gock221B

映画その他の感想用ブログ

「猿の惑星:新世紀(ライジング) (2014)」反乱までの積み重ねがしんどかった。コバが一人で物語を回しだす後半はよかった

f:id:gock221B:20170720053241j:plain
原題: Dawn of the Planet of the Apes 監督:ルパート・ワイアット
製作国:アメリカ 上映時間:106分

 

とにかく、OPの猿パンデミックの説明と狩り。シーザーをリーダーとする猿の社会in山と、人間の生き残りが暮らす町の描写。善人マルコムとシーザーの行ったり来たりの触れ合い。。。などに一時間ちょっと費やすが、本当に長かった。
「説明なしでもいいから話をわーっと動かしてくれ」という感じでマジで苦行だった。と言っても本作が映画として特別に破綻しているわけじゃなく猿のCGも立派、それゆえに「何だよこのクソは!」と投げ出すわけにもいかず観続けなければならなかった。この前半は映画っつーよりも只の説明なんじゃないかと思う。
話を積み重ねてるのはわかるが、こんなに丁寧すぎるほど丁寧にやる必要はないと思う。もう映画が始まってすぐ反乱が起きるのでいいだろ。
そもそも猿が反乱を起こして「猿の惑星」一作目みたいな世界になる‥という前日譚としては、一作だけで充分だろう。
そもそも、前日譚そのものが嫌いな人間としては「どうやって猿の惑星になったのか」なんて、どうでもいいわ。さっさと征服したとこからやってくれよ。
三部作の完結編である次回作が「War of the Planet of the Apes (2017)」ってタイトルなので、次作でやっと戦争になって猿が人類を征服してくれるようだ。
まだ次回作観てないのに言うのもなんだが、この三部作って一本の映画に出来る内容を水で薄めてにして三部作にして儲けるためなんじゃないだろうか。
早く猿マゲドン起こして征服してくれよ‥という気持ちでいっぱいになった。
 破綻なく話は進んでいくが本当にどうでもいい。
知らない奴の親戚の知り合いの結婚式VTRを観ているような気持ちだった。
主人公猿シーザーは知的で優しく厳しくイケメンで好感が持てる。
仲間の猿たちも人間たちも、お互いを警戒してはいるが基本的には悪人は出てこない、お互いを威嚇する荒い奴もたまにいるが、それもビックリしてつい威嚇してしまっただけといった印象。
もののけ姫のラスト以降みたいに別々に住むことで何とか地球に共存している。
自分がこの世界に住んでるならそれでいいんだろうが、観ていて本当に全く面白くない。
「映画のDVDを再生する前の砂嵐」を一時間観てた印象だった。

 
とにかく、そんな感じで物凄いフラストレーションを溜めながら観てると、一時間ちょい過ぎた辺りで、コバがシーザーを騙し撃ちして人類に反乱を起こす!
ここの爽快感が凄かった。
爽快感と言ってもストーリーについてではなく、そこまでが面白くなくて「やっと映画が始まった!」という種類の喜びだ(コバは悪役で良くない事してるんだから当然だ)
愛のむきだし」とか「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」を観終わって感動してる時に「確かに感動したが、この感動には長すぎる映画が終わってくれた感動も含まれてるのかな?」と、どこまでが純粋な感動なのかわからなくなる現象と似ている。
話の流れとしては観てるこっちとしては、コバに対して「コバ、お前何て事しやがる!」と怒らなければいけないところだが、完全に「クソ退屈な時間が終わった。コバ、ありがとう。」と思ってしまう辺り前半は完全に失敗だろう。
そして猿が人類タワーを占拠!シーザーは善人マルコムが偶然ジェームズフランコの家で治癒!シーザーはコバに着いていけないシーザー派猿軍団と合流!
‥とまともな映画のように進んでいってシーザーvs.コバのタイマンになだれ込んで終わった。
この後半には全く何の文句もない。普通のそこそこ面白い映画だ。
しかし、だったら最初の一時間ちょっとのクソつまらなさは一体何だったんだ?
コバ反乱までの一時間ちょい、イメージ映像と共に「猿と人は、お互いを警戒しながら山と町に分かれて住み、均衡をたもっていた‥しかし」というナレーションだか字幕だかで1分で‥いや30秒間くらいでいいだろ!
いやいや、マッドマックスみたいに何の説明もなく進むストーリーの背景の断片から推測させればいい。つまり前半の描写96%は要らない。
マルコム夫妻が「電気つけさせてくれ、シーザーの赤子の病気治すから」とやってくるところから始めればいい。それを人嫌いのコバが苦い顔で陰から見ている‥って冒頭から始めればいい。そもそもこの映画130分もあるが、90分でも長いくらいだろ。
完結編まだ観てないから完全に勝手な推測だけど、2と3は絶対に一本に出来るだろと思う。いや、1から3までで絶対一つの映画に収まると思う。水で薄めるならせめてアクションやバイオレンスを増やすべきだが、レイティングを下げたいからか、それもない。

 
後半のコバは、一人で物語に血を送り躍動させ風を起こす(反乱コバが出るたびにコバの毛がなびいてるので余計に風起こしてる感が強い)
人間から銃を奪って撃ち殺すところ、銃を両手に持ってギャー!とか咆哮をあげる馬上のコバなどを見て、コバがいてよかった‥と心底思った。
そんな活躍シーン全部合わせても10分あるかないかしかないけど。
コバの暴虐が噴き始めると、善人だがあまり魅力を感じなかったシーザーも相対的に輝きだした。
シーザーもコバに撃たれて初めて「あ、シーザーに戻った!」と思った。
 

そんな感じでした

www.imdb.com

www.youtube.com

f:id:gock221B:20150914004525g:plain

広告を非表示にする
#sidebar { font-size: 14px; }