gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「ツイン・ピークス The Return (2017)」第17章/火よ、我と共に歩め

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 17) 通算第47話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

感想というよりも、毎週の話を反芻したりする自分のための見ながら書いてるメモみたいなものです。
※基本的に完全にネタバレなので注意

前回までの「ツインピークス」は‥
★クーパー、25年ぶりに完全に記憶が戻る。ダギーの妻ジェイニーEと息子サニージムに「必ず戻ってくる」と約束して、フクロウの指輪と「種」と銃を持ち、ミッチャム兄弟とともに自身のドッペルゲンガー&ボブを斃すためツイン・ピークスに向かった
★クーパーのドッペルゲンガー、座標を3つ入手。「ジュディ」を探している。リチャードは粉みじんになって死んだ
★ダイアン、本物のダギー同様、作られたドッペルゲンガー「化身」だった。「保安官事務所にいる」と言い残しゴードンを撃とうとして返り討ちにあい消える。その魂は真ダギー同様、ブラックロッジで「種」を残し燃焼して消える。
★そのツインピークス保安官事務所。留置所にNaidoが保護されてるほか、ジェームズ、フレディー、チャド保安官補、流血した酔っぱらい等が収監されている
★オードリーやっとロードハウスに来れて「オードリーのダンス」を踊るが、ハッと目覚めると白い部屋だった。
★セーラー・パーマー、内部に人ならざるものを秘めていた

 

サウス・ダコタ州バックホー
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★ホテル:FBI仮本部🏨

ゴードン・コール副所長デヴィッド・リンチ)、アルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)、タミー・プレイストン特別捜査官(クリスタ・ベル)らFBIのブルーローズ
前回、ダイアンの化身に撃たれそうになるが撃てなかったことを反省するゴードン。
アルバート「老いてやわになったんでしょう」
ゴードン「なに?!」
アルバート歳を取ってやわになったと言ったんですよ
アルバートの嫌味が聞けて嬉しいよ
僕の推しキャラはアルバートで、新シリーズでは殆どの回に出てたのが嬉しかったが、その代わりほぼ上司のゴードンと一緒だったためか嫌味があまり聞けなかった。
「FBIに。」3人は乾杯する。タミーは演技じゃなくガチで半笑いしてる気がする
ゴードン「アルバート、この25年、きみに隠していたことがある。」
「姿を消す前にブリッグス少佐は、ある存在を見つけたことを私とクーパーに告げたんだ。それは極めてネガティブな力で遠い昔の呼び名で『ジャオデイ(Jowday)』。だが時を経て、その名は『ジュディ(Judy)』となった」
「ブリッグス少佐とクーパー、私で『ジュディ』へ辿り着くための計画を練ったが、その後ブリッグス少佐に何かが起きて、クーパーにも起きた」
「フィリップ・ジェフリーズはもうこの世には存在しない。少なくとも通常の意味では。フィリップはかつてこう言った『その存在に気づいた』と」
「更にクーパーの最後の言葉は『もし他の者同様、僕が消えたらあらゆる手をつくして僕を見つけ出して欲しい。僕は一石2羽の鳥を狙う』」
「で、今は例の『2人のクーパー問題』だ」
「しかも最近、暗号メッセージがレイ・モンローという情報屋から届いたのだ。そこには『刑務所にいたクーパーが座標を探している』と書かれていた」
「そしてその座標を知っているのがブリッグス少佐らしいのだ」
「この計画については君にも言えなかった」とアルバートに謝罪するゴードン。
ゴードンが色々なネタフリして謎が増えたがざっくり言うと
★「アルバート以外のブルーローズは『ジュディ(Judy)』という存在を探していたが、その存在に気づいたブリッグス少佐、フィリップはこの世から消えた(クーパーとデズモンドはジュディとは関係なく消えた)」
★「ジュディ」が人なのか超常的存在なのか場所の名前なのかは謎。キャラの名前ならボブを生んだエクスペリメントの事か?。場所だとしたら底が割れてきたブラックロッジほかの異次元空間よりも凄い所だろうから、もっと高次元の並行世界にも影響を与える特異点の名称のような気がする
★クーパーが言ったという「一石二鳥」は第1章で「消防士」も言ってた。
★「ドッペルゲンガーが少佐の座標を探してる」と知ってる情報屋レイ・モンローって初めて出た人名だと思うが何者なんだろう。
※フォロワーさんに教えていただいたが、ドッペルゲンガーがよく連れていた腕相撲の後、射殺したレイの事だとわかりました。フルネーム知らなかったので別人かと思った。フィリップに雇われていた情報屋なので一応、味方だったという事になるのか。

そこへドジ揃いのFBIラスベガス支部から連絡。
「ダグラス・ジョーンズを見つけました(ドヤ顔)。ただ、今どこにいるのかわかりません」
アルバートこいつはアホのコメディアンで、今のはネタですかね?
おっと、これがアルバートのファイナル嫌味だった。
横のタミーもあからさまに呆れた顔をしているが演技が下手で可愛らしい。
ゴードン「わからないとはどういうことだ!!」
珍しく激昂するゴードン。温厚なゴードンだがベガス支部には最初から当たりが強かったので今までにもベガス支部のドジに悩まされてたのかもしれん。
こんな報告したら怒られるに決まってる。トークの組み立てが下手くそだ
保険会社「ラッキー7」のブッシュネル・マリンズがやって来て前回、ダギー(クーパー)から預かっていたゴードンへの伝言を読み上げる。
ブッシュネル「『僕はこれからトルーマン保安官の所へ向かう。ラスベガスの時間はPM2:53で、合計するとこれは10になる。完成を意味する数字だ』以上です」
伝言の「足したら10になる」って、めちゃくちゃクーパーっぽい。自分も使おう
ゴードン「ダギーがクーパーだと!?どういうことだ!」
結果がわかれば第3章以降のダギー(クーパー)の冒険「ダギーの車は爆破された。暗殺者アイク・ザ・スパイクに殺されかけた。組織犯罪の大物2人と一緒にいた。自宅のコンセントにフォークを刺して感電して昏睡状態だった」などを一瞬で全て把握したブルーローズ。
「クーパー=ダギー」の件を新たな青いバラ事件の一つと断定し、彼らもツイン・ピークス保安官事務所に飛んだ。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所:留置所👮
流血した酔っぱらいの男のイビキがうるさいので罵るチャド保安官補
いつものようにオウム返しする流血した男。
Naido裕木奈江)が発する鳥のような声が段々大きくなり第17話にしてやっと「裕木奈江の声だな」と聞き取れるようになった。やはりその声を真似る流血した男。
戸惑うジェームズ・ハーリーと鉄拳フレディー

★「グレート・ノーザン・ホテル」🏨
ベンジャミン・ホーン、前回ドッペルゲンガーと一緒に居た、甥のリチャード・ホーンが粉みじんになって消えたところを目撃したジェリー・ホーンからの電話を受ける。
ワイオミングにいたらしい。ジェリーは双眼鏡がリチャードを爆殺したと思い込んでたらしい。ジェリーは全17話通してただきまってウロウロしてるだけだったようだ。一体なんだったんだ‥

森:「ジャック・ラビット・パレス」の253ヤード東🌳
クーパーのドッペルゲンガーカイル・マクラクラン)が電気の音と共に向かったところは、第14章でアンディが「消防士」のいる異次元空間へと飛んだシカモアの木があるポイント(だと思う。ただ森の中ってだけなので違う所かもしれない)。
ここが本命の「座標」らしい。
宙空に渦巻きが現れドッペルゲンガーは転送される。

 

 

異次元空間:「消防士」の屋敷
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ドッペルゲンガーが転送された先は「消防士」がいる屋敷だった。
第1章で「消防士」がクーパーに異音を聴かせた、第8章で悪の誕生を悟った「消防士」がローラ球を北米に撃ち込んた、第14章で転送されてきたアンディ保安官補が過去や未来を幻視した‥金色以外の色がないあの屋敷。
第3章でNaidoが居た別の異次元空間に漂ってクーパーに「青いバラ」と告げた、故ガーランド・ブリッグス少佐の顔面デヴィッド・ボウイの肉体から巨大な釣鐘型のヤカンになったフィリップ・ジェフリーズ元捜査官がいる。
ちなみにこの2人は特捜隊ブルーローズでもあった。残りはFBI勢3人とダイアンとクーパー。これで今回の話だけでブルーローズのキャラが7人出たことになる。あと居ないのは劇場版に出たデズモンド(クリス・アイザック)だけ。
やっぱり第8章でここに居たヤカンはフィリップだったのか。ではNaidoが居た家に置いてあったヤカンもフィリップだったのかな?あの時喋ってくれてれば‥。というか、まさか背景に置いてあったオブジェがメインキャラの一人だとは誰にも想像できなかっただろう。
リンチが本シリーズに出したいが、少佐役の俳優さんとボウイは亡くなってたので直接は出せないので、登場人物が語る話の中に頻繁に出てきたり、こういった無茶苦茶なキャラとなって出てきたり‥2人は本シリーズで物凄い存在感あったな。
部屋には勿論「消防士」もいる。
恐らく三人共、火を消す(悪を滅する)善の超常的存在だろう。「消防士」も以前は人間だったのかもしれない。
左にはドッペルゲンガーは顔面だけになって宙に浮かぶ四角い檻に入れられている
これは消防士三人組が、座標を使って転送しようとするドッペルゲンガーを捕らえたってことか?少佐の座標はこのための罠だったのか?そう思っておこう。
現世を視れるスクリーン」には、「さっきドッペルゲンガーが消えた森の座標」「パーマー家」が映った後、シャッターのような曖昧なものが映る。
ドッペルゲンガーが囚われた檻は、ローラ球を北米に撃ち込んだ金管楽器のような機械に吸い込まれスクリーンを介して現世に転送された。
転送先はツイン・ピークス保安官事務所の前だった。
それを察知して呻く留置所のNaido。
フィリップは以前ドッペルゲンガーと一緒に行動してたっぽいから悪人になったと思ってたけど、やはり悪に対抗する存在だったんだな。あと現世ではかなり昔に死んでしまったブリッグス少佐だが異次元では健在なのか。
この三人の火を消す存在たちはボブに直接、手を下せないから(何故かはわからない。説明もないので結果から推測するしかない)、恐らくローラを生み出したがあっさりボブにやられてしまい、今また本物のクーパーにぶつけようとアレコレしてるという事だろう。
※追記:後からネットで知ったがこの屋敷にはフィリップに似たヤカンがいっぱい並んでる(上の画像参照)。という事は過去に出てきたヤカンのうち喋ってないのはフィリップじゃないかもしれないのか。このシーンのヤカンもフィリップではないのかもしれない。ダッチマンにいるヤカンだけがフィリップなのかもしれない
 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所👮
ドッペルゲンガーが転移されてきたのは保安官事務所だった。
「消防士」がわざわざ転移したのだからボブを倒せる者がここにいるという事だ。
アンディ・ブレナン保安官補
、転送されてきたクーパーのドッペルゲンガーをクーパー本人だと思い込み事務所に迎え入れる。
久しぶりに会ったクーパーを歓迎する奇妙な柄のカーディガンを着た受付嬢ルーシー、クーパーの親友だったハリーの兄フランク・トルーマン保安官ロバート・フォスター)も。
しかし、アンディはふと思い出す。
第14章で座標から転送された異次元空間で「消防士」に見せてもらった数々の幻視、その内容は殆どが過去や現在のものばかりだったが唯一「こんなシーン見たことないな」というシーンがあった。それは「奇妙な柄のカーディガンを着たルーシーと事務所の廊下を歩くが何か思い出して廊下を逆走するアンディ」という幻視だった。「これは絶対、近未来の幻視だ」とピンと来たので覚えている。ルーシーのカーディガンの奇妙な柄から「ここ覚えとけよ」という主張が強かった。
何かに気づいたアンディ。
フランクの部屋に通されたドッペルゲンガー
アンディが「(クーパーの大好きだった)コーヒーを淹れましょうか?」と訊くが、ドッペルゲンガーは別に好きじゃないので断る。
恐らく、これで絶対に本物のクーパーではないと気づいたアンディは「あなたが来たってホークに知らせてきます!」と言って立ち去り、受付のルーシーに「一大事だ!一大事!」と言って留置所に走る。

