいなもの

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、ドッペルゲンガーがダンカン・トッドを通して差し向けられた殺しを2度に渡って回避。次はカジノ経営者のミッチャム兄弟が差し向けられた。
★FBIとバックホーン警察。ビルの証言で少佐やルースのこと、異次元に行けることなどが判明。
ツインピークス保安官事務所。25年前のブリッグス少佐から「座標」を受け取る。
★クーパーのドッペルゲンガー、仲間のハッチとシャンタルと暗躍中。

 

ネタバレ全開です

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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★町外れの路上
リチャード・ホーン
に殺されたと思われてた、ふくよかな保育士ミリアムは生きていた。這って助けを求めてるところを近所の人に保護された。よかった
★「ニュー・ファット・トラウト・トレーラーパーク」🚚
DV夫ティーブンと喧嘩したらしいベッキーアマンダ・セイフライド)が、シェリー・ブリッグスの車を借りて爆走。シェリーは振り落とされる。
シェリーの名字はブリッグスだった。シェリーがボビーと再婚していて、ベッキーは二人の娘である事がようやく判明した。
優しいカール・ロッドハリー・ディーン・スタントン)がシェリーを助ける。カールは一瞬だけの出番かと思ったらちょいちょい出てきて嬉しい。
ティーブンは浮気してたので怒ったベッキーは浮気相手のドアに銃で全弾撃ち込む。
※追記:ここで一瞬出てくるスティーブンの浮気相手の女性は名前出なかったのでわからなかったが、後でクレジットを見て知ったがドナの妹、ヘイワード家の末娘だったとわかった。勿論、あの時の子役が成長した女優が演じている。あの旧シリーズで妖精みたいな格好でピアノ弾いてた女の子。
ドナとショートカットの次女は出ないが、あの子だけ出演したのね。

★「RRダイナー」☕
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ボビー、シェリー、ベッキーのブリッグス家が揃った。
ベッキーは最初DV夫を持つ女性によくある「根はいい人だから‥」とか擁護していたが、ボビーは怒ってるし、それが伝わったベッキーと両親の連携も取れ始めたし、スティーブンスも浮気相手のアパートで相手の女とビビってるカットがあったし、ベッキーの件はこのまま一件落着?とか思ってたら、男が店に近づいてきてシェリーは笑顔で男に近づき二人は熱烈なキスをする。
えっ、どういうこと?
放送中、誰だかわかんなかったが検索したら男はレッドだった。
こいつの顔は薄い上に出番が少ないので覚えられない(こうして書いてる今、既に顔忘れた)
第2章でロードハウスでシェリーに色目を使ってた、カスのリチャード・ホーンと取引してドラッグをツインピークスに持ち込んでいるチンピラだ。とにかくスティーブンやリチャードの上位互換カスだ。
シェリーとできてたのか‥。
カスと付き合ってるベッキーを、かつてカスと付き合ってたが今はボビーと結婚して更生したと思われた母親シェリーが諌めていたが、実際のところ現在進行形でリチャードをメガ進化させたカスと付き合ってるとはね‥。
しかし二人のキスを見たボビーは、戸惑うだけで激昂するわけでもない。
離婚してないまでも2人は別居中で、シェリーの自由恋愛を見てるだけしかできない状態なのか?
‥と思っていると店の外で銃撃が起こった。
だが、これは車に乗った家族の銃が暴発しただけだった。
その後ろで進めなくなった車でクラクションを鳴らし続ける車がありボビーが近づくと半狂乱になった太ったオバサンが物凄く異常な勢いで喚き散らしており、ボビーは呆然と聞くしかない。
助手席にはオバサンが言うには「久しぶりに叔父に会える病気の彼女」がいる。「病気の彼女」はまるでゾンビのように白目を剥いた異常な状態で口から何か吐いている。
病気とかいうレベルじゃない、救急車を呼ぶべきでは。。
それを呆然と見るボビー。
何なのこのくだり?
「通りすがりの変な住民の変なシーン」にしては衝撃的すぎる。
かといって一体何に結びついてるのか全く見当がつかない。
この、次から次へと色んな事が起きるRRダイナーのシーンは凄く面白かった。
この辺は全部ボビーが何とかするしかない。ボビーはかなり良い感じなのでもう少し出番がほしい。
あとアマンダ・セイフライドがめちゃくちゃ美しい。
ツイン・ピークス保安官事務所👮
ホーク保安官補長フランク・トルーマン保安官
ブリッグス少佐から受け取った座標、ホークの所有するネイティブアメリカンの巻物と照らし合わせている。
マーガレット‥通称丸太おばさんから電話があり「探しものが見つかったのね」と言う。丸太のお告げによると「ホーク、貴方の進む先には火があるわ」と言う。「火」はボブ的な不吉な暗示だろう。

 

サウス・ダコタ州バックホー
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ヘイスティングが言ったゾーンの場所?
ゴードン・コール副所長デヴィッド・リンチ)、アルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)、タミー・プレイストン捜査官(クリスタベル)、ダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)らFBI一行。そしてバックホーン警察のマックレー警部
異次元でブリッグス少佐と会ったと言うビル・ヘイスティング校長を伴って、ビルが異次元へ入れた場所に来た感じ?(たぶん)
現場の物陰にはチラチラとウッズマンらしき怪しい人影がいる。
それはゴードン達も気づいている。
ゴードンが座標の場所で見上げた空には、モロに時空の裂け目が見えている!
今まで時空の裂け目をまたぐ時はアートっぽい処理がされてただけだったが、こんなにハッキリ時空の裂け目が見えるのは初めてだ。
時空の裂け目からは建物の中からこちらを見るウッズマン達が一瞬見える。
ゴードンは危うく吸い込まれそうになるが、アルバートが救う。
そしていつの間にか女性の全裸首なし死体が転がっていた。
腕に座標が書かれているし、当然ルース・ダヴェンポートの死体だ。
そして1人のウッズマンがビルに近づく、次にビルが映ると頭部をふっ飛ばされて絶命していた。
ダイアンはウッズマンの接近に気づいていたが見て見ぬふりしていたように見える。やはり裏切っているのか?
FBIが滞在してるホテル🏨
ゴードンは右手が震えている。これは良くない。
アルバート、ゴードンに嫌味を言う。
座標が書かれたルースの腕の写真を見る。
それを見ながら唇が動いているダイアン。記憶している。
アルバート、いつも嫌ごとを言うダイアンに先に嫌味を言う。
今回のアルバートは先んじてるな。ダイアンを泳がせてるのかな。
アルバートが言うには座標は「北にある小さな町」。ツインピークスだ。
どうやらゴードンたちが入手した座標は、ホークが持っている座標と同じ座標っぽい。クライマックスで遂にFBI勢とホークたちが合流するのか。
ドーナツコーヒーを食べるFBI一行とマックレー警部。
第11章になってやっとドーナツとコーヒーが出てきた。
皆は「ビルが殺された現場で、ニット帽を被った汚れた男(ウッズマン)を見た」と口々に語る。
ゴードンは次元の裂け目から見たウッズマン達についても語る。
ダイアンも積極的に参加している。裏切っているわけではなさそう。
彼女が通じているのはフィリップか?

 

 

