原題:Love,Death + Robot 企画&製作総指揮:ティム・ミラー 。デヴィッド・フィンチャー 他 製作国:アメリ カ 制作局:Netflix 配信時間:各話10分前後、全18話
最近、普段あまり自分が観ない‥つまり女性に人気のものを観ようと「クィア ・アイ (2018-)」とかVOGUEチャンネル動画とか観たら新鮮で、どれも凄く面白かった今日この頃。 本作はNetflix 配信オリジナル作品。10前後の短編アニメが全18話。 色んなクリエータ ーが集まって作ったSFアニメの短編集。「SEX、暴力、ロボット」などをテーマにしたもの(といっても大抵のSF‥いや大抵の映画やフィクションはSEXと暴力がテーマだが) 製作総指揮者のうちデヴィッド・フィンチャー だけ参加してない。制作しただけなのか、それともシ-ズン2以降で監督もやるのかどうかは知らん。 日本のアニメは加齢と共に全然観なくなったが海外アニメやカートゥーン は今でも好きだし、短編アニメという形式も結構好き。オムニバスSFアニメ作品にありがちな、良作画がガンガン動いて製作者が描きたいシュチュエーションや風刺を描いた作品が多い。海外短編アニメといえば大体そんな感じ。 オムニバスSFアニメのアムにバス映画と言うと大友克洋 が関わった「迷宮物語 (1987)」「MEMORIES (1995)」「SHORT PEACE (2013)」なども好きだった。海外作品で有名なものというと「アニマトリックス (2003)」「バットマン ゴッサム ナイト (2008)」などだが、これらも日本人監督が多く関わってたね。どれも必見!という程ではないが、その代り絶対にハズレもないという印象で大抵楽しめる。中でも一番好きなのは「ヘヴィメタル (1981)」という大人向けコミックをカナダで制作したアニメ映画で、これは今でもめちゃくちゃ好き。いつもは採点しないが今回は★ 5点満点で採点してみた。★2が「普通」★5が「最高」。 ネタバレ あり
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第01話「ソニー の切り札」 17分 ★★ 洋ゲー っぽい感じのフォトリアル系3Dスティック CGアニメ。凶暴なモンスター同士を戦わせる地下闘技場で連戦連勝の女性ソニー の話。ソニー は悪い男に酷い目に遭った過去があり、全体的に「ソニー が悪い男に復讐する。悪い男に味方する悪い女にもな」的なテーマがある。ソニー のポケモン が悪いモンスターにやられそうになる場面も、まるでFUCKされてるかのような撮られ方してる。
第02話「ロボット・トリオ」 11分 ★★ PIXAR っぽい3DCGアニメ。ストーリーも人類が絶滅した後の世界を3体の無機質で可愛いロボットがうろつく「ウォーリー」みたいな話。ゲーム機の進化系らしき慌て者の背の高いロボット、子守り機械が発展したワンパク坊や的性格のチビロボット、有能女性秘書的な性格の警備ロボとかダーレクみたいな非人間型ロボット、の三体。三体は自滅した人類を憂いながら、しぶとく生き残った猫を拾う。短編にありがちな風刺系ストーリー。「愚かな人類は自ら滅びた」という風刺には全く文句ないのだが自分が生まれる前からずーっと言われてる風刺なだけにもはや何も言ってないに等しい無風状態に感じるのは僕だけだろうか?それともそんな感じ方こそが良くないのかもしれない、とか考えた。 英語苦手でリスニング全然出来ないのでわかってない癖に、こういう事いうのも生意気だとは思うが、翻訳者の人はギャグなどの意味がわかっておらず、意味不明な字幕になってるところが多々あった気がする。