ツイン・ピークス保安官事務所:留置所👮
留置場ではドッペルゲンガー‥ボブの存在を察知したNaidoが騒いでいる。
チャド保安官補は靴に隠してあった留置所の鍵で檻から出て、ロッカーの銃で武装
流血した酔っぱらいは顔の絆創膏を剥がす。
ホークを探して留置所に入ってきたアンディを銃で脅すチャド。アンディピンチ。
しかしフレディが、異次元で「消防士」に貰った剛力の右ゴム手袋で檻ごとチャドを打撃。失神したチャドを手錠で拘束するアンディ。
ちなみに酔っ払いは長尺で顔を引っかいてたが結局何でもなかった。フェイクか‥

ツイン・ピークス保安官事務所👮〈vs.ドッペルゲンガー
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2番に電話がかかってきた。ここもアンディが幻視したシーンだ。
電話に出て驚愕するルーシー‥勿論ここに向かっているクーパーからの電話だが、かなり最初の方‥第3章くらいで似たような場面あったなと思って鳥肌立った。
「フランク初登場の時に、備え付け電話でフランクと話すルーシーの前に携帯で話しながらフランクが入ってきて、お互い固定電話で話してると思い込んでる携帯嫌いのルーシーが死ぬほどビックリする」というおとぼけシーン、まさかあれを活かしてくるとは思わなかった。
あの時の携帯電話がどういうものかハッキリわかってないルーシーは「フランクが2人いる」と思いこんでいたせいで失神しそうなほどビックリしたという昭和のギャグ漫画みたいなギャグシーンだった。
だがその前ふりを経た今「(比喩ではなく本当に)クーパーが2人いる」という驚愕の事態に出くわしてしまった。
フィクションに出てくるドッペルゲンガー絡みの場面で一番面白いシーンだった。
ルーシーはフランクに内線する「トルーマン保安官、2番にお電話が入ってます」
フランク「君が聞いておいてくれないか?ルーシー」
ルーシー「とても大事な緊急の電話なんです保安官」
電話をかけてきたのは勿論、ラスベガスから急行中の本物のデイル・クーパー捜査官カイル・マクラクラン)。
クーパー「ハリー!」
フランク「‥私はフランク・トルーマン。ハリーの兄だよ」
さっきクーパーのドッペルゲンガーとした同じやり取りを繰り返す。
フランクは以前、ホークがブリッグス少佐の遺言メモから閃いた「クーパーが2人いる」という言葉が脳裏に浮かび目の前のクーパーが偽物だと感じたに違いない。
ドッペルゲンガーを凝視するフランク。
ドッペルゲンガーも今起こってる事態に気づいたのかフランクの顔を凝視する。
本物のクーパーは現在ツイン・ピークスの入り口を入ったところ。
旧シリーズで何度も出てきた、サントラのジャケにもなってるあの道路。
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続けて「コーヒーはあるかね?」と、うきうきして言うコーヒー大好きクーパー。
フランクは、さっきのアンディと同じように今目の前にいるコーヒーが好きじゃないクーパーが偽物だと気づいたはずだ。
そしてドッペルゲンガーも、フランクがそう思ったことに気づいた。
ドッペルゲンガーは銃を抜く、フランクも抜くが一瞬遅い。
だが銃撃されたのはドッペルゲンガーだった。ルーシーが背後から撃ったのだ。
フランク「一人は死んだようだ、クーパー捜査官」
クーパー「決して触るな!死体から離れてるんだ!」
銃声を聞いたアンディは、Naido、フレディ、ついでにジェームズも連れて来た。
ルーシー「アンディ‥。携帯電話がどういうものかわかった‥
こうなるとひょっとして「消防士」が、ルーシーが携帯電話の概念を抱かないように画策していた気さえして来る。この日のために
遅れてホークも到着。フランクは偽クーパーの事を説明する。
ドッペルゲンガーの死体を遠巻きに見ていると、第8章でドッペルゲンガーがレイに撃たれたが蘇生した時のように辺り一帯が暗くなり突然現れたウッズマン数人がドッペルゲンガーの身体を揉み始める。ウッズマン揉み揉み

ツイン・ピークス保安官事務所👮〈vs.ボブ〉
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ようやく本物のクーパー捜査官(ついでにミッチャム兄弟一派も)が保安官事務所に到着。保安官事務所にいる黒スーツのクーパーやアンディ達‥画面が25年ぶりに最もツイン・ピークスっぽくなった。
ドッペルゲンガーの身体は前回同様、流血して体内からボブ球が出て宙に浮かぶ。
その球にボブの顔が浮かび上がる
それにしても今回のシリーズでわかったことだが、リンチが過去のお気に入りキャラクターをこれほど気に入ってたとは‥ってところ。ローラ大好き以外にも、ボブ、少佐、ハリー、フィリップなど、劇中に出れないけどお気に入りのキャラを目立たせるのが凄く上手い。しかしボールにしてまでボブを出すとはね‥
クーパーはフレディを見つける。
クーパー「君がフレディーか!?」
フレディー「そうだ!」「これが僕の運命だ!」
クーパーはいつフレディについて聞いてたんだろう?これも少佐かな
襲い掛かってきたボブ球と格闘するフレディー
ボブ球はCGで出来たボールにボブの顔の過去映像が浮かび上がっている。
球に浮かんだボブが目を剥いて「ウガー!」とか叫びながら、球なのでドッジボールのようにフレディにぶつかってくる。。
この現世で最も恐ろしい存在のボブ球だが、ただのボールですからね。。
それを右手にゴム手袋つけた華奢なイギリス人フレディーが殴っている。
やべえ‥、想像以上にクソ滑稽な映像‥やばい、ダサい。早く終われ!このシーン!
「腕」みたいにボブの姿も変えればよかったのに‥。と思ったけどリンチはボブ役の俳優の顔が大好きなんだから仕方ない。
とにかくフレディは苦戦しつつもボブ球を破壊。ボブは炎上。
これで本当にボブは滅びたのか?しかし「火」はボブの得意なエレメントだ
ボブは蘇り再び襲い掛かってくる。フレディはボブ球に噛みつかれ流血!
早く終わってくれ!見てられん!
ボブ「死体袋へお前を捕らえてやるぜ!
懐かしの台詞。だがもう喋るな!ボール状態で
フレディのゴム手パンチでボブを今度こそ破壊!
ボブは粉みじんになって死んだ
大方の予想通り、フレディはボブを叩くためのキャラだった。
ゴム手は残ったままなので今後もフレディは活躍できるかもしれない
クーパーは、ボブが抜けて蘇生できなくなったドッペルゲンガーの死体にフクロウの指輪をはめて、ドッペルゲンガーを25年かかって倒しブラックロッジに戻す事に成功。
ミッチャム兄弟「すごいもん見たな」
ボブ球vsゴム手をはめた貧相なイギリス人の対決。確かに凄かった
数々の人達を殺し、25年間アメリカに悪の種を撒き続けたクーパーのドッペルゲンガーはこの世からようやく消えた。
クーパー「フランク、グレート・ノーザン・ホテルの315号室の鍵はあるか?」
なんでそれを知ってる?と不思議がるフランクに「ブリッグス少佐から聞いた」と答えるクーパー。どんな事でも「ブリッグス少佐から聞いた」と言えば通るんだから便利なもんだ。
鍵を受け取ったクーパー(※恐らく、ここが分岐点だろう)

ツイン・ピークス保安官事務所👮〈分岐点〉
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Naidoをじっと見て、何かに気づき驚いた表情をするクーパー。
このシーン以降、画面にクーパーの驚いた顔面アップが半透明でずっと残っている。
いやな感じがする
ちなみに半透明のクーパーは静止画ではなくカイル・マクラクランが驚いたままの顔アップでプルプルしてる別撮りの映像(以降このクーパーは薄っすらクーパーと表記)
そこへボビー・ブリッグス保安官補も到着。
クーパー「ボビー、君の父上にはこうなることが全てわかっていた」
「何年も前に集めた情報が父上とゴードン・コールを引き合わせた。時間通り到着だ」
ゴードン、アルバート、タミーらFBIブルーローズも到着する。
クーパー「結果、我々もこうして導かれる」
そしてこの先、変わりゆくものも幾つかある
過去が未来を決める
いやな感じ
キャンディ&サンディ&マンディがサンドウィッチをたくさん持ってくる。
クーパー「フランク。ハリーによろしく言っといてくれ」
ハリー役の俳優さんは闘病中らしい噂がある。本編ではハリーに対して何度も励ましのメッセージを送ってきた。
それにしても全員同じ章、同じ瞬間に素早く集まりすぎだろう。
この本シリーズ、今まで、人物がA地点からB地点に移動するだけで平気で4、6話かけたりしてきたのでこの17話は各員の動きがめちゃくちゃ素早く感じる。
まさに大団円。以上が本シリーズの打ち上げシーンだった。
クーパーが次する事を思いつかず皆とサンドウィッチを喰って打ち上げしてれば多くの人が望むハッピーエンドだっただろう。しかしそんな感じで終わるわけない。
Naidoがクーパーに駆け寄る。手を合わせる2人。
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Naidoの顔が化身に点く黒い炎に包まれ彼女の顔がブラックロッジに繋がる。
ブラックロッジでは小さな岩が浮いていてその窪みにダイアンの顔が浮かび上がる。
現世では、Naidoの服を着た赤髪のダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)が立っていた。やっぱりNaidoが真ダイアンだった。
満面の笑顔を浮かべるクーパー。そして2人はキスする。
画面にずっと表示されていた薄っすらクーパーが消える。
ダイアンは、起きた出来事は全て覚えていると言う。本物のダイアンは清楚な雰囲気。
やたらとクソ(Fuck)連発してたのは〈化身〉の荒い性格だったようだ。
裕木奈江は異次元に関係する役だろう」という予想は当たったが、まさかここまで重要な役だとは思ってなくて嬉しかった。だけど顔と声を潰されてたのとダイアンのオーバーボディ役だったのは残念だった。
クーパーが時計を見る
時計の針が15:52と15:53の間で行ったり来たりしている

世界が52分と53分の間に囚われており、時が進む事をやめようとしている。
そして薄っすらクーパーがまた画面に表示され始めた。
変な感じ
何かがおかしい。皆がクーパーをじっと見ている。
ダイアンと手を繋いで立ってるクーパーはそのままで、薄っすらクーパーだけが喋る
薄っすらクーパー「僕らは夢のなかに生きている
喋った!
※薄っすらクーパーが画面に表示されていた時間(クーパーが何かを決意して以降の時間)は夢幻のようなものだと言いたいのだろう。
クーパー「また会えることを願ってるよ」「みんなと
サンドウィッチを食べないまま、お楽しみは終わりのようだ。
画面が暗転し、世界が時の流れの狭間に消えていく。
クーパー「ゴードン!
ゴードン「クープ!

★「グレート・ノーザン・ホテル」:ボイラー室🏨
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次の瞬間、クーパーとダイアンとゴードンは暗闇を歩いていた。
クーパーが手をつないでいたダイアン、名前を呼び合ったゴードンは時の狭間に飲み込まれる世界から例外的にクーパーに同行できたようだ。
※クーパー自身が特異点になってるので、クーパーが同行しようと思ったものは連れて行けるらしい。ダイアンやゴードンを同行させて何になるのかはよくわからない。きっと、同行した彼らはこれらの記憶を保持できる、と推測した。
3人は、グレート・ノーザン・ホテルの異音のする方へ歩いていく。
数話前にジェームズがウロウロしてたボイラー室へ。
異音の出処であるドアの前まで来ると薄っすらクーパーは消えた。
※ここが、現在の夢幻になってしまっている曖昧な時間の終り
クーパーはさっきフランクから受け取った25年前のグレート・ノーザン・ホテルで自分が利用していた315号室の鍵でボイラー室のドアを開ける。
クーパー「聞いて欲しい。僕を追ってこのドアを通らないで欲しい。二人とも」
ゴードン「ずうっと君を想ってるぞ!」別れの言葉
クーパーはドアを開ける
クーパー「カーテンコールでまた会おう
クーパーは入っていく。ドアの先には片腕の男マイクがいた。
マイク「未来における過去の暗黒を通して、魔術師は見たいと乞い願う。
一つの声が放たれるのは、ふたつの世界の狭間。
火よ、我と共に歩め(Fire Walk with Me)

電気が流れる。この世界の電気は次元間の移動に必要なもの。

 

異次元空間「コンビニエンスストアの2階」
電気によって2人は「コンビニエンスストアの2階」に転移した。
階段があって2人は登る。ウッズマンはいないのはボブが消滅したからか?
2人は2階に上がりドアを閉める。前回同様、跳び男がインサートされる。不吉だ

 

 