ネバダ州南部ラスベガス
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保険会社「ラッキーセブン」🏢
ダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)が上司ブッシュネルに呼ばれる。
ダギー(クーパー)が行った霊的調査によって、組織犯罪に繋がる汚職をしている者が社内にいることがわかったと言う。しかもダギーは二度も命を狙われた。
そして社長は「ミッチャム兄弟の案件は放火じゃない事が判明したので、黒い噂のある兄弟といえど保険は降りる。だから君の命を狙ったのはミッチャム兄弟ではなく別の誰かだろう」と言う。その通り
そして、ミッチャム兄弟はダギーに会いたがっている。
これはダンカン・トッドの策略で焚き付けられ誤解で殺そうとしてるからだが、そんな事情は知らないブッシュネルは「君は間違いを正したので歓迎されるだろう。3千万ドル分の小切手も持っていくわけだし」と語る。
このブッシュネルは数少ないまともそうなキャラで安心して観ていられるね。
ミッチャム兄弟との待ち合わせ場所
ダギー(クーパー)は待ち合わせ場所に出かける前、ブラックロッジ片腕の男マイクが何か訴えかけている幻視をする。しかし何を言っているのかはわからない。「そのまま行くと殺されるぞ」と警告してるのか?
※追記:マイクは「チェリーパイを持っていけ」と言っていたらしい
「お前らはダギーにハメられてる」とダンカン・トッドに吹き込まれたミッチャム兄弟はダギーを殺す気だ。
兄弟のうち太った方のミッチャムジェームズ・ベルーシ)は「ダギーを殺す不思議な夢」を見たという。そして痩せた方のミッチャム、彼が前回キャンディに殴られた傷が夢の中では治っていたという。絆創膏を剥がすと事実、治っていた。
待ち合わせ場所、ダギー(クーパー)は箱を持ってやって来た。
痩せた方のミッチャムは早速ダギーを殺そうとするが、不思議な夢を見た太ったミッチャムは止める、そして「あの箱も夢で見た!」と言う。
「もし箱にチェリーパイが入っていたら、ダギーは敵じゃないから俺たちは奴を殺せない。そういう結果になる」と言う。
箱には実際にチェリーパイが入っていた。
これでダギー(クーパー)は殺されずに済み、3千万ドル分の小切手を渡せた
ミッチャム兄弟「こいつ、気に入ったぜ!
3千万ドル分の小切手を受取り大喜びしてダギーに抱きつくミッチャム兄弟。
ミッチャムが予知夢を見たおかげでダギーは、ダンカン・トッドの罠を逃れてまたもや難を逃れることができた。
※チェリーパイの件もそうだが、マイクが予知夢を見させてクーパーを救ったのだろう
関係ないだろうけど荒野に箱持って立ってるとデビッド・フィンチャー「セブン」を思い出すね。「セブン」ではラストに出た箱の中身が世界を地獄に落としたがツインピークスでは世界に幸福をもたらした。
ミッチャム兄弟が経営する高級クラブ🎵
すっかり仲良くなった3人はパーティする。
そこに立派な身なりの老婦人がいた。
彼女はカジノにいた貧しいババアだった。
彼女は「Mr.ジャックポット」ダギー(クーパー)のジャックポットを引き当てる超能力の恩恵に預かって金持ちになり、失った家族と家と人生を取り戻したという。
それにしてもカジノでは気狂いホームレスみたいな感じだったのに金掴んだら一気に上品になりすぎだろと可笑しかった。
クーパーに感謝してキスをする老婦人。
老婦人は「あなた達の目の前にいる人は特別な男性なのよ‥」と言い、
ミッチャム兄弟は「ええ、私達も幸せにしてもらいました‥」と微笑む。
「特別な男性」ダギー(クーパー)のもたらす幸運を噛みしめるミッチャム兄弟と老婦人。そこにキャンディとダンサーズもやって来て皆は乾杯。
クーパーは夢中でチェリーパイを食べる。
ミッチャム兄弟はキャンディに「パイのおかわりだ。俺たちの友に‥」と言い
ピアニストが弾くHeartbreakingが奏でられクラブは満ち足りた幸福感に満たされた。。〈次回につづく〉

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▲▲
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‥という回だったが、今回は文句なく最高の回だった。
ツインピークスっぽい回、恐らく古参ファンが「新シリーズ、こんなツインピークスだったらいいな」と思っていただろう回だった。
クーパーの活躍。FBIの活躍。保安官の活躍。ボビーやシェリーなどのツインピークス市民メロドラマ。ちょい見せブラックロッジ。たまに挟み込まれる超常現象。幸せそうな市民。不幸そうな市民。突然の死。ちょうどいい塩梅の新しい謎。コーヒーとドーナツとチェリーパイ。
そして、それらの割合の調和が完璧に取れている丁度いいバランス。。
大勢が想像した「理想的なツインピークス」って感じ。
勿論たまたまそうなったのではなく故意にそうしたのだろう。
何故ならこの11話までずっと頑なに出さなかったコーヒーとドーナツ、チェリーパイなどを、クーパー達が楽しむ描写を出さなかった。どう考えてもファンが期待しているそれらをお預けにして、満を持して出してきた感じ。
ここまでに何度も、新規ファン振るい落とし、更に古参ファン振るい落としがそれぞれ何度もあり、それでも残って見ているファンへのご褒美のように思えた。きっとそうだろう(というか新規にとっては毎話が振るい落としみたいに感じてる気がするが)
もしくはリンチが「君らが喜ぶようなツインピークスをやろうと思えば私はいつでもやれるよ‥?」と見せたかったのかもしれない。
そしてそんな感じで出てきたパイはクーパーの命を助け、そんなクーパー自身も他者を救い、世界に幸福をもたらす天使のような存在だと強調された。
ストレスのたまる展開でじらされる事が多かった事もあり、サービスが多くて楽しくて保守的な今回はラストのパイのように染み渡った。
ラスト、ピアニストが弾く「
Heartbreaking」は当然アンジェロ・バダラメンティの曲でサントラにも入っていた。
ピアニストには台詞ないんだし、どうせならバダラメンティ本人がピアニスト役で出てきて弾いてくれてもよかった気もしたが、とにかく今のところ一番いい回でした。

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #12 #13 #14 #15 #16 #17 #18(終)

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TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

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TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

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『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)/すごく良かったがピーターが私生活で約束を破り続けるのでヒヤヒヤする 🕷

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原題:Spider-Man: Homecoming
製作:ケヴィン・ファイギ 監督:ジョン・ワッツ
制作スタジオ:マーベル・スタジオ 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:133分
シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバースMCUスパイダーマン」シリーズ

 

 

 

スパイダーマンの事は、幼少期に東映版の特撮観てて、中学生の時に光文社刊の翻訳版を友だちに貰ってアメコミである事を知り、カプコン格ゲーとか小学館の翻訳とかサム・ライミ版とか‥絶えずコンテンツが日本に入ってくるので何だかんだ薄くずっと好きだ。
だけど自分が何時の間にか中年になってピーターより遥かに歳上になってしまった。
別に好きじゃなくなったわけではないが、やはりピーターより歳下または同年代の時が一番好きだった。
あともう公開終わったくらいなのでネタバレあり
※本作は、本編の中で「アベンジャーズ一作目の8年後の出来事」とされていたが「どうも計算が合わないな」と言われていたが2018年11月、MARVELスタジオから「あれは間違いでした。ホームカミングはアベンジャーズ一作目の4年後‥2016年の出来事です」という訂正が入りました(2018年11月17日)

 


Story
🕷憧れのトニー・スターク/アイアンマンロバート・ダウニー・JR)に見出されスターク製のスーツを受け取ってアベンジャーズ内戦に参加した、NYに住む15歳のIQ高い高校生ピーター・パーカートム・ホランド)。ピーターは以前、放射能蜘蛛に噛まれてスーパーパワーを得てウェブシューター(蜘蛛糸発射装置)を自作し街のヒーロー、スパイダーマンとなり困った人を助けたり街の軽犯罪者を捕まえていた。
🕷一方(作中時間で)8年前 4年前に起きた、アベンジャーズ vs.ロキのNY決戦。
その直後、残骸処理会社を経営する男トゥームスマイケル・キートン)は街を片付けていると、トニー・スタークと政府が設立した損害統制局ダメージコントロールに仕事を奪われ失職してしまう。

トゥームスはトニーに恨みを抱きつつ、機械工学が得意な仲間に作らせた飛行装置を装備したヴィランバルチャー」となり、既に回収していたアベンジャーズが過去に倒したヴィランたちの技術をハイテク兵器へと作り変え、他の犯罪者に密売して利益を得ていた。
🕷ピーターは成績優秀で学力コンテストチームに所属。
スクールの色んな行事が行われるが、スパイダーマン活動に夢中のピーターは親友ネッドのサポートを受けつつ私生活は疎かにしがち。
ある夜、スパイダーマンはトゥームス一味が売りさばいたオーパーツ兵器で犯罪を行う者たちを発見する。
トニーに認められたいピーターは、独断でトゥームス一味の犯罪を追うが――

 

 


