原題：The Evil Dead シリーズ：「死霊のはらわた」シリーズ
監督＆脚本：サム・ライミ 製作総指揮：サム・ライミ、ブルース・キャンベル
製作国：アメリカ 上映時間：86分
死霊のはらわたのドラマ"Ash vs.Evil Dead"が本国で始まったので、それに向けて超久しぶりに一作目を観てみた。
↑このめちゃくちゃ恐くてデカいポスターが、映画が公開された小学生低学年の頃に通学路に貼ってあってめちゃくちゃ怖かったので絶対にその方向を見ないようにして歩いた（幼い時このポスターが貼ってある道を歩かなきゃいけない光景を想像してみて欲しい。怖すぎるだろ）
しかし「絶対見ない様にする」という行為は本来存在していないものをこの世に生み出す行為でもあるので、見ない様にしてる自分自身が怖いという怖ループに入って怖かった。
死霊のドアップも怖いが、真っ赤な書体での「死霊のはらわた」も怖い。
そして「はらわた」という言葉の意味もよくわからないのも怖かったし、大人に訊いたら内臓の事だとわかったのも恐かった。
そもそもスプラッター映画が有名になる前なので、内臓をピックアップするという概念そのものが自分になかったので、この事一つ取っても死角から殴られた感触があった。
80年代、田舎にもレンタルビデオ店が出来て姉が、この「死霊のはらわた」と「バタリアン」と「死霊のしたたり」を借りてきて無理矢理、一緒に観させられたのを強烈に覚えてる。
アニメ「妖怪人間ベム」の再放送ですら怖いから観たくないほど怖がりだった幼少期に、これらの映画はあまりにも怖すぎた（想像してみて欲しい）。
これが原因でおかしな人間になってしまったような気さえする
姉が息子を産んで、甥が小学生低学年くらいになった時に、エイリアン一作目を観せようとしたら「そんなもん見せんな！」と言われたのは納得いかない。
怖すぎるだけではなく、どれも面白かったし必ずエロシーンがあったので熱中して観た。
姉が「スペース・バンパイア」を映画館に観に行ったと聞いて「最後どうなったの？！」と訊いたら、空中を見つめて「つながってた‥///」と言っていた。当時小学生だった姉はSEXのことを「つながる」と表現していたのをよく覚えている。「どうやらエッチな行為の先には"つながる"という決定的に後戻りできない状態があるらしい。」とわかった。しかし、スペースバンパイアはTVCMで思いっきりクライマックスの立ったままファックするシーンが流れてたので、どうやら"つながる"とは腰の部分を合わせる動作に関係するらしい‥という事まではわかっていたがファックの構造については想像できなかった（とか書いてたらスペース・バンパイアがどんどん観たくなってきた）
どうでもいい思い出話をしたが「何となく映画好き」じゃなくて明確に映画好きだな～と自覚されたきっかけは本作だと思う。
それと当時TVでよくやってたイーストウッドやジャッキー・チェンやエクスペンダブルズな人達の映画。深夜TVでよくやってたジョン・カーペンターやトビー・フーパーやデヴィッド・クローネンバーグやデヴィッド・リンチの映画。。この辺かな
時が過ぎ、大人になって「死霊のはらわた観たら性的に興奮する」と言う女性がいて、冗談だろうと思って一緒に観てて観終わったら実際にワァー！と襲い掛かってきて、まるで映画から死霊が飛び出てきたように思えて突き飛ばしてしまった（そもそもこの映画観て性欲が湧くという感覚がわからん）
久々に観たが、子供の時に焼き付いてしまったために、死霊のはらわた自体がまるで童話の‥たとえば桃太郎などを読んでる時みたいな感覚になってしまっていて面白いのかどうかもうよくわからなくなっていた。
ストップモーションアニメは凄く邪悪な感じでいいと思った。
CGもいいが今もやるべき
歳取って改めて観たせいか恐さはかなり減っていた。というか全然怖くはない
しかもこの映画はBlu-rayとかの綺麗な映像じゃなくて、ビデオテープの汚い画質の方が怖かった（それも幼少期のただの刷り込み効果かもしれないが）
死霊が蘇った後、元アッシュの妹の死霊が地下室からずっとうるさくしてる↑