異次元空間「ダッチマン」
あの中庭に来た。鍵開けおばさんBosomy Womanやウッズマンは居ない。
中にはフィリップ・ジェフリーズが居て「頼む。明確に言ってくれ」と言う
それは視聴者が一番言いたい台詞ですけど?
クーパー「1989年2月23日だ」
ローラ・パーマーが殺された日付
フィリップ・ジェフリーズ「君のために見つけよう。ここは滑りやすい」
「また会えて嬉しいよクーパー。ゴードンに会ったら宜しく言っといてくれ。正式じゃない方を覚えててくれるだろう」
ここで、君はジュディを見つけるはずだ」「恐らく誰かがいる」
「君はこれを頼んだか?」
というと湯気がフクロウの指輪のマークになる。それが分解されて「8」になる。
右下に黒い点が現れて「8」自体が横に回って裏返しになり左下に行った黒点が移動して右下に来る。
ここには良い奴しか居ないんだから口頭で具体的に言えや!と言いたくなってくる
「8」といえば「∞」を思わせるが、「∞」だったとしたらタイムスリップや平行世界同様何とでも解釈できそうな符号で何だかテンション下がってきた。。
フィリップ「よし、いいぞ。君はもう行ける」「クーパー忘れるな」
マイク「電気だ。それは電気!」
電気がまたたき、クーパーは転移される

 

 

ツイン・ピークス(1989年2月23日)🗻🗻
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★山🗻
※以下のモノクロの過去の場面、クーパーと一部のローラ以外は劇場版の流用。
ローラ・パーマーの家からローラ・パーマーが出てきて、ジェームズ・ハーリーのバイクに乗って出かける。それを憎々しげに見ている父のリーランド・パーマー。既にローラ殺害を決意している。
2人はバイクを停めた。近くの茂みに転送されてきた2016年から来たクーパー。
ジェームズとキスするが、未来から来たクーパーを見て絶叫するローラ。
劇場版に、確かにこのシーンはあったが、まさか草むらに隠れてる未来から来たクーパーを見て絶叫していたとはね。。
ジェームズのバイクから降りて山小屋に向かうローラ。
その先には山小屋での乱交パーティを楽しみにしてるレオ・ジョンソンジャック・ルノーロネット・ポラスキー
ローラが彼らに合流すれば死が決定されてしまう。
ローラは茂みの中で未来クーパーと出会う(このシーンのローラは撮り下ろしっぽい)
懐かしの「ローラ・パーマーのテーマ♬」が流れる
Laura Palmer's Theme - Angelo Badalamenti (Twin Peaks OST) - YouTube
ローラ「あんた誰?!」「待って、夢であなたに会ったわ」
手を差し伸べるクーパー。ローラはその手を握る。
翌朝、湖畔に流れ着くローラの死体の未来の光景。
その光景の中からローラの死体が消える。
そして白黒だった画面に色が着く。
ローラがリーランドに殺されなかった世界線へと移行したせいか?

★パッカード製材所🏭→湖畔🐟
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化粧するジョシー・パッカード
ピート・マーテル(故ジャック・ナンス)と妻のキャサリン・マーテル
本シリーズで出てないキャラが昔のライブラリ映像によって出演した。
ピートは釣りに出かける。旧シリーズ第1話冒頭だ。
ローラの死体は湖畔には無い。ローラが殺害される運命は回避された。

★パーマー家(2016年?)🏠
誰も居ないリビング。隣の部屋でセーラ・パーマーが奇声を上げ続けているらしき映像がずっと流れる。めちゃくちゃ怖い。
セーラがやってきてローラのプロムクイーン写真を刃物で突きまくる。
現代っぽいけど、これは未来から過去に影響を及ぼそうとしてるシーンなのかな?

★山🗻
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ローラの手を引いて歩くクーパー。
急に、虫の羽音のような異音がしてローラは忽然と姿を消す。
第1章冒頭で「消防士」が「この音を聞け」と言って聴かせた音だった。
第8章でエクスペリメントが生んだ悪の虫が入り込んだのがセーラだと判断して、あれはひょっとして「虫に関係する者に気をつけろ」という意味だったのかな。
だが、そんなの注意しようがない。
クーパーがふと振り返るとローラは消えていた。
そして森にはローラのぞっとするような絶叫がこだました。
「ローラが死なない世界線を作ってる途中で、悪の因子を内包するセーラの妨害によって予測できないネガティブな事態に陥ってしまった」って事か。
ローラの死体は消えたままなので殺害される運命は変えられたのだろうが、不吉なムードが充満しているので別の良くない世界線に移動したという感じだろう。
セーラの存在を抑えておかなかったのがクーパーの失敗の原因か。
赤いカーテンが映り懐かしのジュリー・クルーズが唄い最終回に続く‥
www.youtube.comせっかくのジュリー・クルーズだが、色んな事が気になって耳に入ってこない。
とにかく次で最後だ

 

 

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★本シリーズがずっと綴ってきた「2人のクーパー事件」の解決は、有能なアンディの活躍でルーシーがドッペルゲンガーを倒しフレディがボブを倒した後、クーパーがグレートノーザンの鍵をフランクから受け取るところ。ここまでだろう
それにしても散々、人を殺してきたドッペルゲンガーを倒したのが、暴力に溢れた本作の中でピリッとした場面と言えば「アンディとソファの色で揉める」シーンしかなかった善良でとぼけた中年女性ルーシーというのがいいね。
★ボブ球vs.フレディ戦のダサさはかなりのものがあった。思わず何度か目を逸したね。だがボブ球のダサさやフレディとのバトルがクソダサいのは多分わざとな気がする。せっかく真クーパーが来てるのに悪クーパーもボブ球も、倒すのは善良なルーシーとかフレディだし、ここは悪の権化に対して「メソメソとした終わり」を喰らわしてやったのかもしれん
★急にダイアンが真ヒロインみたいな扱いになるのが納得いかなかった。アニーが出れないからダイアンを代わりにヒロインにしたんだろう。そしてカイル・マクラクランと実際に付き合っていてリンチ作品常連という、メタ的な意味でヒロイン要素の強いローラ・ダーンをヒロインに仕立てたんだろう。
そういう意味では確かにヒロイン力はあるが、ローラ・ダーンのことは30年前から「顔の怖いオバサン」としか思ってなかったので微妙なものがある。
しかも応援していた裕木奈江を脱ぎ捨てて登場したからガッカリ度が高い。
★オードリーのくだりなかったね。この調子だと来週も多分ないだろ。前回オードリーが目覚めてた時、病院で白い服着てたっぽいから長年の昏睡状態から醒めたって事で終わりか。どうせなら大団円の場に何とかして来させて「気づいたら太ったオバサンになってる‥」とショックを受けているオードリーに向かってクーパーが何か良い事言って「私の特別捜査官‥」と言わせてほしかった。
★薄っすらクーパーは、フランクからグレートノーザンの鍵を受け取った後にNaidoの顔を見た時から現れる。
鍵受け取りによってタイムスリップする事を決意したから現実が揺らぎ曖昧になった、薄っすらクーパーが表示されていたのはその目印なんじゃないかな。薄っすらクーパーは「鍵を受け取って過去に戻るぞ、と決めた瞬間以降のクーパーの意識」の表現じゃないだろうか。クーパーがタイムスリップしてローラを救う事を決意した時点で、歴史が変わる事が決定され始めて本来ここに集まらない可能性が高い彼らの存在が曖昧になった。そしてクーパーがいよいよ実際に行動を起こすことを決めた時に、薄っすらクーパーは「僕らは夢の中に生きている」と喋り、現実はより曖昧になった‥というかさっきまで現実だった世界が夢になってしまった。
タイムスリップを決めて、それができるクーパーは特異点として消えない存在となったが、他の者たちは胡蝶の夢のような曖昧な存在になってしまった。
この保安官事務所に集まった皆は、ローラ殺害が起点となってあれやこれやで繋がって集まった線だもんね。その起点がなくなってしまうから世界そのものが暗転して消えたのだろう(ゴードンとダイアンは、クーパーが同行させると決めたから消えなかった?)
★だけどクーパーは何故急にローラを救出しようと思ったんだろう?というか、そもそもそんな事していいのか?ローラが死ななければ、やっと倒したボブも倒してない事になってしまうがそれでもいいのか?疑問が多い。
本シリーズの後付け設定でローラは地球に撃ち込まれた希望の光みたいなキャラにされてたから、ローラを救うことがひいては悪(ジュディ?)を倒すことになるのかもしれない
★ローラ救出が中途半端な結果に終わって最終回に続いてしまった。
一体どうなるんだろう。
前回でのクーパーの鮮烈な復活とオードリーのダンス、今回はドッペルゲンガーとボブを正義の力で倒す‥という明るい展開が続いた。
多分、次回はカオスの中で無茶苦茶な終わり方するんだろう。

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15 #16 #18(終)

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第16章/お気に入りのガムが、新しくなってカムバックします

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 16) 通算第46話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

感想というよりも、観ながら一時停止しながら書いてます
基本的に完全に全部ネタバレ

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、自身の悪のドッペルゲンガーが差し向けた数々の刺客を全て撃退し、周囲の人達を幸せにする。ジェイニーEはダイアンの片親が違う姉妹だった。「ゴードン・コール」の名を聞いて記憶を呼び起こされ、コンセントで感電する
クーパーのドッペルゲンガー
「座標」をGETし、フィリップ・ジェフリーズから「ジュディ」の居場所を聞く。オードリーとの間の息子リチャードも合流する
★FBI特捜隊ブルーローズ。「座標」入手。目下の目的はダギー(クーパー)とジェイニーEの夫婦の確保とツイン・ピークス
ツインピークス保安官事務所
。留置所にはNaidoが保護されてるほか、ジェームズ、フレディー、チャド、流血した男などが収監されている
★セーラ・パーマー、内部に人ならざるものを秘めていてツインピークス民を殺害。
★オードリーの様子もおかしい

 

 

ワイオミング
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★2つの座標が交わる地点
この場所がどこかはよくわからないが相変わらずクスリでバッドになってるジェリー・ホーンがウロウロしてるからツイン・ピークスの近くだろう。
※ワイオミングでした
クーパーのドッペルゲンガー
カイル・マクラクラン)とリチャード・ホーン
ドッペルゲンガーが3人から聞いた座標、うち2つが一致した場所へ向かう。
その場所には岩があり、リチャードに座標を示すデバイスを持たせてピッタリ合う場所に立たせた。リチャードにスポンティニアス・コンバッション(人体自然発火)発生。
リチャードは粉みじんになって死んだ
カスのリチャードが苦しんで死ぬのを待ちわびていたが、あっけない最期。
ろくでもない男の、何一つ良いことがなかった取るに足らない人生が今、終わった。
しかも、ここ最近は強くて悪い父親に殴られて従えられてる様子が少し嬉しそうだったので「良かったね」的な感情が湧いてきた時に殺されたのでスッキリしない。
リチャードに集まっていたヘイトを「そのヘイトも全てこいつのせいなんだよ」と、クーパーのドッペルゲンガーに集めるための演出かな。
この「2つの座標が交わるポイント」にリチャードを立たせて粉みじんにするのが一体何の意味があるのかよくわからないがとにかく何かをクリアした。地雷撤去みたいなもの?
※後からわかったが、前回フィリップ・ジェフリーズは「ジュディに会ったらどうだ?」と言いドッペルゲンガーに座標を教えた。しかしフィリップは悪の雰囲気がしなかった。それを察したドッペルゲンガーは自分の代わりにリチャードに「座標の味見」をさせたのだ。ドッペルゲンガーを消滅させようとするフィリップの作戦は失敗した‥そういう事だろう。
ドッペルゲンガーはダイアンに「 :-) ALL. 」とメールする。
日本風に打つなら「 (^_^)全て揃った 」または「皆殺しにしろ」って感じか。
一部始終を見ていたジェリー・ホーンは狼狽えていた。双眼鏡を逆さに観ていたので結構近くにいて騒いでいるんだろうにドッペルゲンガーに見つからないのは不思議だった。ジェリーはここまで、森できまって狼狽えてるだけだったけど何かするのかな?フィクションではこういうキャラは最後に何か偶然いい事したりするが‥

 


ネバダ州南部ラスベガス
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★ジョーンズ家の前🏠
ハッチ・ハッチンスティム・ロス)とシャンタル・ハッチンスジェニファー・ジェイソン・リー)のハッチンス夫婦。ダギーを殺しに来たのだろう。
ベガス市警も訪れるがダギー家は留守、帰っていく。