本作の一番いい部分。だからもっと学園シーンが観たかった。
アイアンマンより出番が多い太ったオタクの親友ネッド(こいつが最高なのは予告編の時から思っていた)。ピーターが片思いしている黒人美少女リズ。ピーターの行くところに必ずいる皮肉屋ミシェール。ピーターをからかってくるフラッシュ。
それと、校内放送してる金髪白人の子‥あの子は名前なんだろうと思って検索したらベティ・ブラントだった。デイリービューグルでJJJの秘書の。「この世界のJJJはネットの人かな」と思ってたがケーブルTV局長とかなのかもしれない。
生徒たちは他の大多数の大作映画のようにステレオタイプの各スクールカーストの生徒たちを機械的に配置した感じじゃなくて、全員生きてる感が凄い。
メイン生徒キャラじゃない、その他の学力コンテストチームのメンバーとか、チェス部とかトイレから出てくる子とかベティを好きそうな校内放送の相方とか、
ハウリングコマンドの孫の校長先生、年配の女教師、学力コンテスト顧問‥などの教師たち、みんな一瞬出てくるだけなのに魅力が凄い。
この学園の日常生活オンリーの日常を描いた映画が観たくなった。
生徒たち設定がかなり現代的になっている。
ピーターが通う学校はかなりの進学校で周りの生徒は秀才揃い。
ピーターは今まで以上の天才になっていた(彼は、強度が物凄いのに二時間経つと溶けるクモ糸とかいうオーパーツを貧乏なのに独学で発明する超天才なので妥当でしょう)
ピーターもフラッシュに時々いじられてるだけで、昔みたいにガンガンにいじめられているわけではない。
今までいじめっ子の役割を持っていたフラッシュは、屈強な白人ジョックスではなくグアテマラ系のスネ夫っぽいキャラになっていた。
成績はピーターがトップで優遇されているので「いじめっ子」というよりもピーターに嫉妬して強めにいじったり通りすがりに尻を叩いてきたりする程度。
昔とは価値観が逆転して、勉強せず遊び回ってる年取って落ちぶれるマッチョで悪い奴よりも、勉強してリテラシーもある洗練されたヤツの方がクールと見られるようになった影響だろう(「21ジャンプ・ストリート」とかでも描かれてたね)
ネッドはハワイ系、ヒロインは黒人、隠しヒロインも白人と黒人のハーフ、フラッシュはグアテマラ系、白人少女ベティはスイーツ感。
こうやって色んな人種を集めた時に最近「黒人は出来る奴、白人はアホ」という傾向が強いのは主人公が白人だから、残りの白人はアホにしとこう‥という忖度を感じる。とにかく黒人=賢くて洗練されているというのがマストになってきた。
とにかくそんな感じで生徒描写は最高だったが、本作はピーターとスパイダーマン、ピーターとトゥームス、ピーターとアイアンマンを描いて余った時間で描くしかなく、学園はじっくり描く暇がないのが勿体ない。本作が4時間くらいあったらよかったのに
本作にはMJ(メリー・ジェーン)もグウェンも出てこない。でもまあ二人とも過去のシリーズで充分描いたから、ベンおじさん同様居なくても特に不満はない。
本作ではトニーやバルチャーやネッドとの触れ合いがメインで、ヒロインは余った時間でさらっと描かれただけだった。
本作のヒロインは、学内一の美人で性格も良い黒人少女リズ。スタイルがスーパーモデル級ですごい(演じてる女優を検索したら27歳だった)
彼女は彼女自身も言及していたが、ピーターにすっぽかされて謝られるというのを繰り返してばかりで、最後にはパパが犯罪者だとわかって転校というかたちで物語から退場する。それでもピーターに食って掛かるわけでもなく「いつも何してるのかわかんないけど、何か頑張ってるっぽいことがんばってね‥」とだけ言い残して去ってしまう。
信頼する者に裏切られ続けてMJの当て馬にされるだけのヒロインでしたね‥。
やらなきゃいけない事がありすぎる第一作目に出てくる当て馬ヒロインにしか過ぎないのでリズの事を語ってる時間はない。だからこんな空虚なキャラになってしまい、少し可哀想だ。
隠しヒロイン?という新しい出方をしたのは、ピーターやネッドと同じ学力クラブに所属する友達のいない皮肉屋ミシェールティーンのスター、ゼンデイヤ陰キャっぽい格好や演技を徹底して演じている。
彼女は「あたしストーカーじゃないよ笑」「別にあんたなんか興味ないよ笑」と言いながら、ピーターが居る場所に必ずいる。
ラスト、彼女の名字はジョーンズで、ニックネームは「MJ」であることがわかる。
まるでジョジョの毎部の頭で、ジョジョの本名発表する時みたいだ。
つまり本作一作だけの仮のヒロインはリズだったが、このシリーズの真のヒロインはミシェールで次からはそれを描くよという事なのだろう。
面白い試みだが、最初からバルチャーの娘であるミシェールと友だちから恋人未満になるくらいまでを描いてもよかったのでは?という気がしなくもない。

 

 

 

🕷エイドリアン・トゥームス/バルチャー
マイケル・キートンなので、とてもカッコいいヴィラン
原作のバルチャーは歴史は古いが大したことないキャラだし、本作の彼も物理的にそこまで強いキャラではない。
訓練されてないし、もし闘ったら常人のファルコンやブラック・ウィドウやホークアイより余裕で弱いと思う。
彼自身も「アベンジャーズに見つかったら終わりだ」と言っていたし。
だが、ピーター目線で見れば「好きな女の子の父親」、メタ的には「90年代バットマン」「バードマン」でもあるという、アメコミ映画ヒストリー的に観ても、アカデミック方面でも、めちゃくちゃ強い敵。そんなマイケル・キートン性を加味すればファルコンなどとても太刀打ちできない強敵となる。
バルチャーとは比べ物にならないほど強くて世界を滅ぼす力を持つが全く人気がなくて名前さえ覚えていない「マイティー・ソー:ダーク・ワールド」の敵のダークエルフ王よりも数十倍、このマイケル・キートンによるバルチャー方が凄い
マイケル・キートンもカッコよすぎるし‥まず皺の入り方もカッコいい。
マイケル・キートンの顔の情報量が多すぎる。
白人でたまにこういう格子状のシワができる人がいるけど何でこんなシワになるのか‥シワに住む微生物が進化して渓谷に都市を作りそう(渓谷?都市‥?)
彼女の家に迎えに行くとマイケル・キートンが‥という展開は全然想像してなかったのでピーターと同時に凄く驚いた。リズが黒人なので全然想像してなかった。
それに、挫折してヒーロー失格!→学生として勉強や友情や恋をやり直そう→‥というテンポの良い流れで犯罪のことを忘れてた時に「ドア開けたらマイケル・キートン」だったので、本当にいいテンポだった。
あと見た人誰もが絶賛してるが、車の中でピーターの正体を悟ったトゥームスの顔がみるみる変わる様が、マイケル・キートンすげえと思った。
バットマン」「バットマン・リターンズ」の時に「ヴィランよりバットマンになった時のキートンの目が一番怖い‥」とよく言われてた怖さが出てた
ラストでスコーピオンになるチンピラに対してピーターを庇う様もカッコよかった。
絶対次もまた出てきてほしい。なんなら仲間になっても構わない。

 

 

 
🕷トニー・スターク/アイアンマン

父親不在のピーターの父親のような存在としてアイアンマン/トニー・スタークがいる。トニーは、本作の設定や関係性においてもかなり食い込んでいる。
観る前は、予告編やポスターなどの宣伝にあまりにもアイアンマンが映っていて、めちゃくちゃ過保護の親がつきまとってるように観えたが実際に本作を見ると、トニーが出てくるのは少しだけ。船の時には助けてくれたがアイアンマンが敵を倒す場面はゼロ。そして最後のピーターとのくだり。
観る前は「社長が出まくってスパイダーマンが目減りしたら嫌だな」と思ってたけど、いざ観たら本当にベストな感じだった。
そういうあたりはMARVELスタジオも当然一番わかってるあたりだし、本当に考え抜いたんだろうな!という感じが凄く出てた。
スパイダーマンが一番大変な闘いではトニー製ハイテクスーツを着てないのも非常に上手い。

 

 

 

🕷メイ・パーカー/メイおばさん
メイおばさんは「シビルウォー」の時にも散々言ったが、幼い時からおばあさんだと思ってたメイおばさんが、普通にシコれるほどセクシーなマリサ・トメイが演じるのでかなり戸惑った(サザエさんのフネを杉本彩が演じるようなもの)
マリサ・トメイは普通に好きだったし。。
だが作中でもカフェの店員やパン屋のおじさんに普通にモテているし、トニーもセクハラを言うので、どうやら作中でも普通にセクシーな美人設定のようだ。
これまでのメイおばさんの事は忘れて新キャラとして接することにしよう
ピーターの精神面に必要不可欠なベンおじさんは既にシビルウォー以前から不在。
どうやら既に死んでしまっている?
本作のピーターは終盤までピーターらしい覚悟完了が出来てなかったので、ベンおじさんが死ぬ時に「大いなる力には大いなる責任が伴う」と説いた過去はなかったのかもしれない。
というかトニーとバルチャーとの触れ合いがベンおじさんイベントの代わりか。
トム・ホランドが(ジョークなのかもしれないが)「トビー・マグワイヤにベンおじさんを演じて欲しい」と言っていて、トビーはマリサ・トメイより10歳年下だし若すぎるが、ベンおじさんが死ぬ時の回想とかならいいかもしれない。

🕷アーロン・デイヴィス(マイルズ・モラレスの叔父さん)
ドナルド・グローヴァー演じる只者ではないっぽい雰囲気のチンピラ。
彼は黒人少年のアルティメット版スパイダーマンであるモラレス君の叔父さん。
「甥が心配だ‥」とか言ってるので、この世界でもモラレス君はいるらしい。
何度も観てると、僕がドナルド・グローヴァー好きなせいもあるが何度も観てるうちにピーターに尋問されるシーンの彼が凄くカッコよく見えてくる。
「こんなチョイ役じゃなくてヒーローにすればいいのに‥」と思った。
モラレス君をスパイダーマンにしたらピーターの最年少ヒーロー属性が消えてしまうので、思い切ってこの叔父さんがアルティメット版スパイダーマンになるというのはどうだ?それで後からモラレス君を使いたくなったらモラレス君を二代目にすればいい





