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「イット・フォローズ (2014)」新鮮なホラーとソフィア・コッポラ的オシャレムービーの融合

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原題:It Follows 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
製作国:アメリカ 上映時間:100分

20歳くらい?の女の子ジェイはボーイフレンドと初体験する。
ボーイフレンドは「悪いけど、セックスする事によって感染する呪いを伝染させてもらった。感染すると四六時中、自分にしか見えない者がゆっくり追ってくる。追いつかれたら死ぬ。誰かとセックスすればその者に伝染せる。しかし感染させた相手が呪いに殺されたら自分がまた狙われる。つまり君が殺されたら僕がまた狙われる。死にたくなかったら君も誰かとヤッて感染させるんだ」と言う。
そんな事を話してる最中、実際に全裸の女がゆっくり歩いて近寄ってきている。
追いかけてくる「それ」は移動が徒歩しかないらしい。
ジェイは、その日から、ゆっくり近づいてくる者に悩まされる。。

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‥というあらすじを聞いてから楽しみにしていた。
ゆっくり近づいてくる「それ」は、デカい男だったり老婆だったり半裸のオバハンだったり下着の少女‥とか一貫性がない。
姿もコロコロ変わるので「あいつ‥私を見てゆっくり近づいてきてるな~」という事を視認しなければ気づかない(勿論、見間違いというケースもある)。
他人には見えない。しかし誰でも物理的に触ったりはできる。
感染した本人以外からしてみれば、ジョジョ6部「ストーンオーシャン」のスポーツマックスのスタンド、リンプ・ビズキットみたいな感じ?
というか本作は四部以降のジョジョのスタンドっぽい。
「それ」は、いつ来るかわからないし、じーっと見てないと只のモブなのか怪異なのかがわからないし寝てる間も襲ってくる。
個人的にはここが一番面白かったところで、何でもないシーンの背景の一部にすぎないモブ‥と思ってたら、その全然知らない奴がゆっくりと、どんどん近づいてきて「あいつ!イットフォローズや!」と、脅威になるという展開が凄くフレッシュだった。安上がりだし
逆に「近づいてきてる!」と思ったら、それはただのモブだったりするし。
こんな目にあったら一週間もしないうちに気が狂いそう。
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というかいくら呪いを拡散しても絶対やられるだろ。しいていうなら物凄いヤリチンかビッチに感染させるのが助かる方法だ。
しかし、そんな具体的に何とか対処しようっていう映画ではなく「この追ってくる『それ』は何のメタファーなのかな~?」と考えたりする映画だ。


この映画のもう一つ押し出してるものは、ソフィア・コッポラ的な「若者達のダラダラ感」だろう。
起こっている異常事態に対して、主人公や仲間たちは、焦って廃屋などに籠城したり武装したりはするが、敵の襲撃以外にゲームしたり原っぱでのんびりしてる描写が妙に多いのが変わっていた。
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主人公の娘や仲間たちは健康的な身体とアンニュイな雰囲気がかわいい。
このダラダラしてる描写は、賛否分かれそうだがこれはこれで良いなと思った。
ここが凄く「若者っぽいな~」という感じが出ていた。
ダラダラしてる描写を増やしたら若者感が一気に出るもんだな。
仲間の眼鏡少女が凄く可愛くて、そして凄くダラダラしていて好きだった。
クソおしゃれな貝殻型のスマホでずっとドフトエスキーの「白痴」を読んでる
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これはスマホ電子書籍か?わからないがすげーおしゃれで可愛いな。
「その本面白い?」と聞かれると「うーん、わかんない」と答える。わかんないと言いつつもかなり読み込んでいる。
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この娘は怪異の巻き添えで怪我するが、特に怪異の話もせず自分の生活を優先してる感じが何だか魅力的だった。
ヒロインに呪いを伝染させた青年を探しだして皆で尋ねるが、皆で激しく糾弾するわけではなく芝生で輪になって座って話しあったりしていて妙にノンビリしている。
でも今思い起こせば若い時ってこういう雰囲気だった気もする。
しかしダラダラしてたりオシャレだったりする映像がかえって登場人物たちの若者感を押し出していて、それが追いかけてくる死のメタファーである「それ」との対比が出来ていて、僕はいいと思う。
とにかく凄く新鮮で楽しかった


そんな感じでした

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