★病院:ダギー(クーパー)が入院してる部屋🏥
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前回、記憶を取り戻しかけて更にコンセントで感電しにいったダギー・ジョーンズとして生活するクーパーカイル・マクラクラン)。昏睡状態で寝かされていた。
心配そうに見守るダギーの妻のジェイニーE・ジョーンズナオミ・ワッツ)。息子サニー・ジム・ジョーンズ。ダギーの勤める保険会社「ラッキーセブン」の上司ブッシュネル。カジノのオーナーミッチャム兄弟キャンディ&サンディ&マンディ‥など、ダギー(クーパー)を愛するベガスの仲間が勢揃い。
ミッチャム兄弟は指で摘んで食べるクソうまそうなフィンガー・サンドウィッチを振る舞う。本シリーズでは食い物が出てくる回数が前より少ないが、出てくる時は癒やしのシーンにのみ出て来る。
それにしても怖いミッチャム兄弟だが一度惚れこむと、ずーっと良くしてくれ続けるな。侠客キャラだ。一般人が「こうあって欲しい」と想像する義理人情に厚いヤクザ。
そして皆に囲まれるダギー(クーパー)を見ていると何故か不思議と泣きそうになる感動があった。
次に目覚めた時には絶対、元のクーパーになっていてそれはいいのだが、ここに集まった面々が愛した聖なる白痴ダギー(クーパー)は消えているのだろう‥そんな予感のせいかもしれない。
始まって3話くらいで「あぁ、本シリーズはラスト近くまで正常なクーパー出てこないパターンだな‥。クーパーがテキパキ捜査したり旧キャラと同窓会したりドーナツとコーヒーを味わうシーンは一切観れなさそうで残念だ」と思ってクーパーファンの自分はガッカリしてたが(最初の数話で離れた旧ファンはそんな感じで離れたのだろう)、ここまで観てると色んな奇跡を起こして愛された白痴ダギー(クーパー)に愛着が生まれていたようだ。
というかベガス勢がマジで好きになっていた自分にも気がついた。
ブッシュネルに会社から「FBIがダギーを探してます」という電話が入る。

★ジョーンズ家の前🏠
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相変わらずジョーンズ一家を待つハッチンス夫婦。FBIベガス支部も来て見ている。
病院から来たミッチャム兄弟がやってきて、ジェイニーEのために日用品や食べ物を運んび入れてカジノに引き上げる。
そこへジョーンズ家の隣人の小さいオッサンがハッチンス夫婦に「車を車庫に入れるからどいてくれ」と言う。いつものように口汚く喚いて追い返すシャンタル。
するとオッサンは自分の車でハッチンスの車を強引にどかせようとして来た。
カチンと来て銃撃するシャンタル。マシンガンで撃ち返すオッサン。撃ち返すハッチ。めちゃくちゃだ。銃撃戦になった。
シャンタルはバンを発進させるがオッサンが撃ったマシンガンがバンの車体を抜いて夫婦に命中。
ここまで数々の人々を殺してきたサディストの暗殺者夫婦ハッチンス。
何一つ上手く事が運ばず、よくわからんモブのオッサン相手にボニー&クライドのように蜂の巣にされて死亡。(少し小人症っぽいから、ひょっとしてアイク・ザ・スパイクの親類かもしれない)これは、なかなか良い死に様だ。ティム・ロスジェニファー・ジェイソン・リーと、二人とも安いギャラで出てくれた(推測)大物スター俳優だから派手で良い感じの死に場所を作ったのかな。
ジェニファー・ジェイソン・リーは「ヘイトフル・エイト」に続いて下品で荒い女だった。
ティム・ロスは物腰がめっちゃカッコよかった。正直もっとちゃんとした役だったらよかったのに。
オッサンは当然すぐ近くにいたベガスFBIに捕まる。
ハッチンス夫婦の死因は、シャンタルによる他人を思いやらない偉そうな態度だった。
エルモア・レナードの犯罪小説(「スティック」だったっけ?忘れた)で主人公の犯罪者が作ったルールで「犯罪する時は他人に対して敬語で丁寧に接さなければいけない」という鉄則を言ってたのが凄く記憶に残ったが「目的遂行以外の余計なトラブルを起こさないように」という事なんだろうな。
夫婦はFBIの事も気づいてなさそうだったので、たとえオッサンが居なくてもベガスFBIと銃撃戦になって死ぬ運命だった気がする。これはフィクションなので「たまたま弾が当たった」のではなく、意識的に弾丸の方がハッチンス夫婦に当たりに来ている。
それにしてもミッチャム兄弟に被弾しなくて安心した‥。
知らん間にミッチャム兄弟をめっちゃ好きになっている自分に気づいた。

★病院:ダギー(クーパー)が入院してる部屋🏥
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ダギー(クーパー)の様子を見ているブッシュネル。
部屋にはグレート・ノーザン・ホテルで鳴っている異音と同じ音がする。
さっきまでブッシュネルが座ってた椅子に片腕の男マイクの姿が浮かび上がり、次の瞬間ダギー(クーパー)が目を覚ます。機敏な動き。もうダギーじゃない。
デイル・クーパー特別捜査官カイル・マクラクラン)だ。
やはりさっき悲しかったのはダギー(クーパー)が消えた事への悲しみだったようだ。
クーパー「完全に目覚めた。(普通の喋り方)」 
お気に入りのガムが新しくなって25年ぶりにカムバックしました。
マイク「ついに。もう一人は。戻って‥こなかった。まだ外にいる
ドッペルゲンガーは策を弄してブラックロッジへの強制送還を逃れてまだ現世にいる」と言いたいらしい。
マイクはフクロウの指輪をクーパーに渡す。
この指輪は25年間、「ツイン・ピークス」の謎のアイテム‥ミステリアスなムードを醸し出すためだけのアイテムだと思ってたが、本シリーズをここまで観た我々は「これを対象の指にハメて、その肉体を死亡状態にすればブラックロッジに強制送還できるアイテム」だと知っている。
クーパー「種は持っているか!?」と言うとマイクは本物のダギーが消滅する時に遺した金の玉を取り出して見せる(今後はと表記)
クーパーは頭髪を抜いて「もう一つ作ってもらいたい」と言って渡す。
はダギーのような「化身」を作るためのものかな。
そこへトイレから帰ってきたジェイニーEとサニージム。
クーパーは「やあ、サニージム!」「やあ。ジェイニーE!」と言って抱きしめる。
このシーンを見て「クーパーが、ダギーとして過ごした時の記憶」は保ったままだった事がわかり嬉しくなった。
ダギーがいっぱい喋って驚くジェイニーEとサニージム。
クーパー「ブッシュネル、そこのサンドウィッチを取ってくれ。腹ぺこだ」
ブッシュネルは「FBIがダギーを探している」ことを告げるとクーパーはサンドウィッチをぱくつきながら「すばらしい」
ブッシュネル「なんだか強くなって戻ってきたようだな」
ジェイ二―E、ブッシュネル、ミッチャム兄弟にテキパキ指示をして銃を携帯してツインピークスに向かうクーパー。
ミッチャム兄弟「よ~し!行くぞ!!
ツイン・ピークスのテーマ♬」が流れる
クーパーは、ブッシュネルにゴードンへの伝言メモを渡した後
クーパー「貴方は尊敬すべき人物だ。貴方の親切と良識ある振る舞いは忘れない
確かにブッシュネルは本当に良い人だった。
ブッシュネル「(君を探している)FBIはどうする?」
クーパー「私がFBIだ。
きまったね
ジェイニーEとサニージムと共に車に乗り、ミッチャム兄弟のカジノに行く。
夫が急に喋り出し卓越した運転技術も見せ、最初は戸惑っていたジェイニーEだが、やがて誇らしそうな微笑みを浮かべて夫を眺める。
‥という一連のクーパー復活シークエンス。
一体どういう種類なのか自分でも全然わからない感動が止まらない。
一つ言えるのは自分が感じた感動は、過去のシリーズを90年代当時に毎週1話づつ楽しみに観て(当時は)わけのわからなかった劇場版も観て他のリンチ作品も観て、時が過ぎ25年後経った今、本シリーズを昔と同じように他人の感想をなるべく読まず毎週1話づつ観て(当時はなかった)ブログに感想書いて、本シリーズと繋がりの強い劇場版を再見すると全く見え方が違ったりしつつ、そして今回のこの展開‥を観てる者だけが感じる種類の感動だという事はわかった。
本シリーズの第3、4章あたりを観た時、映画好きとかリンチ好きなら「本シリーズのクライマックスで真クーパー復活してドッペルゲンガーと対決だな」というのは誰でもわかることで実際その通りになっただけなのに、こんなに感動するとは思わなかった。
正直、第2~6章あたりは「これ本当に面白いのかな?」と疑念を抱きつつ観てたし、過去の人気の流れや人気キャラを殆ど出さず異常に間を取るリンチのやり方にも疑問を持ったこともあったが、いつの間にかそれに慣れてしまい、ゆっくり脈打つ本シリーズの血脈がベストと思い始め他のドラマ観たら「ベラベラよく喋るなこいつら」と思ってる自分に気づいて「あ、知らん間に新シリーズはまってるわ‥」と気付いた。
最初は素晴らしいと思いたいがあまり、疑念を抱いても「いや、きっと今回も良いんだ!」と無理やり思い込んでいたが(まるでファントム・メナスのように)、だけど話が進むに連れてやっぱり今回のツイン・ピークスも最高だった。
今回クーパーが復活した時は、25年間、昏睡状態だった友達が目覚めた気がした(同時に新しい無口な友だちが死んだ気分にもなった)。
それで泣きそうになったのだろう。
あんまり主観的な感想を幾ら書いても同じ環境、同じ状態、同じ感じの人にしか伝わらないかもしれないのでこの話はここまでにしよう

 

 

ネバダバックホー
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★ホテル:バー🍸
ダイアン・エヴァンス
ローラ・ダーン)、ドッペルゲンガーからの「:-) ALL.」メールを受信。
それを見たダイアンはまるで何かに気づいたかのように驚愕し、BGM「ツイン・ピークスのテーマ♬」は止まる。
ダイアン「クープ、おぼえてる。。上手くいくといいけど‥」
ダイアンはルース・ダヴェンポートの死体に書いてあった、3つ目の座標を返信する。
ダイアンはハンドバッグの中の銃を確認し、ドッペルゲンガーが第1章で登場した時に流れたインダストリアル・ミュージックと共に何かを決意した表情でFBIの部屋に向かう(この曲が流れるという事はつまりダイアンがゴードン達を撃とうとしているという事だ)
★ホテル:FBIが滞在している部屋🏨
ゴードン達が機械をたくさん置いて仮の作戦本部にしてる部屋に来たダイアン。
部屋にはゴードン・コール副所長デヴィッド・リンチ)、アルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)、タミー・プレイストン特別捜査官(クリスタ・ベル)が揃っている。
この四人が現在の特捜隊、新生ブルーローズだ。
全員大好きなのでダイアンが誰か撃つんじゃないかと心配でたまらない‥
ダイアンはハンドバッグの中に手を入れる。ゴードンはそれを凝視している。
護身開眼している。少しホッとした俺。
ダイアンは今回までずっと引っ張ってきた「最後にクーパーと会った夜」の事を話しに来たと言う。
ダイアンがまだFBIを辞める前‥クーパーの音信が途絶えて3、4年経った頃。
突然、家にクーパー(のドッペルゲンガー)が入ってきた。
ダイアンは愛していたクーパーとの再会を喜ぶが、クーパー(ドッペルゲンガー)はFBIの様子を尋問してきた。そしてキスされた肌感覚で彼は別人だと気づいた。
ドッペルゲンガーはダイアンが気づいた事に気づいて笑うと、ダイアンをレイプした。
そしてガソリンスタンド(例のウッズマンの棲家‥「コンビニエンスストアの2階」のことだろう)に連れて行かれたという。
ダイアン「さっき彼に座標を送ったの」「保安官事務所にいる」「私は私じゃない
様子がおかしくなったダイアンは銃を抜く。
しかしアルバートとタミーに返り討ちにされたダイアンはこの世から姿を消す。
ブルーローズ結成のきっかけになった事件番号1とそっくり。第14章 - gock221B
タミー「びっくり。本当だったのね。今のが本物の『化身』‥」
今までこのドラマに出ていたダイアンは「コンビニエンスストアの二階」で作成されたドッペルゲンガー‥ダギーと同じような自分が「作られたドッペルゲンガー」だと自覚していないドッペルゲンガー‥コピー人間だったのか?いや、これからはタミーに習い、ドッペルゲンガーとの差別化を図って「化身」と呼ぶ事にしよう。
ダイアン(化身)はクーパーのドッペルゲンガーに座標を送るためと、ブルーローズを殺すために使役されていたのか?本物のダイアンは今どこに?生きているのか?
そして、このダイアンはダギーと同じく「自分がドッペルゲンガーだ」という自覚がない、普段は普通の人と変わらないタイプのドッペルゲンガーで「 :-) ALL. 」メールは、その記憶を呼び覚まして邪魔者‥ブルーローズを撃つトリガーだったのかな。
ゴードン達はダイアンを泳がせて警戒していたから返り討ちできた。
「ダイアンってドッペルゲンガーと連絡取っててゴードンも泳がせてるけど、発見したり思ってることは割と話してるし裏切ってるようにも思えないなぁ」と思ってたけど、まさか「化身」だったとはね。。
しかしブルーローズツイン・ピークスに行くのかな?
FBIがクーパーに再会するところは観たい。特に、アルバートミゲル・フェラーが亡くなったから残り2話しかチャンスがない。

