gock221B

映画その他の感想用ブログ(2015年開設) http://gock.flavors.me/

「プレデターズ(2010)」 思春期の頃は好きだったプレデターだが、年取って観ると彼らの一方的なルールや誇り高さにイラッとくるな

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原題:Predators  監督:ニムロッド・アーントル

何かおもんなさそうと思って観てなかったが、似たように思っていた「ターミネーター4」が結構面白かったので観たら結構面白かった。
この監督の他の映画は「モーテル」しか観てない(完全に内容忘れた)。
プレデターシリーズは人並みには楽しんでいたが、大人になってから観てない。
エイリアンvs.プレデターシリーズも観てない。


●話が早い
映画が始まる瞬間、エイドリアン・ブロディが失神した状態で上空から落下しながら目を覚ます。彼はパラシュートを必死で展開させようとするがなかなか作動しない。
黒沢清「蜘蛛の瞳」であった「飛び降りた後でパラシュートを付けてない事に気づいた男は気が狂うほどの恐怖で失神した。目覚めると、まだ空を落ち続けていた、もう気が狂うことも失神することもなかった。」という怖すぎる台詞を思い出した、が、そんな事はなくパラシュートは開いてジャングルに着地。
ジャングルには同じように落下した、兵士や暗殺者やヤクザ等の物騒な人種がいた。
全員所属がバラバラなので「ああ、プレデターに集められたんだな」とわかった。
観てる方がわかりきっているのと同じ速度で主人公が「俺たちは狩りの獲物で集められたようだ」とすぐに察するのがよかった(しかし、よくわかったな)
プレデターは、人間たちを只のジャングルではなく自分たちが狩りの場にしている地球そっくりな惑星に拉致していた(地球産の植物も生えている)。

 

●登場人物:獲物たち

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左上から右へ

エイドリアン・ブロディ:主人公。リーダー格。元アメリカ軍だった傭兵。群れるのを嫌い、足手まといは見捨てるスタイル(でも助ける
武器:フルオートショットガン。大型ナイフ。プレデターの斧。
美人スナイパーイスラエル国防軍の女性スナイパー。ヒロイン。過去のトラウマから仲間を出来るだけ見捨てたくなくてチームワークを重視するため主人公とよく衝突する。プレデター一作目でシュワ氏が体験したプレデター事件の事を知っている。
武器:狙撃にも適したライフル。自動拳銃。
ダニー・トレホ:メキシコ麻薬カルテルの暗殺者。トレホ。
武器:短機関銃x2。軍用自動拳銃。銃を両手に持ちたがる。。
ガトリング大柄※:ロシアスペツナズのアルファ部隊隊員。不安になるとガトリングを乱射するが情に厚い。自称医師の人に少し助けられたので「お前を守る」と約束。妻子の写真を大事に持っている。
武器:ガトリングガン(大柄の本体)。軍用自動拳銃。

※大柄=もてラジぶたお氏の造語、恰幅の良さやデブの事を波風立てずに和やかな雰囲気で表現できる
黒人シエラレオネ共和国革命統一戦線の兵士。非情な兵士だが、仲が悪かったはずの性犯罪者を助けたりする一面もある。
武器:アサルトライフル軍用自動拳銃。

性犯罪者:FBIに追われている強姦殺人犯。下卑た言動で皆に疎まれている。俺も銃を持ちたいと主張するが皆に無視される。大人になってされる無視はきつい
武器:ナイフ。板。
ヤクザ:寡黙な日本人ヤクザ。名前はハンゾー。坊主頭に無精ひげにスーツに背中に入れ墨に指詰め。裸足でジャングルを歩いても平気だし強い
武器:素晴らしい日本刀。自動拳銃。
医師:医師。集められた者の中で唯一、殺人が仕事じゃないので戦闘ができない
武器:毒性植物の神経毒液を付着させたメス。
ローレンス・フィッシュバーン:アメリカ軍人。主人公たちより遥か前に拉致されたが何とか生き残っていて色々教えてくれる「バトルロワイヤル」の山本太郎みたいなキャラ。プレデターの装備をゲットし廃宇宙船に住んでいる。
一見頼りになりそうだが、残念ながら完全なるキチガイでした。
武器:二枚刃リストブレード。光線銃。プレデター各種装備やマスク。何かの骨で作ったこん棒。いぶした煙。
気の毒な宇宙人:人間たちと同様、狩りの獲物として檻に入れられ投下された昆虫っぽい宇宙人。その身体を虫が這いまわっている。
武器:なし(巨大な爪が武器だったのかもしれない)

その他、パラシュートが開かずに落下して死んだ奴とか、前の狩りに参加させられてた兵士の死体などもジャングルに転がっていた。
エイドリアン・ブロディは意外とよかった。こういう顔の兵士いそう。こういう鳥っぽい顔の人はスナイパー役が似合いそうだ。
●ヒロインはセクシーで魅力的だった。が、髪を結んでタンクトップ着て汗まみれで銃を持った美人は誰でも魅力的に見える気もする。
●ヤクザなんか、ジャングルでは何もできず弱いはずだが製作者のヤクザ憧れサムライ憧れが強すぎたのか異常に強い。常に全く動じないのでエイリアンかと思ってた。これを観た中高生男子が盛り上がりそうなキャラだが、プレデターとの決闘はいかにもロドリゲス製作っぽい子供っぽさで苦手