第03話「目撃者」 12分 ★★★★★原題「The Witness」。「スパイダーマン :スパイダーバース (2018)」のコンセプトアートのイケメンアニメーターAlberto Mielgo 氏の監督&脚本&アニメ制作によるカートゥーン 風3DCGアニメ。 自部屋の向かいのビルで起きた殺人犯の男と目が合ってしまったストリッパーの女性が、殺人犯に追われてアジアンテイストな街を逃走する話。 論理的なストーリーではなく疾走感と共に悪夢的状況がループしてるだけ点という‥SFというよりトワイライトゾーン 的な(世にも奇妙な物語 と言った方が伝わるか)不思議な話。SF要素は「街がかろうじて近未来‥か?」というところくらいしかなく、別にホラーのオムニバスに入れようとしても入れられる感じ。 本作の中でこれがブッチギリで良かった。もう小さいサムネイル見ただけで「あ!これは!」という感じで光っていた。 アルベルト氏のキャラデザやカッコいい街並みやカッコいい裏路地や室内、その色彩やキャラの挙動やカメラワークなど‥アニメの原初的な快楽要素がどれも唯一無二のものでカッコいい。そういった色んなカッコよさは、どれも良さを説明しにくい要素ばかりなので「ここがこうだから素晴らしい」などと論理的に語るのが難しいので見た瞬間に良いと思わない人に良さを伝えることは不可能。もう「センスがすごい!」とかバカみたいな褒め方しかできんがとにかく好き。 台詞も数個しかないがハッキリ言って台詞一切なくても伝わるので、この際だから台詞無しでも良かったかもしれない。 特に怪しげな風俗店でのストリップシーンがめちゃくちゃカッコいい。音楽も これは既に何度も観たしマイリストやブックマークにも入れとこう。 Alberto Mielgo official site
第04話「スーツ」17分 ★★ 「Mrインクレディブル」的なカートゥーン 風3DCGアニメ。 農場主たちが農場を荒らす「害虫」退治に出かける。ただし害虫とは体長3mくらいの無数のモンスターで、農場主達は全長10mくらいの自作のロボットに乗って駆除するという牧場版パシフィック・リム 的な話。 登場する農場主の主人公ハンク夫婦、そのお隣さんジェイク夫婦、近所のロシア人風ワイルドおばさん‥などが出てくるが彼らは極端に80年代SFアクションに出てきそうなステレオタイプ なアメリ カ人キャラ。そして主人公の吹き替えは大塚明夫 。死にそうな状況にも関わらず「結婚式当日の、君のママよりおっかないぞ!」とか、そういった如何にもなアメリ カンなジョークを言ってはショットガンをぶっ放し、そしてまたジョークを言う‥といった感じ。ストーリーの展開も凄く80年代SFアクション的‥「エイリアン2 」みたいな感じ。日本のアラフォー男性も好きそうな洋画劇場的な、実家以上の安心感が楽しめる。何度もステレオタイプ だと言ってきたが不思議な感動が湧いてくる。それもまた実家の懐かしさに似た感慨なのかもしれない。
第05話「魂をむさぼる魔物」 13分 ★★★ 「アニメーターが描き殴った設定資料」のような絵柄の手書き風アニメ。といってもわざとそんな絵柄にしてるだけで実は凄く丁寧だし全編13分だが日本の深夜アニメ13話分全て足したよりもよく動く。 遺跡で眠りから覚めてしまった吸血モンスターから研究者を護る傭兵達の話。 戦闘シーンや人体破壊描写をやりたくて作ったんだろうという感じが出ていてよかった。俺は一番好きな映画がジョン・カーペンター の「ゴースト・オブ・マーズ 」だし、なまじ起承転結がキッチリあるものより、こういった映画の衝動的一場面だけ抜き出したかのような状況だけ描いた短編の方が好き。 主人公の傭兵は奇しくも、一個前のロボットの話の主人公とほぼ同じ風貌。吹き替えも大塚明夫 によく似た声の人だった。きっと大塚明夫 にしたかったけど二連族だとなんだから似た声の声優をあてがったんだろうなと思った。女性隊員の吹き替えした声優の演技が凄い良かった。 この話のモンスターも猫が弱点。このアンソロジー にはやたらと猫が出てくる(そして猫は大抵強さランクが上)。猫好きが多い作り手、これ観てる僕も猫を膝に乗せて観てたし、妙な共感を感じた。
