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gock221B

映画その他の感想用ブログ(since 2015) http://gock.flavors.me/

「肉(2013)」監督:ジム・ミックル/食人鬼版『北の国から』みたいな映画だった

(ホラー) (ミステリー) 〈アメリカ〉 【映画】

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原題:We Are What We Are

この監督の、ランズデール原作映画「凍てついた七月」と吸血鬼映画「ステイク・ランド」が面白かったので観た。

田舎の貧乏一家。体調悪そうな母親が買い物中に引き付け起こして水たまりに倒れ溺死。
残されたのは、頑固ですぐキレる働かない父親、ローティーンの姉妹、幼い弟。どうやら地下に元気のいいペットも飼っている様子。
この監督作常連の、名前知らんオッサンとケリー・マクギリスも出てた。
ひっそり暮らす一家だが、実は人をさらっては地下に閉じ込め、殺してシチューにして食っている食人一家だった。


という内容から想像するようなスプラッターホラーめいたものではなくゴア描写も殆どなく割と上品かつ淡々と進む。
なぜ食人の儀式をしてるのか?という きっかけも一応は語られるが、この一族、この親父が何故それを続けているのかは、はっきりとは語られない。別に殺したくて仕方ないとか食いたくて仕方ないというわけでもなさそう。登山家の山登りみたいなものか?
この監督のそういう手つきは好きだったけど、この映画だと家族に魅力ないし、ひたすら地味で盛り上がらないのであんまり面白くない。しかも頑固親父が人を殺して子供にも強要して食べてるというネガティブなものなのであまり楽しくない。また、この親父が有益な事を何にもしない上に一切会話が通じないレベルの頑固者で、他人を自分の思い通りにしようとする奴なので本当にイライラした。娘の恋愛を邪魔するし娘の唇にキスするのも気持ち悪いし(普段から悪戯してるって描写なのかな)聖書の様なものを暗唱したりして殺人&食人を聖なる行為だと思ってるのも嫌だし、かといって大好きな食人に打ちこんでるわけでもなく脇が甘いし‥非常にイライラさせる親父キャラ要素満載だった。
食人を通して描かれる家族の内面も、本当に地方に住んでるアホの家族レベルのものだし、そもそもあんまりそこを描きたいという気分も感じないな~とか、思ってたら、それまでの丁寧な描写をひっくり返すようなドラマチックなオチで終わるので、これが見せたかったのかと思った。

このオチで、それまでのストレスが発散され爽やかな観賞後感を得らせるのが目的だった気がするが、自分はあんまりパッとしなかったな~
松本人志のコントを映画にしたが上手くいかなかったような‥松本人志の映画をリメイクして少し面白くしたような程度の映画だった。
この映画だが、そもそも、この映画は人を監禁して殺して食ったりとショッキングなシーンは多いが、そういうところは直接描きたいところじゃなくて食人要素はこの一家の逃れられない性(さが)のメタファーで、そんな性を背負った家族の、行動や心の動きを見せる「北の国から」映画なんだろうなと思った。何だかんだいって田舎で子供が頑固親父に反抗して自我が芽生えて上京する話だと言っても過言ではない。
この映画のそういうところや、この監督の話の進め方や飛躍のさせ方は好きだが、本作の場合うまくいってない気がした。オチ以外面白くないし。
重要な事を読み取ろうと思えば読み取れるが、あまり汲み取る気になれないという感じ。
でも流れ作業で作ったような平凡なホラー映画と違って独特な映画になってたしチャレンジング精神も感じたし、この監督の事は引き続き応援していきたい気持ちだ。

そんな感じだった

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