トニーやハッピーやアベンジャーズとの絡みや紹介描写の序盤、ハイテクスーツが起動するが敗北する中盤、を経てスーツを取り上げられて普通に学園生活を送り、お手製スーツでバルチャーに臨んだ後半は熱かった。
甲高い声で楽しいトム・ホランドだが、瓦礫の下敷きになって「誰か~!助けてぇ~~!泣」って叫んでる時の哀れさがマジで凄かった。声が子供みたいなだけに今までで一番「やばいやばい!ピーターがやばい!」という心配させ度が高かった。
スパイダーマンに限らずスーパーヒーローは結局そいつの精神性が全てというのは間違いない。能力ではなくね。ヒーローにとって能力は重要じゃない。そういう意味では本作のスパイダーマンは、人助けや優しい心は最初から持っていたが、最後に他人に頼らず自分の力を出すって形で覚醒した。
しかも水たまりに顔右半分が写って、落ちてるマスク半分と重なる‥という超昔のコミックで良くあったような画で「忘れてた、僕はスパイダーマンだった」と思い出し、強くならなきゃいけないと瓦礫を持ち上げる下りは「めっちゃピーターっぽい!」と思った。
それにしてもピーターはヴィジランテ活動が最優先だし、まだ少年なので仕方ないのだが、あまりにも人との約束を反故にしまくる。
別にピーターをマジで批判したいわけじゃなくて「あぁ‥この間、誰々はガッカリしてるんだろうなぁ‥」とか思うと何だかヒヤヒヤして、いたたまれない気持ちになって物語に集中できない。
だが連続してそんな感覚を味合わされる様が「この感覚‥、何だか必ず何かに毎回間に合わなかった10代後半の頃の感覚に似てる‥?」とも思った。そんな感じがMCU青春映画の本作に合ってた気がする。
「正体を隠しているせいで私生活でギクシャクする」というのもスパイダーマンのよくある要素だが、それによって生まれる「ああっピーターはスパイダーマンなのに、この人らは知らないからピーターが批判されちゃう‥」という感情は何かイライラするし割と古い感じがしてあまり好きではない。だから本作で、身近の人にどんどんバレていくのは良いと思った。
2作目では、あまりいたたまれない気持ちにならない感じだったらいいな。
スパイダーマン映画としても相当好きな部類に入るが今のところはまだライミ版の方が好きかな

 

 


そんな感じでした
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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)/元々スパイダーマンの運命が好きじゃなかったからマイルスが抵抗するのは嬉しい。内容もクオリティも良いんだけど一つ一つの場面が長くて疲れた🕷 - gock221B🕸🕸🕸🕷🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸🕸

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Spider-Man: Homecoming (2017) - IMDb

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第10章/恋人たち

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 10) 通算第40話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、殺し屋に狙われていたが、その殺し屋は逮捕された。
★FBIとバックホーン警察が合流しFBIは多くの情報を得る。
ビルの証言でブリッグス少佐の事や、座標を用いて異次元空間に行けることが判明する。
ツインピークス保安官事務所。25年前のブリッグス少佐から「座標」を受け取る。
★クーパーのドッペルゲンガー、脱獄して仲間のハッチとシャンタルと合流。

 

※ネタバレ全開 場所ごとにまとめてるので、ストーリーはこの順番通りではないです

 

 

ネバダ州南部ラスベガス
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「シルバー・マスタング・カジノ」❼❼❼
TVでは小人の殺し屋アイク・ザ・スパイクが捕まるニュースをやっていた。
アイクを撃退したダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)とダギーの妻ジェイニーE・ジョーンズナオミ・ワッツ)がインタビューを受けている。
それを観ているカジノを経営しているミッチャム兄弟、TVに映ってるダギーが以前、当店でジャックポット出しまくられた男と同一人物だと気づく。
病院🏥
ダギー、病院で診てもらっている。
アイク・ザ・スパイクを撃退してベガス市警で刑事達と話をした後みたい。
ジェイニーEは少し中年太りしていたダギーと違って、引き締まったクーパーのボディを見てうっとりする。
帰宅後ジェイニーEは、クーパーと入れ替わる前の夫ダギーとはうって変わった‥、殺し屋を一蹴した強さ+引き締まったボディ+不誠実な夫と違って純粋な心を持った夫(本当はクーパー)に惚れ直したジェイニーEは、彼を誘惑して騎乗位SEXする。
WOWOWは今まで独占公開しときながら、殺人現場や死体の映る場面や箇所をモノクロにして視聴者をガッカリさせてきたが(首なし死体は首んとこの切り株部分だけが黒くなっている)今回、ナオミ・ワッツのグラインドする腰に巨大なボカシをかけられていた。
本国放送バージョンはどうなってるかネットで調べてみた。
ナオミ・ワッツがクーパーに跨って腰を動かしているところを背中側から撮っている。ナオミの腰にはシーツが被さっており性器はおろかナオミ氏の陰毛や尻すら殆ど露出してない。ではWOWOWは一体何を隠したんだ?死体は損壊箇所を隠してたから理由はわかるが濡れ場は‥、恐らくナオミ・ワッツの背中の筋肉や背骨が美しく躍動する様から喚起される「SEXのエナジー」や、濡れ場の雰囲気を抑えたかったんだろうなと思った。
めちゃくちゃ馬鹿馬鹿しい。
第一話のガラス箱の部屋の女や娼婦ジェイドのモロ全裸にはモザイクかけてなかったから、やはりナオミ・ワッツの腰振りがよくなかったらしい。
確かに上手だったが、まるでWOWOW
WOWOW「個人的にナオミ・ワッツの腰振りエロいです!」と言っているも同然で、めちゃくちゃ間抜けだ。
愛し合ったダギーとジェイニーE。
ダギーは相変わらず白痴状態。だが殺し屋撃退と純粋な心と性交だけで友好な夫婦関係が築けている。男は言葉より行動‥ってところか
ダンカン・トッドのオフィス🏢
ダンカン・トッド、ダギーの勤める保険会社「ラッキーセブン」の悪徳社員アンソニーを呼びつける。
少し前にダギーが会社で「こいつ悪い奴」と看過したオッサンだ。
ダンカン・トッドは、カジノ経営しているミッチャム兄弟をダギーにぶつけて始末させるよう命ずる。「失敗したらアンソニー、お前が殺れ」とも指示。
小人の殺し屋アイク・ザ・スパイクを差し向けたのもダンカンだったよね?。
※クーパーのドッペルゲンガーは、女ボスがいた組織やダンカン・トッドを通して殺し屋やアイクを派遣していた。女ボスは失敗して粛清された。クーパーが現世に来た時に自分と入れ変わらないようクーパーが入る用のスペアのダギーを用意した感じか(読みにくい文章だ‥)
ダギーは、過去が曖昧だったし借金取りにも追われてたので一体誰がダギーを殺そうとしてたか解りにくかったがやっとわかってきた。借金取り関連はジェイニーEが返して終わり、それ以降の刺客たちはドッペルゲンガー→ダンカン・トッド→という流れで差し向けられてたんだな。よくわからず観てたわ
「シルバー・マスタング・カジノ」❼❼❼
後日、さきほどの悪徳社員アンソニーがミッチャム兄弟の元に来て「お宅のホテルで火災が起きたが保険金は出ない。ざっくり言うとそれはダギーのせい」って意味の事を言って焚き付ける。
ダンサーのキャンディは、蝿を殺そうとしてうっかり付き合っているミッチャム兄弟の痩せてる方をブン殴ってしまい泣き喚いたり、ミッチャム兄弟に指示されても意味なくやたらと静止していたり訳の分からん話を始めたりする。残りの2人のダンサーも彫像のようにポーズ取って立ってるし。短い時間でキャンディのキャラを立てたね。
まんまと嵌められたミッチャム兄弟はダギー(クーパー)の命を狙うことを決めた。単純でわかりやすい。
ラスベガス周りだが
ダギー(クーパー)。クーパーのドッペルゲンガー。ダンカン・トッド。悪徳社員アンソニー。ミッチャム兄弟。複数の殺し屋たち。借金取り‥この辺の関係がいまいち把握できてなかったが今回やっとわかったわ。
 

 