第06話「ヨーグルトの世界征服」 6分 ★★ 全員同じ顔をした人形劇のような3DCGアニメ。 超高度な知能を持ったヨーグルトが誕生して人間社会を支配する話。 支配と言ってもヨーグルトは至って平和主義者かつ賢すぎるだけで、そうなってしまっただけ。一方、人類はヨーグルトの言うとおりしてれば進歩できるのだが、私欲に走ってヨーグルトの言うとおりせずに衰退。人類の代わりに地球を統治したヨーグルトは愚かな人類に見切りを付けて宇宙に旅立つ。ヨーグルトに見放された人類の未来が不安‥という風刺的ストーリー。
第07話「わし座領域のかなた」 16分 ★★★ フォトリアル系3DCGアニメ。宇宙船の船長がコールドスリープ から目覚めると光速移動中に航路を外れてしまっていた話。そこへ知り合いのセクシー女性が助けに来てくれたのでSEXしまくる。「3DCGキャラがファックしまくる場面」とかって見かける機会がないので凄く珍しいものを観た気持ちになれた。 そしてSF短編アニメに多いバッドエンド。バッドエンドだと「SF短編アニメ観てるわ~」という気分になれていいですね。 主人公はヒュー・ジャックマン そっくり過ぎてヒヤヒヤする。この主人公に限らず本作に出てくるカッコいい主人公はヒゲを生やしたマッチョで優しい白人中年男性が多い。「俺たちアメリ カ人の理想像=胸毛とヒゲをたくわえてタンクトップ着たヒュー・ジャックマン 」といったところか。
第08話「グッド・ハンティング」 17分 ★★★ 中国系アメリ カ人のケン・リュウ ‥という波動昇龍拳 の使い手みたいな名前の小説家の脚本による2Dアニメ。妖怪ハンター をしていた中国人青年と、彼が幼い頃に助けた何にでも化けられる妖狐の少女。イギリスに統治されて変わっていく中国の状況にあわせて主人公の青年は退魔師を辞めて機械技師となり、妖狐の少女は娼婦になる。 男によって辛い目にあってばかりの人生だった妖狐はある日、客に身体を切り刻まれ、主人公青年の手でサイボーグ妖狐となり男達を狩る側に戻る‥という話。 これは結構好きだが、こういう辛い話は短い時間だと辛い場面を高濃度で飲まされて辛いので、こういう辛い話はもう少し水で割れて飲みやすい長編で観た方がいいかもしれない。太ったオッサンのセル画チンコが見れるのが新鮮。 神や妖怪が支配していた時代が、西洋による近代化によって機械の時代になってしまう様を僅か10数分の短時間で見せられるのが圧巻。
第09話「ゴミ捨て場」 10分 ★★★ カートゥーン 風3DCGアニメ。ゴミ捨て場に住む老人の元に立ち退きを要求する検査官がやって来て‥という大友克洋 が描きそうな話。「とにかく3DCGで汚いジジイを描きたい」という熱意を感じた。凄くSFアニメ短編っぽくて好き。 原作のジョー・R・ランズデールは、僕も20代の時に『ボトムズ 』『ダークライ ン』やハップ&レナードシリーズなどにハマった作家だったので久々に再会して嬉しかった。
第10話「シェイプ・シフター」 16分 ★★ フォトリアル系3DCGアニメ。アフガニスタン に侵攻した米軍に雇われたワーウルフ (狼男)の傭兵コンビ。2人の前に同じ力を持つ狼男が立ちはだかる。 「狼男同士の戦闘を描きたかったんだろうな」という感じが凄く出ていた。 狼男って、破壊衝動や性欲のメタファーだと思うが、そういう衝動をむき出しにする性質が現代の文明社会と合ってないから大抵悲しい目に遭ってしまう。「それなら戦争が適材適所では?」と戦地に狼男を配置したが、やはり悲しい感じになってしまう。そんな悲しいモンスターなのかもね。
第11話「救いの手」 10分 ★★★ 本作中で最もフォトリアルだった3DCGアニメ。 船外活動中に、事故で宇宙空間で身動きできなくなった宇宙飛行士の女性。 「数m先には宇宙船があるのだが戻る推進力がない。数分後、酸素が尽きる前に彼女は、どうやって船まで戻るか」という話。 凄く好きなタイプの短編だったけど、こういう内容なら実写で観た方が良いような気もした。でもきっと「どれだけ本物そっくりの3DCGでアニメが作れるか」みたいな事をしたかったんだろうから、これでいいんでしょうね。それに、これを実写でやったら痛そう過ぎるからアニメの方がいいのかもしれん。