●医師のキャラは、あからさまに怪しすぎるので、前半で誰かを医師でないと出来ない治療したりして「このために召喚されたのか」と思わせてほしかった。
やる事もおとなしすぎるので、プレデターに見せかけてコイツが殺す人が欲しかった。
ローレンス・フィッシュバーンは、宇宙戦争ティム・ロビンスみたいな一見頼りになりそうに見えて静かに完全なるキチガイというキチガイ役(俺が大好きなタイプのキチガイ)。何でこんな映画のこんな役で出てるのか?という事も合わせてキチガイ度が非情に高い。何体ものプレデターを倒し、プレデター装備をたくさん持っていて人間の中では本来最強のはずなのに、煙をいぶしてご満悦な様子が哀れを誘った。


●登場人物:プレデターズ
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左上から右へ

バーサーカープレデター(リーダー)
今までのプレデターよりも上の存在らしいリーダー格。
今までのプレデターよりも身体が大きく鱗がありドレッドの先も赤い。ブレードも一枚刃で、プラズマキャノンも通常のものより強力。など様々な違いがある。
バーサーカープレデターというのはエリート種族の名称でコイツ個体の名前じゃないっぽいがググってもよくわからないし、そんなに興味あるわけでもないので調べるのを途中でやめた。

プレデターの骨でマスクを装飾しているというイモータン・ジョーみたいな奴。
装備:ヘルメット。コンピューターガントレット光学迷彩装置。強力なショルダー・プラズマキャノン。一枚刃リストブレード。

●ファルコナー・プレデター:装備している鳥型偵察機で獲物を探る。
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彼だけがプラズマ・キャノンを装備していない。
リストブレードで、日本刀を持ったヤクザサムライの様に決闘する。

装備:ヘルメット。コンピューターガントレット光学迷彩装置。一枚刃リストブレード。鳥型偵察機

●トラッカー・プレデター犬笛で、無数のプレデター猟犬を操る。
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このプレデター猟犬は銃で十発くらい撃たれたら死ぬ程度の強さ。
殺すためというより追わせて戦力を探るために使われてる感じ。
マスクに傷がついてて、猟犬のものと思われる長い牙が装飾されている。
装備:ヘルメット。コンピューターガントレット光学迷彩装置。強力ショルダー・プラズマキャノン。一枚刃リストブレード。犬笛。

●クラシック・プレデター:一作目に出た奴にそっくりな奴。
野営地の木に囮のために生身で縛り付けられていた。かわいそう。
装備:ヘルメット。コンピューターガントレット光学迷彩装置。
普通のショルダー・プラズマキャノン。二枚刃リストブレード。

プレデターが誇り高ければ高いほどムカつく
ちなみにプレデター自体についてだが、彼らは自分たちで定めた狩りの堅い掟を常に守っているイメージが強い。
「人間狩りゲームが早く終わってしまうのでやらないようにしてる」事も多そうだ。
たとえば人間たちがプレデターの存在に気づいてない時に、爆弾投げてまだ生きてる人間たちに透明状態からプラズマキャノン連射で即、プレデターの勝ちになってしまう。
そういうところから「プレデターはストイックで誇り高い」と言われがち。
子供の頃は、劇中でプレデターがその誇り高さやルールを守る姿に「プレデター敵ながらかっけー」と思って観てたが(今思えばプレデターにも感情移入して観てたんだろう)大人になった今観ると、彼らが誇り高そうなそぶりをさせるとイラッ!とする。
「お前が一方的に絡んできて始めた、お前のルールで行われるお前のゲームだろうが!」という怒りが沸いて来る。

それで人間が勝っても「プレデターは本当はもっと強いのに舐めプしてくれてるおかげで人間がかろうじて勝てた」みたいな感じも凄く居心地悪い。
エイリアンとかターミネーターとか物体Xなどは、普通にしてる事がイコールでそのまま人間をブッ殺す事になる、という殺す事にピュアな機能美がある。
プレデターの一方的な誇りや克己心は、妙に人間臭くて乗り切れないものがあります。
そういう感じで思春期の頃は好きだったプレデターが今は全く好きじゃなくなって、逆に子供の頃は全く興味なかったエイリアンは最近すごく好きになった。
単純に好みや考え方が変わったというだけの話なんだろう。
まあ本作のプレデターは、1と2に出てた奴とは違って、地球に来るんじゃなくて自分たちの狩り場に人間を呼びつけて、人間が何度勝っても死ぬまで返してくれないという、、あまりフェアじゃない奴。それはそれで普通にムカつく。

 

●感想に戻る
違う惑星と言いつつ、複数人がジャングルに放り込まれてプレデターズに襲われる‥という展開自体は一作目を踏襲している。
エイリアンに対するプロメテウスみたいな、一作目の展開に似てる系続編。
それで人間達もプレデターも増量‥というジェームズキャメロン的な、プレデターの方が人間たちの住む街に来る「プレデター2」とは、またベクトルが違う「2もの」と言えなくもない(主人公たちが保護する子供とかいなくて良かった)。
主人公が全身に泥を塗り焚火してプレデターの赤外線感知を狂わせて闘うというシュワ氏の闘いを彷彿させる対決シーンがあったが、エリートであるボスはマシーンも最新で、心音感知モードに切り替えて一瞬で攻守が入れ替わったのが楽しかった。
これの続編作るとか言ってたが何年経っても音沙汰ないしポシャッたんだろう。
そして、その話とは全く関係ない「プレデター4」を作るとシェーン・ブラックが言っていて、彼のアイアンマン3は好きなので期待している。
シュワ氏の老ダッチ少佐率いるチームとか出てこないかな。
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「そんなに書いて‥そんなに面白かった?」と思われるかもしれないが、別にそこまで面白いわけではなかった。こういうページを作りたかっただけです
何か、ターミネーター4のようなスーパーマンリターンズのような、将来的に顧みられることが少なさそうな感じが僕の背中を押したのかもしれない。それも気のせいだろう


そんな感じでした。
www.youtube.com

 

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