サウス・ダコタ州バックホー
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★FBIが宿泊してるホテル:レストラン🍴
ゴードン・コール副所長
デヴィッド・リンチ)とタミー・プレイストン捜査官(クリスタ・ベル)がニヤニヤして何か見ている。
視線の先の席ではアルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)とコンスタンス検視官の皮肉屋2人が良い雰囲気で談笑している。
俺の推しキャラ同士、最高のカップリング。
★FBIが宿泊してるホテル:ゴードンの部屋🏨
夜、ゴードンが鹿の落書きをしてるとアルバートが部屋に来る
(わざわざカメラが落書きにグッと寄ったので意味がありそう)
ドアを開ける瞬間、ゴードンはローラ・パーマーの幻を見る。何だろう。
アルバートが持ってきたのはダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)が前話、受け取った不審なメールの報告だった。
ディナーの席での会話は弾む。
ダイアンはそのメールに対し、暗号をたっぷりかけたメールで「ヘイスティング逮捕。彼らをあの場所へと連れて行く」と返信していた。
ゴードン「ハグされた時に感じたが、これで確信した。泳がせるとしよう
ダイアンと相手はどちらも隠語で会話している。
ゴードンは最初からダイアンに違和感を感じていた。
ダイアンは何やら独自に動いているようだが今のところは謎だ。
そこへタミーもやってくる。
NYでカップルがエクスペリメントに惨殺された例のガラス箱の部屋、そこにクーパーのドッペルゲンガーが居る写真だった。
「えらいことだぞ‥」と驚愕するゴードン。
※あの部屋を作って学生バイトに監視させていたのはドッペルゲンガーだった?
あの機械がどういう仕組みなのか誰が作ったのかは謎だが、異次元から戻って来た者を経由させる機械みたいだしクーパーが帰還した時にそれを察知するための物なんだろう。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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★「ニュー・ファット・トラウト・トレーラーパーク」🚚
チンピラのリチャード・ホーン。数話前、自分がしてしまった轢き逃げを目撃したふくよかな保育士ミリアムのトレーラーハウスを訪問。
ミリアムは轢き逃げの件を手紙に書いて既に警察に投書したと言い、リチャードは彼女に殴り掛かる。
リチャードはすぐにツインピークス保安官事務所のヒゲの悪徳保安官チャドに揉み消しを頼んで走り去る。
言われた通りチャドは、ミリアムの投書をルーシーが受け取る前に処分。
管理人カール・ロッドハリー・ディーン・スタントン)は庭でギターを弾いている。
彼が管理するトレーラーハウスの一つで、シェリーの娘ベッキーアマンダ・セイフライド)がカスの夫ティーブンスに暴力を振るわれている。若い頃の母親シェリーのように。DVは許せない
森🌳
ローレンス・ジャコビー。相変わらず動画配信で政治や大企業をdisりまくっている。それを家でうっとり観てるネイディーン
森ではジェリー・ホーンが相変わらずきまった状態で騒いでいる。
シルビア・ホーンの家🏠
前回走って転んだジョニー・ホーンは走らないよう縛られている。
そこにやって来たリチャード、金の無心に来て祖母シルビア・ホーン(ベンの奥さん、ジョニーやオードリーの母)を脅して金庫を持ち去る。
ジョニーは反撃したいようだが縛られてるので何も出来ない。
リチャードはやっぱりホーン家の者だった。
ジョニーの子供とは考えにくいし、やはりこいつはドッペルゲンガーとの間にできたオードリーの息子なんだろうか。。心が痛い。
それにしてもリチャードは、登場してる時間だけ見ると短いが出てくる度に幼児、中年女性、祖母‥などの自分より弱い女子供だけを痛めつけて金を奪い、強そうなコカインの密入者にはペコペコする本当は金持ちのお坊ちゃん‥こんだけ憎たらしいキャラは中々いない。昔話に出てくる悪者みたいなベタな悪者
無計画な強盗や暴行を繰り返すクズキャラが一向に捕まらず何話もずーっと出続けていて登場する度に悪さしている。普通の映画やドラマだったら、主人公などに瞬殺されるところが本作では延々と生き続けているのでこいつに対するストレスがやばい。
ジョニーが縛を引きちぎって倒すのを期待したが、まだその時ではなかった。
そして今回こそオードリー出るかと思ったがまだだった。引っ張るね。
グレート・ノーザン・ホテル🏨
ベン・ホーン。シルビアからリチャードの襲撃の件で電話があった。
会話の内容から夫婦は、別居だか離婚だかしていて、ベンはシルビアにしょっちゅう送金しているようだ。
頭を抱えるベンは、ビヴァリーを夕食に誘う。
ストレスに背中を押されて恋愛する気になったのかな。
ツイン・ピークス保安官事務所👮
丸太おばさんからの留守電を聴いているホーク保安官補長。
丸太おばさん「ホーク、電気がハミングしてる。山の中や川から聞こえてくる。そして海と星の間で舞い踊り、月の周りで輝くの。でも近頃は輝きも消えかけ、残った闇の中には何があるのか。トルーマン兄弟はどちらも真の男達。貴方の兄弟よ。その他にも良き者たちが貴方の側にいる。もうすぐ円が完成する。時と空間の夢に目を凝らし耳を傾けて。まるで川のように今こそ溢れ出す。あれで有り、それで無い。ホーク、ローラのことよ。
クライマックスに向けて、立派なトルーマンと共に頑張れ、ローラの魂も応援してるぞみたいな意味?

「ロードハウス」🎵
今回のエンディング曲のコーナー。Rebekah Del RioがLIVEしている。

REBEKAH DEL RIO "NO STARS" TWIN PEAKS - YouTube
今回の唄めっちゃいいと思ったらこの人は「マルホランド・ドライブ」の、ナオミ・ワッツの幻想が解ける劇場シーンで「ローランドー」歌ってた女性歌手だった。
Mulholland Drive - LLorando (Crying) - English Subtitles - YouTube

 


▲▲
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折り返し地点を過ぎ、色んな事が大体わかってきた今回。
リンチの超常現象シーンは好きだが本作はちょっと今まで超常現象シーンがあまりに多すぎて、なんじゃこりゃ感も湧いてたところ、今回は殆ど現実の描写だったので何か安心した。
そんな感じで今回は、リチャード・ホーン、ミッチャム兄弟、ついでにベッキーの旦那など小悪党の活躍回だった。
それにしてもリチャード‥こいつは登場シーン全てでヘイトを集めてるキャラだが一体どんな死に方するのか楽しみだ。こいつは絶対に悲惨な死に方してもらわなければ気が済まない。
そしてクーパーとジェイニーE、アルバートとコンスタンス‥などカップル誕生回でもあった。ベンとビヴァリーもかな?どれも好きだったり応援してる組み合わせなので、こちらは明るい気分になれた。
Love and Hateな回だった

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #11 #12 #13 #14 #15 #16 #17 #18(終)

gock221b.hatenablog.com

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TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

 
TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

 

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『ダフト・パンク ドキュメンタリー UNCHAINED』(2015)/常に謙虚な姿勢で音楽に向き合い続けるのが一番アナーキー🤖🤖

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原題:Daft Punk Unchained 監督:Herve Martin-Delpierre
製作国:フランス 制作局:BBCワールドワイド 放映時間:84分 ※TV

 

 

 

これはフランスのドキュメンタリー番組。Huluにあったので観た。10代~20代の時、90年代だったしエレクトロニック・ミュージックが好きだった。
といっても音楽やダフト・パンクに詳しいタイプでは全然ないので以下は非常にざっくりした文章であることを最初に言っておきたい。
90年代の若い時は、「ミニマルテクノとかドイツやオランダの奇抜なテクノとか‥なんかそういう味付けの濃い硬派っぽい印象のものだけが凄い」と思い込んでいて、ダフト・パンクは何となく軟派なイメージだと聴かず嫌いして聴いてなかった。本当はダフト・パンクも硬派だったのだがあまりに楽しそうだし気づきませんでした。
そんで30代なかばになった数年前に大ヒットした『Get Lucky』をラジオで聴いて「この曲、ダフト・パンクだったのか。ふーん楽器でディスコ的な曲作ったのね」と思い、よく色んなラジオ番組とか街で流れてるのを聴いてるうちに気に入りました。

open.spotify.com

ほとんど毎日のようにラジオから流れてくるこの曲の魅力に抗えなくなりアルバム『Random Access Memories』も買った。よかった。

open.spotify.comそれで気が済まなくなりアルバムに入っているから要らないのに「Get Lucky」のシングルもわざわざ買って一年以上ほぼ毎日聴いてたが未だに喫煙所とかで煙草吸いながら聴いたり電車で聴いたりトイレに座って聴くと「今のはなかなか充実した時間だったな」と思う。今もこれを書きながら流してみてもやっぱり飽きてない。普通ヒット曲って買うまでもなくコンビニとかメディアで流れてるのを耳にしてるだけで「もういいよ」とばかりに胸焼けがして聴きたくなくなるもんだが、なかなかここまで飽きない曲というのは初めて聴いたわ。
人生で一番多く聴いた曲は、これか『ツインピークスのテーマ』のどちらかになりそうだ。自分の葬式のとき『Get Lucky』を流して欲しいくらいだ。
そんな感じで「ダフト・パンクって良いね」と、世間の人からすると「知ってるよそんなこと20年前から‥」と言われそうなことを思った。
勿論、過去のアルバムも全部聴いてそれらも良かったのだが未だに2年くらい「Random Access Memories」ばかり聴いていて過去作はまだあんまり聴いてない。というかそれ以前にアルバム聴こうと再生したつもりが気がついたらGet Lucky5回連続で聴いたりする時もあるので『Random Access Memories』すらまだ数回しか聴けてない。「『Random Access Memories』に飽きたら過去作を聴こう」と思ったが2年くらい経ってまだ『Random Access Memories』に取り掛かってないのでいつになるのかわからない。
そういえば僕は「富士そば」のカツ丼が大好きで「カツ丼に飽きたら他のものを食おう」と思ってるのだが15年くらいカツ丼に飽きないので他のものが食えない。それに似ている。