第12話「フィッシュ・ナイト」 10分 ★★★★ オルタナ系 コミック風の3DCGアニメ。キャラク ターの輪郭にわざわざ黒い枠線を付けてコミック風にしてる。「ヘヴィ・メタル 」を思い出すね。 車が故障して砂漠でひと晩、野宿しなければいけなくなったセールスマンのくたびれたオッサンとポジティブで元気な若手。夜中に2人が目覚めると砂漠は太古の海と同化していた‥という幻想的な話。深夜の砂漠で光る海洋生物達が空中を泳ぐという幻想的な風景を描きたかったのかな。 それを見た若手がはしゃぎすぎで「そんなに、はしゃぐ?!」と思っていると、ほどなくして若手が即死したので可笑しかった。 「太古の海で、はしゃぐから‥はしゃいじゃうから、そういう風に‥なっちゃうんでしょ‥!お調子‥者が‥! 」と、Ζガンダム のカミーユ・ビダン 風に突っ込むことが出来て有意義な時間を過ごす事ができました。ドラッギーでもあり好みの話だった。 第9話「ゴミ捨て場」同様、ジョー・R・ランズデール原作の話らしい。
第13話「ラッキー・サーティー ン」 14分 ★★★ フォトリアル系3DCGアニメ。どこか違う惑星の話っぽい。乗組員が皆死んでしまい悪魔の数字が付けられてるせいで「呪われた軍用機」と呼ばれる古い軍用機ラッキー13を押し付けられた新人黒人女性兵士の話。 フォトリアル3DCGアニメだと悪い意味で「何かゲームのムービー映像観てる気分になるな」と思ってしまうもので、本作に何本かあるフォトリアル系3DCGアニメの中でも、この話のアニメは一番大したことない感じで一番悪い意味でゲームのムービーっぽいので最初は惹かれずに流し見してたが、このページ書くために見返したら凄く良い内容だったので反省した。 戦闘機がアクションする映画も多いようで実はあまりないので新鮮だったし。 主人公は呪われた軍用機で何度も英雄的活躍をして生き延びていた、ある日遂にピンチが訪れるという話。 呪われた軍用機と言われているだけあって、まるで意思があるかのようにラッキー13目線(監視カメラ)で主人公を見つめる場面がある。 また敵に囲まれて主人公が逃げようとすると手を引くかのようにベルトが引っかかるが、それは敵の爆撃を先読みして主人公を助けるため‥のように見えたり、主人公が仕方なく自爆させようとするが自爆しないので、主人公は「自爆したくない?」と思い、愛しいラッキー13に群がる憎い敵を追い払おうと銃撃する。するとラッキーは敵を最大に引きつけたためか、もしくは主人公が単純に危ないと思ったからなのか、わからないが自らの意思でそうしたかのように自爆する。 全部、偶然なのか、それともラッキーが意志を持って主人公のためにしたのかどちらにも取れるように描写してるのが凄く良いなと思いました。 最近「あと少しでプログラムや機械にガチで情を抱けそうだ」と思うことがよくあるので、こういう話は昔よりも荒唐無稽ではないリアルな話に思えてきた自分の内面も面白かった。
第14話「ジー マ・ブルー」 10分 ★★★★原題「Zima Blue」。カナダ人のグラフィックアーティスト兼アニメーターのRobert Valley が監督した、彼の画がそのまま動く2D手描きアニメ。 この人のことは何年か前にネットしててたまたま見つけて、ここ数年「最もカッコいい絵柄の人」と記憶してたが、まさか映像作品の監督として彼のアニメが観れるとはね。これもまたサムネイル見ただけで「あれっ?!まさか、あの画の人やん!」と色めき立ちました。 ブルーのアート作品にこだわる宇宙的な名声を誇る不老不死のサイボーグ芸術家ジー マ。不死身&不老不死となって宇宙のあらゆる所に赴き人生最後の芸術を披露する直前のジー マの所に、クールな女性ジャーナリストがやって来た。100年ぶりのインタビューを受けるために‥という話。 話よりも僕としては彼の「最もカッコいい絵柄」が動くところが見もの。カッコよさを維持するためか、あまり動かないというコミックアニメーション状態だけど画がカッコ良すぎて別に気にならない。‥いや、むしろこの絵柄は極力、動かない方がカッコいいのかもしれん。これもまた「作品のセンス」に高得点を付けたパターンなので、このアートがカッコいいと思わない人にとってはどうでもいいだろうが僕はめちゃくちゃ好き。 ストーリーとしては、一から無限大に至った才能が再び自らの意思で一に戻るという話。他愛もないと思うことも出来るがプールからそこまで発想するのは中々出来るもんじゃないって気もするし、好きだな。 Robert Valley on Vimeo