 

 

ブラックロッジ
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撃たれたダイアンはブラックロッジに来た。
片腕の男マイク「誰かが、作ったのだ。お前を
ダイアン「わかってるわよ。くそったれ
ダイアンは、本物のダギー(クーパーの化身)と同じく黒い炎に包まれを残し消滅。
では本物のダイアンは?
このダイアン(化身)は「保安官事務所にいる」と言っていた。
留置所にいる怪しい存在筆頭はNaido(裕木奈江)、そしてビリーらしき流血した酔っ払いのオッサンくらいか。
もしNaidoが真ダイアンに変身したりベリベリ破れて中からダイアンが出て来たりしたら裕木奈江の価値が下がりそうで嫌だな。生贄にするならオッサンにしてくれ
それとも単純に、保安官事務所に座標があって、そっから入った異次元空間に真ダイアンがいるのかもしれない。

 

 

ネバダ州南部ラスベガス
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★「シルバー・マスタング・カジノ」❼❼❼
クーパー、ジェイニーEとサニージムに別れを告げる。
ジェイニーE「あなたはダギーじゃないのね‥
「僕のパパだよね!?」と泣くサニージムに、クーパーは「君のパパだよ」と告げ、2人を抱きしめる。
クーパーは2人に愛を告げ「僕は赤いドアから帰ってくる」と約束する。
ジェイニーEは「あなたが誰でもいい‥。ありがとう」と言って涙を流す。
恐らく彼女の脳裏にはクーパーがカジノから来た日から今日までの思い出が浮かんでいる。何故泣くのかというと多分目の前にいるダギー(クーパー)はもう帰ってこないからだろう。
たぶん最終回で帰って来るとしても、恐らくそれは新たに作ったクーパーの化身、限りなく本物に近いコピーでしかない。
この真クーパーもジェイニーEも大好きな僕としては、このカップル成立して欲しいが、クーパーの口ぶりではもう帰ってこないっぽいな。どうせ化身なら素晴らしい化身を作って欲しい。
しかし「ジェイニーEはダイアンの姉妹」という設定はあまり必要とも思えない設定だが本当に必要だったのかな?
そしてブリッグス少佐の胃から、ジェイニーEがダギーにプレゼントした指輪が出た件は何だったんだろう?ドッペルゲンガーがやったのだとしても何の意味があるのかわからない。

★ミッチャム兄弟の高級車内🚗
クーパー、ミッチャム兄弟&キャンディーズの高級車でツイン・ピークス保安官事務所に向かう。
裏社会の人間であるミッチャム兄弟は、FBIである事を話すクーパーや保安官事務所に行くことについて後ろめたい気持ちで小さくなるが、クーパーは兄弟が黄金のハートを持っていることを保証し勇気づける。キャンディも嬉しそうだ。
それを聞くミッチャム兄弟同様、すごくクーパー独特の言い回しを聞いて「クーパー帰ってきたな」という喜びに満たされた。
それにしてもミッチャム兄弟って最初はモブのカスかと思ってたのに、ここまで大事なキャラになるとはね。。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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★「ロードハウス」🎵
エドワード・ルイス・セバーソンⅢ世(エディ・ヴェダー)がLIVE中。
Eddie Vedder - Out of Sand (Twin Peaks, 8/27/2017) - YouTube
ついにオードリー・ホーンが夫チャーリーを伴ってロードハウスに来た。
あれ?オードリーは昏睡状態で、チャーリーは主治医じゃなかったのか?
いや、このシーンまるごと夢という可能性もまだある。
MC「それではここで踊っていただきましょう。
オードリーのダンスです」
おお、やはり‥ というか次に何が起こるか気づいて鳥肌立った
Audrey's Dance | Twin Peaks | Part 16 - YouTube
オードリーのダンス♬」が流れ、オードリーは25年前のように、フラフラと、一世を風靡した、地に足が付いていない女子オードリー独自のダンスを踊りだす。
「すっかり松坂慶子と同じ太り方しちゃって」と思ってたがえらいもんで何だか痩せて可愛く見えてくるから不思議だ。‥というか「おばさんになったら多少ぽっちゃりしてなきゃ」とまで思えてきた。
すると突然、客が殴り合いを始めたのでオードリーは
「チャーリー、ここから連れ出して!
と言った次の瞬間、違う場所に居た。
白い服を来たオードリーが無音の白い部屋に居て鏡を見ている。精神病院?
「オードリーのテーマ♬」をバンドが逆回転で演奏して次回に続く‥

 

 

▲▲
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クーパー復活については上にいっぱい書いたから端折るとして、15回引っ張って開放したクーパーの目覚めと似た快感のオードリーのダンスについて。
今まで「久々に登場したと思ったら他のキャストよりぽっちゃりしたおばさんになっててチビデブハゲの夫が居て、喚き散らすか困惑してるかだけで昏睡レイプされて生まれた人殺しのリチャードが息子で‥何かオードリーの扱い酷くない?」と思って溜まった鬱憤が、少女時代の彼女の代名詞だった彼女のテーマ曲とダンスによってストレスが裏返って開放されカタルシスとなった。それで次回へ続く。最高だろう。
というか今回はクーパー復活があったからオードリー目覚めは繋ぎ回っぽかった先週に回しても良くなかった?という気がしなくもないが、リンチは連続ドラマのつもりではなく18時間の映画を巻き寿司みたいにブツ切りにしてるだけだからこんな提案は間違いだ。リンチにしてみれば「は?」ってなもんだろう。
オードリーがビリーやティナやチャック?とやらの事を何故知ってるのかは謎だが来週わかるだろ
来週クーパーはいよいよツイン・ピークスに来ると思うが、オードリーと言えば昔クーパーに片思いしてて今の状況は悲惨だから娼館「片目のジャック」に捕まった時に「私の特別捜査官‥」連呼してクーパーに助けられたようにクーパーに助けられて欲しい。
第6章くらいまで「今回ほんとに面白いのかなぁ?」と疑ったりしつつ、ここまで来たが今回のクーパーやオードリー同様、序盤の不満なども全て反転してやっぱ最高だな、と思った。
しかも「インランド・エンパイア」の時は正直「リンチ、自分の好きな得意な事しかやらないなぁ」と悪い意味で思って10年くらいリンチへの興味うしなってたけどノスタルジーとかじゃなく「現在進行系のリンチが凄い」というのが凄く嬉しいわ(インランド・エンパイアも観返してみよう)
文句なく今回が一番最高の回だろう。残り2話で超えるだろうか?
来週、光と闇のクーパー対決で、最終回むちゃくちゃして終わりって感じかな?

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15 #17 #18(終)

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『ゲット・アウト』(2017)/なんだこりゃ。めちゃくちゃ面白いんですが。。👨🏾‍🦲

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原題:Get Out 監督&制作:ジョーダン・ピール 制作:ジェイソン・ブラム
製作国:アメリカ 上映時間:104分 制作:ブラムハウス・プロダクション

 

 

 

まだ観てない「ブレードランナー2049」とか「マイティ・ソー:バトルロイヤル」とかを観に行ったはずが気付いたらこれを観ていた。。
映画好きな人は大抵の映画の内容が想像つくもんだけど、これは一体どういう内容なのかサッパリわからん‥「黒人を扱ったホラー」という事しかわからんので気になっていた。
黒人が白人に改造される村の話なのか?それともポリティカル・コレクトネスを気にしすぎるあまりポリコレに反するものは全部殺す狂った村の話?あるいは宇宙人?魔術?‥どういう内容なのか全然想像できない。
この監督はコメディアンでこれがデビュー作らしい。
あと宣伝で制作の人の名前がやたら全面に出されてるから調べたら、2000年以降のホラー映画をこの人が全部制作したんじゃないかってくらい異常な数のホラー映画を制作してる人だった。
これがドラマとかコメディだったら内容が想像できるのであまり興味をひかれなかったかもしれないがホラーというところが気になりすぎた。だからこの製作者の力がデカいのかもしれない。
結論を先に言うとめちゃくちゃ面白かった。
近年ちょくちょく出てきた斬新ホラー‥「イット・フォローズ」とか「ドント・ブリーズ」色々あってどれも楽しかったが自分はこれが一番面白かった。
これはきっと内容を全然知らない感じで観た方が絶対に面白いので前半のあらすじだけ書いて感想もなるべくバレないように書くことにした。

 

 


ニューヨークに暮らすカッコいい黒人男性写真家クリス。
ある週末に白人女性の恋人ローズの実家へ招待される。
クリスは黒人の自分が白人の家庭を訪問する事を心配するがローズは大丈夫だと言う。
犬の世話は親友である太った交通警察官ロッドに任せて出発。
道中、クルマで鹿を轢いてしまい嫌~な気分になるクリス。
嫌な気分になったのは交通事故を起こしたためだけではなく過去のトラウマを刺激されたからのようだ。

通報してやって来た白人警官は黒人のクリスに必要以上にきつく当たる。
しかしローズは凄い剣幕で警官に噛み付いてクリスを守る

ローズの実家に着いて脳外科医の父親、セラピストの母親や柔術の弟に歓迎されるものの、微妙に嫌な態度でクリスは少し嫌な気分になる(彼らは表面上はクリスを歓迎するのだが、まるで相手を褒めつつマウンティングするという女子同士の冷戦や京都人の褒め殺しみたいな雰囲気なのだ)
使用人の男女2人とも黒人。彼らは終始引きつった笑顔、違和感を覚えるクリス。
深夜、散歩してると使用人たちは不自然な行動をしてるし、紅茶を飲んでいたセラピストの母親に禁煙のレクチャーを受ける。
とにかく一夜だけでめっちゃ感じ悪い。
翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティ多くの友人達が集まるが、何故か全員白人でクリスは引き気味。
俺だったら早朝に帰るね‥(ではクリスは何故帰らないのかというと、幼少期の自分が消極的だったことが肉親の死の原因になっていると思っているので「彼女を置いてとりあえず先に帰る」という選択肢が彼の中に無いからなのだ)

彼らは皆、クリスに会うと「黒人は凄い」と言って黒人を賞賛するのだが、ローズの家族と同様に「やっぱりアッチの方も強いの?笑」と言ったりクリスの筋肉をベタベタ触ってきたりして全体的に失礼。
褒めてはいるが、まるでスポーツカーなどの優れた「物」を褒めるているようだ。
ローズ「どうしたのクリス?私の家族や彼らが貴方に変なこと言った?」
クリス「いや、何も悪いことは言ってないが‥言い方がね
黒人の女性使用人に「周りが白人ばかりって疲れない?」と話しかけると、彼女は満面の笑みのまま涙を流す
クリス「何だあの女‥狂ってる‥
ハッキシ言ってめちゃくちゃ怖い!