 

 
本作はBBCワールドワイド・フランスが制作。
フランスのアングラから出てきて人気者となるが質素な暮らしを続ける2人。
スターになったことないから想像だが、有名アーティストになっても質素な今まで通りの暮らしを続け「エクスタシーを食ったら批判精神が薄れて音楽制作の邪魔になる」と言って狂乱の90年代ヨーロッパでMDMAも喰わない彼らがかっこいい。
‥いま食わないからカッコいいと書いたが、別に食ってたらカッコよさが減るわけではないという事も併せて書いておきたい。車が全然走ってない横断歩道でも信号が変わるのを待つカッコよさと、黄信号が赤に変わる瞬間だが走って渡る人‥との差みたいなもんだ。
やがて彼らはロボットになって素顔を隠し、松本零士とアニメを作ったり3枚目の「Human After All」が1、2枚目のファンには不評だったが原点回帰した事で音楽的には成長できたと自負していたり(バンドの三枚目でよくある現象)、凄いLIVE「ピラミッド大作戦」の時はYouTubeが出来たあたりだったのでLIVEに圧倒された観客が携帯で動画を撮影したものが拡散されまくるという当時では珍しい現象が起きたり、微妙な映画「トロン:レガシー」の音楽を担当して新しい自信を付けたり、オーケストラと共演したり、4年かけて「Random Access Memories」を制作したり、ついこないだの2014年、グラミーを受賞するまでの20年間、ダフト・パンクが歩んできた道のりを描いている。
ダフト・パンクのドキュメント映像などで構成するほか
2人について語る、ファレル・ウィリアムスジョルジオ・モロダーナイル・ロジャース、ポール・ウィリアムス、カニエ・ウェストミシェル・ゴンドリースクリレックス松本零士、フォトグラファーのピーター・リンドバーグ‥などのインタビューもある。
「ロボットマスク作る時の若いダフト・パンクだせえ!」とか、ファンには周知の事実なんだろうが「素顔はイケメンなんだな」と知ったりした。
仮面があるということは素顔があるという事は当然なのだが、これを観るまで特に素顔を検索してみようだとか考えたこともなく普通に音楽ロボットとして接していた。
仮面については何度か語られるが要は「音楽を聴いて欲しい。タレントとしてあーだこーだ言われたくない」ということなんだろう。
実際にイケメンだったと言うのがよかった。だって不細工だったら性根の良くない人に「そんなカッコいいこと言っても本当は不細工だから仮面をかぶったんでしょう?」とか言われかねないからだ。イケメンが仮面を付けているという事実は自然と反論が不可能になっておりスマートだし、何か後回しにしたいものを包み隠しているわけではなく攻めの仮面であることがわかった。
よし、これで誰もが皆、彼らの目的通り音楽に集中できるな。
印象的だった各著名人のインタビューで一番心に残ったのはカニエ・ウエス
名字がパンクなんて凄いよな。俺も死ぬまでパンクでいたい」
と真面目な顔で言う蟹江氏。
大勢のアーティストが金と富に欲をかられてパワーを失った
金と富を失うのが怖くて、誰も声を上げようとしない
声こそが俺たちの武器なのに
何も足す必要も引く必要もない完璧な意見が心に響く。
ブライアン・デ・パルマ監督の仮面を被ったミュージシャン、ファントムが主人公の『ファントム・オブ・パラダイス』(1974)のスワン役を演じたミュージシャンで『Random Access Memories』にも参加した(知らなかった)ポール・ウィリアムスも出てきて、
仮面をつけると人は正直になる」とダフトパンクが仮面を付ける意義について語るのも印象深かった。「仮面」を「匿名」と言い換えても同じですね。
MVや『インターステラ555』で作画を担当した松本零士も当然出てくる。
ダフト・パンク松本零士作品の中では「キャプテン・ハーロック」が一番好きみたい。「子供が観るもの」とされていたアニメで「完全に反社会的な大人の海賊」が主人公だったことが衝撃だったらしい。
失われたダンスやディスコのスピリットを復活させ、ジョルジオ・モロダーナイル・ロジャースのスピリットを受け継ぐために4年かけて『Random Access Memories』を完成させる様子も丹念に描かれる(俺が一番観たかったところ)
記憶に新しい2014年の第56回グラミー賞で、史上初めてエレクトロニック・ミュージックがグラミー賞5部門を制覇して、ステージ上でのパフォーマンスでは、ファレル・ウィリアムスナイル・ロジャースら制作に参加したミュージシャンと、ゲストでスティーヴィー・ワンダーが参加した『Get Lucky』のパフォーマンスについても時間を割いている。
謙虚なダフトパンクグラミー賞の受賞コメントという晴れ舞台を「僕らはロボットだから‥」と、ファレル・ウィリアムスとポール・ウィリアムスに譲る。
ファレルとポールは戸惑いつつも「‥えっと、このロボットたちは感謝を伝えたいみたいだよ!」とスピーチする。
なんだか暖かい気持ちになった。

 

 


このドキュメンタリーだが、手堅い造りでダフト・パンクの2人は常に謙虚で真面目なため「有名アーティストのドキュメンタリー」にありがちな破天荒な要素は皆無。
ひたすら真摯に音楽に取り組んできた20年間が要約されてるのみなので、ダフト・パンクに興味ない人が観ても面白くないだろう。
だから誰が観ても面白いドキュメンタリーとは違って本作はファン向けですね。
最後まで観ると、むしろ常に理性を保って長年きちんと音楽を作り続けてきている事に対して「そっちの方が凄いんじゃないか?」と思えてくる。
だが、ダフト・パンクが派手な生活やドラッグで身を持ち崩したりせず常に冷静に音楽制作に情熱を傾け続ける姿勢や賢さに感動したわけだが、別に「真面目だから、ドラッグやらないから素晴らしい」なんていう現代日本人的な事を思ったわけでは決してないという事は強く言っておきたい。別に彼らが無茶苦茶な人生を歩んでいたりする様子がドキュメンタリーで描かれていても同じように「なるほどね」としか思わなかっただろう。
ずっと残る作品やLIVEが素晴らしいのであって、後は「こうやって、やってきた」という道程を「なるほどね」と言って受け止めるだけだろう。
そもそも今調べて気づいたが無為徒食の自分はダフト・パンクと同い年だった。一体この俺という人間は何なんだ?と自己嫌悪に陥りそうになったがダフト・パンクには一切関係ないので考えるのを一時やめた。
ドキュメンタリーで描いていない都合の悪い事もあったのだろうがそんな事はどうでもいい事だ。
そもそもドキュメンタリーとは真実を克明に記録したものではなく製作者が事実を使って作り上げたフィクションのようなものだと思う。ドキュメンタリー見る時はこのことを頭の片隅に置いた上で一旦それを忘れて見るのがベストだと思う。
一番最後に出てくる人は2人の友人兼プロデューサーだった。
「ギクシャクしたり批判される事もあるけど2人はずっと音楽に取り組んでるよ」
「2人はスターだが、売れてないミュージシャン以上にきちんと挨拶する。警備員のおじさんに対しても他のミュージシャンに対するのと同じような丁寧な態度で‥」
本作を観てきて感じた事を、最後にこのおじさんがそのまま言った。
要は「最後にものを言うのは人柄」「謙虚に歩め」という事だ。
「アホの中年男性である今よりも更に数倍アホだった若い時に聞きたかった台詞だ……」と、思いつつ若い時はアホだったからそんな台詞聞いても「うるせえ!」としか思わなかっただろうから、もうどうしようもない。どうやらタイムスリップしても自分を引き上げることができない事がわかった。
もう一度『Get Lucky』聴いて明日からでも自分が何か良いことできるかどうか考えることにしよう……もしくは何の考えもなく、単純に『Get Lucky』を聴いて楽しもう。

