gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「コールド・バレット 凍てついた七月 (2014)」悪者に奇襲をかけ対話もなしに皆殺しにするのが最高なジョー・R・ランズデール原作映画🔫

f:id:gock221B:20170730183715j:plain
原題:Cold in July 監督:ジム・ミックル
製作国 アメリカ/フランス 上映時間 110分 劇場未公開

 

 

ランズデールは90年代~2000年代の最初の頃に(エルモア・レナードと共に)よく読んでた
寺田克也の表紙に釣られてハップとレナードシリーズや本作の原作などを読み、面白かったので、他社からも出たやつも殆ど読んだ。
一番面白かったのは「ボトムズ」と「ダーク・ライン」。
大体、テキサスやアメリカ南部を舞台に、正義のネッドネックや黒人や子供やオッサンが、ドス黒い悪と血みどろの闘いを繰り広げるという内容が多い。
この人の小説は、暴力と軽快な会話やジョークが売りで楽しいのだが、突然ヒロインがブッ殺されて腐乱死体になる事もあるので気が抜けずに楽しんでいた。
凄く映画向きなのに全然映画化しないな~と昔から思っていた(ハップとレナードシリーズはドラマになるという噂もあるが)。
本作もせっかく映画になったのにDVDスルーで、文庫が新しく出るわけでもなく寂しい
ちなみにこの「凍てついた七月」だが、そこそこ面白くてスナッフビデオが出て来た事しか記憶になく、新鮮な気持ちで観れた。
この監督の事知らなかったし期待せず観たが凄く面白かった。
原作ほぼ忘れたけど台詞がめっちゃ多かった気がするのだが、本作は台詞が殆どないのがよかった。映画全体の至るところが好きな感じだったのでこの監督の他のやつも観てみようと思った。

 


舞台は1980年代。額縁屋という仕事をしている主人公。妻も幼い息子もいて幸せそう。
ある深夜、家に泥棒が侵入。彼は銃で脅すつもりが時計の音にビビって撃ち殺してしまう。
警察呼んで事情聴取して帰宅し、夫婦で飛び散った犯人の血を綺麗に清掃する。
この清掃シーンは、妙に念入りで「この映画何かいいな~」と思った。
泥棒は犯罪者だった。警察も「犯人はカスだし、正当防衛だしいいじゃん」という態度
しかし、主人公は殺した泥棒の父親に狙われ始める。
家に侵入されたりして。そして侵入された後の泥を清掃するシーンも念入りに描写していていいなと思った。何故清掃シーンがいいのかという事を説明するのは難しい。後片付けシーンがある事で厄介事に巻き込まれてる主人公にグッと感情移入できるからかもしれない。

 


。。というのはまだ序盤だが、ここから色々ある。ここから先は凄く変わった展開になるのだが知らない方が面白いので、万が一ここを見て「観てみよう」という人が知ってしまったら嫌だから具体的には書かずにおこう。
確かに面白いのだが「何でこんな展開にした?」という気もする。凄く変わった展開だな。
しばらくするとドン・ジョンソンが出てくるが彼のキャラも凄くいい。
また悪者への暴力も、背後から股間を蹴り上げたり奇襲をかけて有無をもいわさずブッ殺したりして、やっぱり悪い奴は対話など無しにブッ殺すに限るなと思った。凄くスッキリする
車での移動の際やEDでは凄く80年代っぽい曲が流れるし、主人公の刈り上げ+後ろ髪長い髪型とか、服装とかドン・ジョンソンの存在そのものとか凄く観たい感じの80年代感。
ランズデールの原作は、軽快な台詞が売りだったが、この映画は極端に台詞が少なく、そこもいいなと思った(と言っても、この原作が台詞多かったかどうかはよく覚えてない)
余計な会話一切なし!オッサンたちの行動が全部会話の代わりになってるから会話いらない
また視点が主人公サイドに固定されてて、悪者の様子が、主人公の視界以外では一切出てこないのもよかった(クズの状況など知りたくないし)
それにしても主人公たちのえっそんな事していいのって感じのアバウトさがよかった。
というか主人公はともかくストーカージジイは完全に犯罪者だし。。
原作よく覚えてないけど、俺の感覚だと原作よりこの映画の方がずっといいと思う。
ランズデール原作はそういえばハップとレナードシリーズがTVドラマ化という噂を少し前に聞いたので検索したら、この監督だったので楽しみだ。

 


そんな感じでした 🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫
www.imdb.com

www.youtube.com

凍てついた七月 (角川文庫)

凍てついた七月 (角川文庫)

 

 f:id:gock221B:20151023190031g:plain

#sidebar { font-size: 14px; }