そんななか白人の老婦人古風な黒人の若者を連れてきた。
同年代の黒人に会えてテンションがあがったクリスは話しかけるが黒人のノリが一切通じない
怪訝に思ったクリスはスマホで彼を撮影するとフラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら豹変し

出ていけ!(Get Out!!)」と叫んで暴れる。
彼は周りの人に開放されて冷静さを取り戻したが‥いよいよこの土地は変だと思ったクリスは、ローズと一緒に帰ろうとするが。。
彼は一体、誰に向かって、何のために、どこからどこへ「出て行け」と言ったのか?
‥みたいな話

 

 


かなり変わったホラー映画だった。
本作は、表面的には自分と価値観の違う怪しい村人達が主人公に隠し事しながらジワジワと追い込んでくる系の田舎ホラーという構造で、そのハードの中のソフト部分は白人x黒人による人種間ホラーをぶち込んだ感じか。
前半の薄気味悪さ、居心地の悪さが半端じゃなかった。
その前半も5分に一回くらいのハイペースで「伏線張りましたよ~‥ほら!また!今また張りましたよ!暗喩も入れました、おぼえといてよ」って感じで猛烈な熱気で次々とネタフリしてくるし起きる出来事や台詞や背景などありとあらゆる方法で色んな人種間の暗喩を放ちまくる嵐でグイグイ引き込まれた。
前半は凄く面白いアイデアで進み後半は割と強引な力技に突入する展開は「ドント・ブリーズ」と似ていた。いや前後半ともにこっちの方が上か。
もっと凄い仕掛けがあるのかと思ってたら、かなりストレートだった。
だけど面白いしあまりに恐ろしい事が隠されていたのでこれでOKだ。

しかし「彼らは何故、黒人のみがそんなに必要なんだ?」と考えると「黒人はフィジカルに優れてる」「黒人はクール」「これからのアメリカは黒人!」というだけでは説明がつかないので疑問も残る(何だかんだ言ってもまだ白人の方が有利だからね)
ここは「過去に黒人を生贄にして発展した、黒人にしか効かない黒魔術」みたいなオカルティックな手段だった方がまだ疑問が残らなかったかもしれない。だけどそれだとファンタジー色が強くなりすぎて良くないか。。やっぱり別にこのままでいい。
とにかくめちゃくちゃ面白かった。
似たような内容を邦画でやろうとすれば‥やはり在日を扱ったものになるのかな。もしくは本土の人x沖縄の人とか?そんなもの到底作ることができるとは思えない。では日本でやるなら東京者が地方に行って気まずい扱いを受けるとか‥そんな普通なもん観たくない。やっぱアメリカ映画の凄さを再確認した。
主人公のスマートさ、いざとなった時の強さなども良かった。
そういえばクリスの親友のロッドがあまりに良かった。出演時間は短いが登場シーンはどれもあまりにも良い。勘は鋭いが大して役に立ってないところもいい。「ダイ・ハード」一作目の銃を撃つのが怖い太った黒人警官みたいなサイドキック。癒やし。。
映画を観終える頃には「友達は大事」「少しでも危険を察知したら後先考えず踵を返してダッシュで逃走」という事が心に残った。
感想短いけど、まだ観てない人が読んで先に知ってしまう可能性を減らしたいので、これ以上は書かないでおく。

 

 

 

そんな感じでした

『アス』(2019)/冒頭見てオチがわかっちゃうのは良いとしても荒唐無稽すぎる気がしました👩🏾‍🦱👨🏾‍🦲👧🏾👦🏾 - gock221B
『NOPE/ノープ』(2022)/超常現象や細部の婉曲表現は好みだが、基本の日常描写までも全部わかりにくいのがノイズに感じました🛸 - gock221B

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Get Out (2017) - IMDb

www.youtube.com

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第15章/さよなら、マーガレット

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 15) 通算第45話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

感想というよりも、話を反芻したり忘れないように書くメモみたいなもの
※基本的に完全にネタバレなので注意

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、ダンカン・トッドが差し向けた数々の刺客を全て撃退し、周囲の人達を幸せにする。ジェイニーEはダイアンの片親が違う姉妹だった
クーパーのドッペルゲンガー
「座標」とフィリップ・ジェフリーズの居場所を入手
★FBI勢、タミーとダイアンを新加入させ特捜隊ブルーローズとなる。「座標」入手。目下の目的はダギー(クーパー)とジェイニーEの夫婦の確保
ツインピークス保安官事務所
。アンディ保安官がNaidoを保護する
★セーラ・パーマー、内部に人ならざるものを秘めていた。ツインピークス民を殺害。
★オードリーとエドの様子もおかしい

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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「ビッグ・エドのガソリンスタンド」🏪
ネイディーン・ハーリー、「Dr.アンプの金のシャベル」を手に持ち長い距離を徒歩で夫エド・ハーリーのガソリンスタンドまで来る。
エドは学生時代ノーマと付き合っていたがネイディーンを事故で失明させてしまった事で責任を感じて彼女と結婚した。エドはネイディーンのことを好きではなく何十年もノーマと両思いで時々逢っていた。ネイディーンは全て知っていたが昔から好きだったエドが自分の夫である現状を離したくなくて数十年間もエドの罪悪感を刺激してズルズルと夫婦生活を続けてさせてきた。しかしジャコビーのインチキ自己啓発に傾倒していくうちに、そんな自分を後悔してエドを開放して、彼には愛するノーマと結ばれて欲しい。愛する人の幸福が私の幸福‥そういった状態に落ち着いた。
ここまで本シリーズのネイディーンは、ずっと家でローレンス・ジャコビー自己啓発ネット配信を観てるだけだったがその結果が思わぬ幸福を生みそうな状態になった。
ジャコビーの番組は金色に塗装しただけのシャベルを売るために、政治や大企業などの誰でも叩ける批判し易い漠然としたものを叩いて「クソを掘って、外に出よう!(訳:私のシャベルを買って困難に打ち勝つ活力を得よう)」と煽って、金のシャベルを売るだけのもの。
しかし「鰯の頭も信心から」と言うし、ジャコビーの演説とそれを象徴する金のシャベルをGETしたことで、ネイディーンは彼女自身の今までを反省する結果となったようだ。
前シリーズでネイディーンの脳が学生時代にまで退行してた時にも似た展開になったが最後にネイディーンの状態が元に戻ってご破算になった。
しかし今回はネイディーンが自力で辿り着いた地点なので今回は本物だろう(だが、彼女が「ジャコビーの自己啓発は実は立派なものではない」と気づいたらどう思うのかはわからない)

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「RRダイナー」☕
その直後、エドはドラマチックな曲とともに愛するノーマ・ジェニングスの元に来て若本規夫のしつこい吹き替えで
エド「んノーマァ、全ては変わったぁ。さっきぃ、んネイディーンと話したんだがぁ、ぅ俺を自由にしてくれるそぅだぁ‥」と言う
だが、そこへノーマが懇意にしてる企業会計士ウォルターが来たのでノーマはそっちに行ってしまう。エドが開放されたのが遅すぎたのか‥?
シェリー・ブリッグス「何にする?エド
エド「じゃぁコーヒーをぅ‥」 「それと青酸カリだ(ボソッ」
ウォルターはRRダイナーをチェーン展開してコストを抑えて(味を落として)大フランチャイズ化するつもりだったが、ノーマは今ある本店のここ以外のRRダイナーを売るという。ノーマはこの店と自分の家族を大事にする選択を選んだ。
ウォルター「ばかな‥君に家族はいないはずだ」落胆して去るウォルター。
そう、ノーマはさっきのエドの告白を聞いて秒でエドと結ばれる事にしたのだ。
エドとノーマは結婚を誓い合い熱いキスをする。
高校時代の恋人同士が約50年ぶりに遂に結ばれた。
それを見て涙ぐむシェリー。
一連の流れは妙にエモかったので今度こそ結ばれただろう。そう信じたいね
正直、この件で盛り上がるには本シリーズの3人の出番が少なすぎた気もする

 


どこかの森
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★ウッズマンのコンビニエンスストアの二階
デイル・クーパーのドッペルゲンガーカイル・マクラクラン)。
第8章に出てきた、ウッズマン達が大勢いる2階がないコンビニエンスストアの階段を登ると現世から姿が消え、無かったはずの2階に到着する。
※「コンビニエンスストアの2階」とは、今まで何度か話に出てきた描写で言うとボブやドッペルゲンガーのような人間ではない悪の存在がたむろしている異次元空間。映画版に出てきたコンビニ2階と今回のウッズマンたまり場は違う代物みたいだ
ドッペルゲンガーは部屋にいるウッズマンに「フィリップ・ジェフリーズを探している」と言うとウッズマンは機械の電流を上げる跳び男がうめく。
どうやら電気によってドアがどこかと繋がったらしく、廊下を抜ける。
この世界の次元間は電流で繋がっているらしい。よく考えれば人ならざるものが登場する時はよく電気の音がするし、丸太おばさんが初登場の時も電灯をカチカチやってたな
「ダッチマン」
廊下の先には古びた家の前。
ここがレイから訊いたフィリップの棲家「ダッチマン」という場所らしい。
死体のように薄汚れた恐ろしいオジサンなのかオバサンなのかわからない人物Bosomy Womanが近づいてきて「あなたの為にドアの鍵を開けてあげる」と低い声の逆再生で言って、鍵を開けてくれる。
家の中には湯気を吹く巨大な釣り鐘があった。いや、居た。
どうやらこれがフィリップ・ジェフリーズの現在の姿らしい。
小人役の俳優が出演できなかったので木に進化したのと同じく、フィリップ役だったデヴィッド・ボウイは撮影前に亡くなってしまったので現代美術めいた湯気を吐く釣り鐘になったのだろう(この釣り鐘が第8章で「消防士」の家にあったものやNaidoがいた家の釣り鐘と関係あるのかは謎)
ドッペルゲンガーは25年前までのクーパーの記憶を持っているらしく(まあドッペルゲンガーだから)劇場版でFBI勢の前に姿を現したフィリップが「ジュディについて話すつもりもない」と言っていたことを思い出し「ジュディとは誰だ?」と、あの時のことを問いただすと
フィリップは「お前は本当にクーパーか?」と怪しむ。どうやらフィリップにはお見通しのようだ。
そして「直接ジュディに訊いたらどうだ?お前に教えよう」と言うと煙で「48551」という数列を示す。ジュディがいる場所か?
それをメモしたドッペルゲンガーは「ジュディとは誰だ?」と更にしつこく訊くが、フィリップは「お前はもう会ってる」と言う。しつこく鳴る電話にドッペルゲンガーが出ると彼はコンビニエンスストアの前の電話ボックスに転移させられた。フィリップに追い出されたわけだ。
ドッペルゲンガーもしくはクーパーが既に逢ったことのある‥当然ドラマにも出てきたことのある特殊な力を持っていそうな女性。。答えは見えたな。
★ウッズマンのコンビニエンスストアの前
ドッペルゲンガーが電話ボックスから出るとリチャード・ホーンが銃をこちらに向けていた。レイを殺したあのアジトから付けてきたようだ。
リチャードは「オードリー・ホーンが母だ」とやっと言い、オードリーが持っていたクーパーの写真を見ていたのでドッペルゲンガーをクーパーだと思ったらしい。
ドッペルゲンガーはリチャードをボコボコにして車に乗せる。
更にドッペルゲンガーは「ラスベガスは?」とメールを打つ
何話か前にダイアンが受け取ったメール。
この場面の時系列は、何話か前のあのダイアンの場面と同じタイムラインらしい
2人が車で去ると、ウッズマンのコンビニエンスストアは電気を発して消えた。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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森🌳
ボビーとシェリーの娘ベッキーの無職のDV夫ティーヴン・バーネットと、その浮気相手のガーステン・ヘイワードが森に隠れている。
ティーヴンは何かがあって女を撃ってしまい2人で潜んでいるようだ(ベッキーじゃなければいいが‥)
ティーヴンは心神喪失状態。生きる力を失い死ぬために森に来たらしい。
ティーヴンが「俺は高卒なんだ‥高卒なんだよ!」と言うと
ガーステンが「そ、そんな‥」と言う、このくだり何なん?
別にいいだろ高卒でも‥。お前がダメなだけなのに高卒のせいにすんな
学もないし仕事にも就けないし女にも逃げられたから死にたいって事か
ガーステンは本作に出てないドナ・ヘイワードの二人の妹の下の方。当時、少女だった子役が成長して同じキャラを演じている。
昔は妖精のコスプレしてピアノを弾く可愛い幼女‥だった子役が成長して、今はどうしようもないカスと不倫してるジャンキー。
昔は可愛かった親戚の子と数十年ぶりに会ったらどうしようもない男と付き合ってたような感じ。ちなみにガーステンのことは説明もなければ名前も呼ばれなかったので偶然クレジットを見て名前を検索するまでわからなかった。
もう出番なさそうだけどシーズン4があるならドナの代わりに引き続き出演してほしい。
そこに犬を散歩している男(脚本のマーク・フロスト)が来て、パニクったスティーヴンは拳銃自殺。
取るに足らない男の取るに足らない人生が今、どうでもいい感じで終わった

★「ニュー・ファット・トラウト・トレーラーパーク」🚚
マーク・フロストは、スティーヴンがベッキーと住んでいたトレーラーパークに行き、管理人カール・ロッドハリー・ディーン・スタントン)にスティーヴンの死を報告する。

★「ロードハウス」🎵
今夜は大物。ZZトップが演奏している。
ジェームズ・ハーリーフレディー・サイクスが来る。
多分このシーンは前回の続きで、仕事が終わった後に来たんだと思う。
という事はボイラー室で聞こえたグレート・ノーザン・ホテルの異音は持ち越し
ジェームズはお気に入りの人妻レネーに挨拶するが、荒そうな夫と荒そうな友達夫婦が一緒だったため荒くれ者の夫とその連れはキレて殴りかかってくる。
いきなり殴り掛かるのはどうかと思うが、こういう状態で話しかけても良い事なにもないだろうジェームズよ。せめてレネーが1人の時に話しかけろよ。
相手は巨体の男2人なのでジェームズは劣勢。しかしキン肉マンの肉のカーテンみたいな防御を取っておりダメージを最小限に防ぐ。まだ目は死んでないですよ
そこでフレディーが助太刀して異次元で「消防士」に与えられた剛力のゴム手袋をはめた右手で殴ると、軽く殴っただけなのに男達は瀕死になってしまう。
フレディーが殴る度に衝撃波でZZトップの演奏が一瞬聴こえなくなること、そして軽~いパンチで屈強な男達が泡噴いて瀕死になってるのが可笑しい。
ジェームズ「まずいな!目が完全にイってる!