第15話「ブラインド・スポット」 8分 ★★★ カートゥーン 風3DCGアニメ。サイボーグ盗賊団が輸送軍を襲撃するが思いのほか強敵で仲間は次々と倒れていく‥という話。 ゲーム「ボーダーランズ 」シリーズみたいな、凄く真面目な人が考えた「イカ れた奴ら」の大活躍という感じ。クールな兄貴とワイルド姉貴と大柄ワイルド兄貴そしてオタっぽい若手サイボーグ、そしてサポートロボットというステレオタイプ なチーム。高校生や大学生の孤独な少年が「こんな風な友達できないかなぁ」と思いながら深夜に観ていそうなアニメ。そんな架空の少年を勝手に空想して「俺がいるぞ‥」などと同情し始めて「頭がおかしくなりかけてるな」と我に返った。ストーリーは無いようなものだけど、やはり本作も凄くよくアクションするので「幾らストーリーがあっても何もない部屋で観念的な会話してばかりのアニメより、こういう内容なくてもよく動くアニメの方が100倍いいな」と思った。なんか嫌味な感想文になったが一言で言うとなかなか面白かった。
第16話「氷河時代 」 10分 ★★★★ 原題「Ice Age」。「デッドプール (2016)」の監督で、今年公開の「ターミネーター :ダークフェイト (2019)」の監督&脚本であるティム・ミラー による監督&脚本作。この作品だけ基本実写、だけど冷凍庫の中だけ3DCG‥というアニメ。 これもサムネイル見た時「あれ?実写?」と思った。冷凍庫の中がCGとは言え、これをアニメ作品というのは割と反則ギリギリな感じもする。 引っ越してきたカップ ル(女性の方はメアリー・エリザベス・ウィンステッド )が入居したアパートには古ぼけた冷蔵庫があった。そしてその冷凍庫を開けると小さな人類の小さな文明があり、それは光速で発展していく‥。 まぁこういう話は昔から漫画でもよくあるが大抵、滅びる。本作でも高速で発展していき、戦争が起き‥絶滅したのでガッカリしたカップ ルは寝るが翌朝、冷凍庫を開いたら実は滅びきってはおらず再び栄えてたのでカップ ルは抱き合って喜び、冷凍庫ミニ人間達の社会は、人間を凌ぐ高度な科学技術を持った未来社 会となるが結局滅びる。 そういった風刺的な短編はあまり好きではないが、本作の場合意外なオチがなかったこと(個人的に、短編でしっかりしたオチがあると何だか恥ずかしいのでオチなしの話の方が好き)、なんだかミニ社会が栄えて滅びるまでの流れが、この2人のカップ ルが付いたり離れたりする様子のメタファーにも思えたこと、メアリー・エリザベス・ウィンステッド が好きなこと‥など組み合わさって気に入った。カップ ルが冷凍庫の中のミニ世界に最初に気付くのは、乾杯の酒を飲むために彼氏が冷凍庫から氷を出すところで「1個の小さな氷の中に凄く小さいマンモスがいた」というもので、このシーンのSF的ワクワク感にしびれた。 またミニ人間達からも冷凍庫を覗いているカップ ルは見えていて、しかし高速で動くミニ人間にとっては2人は一生微動だにしない風景にしか見えないはずで、ミニ人間たちが「何だか神がずっと見てらぁ」って感じで言ってるのもワクワクした。
第17話「歴史改変」 7分 ★★ 絵本のような絵柄の3DCGアニメ。「もしヒトラー があり得ない死に方したら、それぞれのマルチバース (平行世界)はどうなるか?」という風刺ギャグ。ヒトラー やナチス はクソ野郎どもなので確かに未来永劫いくらでもシェアして叩き続けても良い人物だとは思い、その事に対しては異論ないんだけど、そんな幾らでも叩いていいヒトラー を無様に殺し続けたり恥ずかしい目に遭わせ続けるというギャグの連続を観てると何だか気恥ずくなっていった。何というかヒトラー をどれだけ殺してもいいとは思うが、あまりにもそのまま過ぎて「学校から帰ったら手を洗いましょう」みたいな当たり前のことを改まって言われてるかのような気分になるというか‥とにかく今更ヒトラー のような悪人を辱めるならもう少し工夫しないと気恥ずかしくなるなと思った。
