gock221B

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『プレデターズ』(2010)/プレデターの一方的な誇り高さやルールって結構イラッとするな👽

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原題:Predators 監督:ニムロッド・アーントル 製作:ロバート・ロドリゲス
製作国:アメリカ 上映時間:107分 シリーズ:「プレデター」シリーズ第3作目

 

 

これ観てなかったので今更ながら観てみた。「プレデター」シリーズ3作目。
この監督の他の映画は「モーテル」しか観てない。
プレデター」シリーズも1は当然好き、2も子供の時以来観てないけどまぁまぁ好き。「エイリアンvs.プレデター」シリーズは興味なくて2本とも観てない。そんな感じでプレデターの事はさほど好きでも嫌いでもない人間の感想です。

 


Story

突然、鬱蒼としたジャングルに落下した元米軍の傭兵、ロイスエイドリアン・ブロディ)。
そして同じように状況も分からぬまま見知らぬ土地に放り出された数人の男女。
彼らは、イスラエル国防軍
女性スナイパー(アリシー・ブラガ)、メキシコ麻薬カルテルの暗殺者(ダニー・トレホ)、CIAのスナイパーやロシアのスペツナズ隊員、殺人犯(ウォルトン・ゴギンズ)、シエラレオネRUFの兵士、ヤクザ、外科医‥といった殺しのエキスパートたち。
やがて一同は、自分達は地球外生命体〈プレデター〉によって彼らの惑星に拉致されたこと、そしてその目的はプレデターが自分達をハントする〈人間狩り〉を楽しむためだと悟る。
ジャングルには召喚されて生き残っていたアメリカ陸軍特殊部隊の兵士(ローレンス・フィッシュバーン)も居た。ロイスは暫定リーダーとして彼らをまとめてプレデターに立ち向かうが――

 


映画が始まると、いきなりエイドリアン・ブロディは失神した状態で上空から落下しながら目を覚ます。
彼はパラシュートを必死で展開させようとするがなかなか作動しない。
黒沢清蜘蛛の瞳」であった「飛び降りた後でパラシュートを付けてない事に気づいた男は気が狂うほどの恐怖で失神した。目覚めると、まだ空を落ち続けていた。もう気が狂うことも失神することもなかった」という怖い台詞を思い出した、が、そんな事はなくパラシュートは開いてジャングルに普通に着地。
ジャングルには同じように落下した、兵士や犯罪者や外科医などの者達がいた。
全員職業がバラバラ、そして全員、殺人や人体の解体に通じている者たち。
この時点で説明なくても「ああ、プレデターに集められたんだな」とわかる。
最近のゲームや漫画でありがちなバトルロワイヤルものだ。
観てる方がわかりきっているのと同じ速度で主人公が「俺たちは狩りの獲物で、人知を超えた何者かに集められたようだ」とすぐに察するのがよかった(しかし、よくわかったな)
プレデターは、人間たちを只のジャングルではなく自分たちが狩りの場にしている地球そっくりな惑星の拉致していた(わざわざ地球産の植物も生えている)。
一同はジャングルを見渡すと、パラシュートが開かずに落下死した奴とか、前の狩りに参加させられて狩られたと思われる死体などもジャングルに転がっていた。

 

 

ストーリーらしいストーリーはそれくらいなので後は登場人物の事を書こう。
エイドリアン・ブロディは意外とよかった。こういう顔の兵士いそう。こういう鳥っぽい顔の人はスナイパー役が似合いそうだ。
ブラジル人女優のヒロインはセクシーでカッコよかった。
ヤクザなんてジャングルでは何もできず弱いはずだが、製作者のヤクザ憧れが強すぎたのか異常に強い(ニンジャやサムライへの憧れも混ぜてる気がする)。常に全く動じない。これを観た中学生男子とかは盛り上がりそうなキャラだが、プレデターとの決闘はいかにもロドリゲス製作っぽい子供っぽさで苦手

外科師は、あからさまに怪しすぎて「こいつ殺人鬼だな」と一発でバレてしまうので、前半で誰かを外科師じゃないと出来ない手術したりして「治癒キャラとして召喚されたのか」と一回、思わせた上で本性を現すともっと良かった。あとプレデターに見せかけてコイツが仲間を殺す場面も欲しかった。
ロイス達以前に召喚されて生き残り続けている兵士(ローレンス・フィッシュバーン)は「宇宙戦争」のティム・ロビンスみたいな、一見頼りになりそうに見えて実は完全なる狂人。ロイスたちに親切にしながら実はロイスたちの装備を奪おうとしている。プレデターの装備をたくさん持っているので人間の中では本来最強のはずなのだが慢心故か間抜けな最期を遂げた。

 


ちなみにプレデター自体についてだが、彼らは自分たちで定めた狩りの堅い掟を常に守っていて、自分たちの命よりも掟を大事にしている。
ただ単に人間を殺すってだけなら、人間たちがプレデターの存在に気づいてない時に爆弾投げて逃げ惑う人間たちに透明状態からプラズマキャノン連射で即、プレデターの勝ちだ。
それではつまらないからなのか「今から殺し合いだ。ヨーイドンだぜ」という合図を人間に送ってから殺しに来る。
そういったルール厳守なところを指して「プレデターは侍みたいにストイックで誇り高い」と言われがち。
僕も子供の頃は、劇中でプレデターの誇り高さやルールを厳守する姿に「プレデター、敵ながらかっけー」とか思ってたが大人になった今観ると、彼らが誇り高そうなそぶりを見せると逆にイラッとする。
「お前が一方的に絡んできて始めた、お前のルールで行われるお前のゲームだろうが」という怒りが沸いて来る。

しかも自分達は最新の装備で身を固めてるし。まぁ我々、人間が動物を狩るのと同じなんだろう。そんで僕らは狩られる動物側だから腹立つ方が自然だと思う。
エイリアンとかターミネーターとか物体Xもしくは現実世界の猛獣などの人類の敵は、ただ単純に全力で人間をブッ殺しに来るから純粋な美しさがある。
一方、プレデターの一方的な誇りやルールは、非常に自分達に都合のいい誇り高さなのでイラッとする。
しかも本作のプレデター達は、過去作の地球を訪れたプレデター達と違って、自分たちのホームに人間を呼びつけてるし、人間が何度勝っても死ぬまで地球に返してくれないという公平じゃないところもムカつく。
そんな感じで、子供の頃は好きだったプレデターが今は全く好きじゃなくなって、逆に子供の頃は全く興味なかったエイリアンは今では凄く好きになった。
 

 

違う惑星ではあるが「複数人がジャングルに放り込まれてプレデターズに襲われる」という展開自体は一作目を踏襲している。
「主人公が全身に泥を塗り焚火してプレデターの赤外線感知を狂わせて闘う」という一作目のシュワ氏を彷彿させる対決シーンがあったが、エリートであるボスはマシーンも最新で、心音感知モードに切り替えて一瞬で攻守が入れ替わったのでズルいな~と思った。
そんな感じで、つまらなくはないが何度も観返す気にはならないという‥そこそこの面白さでした。

次は「プレデター」四作目を「キスキスバンバン」や「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督が作るらしい。
シュワ氏の老ダッチ少佐が率いるチームとか出てこないかな。

 


そんな感じでした

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Predators (2010) - IMDb

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