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所:留置所👮
さっきのロードハウスでの過剰防衛でジェームズとフレディーがぶち込まれる。
フレディーの殴った2人の男達は重症でICU行きになったらしい。
これで留置所に入れられた者達は、Naido裕木奈江)、チャド保安官補、流血している酔っぱらいのオッサンに、ジェームズとフレディーを加えて5人になった。
Naidoは相変わらず鳥のような声を出して手をひらひらさせている。
見えますね‥。奈江ちゃんが異次元の扉を開いてフレディーが悪い奴を殴り殺す展開が‥。流血した男も何らかの役割があるんだろきっと
※どうやらこのオッサンはオードリーのうわ言に出てくるビリーではないかという噂がある

 

 

ネバダ州南部ラスベガス
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★ジョーンズ家🏠

ダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)、ダギーの妻のジェイニーE・ジョーンズナオミ・ワッツ)が作ってくれたチョコレートケーキを食べている。
ジェイニーEはダギー(クーパー)のおかげで夢が次々と叶う日々に幸せそう。
ダギー(クーパー)は食事中、TVから流れる映画「サンセット大通り (1950)」から聞こえた「ゴードン・コール」という人名で過去の記憶を呼び覚まされかける、そして
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部屋のコンセントの穴にフォークを刺し、激しく感電⚡
これはもう完全に記憶戻っただろ、残り三話だし。
この世界の特別な存在はやはり電気に関係してるんだな。
ちなみにゴードンからジョーンズ夫婦を捕えるよう言われたFBIラスベガス支局は、ラスベガスにはジョーンズ夫婦が無数にいるため捜査が難航している。
ダンカン・トッドのオフィス🏢
今までずっとドッペルゲンガーの指示でダギーの命を狙うが失敗し続けていたダンカン・トッドと部下のロジャー
そこへドッペルゲンガー直属の(人間の)手下シャンタル・ハッチンスジェニファー・ジェイソン・リー)がやって来て2人を射殺。失敗が続いた制裁だろう。
しかしダンカン・トッド役の人は「マルホランド・ドライブ」で「ファミレスの裏に住む地獄より怖い顔をしたホームレス」の顔を見てショック死する役の俳優だったので面白キャラを期待してたが、登場からずいぶん長い間出てたのにずっと座って一言二言指示出してるだけで、あっさり殺されてしまった。もっと面白いキャラかと期待してたのにな
ハッチ夫婦の車内🚙
ひと仕事終えたシャンタルは夫のハッチティム・ロス)と共に飯食ってる
この夫婦は暗殺→食事を繰り返してるな。
シャンタルが夜空に火星を発見。火星は闘いの星だからラストバトルの暗示?

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所👮
ホーク保安官補長の元に丸太おばさんことマーガレット・ランターマンから電話がかかる。
それは「電話では話せないブルー・パイ・マウンテンに出てる月の下に出ているアレに気をつけて」という忠告、
そして別れの電話だった。
マーガレット「たし死ぬの。
ホーク「それは残念だ
マーガレット「
貴方は死を知っている。ただ変化があるだけよ。終わりじゃない。ホーク、時間なの。少し怖さもある。手放す事が怖いのよ。ホーク、丸太が金色に変わってる。風がうめいてるの‥。わたし死ぬわ!!おやすみ!!ホーク!
ホーク「おやすみ、マーガレット」お互いに電話を切る
ホーク「さよなら、マーガレット‥
ホークが窓の外の夜空を見あげると、煌めいていた月が雲に隠されていく
ホークはフランク・トルーマン保安官アンディ・ブレナン保安官補受付嬢ルーシー・ブレナンボビー・ブリッグス保安官補ら、いつもの面々を集め、ツインピークスの中でただ一人、世界の裏側が見えていたために多くの人からは狂人だと思われながら悪と闘い続けた”丸太おばさん”が亡くなったことを告げた。
※丸太おばさん役の女優さん兼リンチの助監督や友人でも会ったキャサリン・E・コールソンは末期がんで本当に亡くなった。当然その現実とシンクロさせた台本だろう
オードリー・ホーンの家🏠
オードリー・ホーンと夫のチャーリー
相変わらずロードハウスに行く行かないの押し問答を続ける2人。
オードリーは相変わらず自身とチャーリーの存在の不確かさについて混乱中。
★「ロードハウス」🎵
人を待っているという眼鏡の女性が席からどかされ、男達が座る。
眼鏡の女性は四つん這いのまま絶叫して次回に続く
追記:ネットによるとこの眼鏡の子は、ラスベガスで記憶を呼び起こされてコンセントで感電するクーパーと動きが同調しているらしい 
Twin Peaks Compared: Cooper and Ruby crawling - YouTube

 

▲▲
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26年続いたエドとノーマとネイディーンの三角関係が終わりエドとノーマが結ばれた(多分どんでん返しはないだろう)、そして丸太おばさんの死が描かれた。
他にはフィリップ・ジェフリーズがやっと登場した、ヤカンの姿で。
だけどやっぱり丸太おばさんの死の予告が鬼気迫る勢いだった。
黙祷する保安官事務所の面々の荘厳な雰囲気も凄かった。
丸太おばさん役の人はリンチ同様、瞑想に通じていたそうだけど一体この自分が死ぬというシーンを演じている時に何を思っていたのか知りたい‥とか思ったけど多分、丸太おばさんが言った台詞の通りなんだろうな
丸太おばさんもそうだけど、本シリーズのキーとなる登場人物のうちフィリップやガーランド少佐などは役者が亡くなっている。にも拘わらず代役を立てずまるで生きてるかのようにストーリー上で活躍していて、リンチはこんなにキャラクターと俳優達に愛着あったのか‥と感動しました

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #16 #17 #18(終)

gock221b.hatenablog.com

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www.wowow.co.jp

www.imdb.com

TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

 
TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

 

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『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)/子供達と日常パートは昔より良いが、ペニーワイズは昔の方が良い🤡

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原題:IT 監督&製作:アンディ・ムスキエティ 原作:スティーブン・キング「IT」
製作国:アメリカ 上映時間:135分 シリーズ:「IT」シリーズの前編🎈

 

 

 

監督はホラー映画「MAMA (2013)」を撮ったアルゼンチンの人。
正確な邦題をきちっと書く派の俺にとって地獄のようなクソ邦題。
「IT」を三回も連呼して引用符、句読点2種も駆使‥。
キャッチコピーをタイトルに入れ込みたかったのだろうか。
糞で喩えると「SHIT/シット “クソ”がもれたら、終わり。」みたいなもんだ。
「IT」でいいだろ。
何となく言葉の響きや引用符の使い方が「終わりのないのが『終わり』」というジョジョ5部のゴールドエクスペリエンス・レクイエムっぽい雰囲気だから、ジョジョ好きが付けた気がする。
だがクソ邦題のこれが大ヒットしてしまったので大正義になってしまった。我々には文句を言う権利がない。クソ邦題を付けたカスも今頃は社内で鼻高々だろう。我々の負けだ
昔の「IT/イット (1990)」は、アレは映画じゃなくてTV映画とかいうやつで、TV用に2夜連続で作った90分+90分の2本を無理やりくっつけたてソフト化したもの‥だったと思う。アレも好きです。
 これは原作「IT」の前半部分‥主人公達の子供時代のストーリーだけを映画化したもの。本来は「大人になった主人公たちが連絡を受けて子供時代を回想する‥」という流れで子供時代のストーリーに入る形式だったが本作はいきなり子供時代から始まる(だから現代の大人になった彼らのキャスティングが誰なのかはまだわからない)
ホラー映画で「人気が出たから続編制作」はよくあるけど、最初から続編に続くという形式で制作される前例はなかったため「本作がヒットしたら後編の続編制作にOKが出る」という形式になった(そのためか本作だけで企画が終わってもストーリーに納得行く形で終わっていた)
アメリカではここ数年、ピエロの扮装をして町の人達を驚かすというイタズラが流行っており、コルロフォビア(ピエロ恐怖症)の人が増えている。僕は「ピエロ怖い」がイマイチよくわからないのだがアメリカ人はめちゃくちゃピエロ怖がる人が多いらしい。僕が怖くないのはピエロってサーカスに行かない限り見ないし馴染みがないからかもしれない。アメリカではドラマ版「IT」のペニーワイズが怖すぎて道化恐怖症が激増したらしい。
そのせいか本作の予告編が発表された時は「怖い怖い!」と言われ「YOUTUBEで最も再生された映画の予告編」になった。
※追記:2017年11月末、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)」予告編がそれを抜いた
そんな感じで本作が大ヒットするのはわかりきっていた。予告編も面白そうだし
事実「エクソシスト」を抜いて全米ホラー映画史上最大ヒットして続編制作が決定した。エクソシストも当時は長蛇の列ができて大フィーバーしてらしいのでアレを抜くのは凄いわけです。ジェームズ・ワンもまだ抜いてなかったんだし。
続編の公開は2019年。次はどんなクソ邦題を付けるのだろう?
あまりハッキリと書いてないけど、読めばネタバレしてしまうと思います

 

 

 

🎈Story
1988年アメリカの田舎町デリー
子供ばかりが行方不明になる事件が続いていた。
ある日、内気な少年ビルの弟ジョージも、雨の日1人で遊んでいると道端の排水溝に現れたピエロの姿をした悪魔に腕を引きちぎられて引きずり込まれ、行方不明となる。
弟の失踪に責任を感じていたビルはある時、恐ろしい幻を見て恐怖する。
やがて、ビルと同じような恐怖の体験をした いじめられっ子たち6人と仲間になり「ルーザーズ・クラブ」を結成、いじめっ子をやっつけたり川で泳いだりして子供時代を謳歌する。
そして町の歴史を読んで発見した異変から「IT/ペニーワイズ🎈」の存在に気づく。
「大人たちは自分たちに無関心だし殺人ピエロの姿が見えないようなので当てにならない。俺たちだけで事件の真相に挑み町の邪悪ペニーワイズを斃すしかない――

 

 

 

そんなジュブナイル・ホラー。
現代に合わせて、1960年くらいが子供編の舞台だった原作やドラマ版よりも28年も大幅に時代が近年になっている。
ルーザーズがアラフォーになってる続編の大人編は多分‥2015年前後くらいか。
アイドルグループのニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(1984 - 1994)。カプコンアーケードゲームストリートファイター(1987)」。ホラー映画「エルム街の悪夢(1984)」などが作中に出てくる。
原作を読んだのは子供の時でハッキリ言って内容ほぼ忘れてるので、最近観たドラマ版と比較して感想を書くことにするので原作の情報は間違ってるかもしれません

 

 

 

👱🏻‍♂️👩🏻‍🦰👱🏻‍♂️🧑🏻 ルーザーズ・クラブ 👦🏽🧑🏻🧓🏻


👱🏻‍♂️ビル・デンブロウ ※上の画像の左から2番目
ルーザーズのリーダー格。勇気と統率力があり、皆を引っ張るルーザーズ・クラブのキャプテン・アメリカ。ベバリーに惹かれていく。
一人で遊ばせた弟のジョージが行方不明になった事に責任を感じている。

