gock221B

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「HOUSE ハウス (1977)」ストーリーや特撮よりも異常なまでの昭和の女子校ガーリー感が最高🏡

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監督&制作:大林宣彦 製作国:日本 上映時間:88分

 

 

1977年のホラーって何があるかと検索したら、好きなホラーで言うと「八つ墓村」「エクソシスト2」「悪魔の沼」「サスペリア」とかの年か。スプラッターの波が来る前のホラー映画=オカルト映画の時代かな
本作のノリは、70年代の雰囲気に
80年代っぽいふざけたノリが混ざっててかなり斬新な映画だった感じがする。
大ファンの人が編集したっぽくてwikipediaの項目が異常に詳しくて、状況やトリビア的はことは全部書いてあった
 ハウス (映画) - Wikipedia
初めて尽くしで古参の映画人にからなり嫌がられていた様だが、ネットが発達して公開30年経ってアメリカで公開されたりBlu-rayが出たりして、ハウスの勝ちといったところか。
どうでもいいが邦画Blu-ray買おうとしたら大抵出てなくて、海外版買った方が早いっていう現象が終わってるな。黒沢清Blu-rayとか旧作もそうだけど、日本の映画なのに海外でしか売ってないのが凄くアホらしい。

 

Story
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東京郊外のお嬢様学校に通う、演劇部に所属するオシャレ池上季実子)。
夏休みが近いある日、オシャレは父から再婚相手を紹介されショックを受ける。
夏休みに父や再婚相手と軽井沢に行きたくない彼女は、長年会っていなかった“おばちゃま”の屋敷を演劇部の合宿先として提案。
オシャレと親友ファンタ大場久美子)や他の仲間達は屋敷に向かう。
顧問の先生が出発に遅れてしまい、先に部員7人だけで屋敷に到着するが、その後降り掛かる惨劇の事は予想だにしていなかった――。

 

 

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女子高生のお嬢様オシャレ池上季実子)は夏休みに、父と別荘に行くはずだったが父の再婚相手に反発して、演劇部の仲間達、ファンタ、ガリクンフー、マック、スウィート、メロディーを誘い親戚のおばちゃま(南田洋子)のお屋敷に遊びに行く。しかし次々と屋敷に食われる‥という話
映画の中盤くらいから特殊効果による怪奇現象が活発化する。
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こうやってGIFを貼ると一個一個は凄く面白く見えるだろうが、確かにアバンギャルドで楽しいが、あまりにも頻繁にこの感じがずーっと続くので観てると疲れてくる。
超常現象ならまだわかるが、顧問の教師のケツにバケツがはまって取れなくなって暴れる‥などのどうでもいいギャグや、会話してる日常描写にも延々と、こんな感じの特殊効果を多用しすぎるので観てて疲れた。
むしろ序盤の、まだ何も起きてない普通の会話シーンの方が面白かった。

 

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主人公オシャレを除いて、一番ヒロインっぽいキャラは親友のファンタ(大場久美子)。ハンパじゃなく可愛い。正にアイドル。顔やスタイルもそうだが声も動きも全てカワイイ。
仲間のメロディーがピアノに喰われるのを見てショックで寄り目になった後
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腹から声が出てない「きゃ~☆」という感じの悲鳴をあげる。
その時の表情は正に (>O<) この顔文字そのもの。かわいい
しかし70~80年代の邦画コメディでは仰天した時に寄り目になりがち。
彼女は「70年代のフィクションの中にしかいない清楚な女子高生」という感じのキャラだった。現在の清楚売りのアイドルとも全く違う、この映画の中でしか会えない生物という感じだ。
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wikiによると、空手が得意なクンフーが当時、一番人気だったらしい
観てたら確かに勇敢で情に厚く、めちゃくちゃ魅力がある。
上はタンクトップで、下はショーパンなのかブルマなのか水着なのかパンツなのかよくわからない不思議な何かを履いている。
オヌシたち!やめんか」とか言うので「あっ原作デビルマンの美樹ちゃんのふざけ方!」と思った。
70年代の女子は、セッシャとかオヌシと言うふざけたノリがあったのだろうか
何か起きたら反射的にすぐカラテ・ポーズを取り、とりあえず飛び蹴りやらチョップをやたらと繰り出して、とても可愛い。
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化け物屋敷の異界攻撃でバラバラにされても脚だけでクンフーを繰り出す根性もある。
家に食われるシーンを観ると「やっぱり邦画で異界(地獄)に行くと全身バラバラになって生首だけで漂うんだな」と思った。まあ安あがりだからか

 

 

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そんな感じで特殊効果が楽しいのだが頻度が多すぎる事がネックなのだが、クラシック大林ガールズの、ここでしか観れない可愛さが堪能できた。
古い映画なので、もっちゃりした喋り方してて湿ったガーリー感が凄い出てた。
彼女たちの手を握ると冷たくじっとり湿ってそうな‥。夢中で喋った後の唇の端に泡がついてそうな‥、背の高い男と喋る時は男の手を引いてわざわざ自分の隣に座らせて目線を合わせて喋る気の強い女子の雰囲気。ホテルなどに泊まったらすぐさまベッドの上で飛び跳ねそうな‥そういう感じの女子っぽさを感じた(俺の中の女子っぽさ)。
ガールズの性格は、70年代の少女漫画によく出てきそうなキャラをしている。
「悲恋」「男性教師」「ふわふわした猫」「食い物」などの、女の子の好きそうな要素がいっぱいだったし、うるさい怪奇現象や変わった映画表現等も全て、思春期の女の子の混沌とした内面を映像化したようだった。
また、父親の再婚相手のくだりは特に必要じゃないのにかなり念入りに描かれてる。
「自分の父親が再婚するのが嫌」だというオシャレの妄想をフィクション化した感じ。
スタッフロールで喰われて死んだかに思われた少女達が一人ひとり、まるで「この『ハウスというお芝居はどうでしたか?」って感じで出てくる
彼女たち演劇部は「化け猫」についての芝居を上演するという予定だった。
だから本編で起きた惨劇も全て「彼女たちの化け猫についての芝居を映像化したもの」だったのかもしれない。
観終わると、なんだか女子校の学園祭での創作劇のカーテンコールみたいで爽やかな気持ちになった。
また、初めて観たのに思い出の写真を見返した時のような感覚があった。
そういったノスタルジーも感じたし、この映画が大好きな人が多かったりカルト化してる理由もわかった気がした。また時が経ってからまた観よう。

そんな感じでした

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