第18話「秘密戦争」 16分 ★★ フォトリアル系3DCGアニメ。シベリアの古代の森を進む赤軍 部隊が邪悪な怪物たちと遭遇する。 本作に出てくる勇ましい系の「俺たちの理想像」主人公はヒュー・ジャックマン だったり髭たくわえ系マッチョ白人が多かったが本作の主人公はリー・ヴァン・クリーフ (「夕陽のガンマン 」「続夕陽のガンマン 」とか「ニューヨーク1997 」でお馴染みの禿鷹みたいな風貌のおじさん)によく似てた。悪魔崇拝 の儀式で現世に現れた怪物たちと戦う。しかしこのアニメそのものはいいけど、このモンスターもまたつまんないデザインだな‥。アメリ カ映画とかアメコミとかアメリ カのカートゥーン とかアメリ カン文学とか洋ゲー とか‥アメリ カのエンタメフィクションは大抵好きだけど、このアニメに限らず、アメリ カのフィクションに出てくるモンスターって大抵デザインがしょうもないね?ヒーローとか機械とか色んなデザインは秀逸なのに、怪獣やモンスターはどれも凡庸なのが不思議だ。 凄いのって「エイリアン」のゼノモーフしか浮かんでこない。あとは動物とか人間を変形させたものばかりだよね。モチーフがないモンスターは大抵この作品やゴジラ のムートーとかクローバーフィールド モンスターみたいに鼻のない手の長いしょうもないやつが多い。「神と悪魔しか存在しないせいかアメリ カ人は日本にいる多くの神や妖怪の数々を知ったら驚く」とよく聞くし、アメリ カのモンスターがつまんない理由はキリスト教 のせいなのかな?または神話が無いから?ウルトラ怪獣 みたいに芸術家にモンスターデザインさせれば良いの出てくるのかな。話が逸れたがこのアニメ自体は別に悪くなかった。普通
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そういった感じで僕のお気に入りはダントツでEp.03「目撃者」。 次にEp.14「ジー マ・ブルー」、三位がEp. 16「氷河時代 」って感じ。 やっぱり自分は一目見た時のインパク トが強いものとか何か一点だけ抜きん出てるものとかカッコ良すぎるものが好きなんだなと感じた。 「絵柄やアイデア は凡庸だが、単純にいい話」って感じなものの中で好きな話は「ラッキー・サーティー ン」かな。 でも全話、つまんないものはなかったし全体的に高レベルで楽しかった。 SF縛りのせいか全体的にヲタ度が高く男性向けな作品が多かったですね。まぁ俺は男だから男性向けでも構わないんだけど、もう少しオルタナ系 とか女性向けの作品も加えてバリエーションを広げるといいかも。また男性向けオムニバス海外アニメにしては、ドラッギーなものが少なかったのでそっちの成分ももう少し欲しかった。 これはシーズン2とか3とか続いていって欲しいですね。
そんな感じでした
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〈他のティム・ミラー 監督作〉「デッドプール (2016)」一切リアクションしない中学生男子みたいなヴィラン以外は好き❌ - gock221B 「スパイダーマン:スパイダーバース (2018)」情報量多くて疲れたが傑作でしょう。キャラはプラウラーとグウェンが特に良かったです🕷 - gock221B 『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019)/意外と良かった!新キャラ良かったのでシュワとサラ・コナーはむしろ居なくてよかった💀 - gock221B
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