👩🏻‍🦰ベバリー・マーシュ ※上の画像の右から3番目
大胆で勇気がある女の子。発育もよく煙草も吸っていて男子を魅了する。弱者にも優しいのでルーザーズの皆に好かれる。男子達が皆尻込みしても彼女が率先して危険に挑むため「女子に負けるわけに行かない」と結果的にルーザーズをポジティブに動かす。ビルに惹かれていく。原作やドラマ版よりも過酷だがその分、ルーザーズで一番精神力が強いキャラになっている。
ビッチだという噂を流されて女子にいじめられている。
妻に逃げられた父親に性的虐待を受けていて(これはボンヤリ匂わすように描いている)、自分の性的魅力を落とすために髪を切って男子のような髪型になる。
ルーザーズの前でも平気で下着姿になって川に飛び込む。それは誘惑しているのではなく仲間になりたいからで、ルーザーズは皆、弱者の気持ちがわかるのでそんなベバリーを同志として暖かく迎える。
髪を切った洗面所から血が吹き出すなど、全体的に性的な恐れをモチーフとした幻を見る

👱🏻‍♂️ベン・ハンスコム ※上の画像の右から2番目
かなり太った転校生。優しくしてくれるベバリーの事が好きで愛の詩を贈る。
アイドルグループのニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの隠れファン。
いじめっ子にナイフで斬りつけられたがビル達に助けられてルーザーズ入り。
引っ越してきたばかりで友達が居なかったため、図書室で町の歴史を調べていると「死者や行方不明者が他の町の6倍以上」というデリーの異常性に気づく。図書館でイースターエッグ爆発事件で死んだ首なし少年の幽霊に遭遇する。

🧑🏻エディ・カスプブラク ※上の画像の左端
過保護の母を持つ潔癖症の小柄な少年。
喘息持ちで決められた時刻に薬を服用していたが、それは息子をスポイルして何も出来ない子にしたい歪んだ母親が仕組んだ何の効能もない薬だった(喘息は只の精神的なものだった)
廃屋の前で顔面が酷く崩れたハンセン病患者の幻覚に追い回される幻を見る

👦🏽マイク・ハンロン ※上の画像の左から3番目
黒人の少年。屠畜業をしている祖父に「家畜になりたくなければ殺す側になれ」と言われて家畜の頭に家畜銃でスパイクを打ち込んで殺す仕事をさせられている。
レイシストのいじめっ子にボコボコにされているところをベバリーを始めとするルーザーズに助けられて仲間入りする。
幼い時に火事に遭い扉の向こうで両親たちが焼け死ぬところを目撃した。
見る恐怖の幻は当然、扉の向こうで焼け死ぬ人達の幻覚。

🧑🏻スタンリー・ユリス ※上の画像の右または左から4番目
教会のラビの息子、おしゃれな髪型のユダヤ人少年。
教会に飾ってある「何でわざわざこんな怖い絵を飾るんだ?」と訊きたくなるほど怖い女の絵画を恐れており、その女性が襲ってくる幻を見る(この映画で一番怖い)

🧓🏻リッチー・トージア ※上の画像の右端
ADHD(注意欠陥・多動性障害)っぽい常に喋りまくっている眼鏡の少年。
空気が読めず一言多い。シンプルにピエロが怖い。襲われる幻も勿論ピエロ。
今のところ子供達の中で一番キャラが薄い。しかし演じる子役は「ストレンジャー・シングス」で有名になった子で存在感めっちゃある。この子は最近、前の事務所のスタッフに性的虐待を受けたという事が報じられて「現実でもペニーワイズに遭ったのか」と怒りを覚えました。

 

 

 

🎈🎈🤡🎈🎈ルーザーズ・クラブの敵🎈🎈👦🎈🎈

🤡ペニーワイズ / IT
ピエロの姿をした悪魔。超常的存在。
普段は冬眠しているが27年周期で活動再開し一年間、事故に見せかけて子供を殺しまくる。
彼に殺された子供は彼の棲家で「ぷかぷかと浮かぶ」
神出鬼没で子供が恐れているものの姿になり、恐怖を感じた子供を殺す。
まるで最強のように思えるが、ペニーワイズが殺せるのは恐怖を感じた者だけなので、たとえ相手が子供だろうと自分に恐怖を感じてなければ殺害できない。
恐怖関係なく物理的に殺すことはできない(それがしたい場合は卑しい魂を持った人間を使役する)
現実世界の、自分より弱い者しか扱えない卑怯な犯罪者をキャラクター化した存在か
※彼の棲家を見るにつけ、一定数以上の子供を殺したらペニーワイズが世界に放たれるかのように見えた

👦ヘンリー・バウワーズ
いじめっ子。警官の父のDVに怯えており、その鬱憤をルーザーズにぶつけている。
レイシスト、女性蔑視、動物虐待など卑しい要素の一人アベンジャーズ状態で活躍する。ルーザーズに起きた不幸の原因にもなっていた。
その加虐性をペニーワイズに目をつけられたのか使役される事になる。
それ以前からベンの腹をナイフで切りつけたりと「いじめっ子」と呼ぶレベルを大きく超えていてペニーワイズにスカウトされる前からかなりヤバい子供。
いじめっ子仲間の取り巻きの一人は早い段階でペニーワイズに殺される。残りの奴もヘンリーから離れていく。
 

 


本作だが、まず子供達の青春描写がめちゃくちゃ良かった。
ホラー映画というよりも、どちらかといえば「スタンド・バイ・ミー」的な、現実の穢れを見つつそれでも世界に羽ばたいていく系ジュブナイル映画。それをホラーで味付けした感じ(まあITは元々そういう話だけど)
「IT」はストーリー知ってるし、上映時間も2時間以上あるので退屈するかなと思ったけどそんな事はなく全編楽しかった。
皆で下着だけになって川に飛び込んだり、いじめっ子軍団を石投げ合戦でやっつけたりする場面の爽快さ。初恋描写の爽やかさとかも素晴らしかった。
原作やドラマ版から改変してるところも大小合わせて多いが、どれもドラマが盛り上がるためにしてる感じなので、それで良いと思えた。
特に大きく違ってたのは
「ビルとベバリーが両思いになる(ベンとビバリーの恋愛要素もちゃんと残してあるが後編で告白するところをさっさと済ませてしまったので後編どうなるかわからなくなった)」「べバリーの父といじめっ子が更にヤバい奴に」「マイクはまた別の過酷な過去や現状が設定された?」「スタンリーがペニーワイズとのラストバトルでITの中に見た悪の光を見た事が後々影響をもたらすのだが、その場面がなくなったので後編でどうなるのかわからなくなった」とかがある。きっと他にもあるんだろう
これらはどれも後編(大人編)で生きてくる改変なんだと思う。
あと「子供達を悩ませているもの=ITが見せてくる幻」それらの要素が後々、ルーザーズ達自身がそれを乗り越えることによって彼らを成長させたり、勝利に導く要素として反転する、そんな展開が多くて「人生の良くないと思われた要素も逆転可能となる」と思わせて良かった。
それにしてもペニーワイズや心霊現象はあまり怖くなかったんですが、ルーザーズを取り巻く過酷な状況が原作やドラマ版よりも凄く過酷になってました。
いじめっ子や毒親たちも大幅にパワーアップしている。
それがあるので「現実が凄く大変だから似た仲間を得たら、悪魔を倒そうとするかもな‥」という説得力が増しました。
そして「団結して凄い経験をしたのに疎遠になっちゃうの?」と思っていたが、本作のラスト付近を見てると「凄い経験をしたからこそ疎遠になったのかもな」と思えた。そういう気持ちもわかる。
またアメリカ映画の大作にしては珍しく、子供が惨たらしく死ぬシーンが多い。映画会社は子供が死んだりダメージを受けるシーンを避けたがるので、そういう子供の痛みをこちらに与えるシーンを入れるにはある程度戦わなくてはいけないので、そういうシーンが入ってると最近「誠実で真剣だな」と思うようになった。
あとあまり怖くなかった心霊現象だが「火事の幻覚」「イースターエッグ爆発事件の資料写真をめくっていくと木の上に少年の生首が」「その少年の首なし幽霊が現れるカメラワーク」「怖い絵画から出てきた顔が歪んだ女」などは凄くカッコよくて怖かった。特に怖い顔の女は監督の前作「MAMA」にも似てて、この幻覚がペニーワイズの100倍怖かった。観てて思わず「ぅお」と言ってしまった。
子供達はビバリー役の女の子が凄く魅力的だった。おしゃべり眼鏡と太ったベンも好きだな

 

 

 

ドラマ版のペニーワイズに比べると今回のはポップすぎて全然怖くなくなった。
キャラデザインや遅い方もカートゥーンっぽく、怖いというよりカッコいいタイプ。
ドラマ版のティム・カリー演じるペニーワイズは、ただ立ってるだけでめちゃくちゃ怖かったせいでコルロフォビア(道化恐怖症)という新しい恐怖症をアメリカに生んだほど怖かった(その影響力を考慮すれば本物の悪魔に近い)。
こんな奴が夜の廊下で通せんぼしてたら君はどうする?俺ならそっとドアを閉じて強い酒を飲むね。
本作のペニーワイズは若いイケメン俳優がメイクして演じている。
顔を左右に振りたくりながら変な走り方して子供を脅かしたり頻繁に身体を変形させる‥というカートゥーンのキャラクター的な脅かし方だった。悪く言えば子供だまし
アメリカ人は「ピエロがガチで怖い!」という人が多いらしいので今回のペニーワイズで充分死ぬほど怖かったらしい。正直ピエロに恐怖を感じてない僕はあまり怖くなかった。前の方が本物のガイキチみたいで怖かった。
とはいえ家に帰ってこいつがいたらさすがに怖いが‥(そもそも勝手に家にいたら、たとえ美少女だろうが赤ちゃんだろうが何でも怖いけど)
だけどそれでも別に悪いことではないと思う。
平時が怖くないおかげで「子供達が怖いと思ってるものに姿を変える」という能力が上手く生きている。
実際に彼が変身する「絵画の女」「イースターエッグ事件の被害者」とかの幻覚はペニーワイズより怖かったし。
その点ドラマ版ペニーワイズは普通にしてるだけで怖いので、彼が変身したりしても「そのままでめっちゃ怖いのにわざわざ怖くないものに変身して、アホだな」と思っていた。だから物語的には今回の方が良いとも言える。
だが今回のペニーワイズも怖い場面はあった。
冒頭ジョージを排水口に引きずり込んで殺す直前ハハハハ!と笑ってジョージも釣られてハハハ‥と笑った後、真顔で5秒くらい静止する。
そのシーンは狂人っぽくてとても怖かった。

 

 

 

後編のルーザーズは皆アラフォーで出てくるのでどんな俳優が演じるのか色々想像できて楽しい。
何と言っても結末は一緒だろうけど、原作よりも色々なところが変わっていそうで、その違いが面白そうだと思った。
今わかった情報によると本作で過酷だった黒人マイクは唯一町に残ってITを監視するが大人になっても過酷なままらしい事だけがわかった。
前編はジュブナイルものなので怖さ控えめだったが後編は大人なので怖くして欲しい。

 

 

 

そんな感じでした🎈

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その他スティーヴン・キング原作映画
「ダークタワー (2017)」異世界で屈強な黒人と‥。全体的にかなり面白くないが終わり方だけ異常に良い映画 - gock221B
「ジェラルドのゲーム (2017)」手錠でベッドから動けなくなった熟女が状況と自己のトラウマに立ち向かう - gock221B
「1922 (2017)」死ぬほど地味で暗い話だがS・キングっぽさが出てるしクトゥルー神話っぽい陰惨な雰囲気に妙に惹き込まれた🐭 - gock221B
「スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー (2014)」一本道すぎて可笑しいが死から蘇ると別人にならなくて良かったレイプリベンジもの🚚 - gock221B
「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット (2014)」おしどり夫婦の夫が連続殺人鬼。ビッグドライバー、1922と併せて観たい👫 - gock221B
『ドクター・スリープ』(2019)/ダニーの半生と中盤の遠隔サイキック・バトルが凄く面白かったのでホテルには別に行かなくてよかった😺 - gock221B
『クリスティーン』(1983) ジョン・カーペンター/Evil Carに魅入られて暗黒面に堕ちた陰キャを親友のイケメン陽キャが愛で殺す🚗 - gock221B

🎈🎈🤡🎈🎈👱🏻‍♂️👩🏻‍🦰👱🏻‍♂️🧑🏻👦🏽🧑🏻🧓🏻🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈

It (2017) - IMDb

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