というのが、恐かった。これがあるとないとじゃ全然違うな。嫌さが凄い。
喩えるなら、ゴキブリが部屋に現われた時の嫌な感じに近い。
短時間以内に絶対に始末しないと寝れないが、やるのが凄い嫌！でも自分がやるしか仕方ない、という感じの嫌さというか
また小学校で、誰かが「カンダ‥アマントス‥カンダ」と、適当にはらわたっぽい呪文を唱えたら誰かが死霊となって別の者に襲い掛かったり白目を剥いてニヤニヤする、という死霊のはらわたごっこが一時期、流行った
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「死霊のはらわたII（1987）」「キャプテン・スーパーマーケット（1993）」
2は中学生になって友達だけで映画を観に行くようになってホラーを始めて劇場で観て盛り上がった。はらわた2は続編というより一作目のリメイクだった。
キャプテンスーパーマーケットは独り暮らしを始めてしばらくした頃に観に行った。
キャプテン‥ではゾンビすら出てこず骸骨ばかり出てくるのが嫌だなと思いつつ二回観に行ってしまった。この後のスパイダーマンシリーズも色んな思い出と共に観たし何気にサム・ライミは人生の要所要所で顔を出す、法事の度に見かける叔父さんみたいな印象。
キャプテン‥に出てくる回想の中の恋人リンダ役がブリジット・フォンダになっていて一瞬しか見れないが凄く可愛かった
この、はらわたシリーズの、続編同士がマッドマックスみたいに曖昧でハッキリ繋がってない続編感は、まるで色んな人の証言が合わさってできる神話みたいで好きだ。
どっちも楽しんだことは間違いないんだが、続編が作られる度にどんどんコメディ要素が増えていったのは正直あまり好きではなかった。
コメディ要素が増えていったのが嫌とは言ったが、その反面アッシュのヒーロー化が進んでいった事は好きだった。
映画はここで一旦途切れるが、コミックやゲームやミュージカルの世界でアッシュは生き続けていっていた。
「フレディvs.ジェイソン」（これも大好きだった）が大ヒットした後に、続編でアッシュも合流するという噂があったが実現せず残念だった。
という薄い思い出を引き延ばして書いてたら懐かしくなってきたのでこれらも観るか
「死霊のはらわた（2013）」
数年前に作られ、不評だったリメイク。
トーチャーポルノっぽい痛い描写ばかり追求してて、ネクロノミコンや地下や森から来る邪悪‥とかの怨念みたいな要素が凄く薄かった。失敗作だと思う。
そうは思うが、これはこれで嫌いじゃない。
死霊のはらわた一作目のリメイクと思わなければそこそこ面白いホラーだし、統合失調症と死霊ゾンビ化の合わせ方もよかった。
特に主人公ミアの顔芸が魅力で、何故か普段よりも死霊になった時の方が目が大きくて可愛い。ホラーというより死霊になったこの子可愛いなと思いながら観ていた。
続編でアッシュと合流する予定だったらしいが、流れたっぽくて残念。
この主人公は好きなのでまた出してほしいが多分もうダメそうだな。
"Within the Woods（1978）"
検索してたらライミとブルース・キャンベルが学生時代に撮った死霊のはらわたの原型にあたる8ミリ短編がYoutubeにあって始めて観た。凄く観難い映像だけど確かに達者だった。ここではアッシュの妹役の女優がアッシュの恋人役をしている。森に襲われたりや地下室や短剣も出てくる。これはブルース・キャンベルが死霊になるんだね
"Ash vs.Evil Dead"
ドラマ版。当然まだ観てないので何とも言えない。早く観たい
邦題は「アッシュ vs.死霊のはらわた」がいいな
実際のところ、はらわた一作目は友達と話したりネットで話したり、こすり過ぎてて書く事ない。でも子供の時の思い出とかを、自分が読んで思い出す記憶装置のために置いておこうと思って書いた。それだけでした
ドラマが日本に来るまでに2とキャプテン‥も観ようと思う
そんな感じでした
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