 

※追記:彼らは2021年2月22日にYOUTUBE上で自爆して解散した。
残念な気持ちはあるが『Random Access Memories』を作った今は、もうクリエイティブな制作で出来る事ないだろLIVEくらいしか……と思ってたので理解できる。
「これ以上のものは望めない」という充実した時にスパッとやめて彼らのストーリーは綺麗に完結して見事だね。洗練を求めた彼らがこうやって綺麗に完結するのは納得だわ。
でも別にヨレヨレになるまでダラダラ続けてもそれはその個々人の勝手なのでスパッ!とやめるのもダラダラ続けるのも、どちらも等しく価値があるミュージシャンの晩年だと思ってますけども。ダフト・パンクはスマートで洗練されたミュージシャン人生を歩みたいタイプなのでこうなるのは納得。

とにかくダフト・パンクお疲れさまでした。

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そんな感じでした

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Daft Punk Unchained (2015) - IMDb

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第9章/ガーランド・ブリッグス少佐の遺言

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 9) 通算第39話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

感想というより話を反芻したり忘れないためのメモみたいなもの

前回までの「ツインピークス The Return」は‥
 (前回、第8章)
★1945年。超自然的存在エクスペリメントが異界からボブの卵をこちらの世界に吐き出す。同時に黒い亡霊のような男達ウッズマンもこの世に現れる。
★同時刻、それを察知した謎の婦人と巨人はローラの素?の様な珠を北米に送り込む。
★1956年。11年前にエクスペリメントが吐いた卵の一つから奇怪な虫が生まれ、少女の口の中から体内へと入る。

 (リアルタイム)
★ダギー(本物のクーパー)、小人の殺し屋を撃退する
★ブリッグス少佐の指紋を持っている死体が見つかり国防総省が調査を開始
ツインピークス警察「現在のクーパーはドッペルゲンガーか?」という事に気づき始める

★クーパーのドッペルゲンガーと面会したダイアンは彼が本物のクーパーではないと断定
ドッペルゲンガーは脱獄後、レイに撃たれるがウッズマンによって蘇生される

 
※ネタバレ全開です

 

どこかの農場
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前回レイに殺されたがウッズマンによって治癒してもらって蘇ったクーパーのドッペルゲンガーカイル・マクラクラン)。
目印のある農場にやってくると本当の部下らしき男ハッチ・ハッチンスティム・ロス)と、数話前にも出ていたシャンタル・ハッチンスジェニファー・ジェイソン・リー)と合流。どうやら2人は夫婦らしい。
ティム・ロス好きなので「あっティム・ロス!」と声が出た。
裏切られたチンピラ2人と違い、ティム・ロス+ジェニファー・ジェイソン・リーというスター2人が演じてるしこいつらは人間界におけるドッペルゲンガーのマジの仲間なんだろう。
そもそも第一話のくしゃおばさんの家やチンピラ2人は何だったんだろう。
門番がドッペルゲンガーを殺そうとしてたし、単純にドッペルゲンガーが力づくで部下にしてたので裏切っただけのチンピラなのかな。多分そうだろう。
ドッペルゲンガーはハッチとシャンタルに、昨夜まで収監されてたヤンクトン刑務所長の殺害を命じる。
ドッペルゲンガーは、ラスベガスのオフィスの男ダンカン・トッドにも電話してダギー殺害を急かす。
関係ないけど最後に、壊すよう言われた携帯を撃つティム・ロスの動作がめっちゃカッコいい

 


サウス・ダコタ州バックホー
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バックホーン警察👮
ゴードン・コール副所長
アルバート・ローゼンフィールド捜査官タミー捜査官ダイアンFBI一行。
ガーランド・ブリッグス少佐の死体の件で介入した国防総省ノックス大尉から連絡がありバックホーン警察所に向かう。
ダイアンのスマホには、脱獄したドッペルゲンガーからのメールが来ていた。
まず軽くルース・ダヴェンポートとブリッグス少佐の死体の件や、容疑者ビル・ヘイスティングや殺されたその妻や捕まった弁護士など、ダヴェンポート事件周りの情報をざっと耳に入れるFBI一行。
だがゴードン達を呼んだ真の理由は、ブリッグス少佐の死体についてだった。
コンスタンス検視官アルバートと気が合った様子。
コンスタンスは解剖中にテンション上がったりアルバートと対等に渡り合ったりするし好きだわ。
ビル・ヘイスティングは秘書だったルースと共に異次元空間について勉強し、異次元空間についてのブログ「ゾーンを探して」を開設していた。
The Search For The Zone
ビルのブログには「今日、我々はいわゆるゾーンに入り、そこで少佐に会った」という文言と共にブログを閉鎖した。
ゴードンとアルバートは考える。
ブリッグス少佐は生きていたら72歳、だがこの死体は40歳代。死んだのは25年前という事になる(旧シリーズの最終回)。しかし25年前に死んだ死体が何故ずっと腐ってないのか。それはビルがゾーンと呼ぶ異次元空間(ブラックロッジかホワイトロッジか、それともまた別の空間だったのかはまだわからない)
そしてゴードン達は、少佐の胃から見つかったダギーの指輪の報告も受ける。
FBI勢がようやくダギーと結びついた。


ネバダ州ラスベガス
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ラスベガス市警👮
前回、殺し屋に狙われたダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)と、ダギーの妻ジェイニーE・ジョーンズナオミ・ワッツ)。
ダギーは白痴状態、ジェイニーEはヒステリックで会話がままならなかったせいかダギーの上司ブッシュネルが呼ばれて話を訊かれている。
だが上司にはダギーが狙われる理由はわからない。
ベガスの刑事達は話すことがなくなったら、じっ‥と黙り続けたり陰で人を馬鹿にして嘲笑したり異様な雰囲気。
刑事達はダギー(クーパー)の指紋を密かに取る。
記録を調べたところダギーには1997年以前の記録がない。
やはりクーパーがブラックロッジに囚われてドッペルゲンガーが現世に現れた時に、何者かに作られた第三のドッペルゲンガーがダギーなのか。
クーパーが現世に戻ると入れ替わるようにブラックロッジに飛ばされて消えたので、本物のクーパーが現世に戻れるための依代だと僕は思ってるが。
星条旗を見て失った記憶をくすぐられるクーパー。その視線はコンセントに引きつけられる。クーパーが現世に戻ってくるため通ったのがコンセントだったので記憶に残ってるんだろう。
アイク・ザ・スパイクが潜伏していたホテル🏨
ダギーを襲った銃の指紋から居場所がバレた暗殺小人アイク・ザ・スパイクはベガス市警にあっさり捕まる。有名な殺し屋だったらしい。

 


ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ホーン家🏠
心に病を抱えて幼児の精神を持っていたオードリーの兄ジョニー・ホーンが久々に出た。旧シリーズで殆どセリフ無しでインディアンの格好してたイケメンだ。家の中を走り回って転んで怪我していた。どうやら昔のままのようだ。
ブリッグス家🏠
ボビー・ブリッグス保安官が、ホーク保安官補長フランク・トルーマン保安官を実家に呼んで母親ベティ・ブリッグスに会わせる。
ベティは25年前、夫のガーランド・ブリッグス少佐に「いつかボビーとホークとトルーマンの三人がクーパー捜査官のことで尋ねに来るから、その時に渡して欲しいものがある」と言われたと言い、金属の筒のような物をホークに渡す。
そしてベティはボビーに「今の素晴らしい貴方からは想像も出来ないくらい不良だった頃から、お父さんは貴方に安心していたわ。将来こうなるのを見越してたのね」と言い、ボビーはじんわり‥。
そういえば旧シリーズで、どうしようもない悪さばかりしてブリッグス少佐ともロクに絡みもなかったボビーに、ある日ダイナーに突然ブリッグス少佐が来てざっくり言うと「お前は今こんなだけど光り輝く未来がわしには見えとるよ。そんな夢を見た」的な事を言って不良のボビーがやはりじんわりしてた。
当時の俺は「リンチは善人すぎる少佐、アホのボビー両方同時にいじってるw」と、ギャグだと思って爆笑してた好きだったシーンだが、どうやらリンチと少佐とボビーは本気だったのか。アホなのは僕だけだったようですね。。
森🌳
ジェリー・ホーン
自分の右足に「私は、お前の、足じゃない」と話しかけられ自分の足と大喧嘩。
超自然的な現象ではなく単純にきまってるだけだろう。
だが意味ありげに森に居て、アンディもよく森を調査してるから後でなにか起きるんだろうきっと。
ツインピークス保安官事務所👮
ブリッグス少佐からの25年ごしの贈り物。ボビーが開けると紙が2枚入っていた。
ジャック・ラビット・パレスから253ヤード東に進め。ジャック・ラビット・パレスを去る前にその地の土をポケットに入れろ
そして日付が2つ「10/1」「10/2」それと時刻「2:53」が記されていた。
この日付は、ちょうど現在の2日後と3日後だそうだ。たぶん時刻はAMだろう。
恐らくブラックロッジだか別の異次元だかへ行けると見て間違いないだろう。
「しかしジャック・ラビット・パレスが何処なのかわからないと‥」と困惑するホークとフランク。だがまたしてもボビーはそこを知っているという。
ボビーがまだ小さい頃、少佐に連れられて行き2人で遊んでいた場所。そして「ジャック・ラビット・パレス」とは幼い頃のボビーが名付けた名前だった。
少佐は25年前、この日に三人が来ること、不良少年ボビーが将来は警官になっていることなど全てがわかって準備していたのだ。ここに来てボビーが超重要なキャラになった。
そしてもう一枚の紙片は、25年前の旧シリーズでブリッグス少佐が「こんな信号をキャッチした」とか言ってクーパーに知らせに来た、あの規則性のない信号の中に混じって「クーパー。クーパー」と二回続けて入っていた宇宙からの信号。あれだった。
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この宇宙からのメッセージは面白すぎるので強烈に記憶に残っていたが、あくまでもツインピークスのコクを深めるためだけのオカルト味付けだと思っていたが伏線として使ってきた。
ホーク「『クーパー、クーパー』?‥クーパーが2人?」と言う。
いつもの事だが、あいかわらず勘が良すぎるホーク。
25年間ただの思わせぶりで面白いだけだった符号だったが、
「ブラックロッジに囚われたまま(だとホークは思ってた)良いクーパー、そして悪のクーパー、つまり2人のクーパーが今現在、この世にいるぞ」
という意味だった。それを一瞬で悟るホークすごいな。
当時リンチ&フロストは既にこのドッペルゲンガーネタを考えてて打ち切りになったので使えなかったのだろうか。それとも今、後付けででっち上げたのだろうか。
面白いのでどちらでもいいが。
2日後、保安官事務所の3人は異次元に行ってしまうのか?

 


サウス・ダコタ州バックホー
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バックホーン警察署👮
更なる調査を続けるゴードン、タミー、ダイアン。
異次元ブログ「ゾーンを探して」の事をビル容疑者に訪ねるタミー捜査官。
ちなみにビルは尋問中、幼児退行気味にずっと号泣していて面白い。
ビルと死んだルースは異次元空間について山ほど資料を読んで研究した結果、実際に異次元空間を見つけ入ったという。
さらっと無茶苦茶言ってるな。。
こんな平凡っぽいモブキャラがそんな大それた事ができた奴だったなんて。。
とにかくビルは異次元空間でブリッグス少佐に会ったと言う。
ルースは隠された記録を探し出すのが得意で「しかるべき時刻、しかるべき場所へ行けば異次元空間に入ることが出来て、しかるべき人物と会うことができる
正にホーク達がさっきブリッグス少佐から受け取ったメモはこれだ。
ビルが異次元で会ったブリッグス少佐は「私は冬眠をしている。別の場所に行くため座標を見つけてくれ」と言ったので、ビルは軍のデータベースでそれを見つけてルースの手に記した。その座標を少佐に届けに行くと、他の連中も来て頭を押さえつけられて妻の名前を訊かれたので答えた。
座標を渡すと(少佐じゃなくて恐らく悪い奴らの方に)ブリッグス少佐は宙に浮かび上がり「クーパー、クーパー」と言うと少佐の頭が消えた。
そしてルースが死に、次の瞬間ビルは自分の家にいた。
そう言って異常なまでに号泣し続けてるビルは「あなたにはわからないぃぃ」と言ったりして「これ、翻訳者も吹き替え声優も、野々村元議員に寄せてるだろ」と思うくらい、野々村元議員みたいで可笑しかった。
ビルがブリッグス少佐と会ったという異次元空間‥彼が呼ぶゾーンとやらは、きっとブラックロッジなんだろう。異次元空間はホワイトロッジとか裕木奈江がいた謎の空間とか他にもあるが、悪い奴らがズカズカ来れるよう描写された異次元は今のところブラックロッジしかないからね。
ブリッグス少佐が「クーパー、クーパー」と言ったのは、たぶん過去の自分に向けて信号を出したのだろう。そしてそれは今ホーク達の元にある。
「クーパーが2人いるぞ」という意味っぽいから、このゾーンとやらで少佐やビル達を襲ったのはクーパーのドッペルゲンガーなんじゃないかな。
ブリッグス少佐の首だが、第3話の裕木奈江が居た空間に浮かび上がってクーパーに「青いバラ」と伝えてきたあの大きな首はブリッグス少佐だったよね?
ひょっとして少佐は首だけになって、あの空間にずっと漂ってるのかもしれない。
それにしてもタミー捜査官のスーツ姿がめちゃくちゃ美人しいわ。
たぶんゴードンと付き合ってるっぽいが、いつも「私の男」って感じの女房気取りオーラを出してたり、ダイアンにイラッとしてるが先輩だから我慢してる様子が可愛いわ。ナオミ・ワッツのキャラといい、リンチの描く女性キャラは女臭い性格してて可愛いわ。

 


ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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★「グレート・ノーザン・ホテル」🏨
相変わらずベンジャミン・ホーンビヴァリーアシュレイ・ジャッド)が、ホテルのどこからかする変な音の出処を探しているが今夜も見つからない。
探してるうちに、いい雰囲気になるがビヴァリーに対してはプラトニックな感じを貫いているベンは「私には出来ない‥」と言い、ビヴァリーはベンに更に信頼を寄せる。
今のベンはずっとイイ男風の出方してるのが面白いが、現在の彼はマジで善人になってるのかもしれない。今回のまともなカップルはこの2人なのかな。
★「ロードハウス」🎵
すごくモブキャラっぽい育ちの悪そうな女が2人、世間話をしている。
片方の女が脇の下をかきむしって真っ赤になってる事以外は普通のツインピーカー。
どう聞いても本編と何の関係もなさそうな会話を延々として、それで終わる。
ここ一体なんだろ。
「特に本編に関係はないけど、こういうどうって事ない人達も、それぞれ自我を持ってこの世界に住んでるよ」って事か。それとも数話前にロードハウスを拭き掃除するのが延々と流れてたシーンみたいな感じか?それとも俺が知らないだけで有名な女優だかアーティストだったりするのかな?まぁいいわ
Au Revoir Simoneというバンドが演奏して続く
Au Revoir Simone - "A Violent Yet Flammable World" (Twin Peaks 2017) - YouTube

 

 

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あ、これで半分終わってしまったわけか。
今回は悪や超常現象はなりを潜めて(今までやりすぎたし)
FBI、ツインピークス保安官事務所、バックホーン警察、国防総省、ラスベガス市警、そして25年前のブリッグス少佐‥などの法の番人達の捜査が進展する回だった。
今までバラバラの場所と時間で起きていた事件が一つに結びつき始めた。
ここまでの展開がめちゃくちゃのんびりしてたので快感だった。
のんびりと言えば、今回もダイアンが煙草吸いながらゴードンの顔を3分くらい見るカットや、特に喋りたくないベガス市警の刑事たちが1分くらい固まったりするシーンが多かった。それは認知症の老人やクサ吸ってる奴が一瞬、時間の経過がわからなくなって止まってしまう様子にも似て可笑しみがある。
またツインピークス保安官事務所の嫌われ者のヒゲの嫌な奴、あいつが結構好きなんだが今回も会議室で弁当食って部屋を臭くして怒られるという活躍シーンを見せた。こいつはサブレギュラーだな。。
全てがカチッと噛み合う‥ルービックキューブが全面揃う目前だ。
ガチッと揃ってクーパーが元に戻ってドッペルゲンガーやボブを倒してスッキリしたいところだが、今までスッキリ終わったのはローラ殺しの犯人とウインダム・アールを倒した時だけで、このシリーズの場合そういうスッキリを描いてしまうと気が済んで視聴者がガクッと減ったりするから今回も解決と見せかけてまた無茶な終わり方するのではないかと思ってる。
それと先週、数話前にも少年の霊魂を目撃する駐車場管理人カール・ロッド役で出演していたハリー・ディーン・スタントンが亡くなりました。

高齢者が多いせいか本作に出た直後になくなった人が、これでもう3、4人?くらいいるよね。
リンチ作品とか「エイリアン」「アベンジャーズ」「クリスティーン」とかでのハリー氏が好きでした

そんな感じでした 

 

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
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 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #10 #11 #12 #13 #15 #16 #17 #18(終)

gock221b.hatenablog.com

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TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

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TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

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