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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「鬼談百景 (2015-2016)」全10話/『赤い女』が一番よかった👻

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原作:小野不由美 シリーズ:「残穢【ざんえ】」のスピンオフ ※Web配信ドラマ

 

上映中の「残穢-住んではいけない部屋-」と繋がるオムニバスらしい、年末から一話づつWEB配信してたので観てた。一話が五分くらいの新耳みたいなやつ。
全編「残穢の主人公(竹内結子)が書いている怪談実話」という体裁なので、竹内結子が全話のナレーションしている。

  

👻

 

「追い越し」監督:中村義洋 
残穢-住んではいけない部屋-」本編の監督作。男女四人がドライブしてると霊に遭う。新耳袋の中でよくある箸休めみたいなコメディチックな話。オチを見た中高生が喜びそう

 


「影男」監督:安里麻里 
おばあさんの家に不吉の擬人化みたいな感じの黒い男がやってくる。
別に悪いわけじゃないけど、一つの話の面白い一瞬を無理やり数分に引き延ばして一本に仕立て上げた印象だった

 


「どろぼう」監督:内藤瑛亮 
子殺しを予感させる後味悪い系の話。あまりリアリティが少ないような‥

 


「一緒に見ていた」監督:大畑創 ★★★
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教師と肉体関係があった女子高生が、その一時間後に教師に無視され首を吊って自殺。
教師たちが発見し警察が来るまで、その女生徒と肉体関係にあった教師が死体の見張りをする。
背後から女子高生の霊が来るので踵を返して後ろを向く場面のシーンとか、黒沢清の「ドッペルゲンガー」そのままだった。
主人公が窓からグラウンドを見るとグラウンドにも少女の霊が立ってた。
そしてグラウンドで試合してる野球部が少女の霊にぶつかって、野球部は「あっゴメン」ってやる。このシーンがめちゃくちゃ良かった。
主人公にだけ霊が見えるんじゃなく、第三者も霊にぶつかったり知覚して、それを主人公が遠くから見てるというシーンが画期的。ここが一番怖くて面白かった。

 


「空きチャンネル」監督:岩澤宏樹 ×
高校生の少年がラジオの空いてるチャンネルから女のトークが聞こえる。
それを連日聞いてるうちに調子悪くなってくる。
ストーリーもつまんないし妙なCGを多用したり霊が出てくる場面も怖くないしラジオから聞こえるトークもつまんないし一、二を争うしょうもなさだった

 


「尾けてくる」監督:安里麻里 ★★★
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女子高生が帰宅中、作業着で立っている不審な男を見かける。
最初に作業着の男が振り返る時、絶妙に木の枝や葉っぱで顔が隠れ続けてるショットがカッコいいし作業着の男が立ってるカメラとの怖い距離が毎回絶妙。
作業着の男も絶妙に印象薄い不孝顔で男の幽霊としてはベストって感じで怖い顔(キンコメ高橋が逮捕された時みたいな顔)。
観終わっても尾を引く、一人暮らしを考えている女子高生に見せたい一本。
ちょっと黒沢清の「降霊」に似てる

 


「続きをしよう」監督:内藤瑛亮 ★★★
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子供達が墓場で鬼ごっこしてると一人づつコケて怪我する。
怪我した子は帰宅する。
最後まで残った子は‥やっぱり怖い目にあう。
子どもたちは何故か鬼ごっこを止めようとはしない。
それよりも子供たちが怪我する時のSEがグシャアッ!という凄まじい音で、それと共に子供が血まみれになって笑顔で帰宅する様が繰り返されるのだが「ごっつええ感じ」のコントみたいで笑った。
怪我したら一抜けできるので、グシャアッ!という音とともに血まみれになった子供が
「じゃ、僕はこれで‥( ´・ヮ・‘)」とか言って帰っていく様が可笑しくて笑った。
それが繰り返されるのだから面白すぎるだろう。
怪談というより完全にコントとして観た

 


「どこの子」監督:岩澤宏樹 ×
夜遅くまで残って職員室で作業をしている教師が、おかっぱ&ワンピースというベタな花子さんスタイルの女の子の霊を見かける。
この女の子、扉から半分、身を乗り出したり踊ったりしてるが顔を鮮明に撮りすぎてたり照明が顔に当たりすぎてたり衣装が新品すぎるせいか全く霊に見えない。
少女の霊は顔が老人っぽかったりするしフェリーニの「悪魔の首飾り」の少女の霊を意識したんだろうと思った。
妙なCG使ったり大声で騒いだりつまんないし怖くないし最悪だと思った
腹が立った

 


「赤い女」監督:大畑創 ★★★★★
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女子高生たちが赤い女の都市伝説を話してたら赤い女に遭遇する
「一緒に見ていた」に続いて、これも黒沢清っぽかった。
赤い女のキャラや、赤い服の女が学校に出るというところは黒沢清の短編「花子さん」を思わせる。
冒頭、女子高生の噂話という体で、昼間の学園に赤い女が普通に立ってて生徒たちがビビるという場面が二回あるがマジで最高!
「Jホラーの怖い幽霊」としてじゃなく、普通に生活圏に立ってる!
女子高生たちは、集まって誕生パーティする。
このどうでもいいシーンも何故か面白い。
女子高生たちが騒いでる様子をマンションの外から撮ってるのも楽しい(赤い女の視線という意味かもしれない)
夜になってJKたちが赤い女の噂話をし始めたら、いよいよ赤い女が出現しはじめるのだが、気付いたら暗がりに立ってるJホラーの他の霊と違って、赤い女は物凄い勢いで近寄って来る!かなり怖いし面白い。
赤い女が出る前にステレオなどの音声が乱れる。
部屋に残った怯える女子高生の部屋に‥横向きにバーン!と転がりながら入って来て、こちらに向きを変えて走り寄ってくるシーンは凄く怖いしめちゃくちゃカッコいい。
何度か観返した。
この赤い女はキチガイ風に何かブツブツ言っている。
そして赤い女本人も、まるで何かに怯えているような戸惑ってるかのような態度で襲ってくるのがすげー怖い。
高橋洋監督の「幽霊に怯える幽霊の怪談」を思い出した。
もしくは「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスが、何かに困ってオドオドしてるのが何故か怖いのと似ているかもしれない。
この感情は一体どこから来てるのだろう。
「怖い存在が何かを怖がってる=怖い霊より更に怖い何かが在る=ひいては自分という存在の弱さ」という種類の怖さかもしれない
赤い女は、どうやら「リング」みたいに他人に話したら相手に感染して赤い女に遭わせて自分は助かる感じの都市伝説らしい。
この赤い女の動きやキャラ立ては最高だった。
こいつは霊というよりキチガイっぽい(まあ映画で見る霊の殆どは発狂した人っぽいが)
これがMVPだと思った。これだけでも観てよかった。
これが一本の長編だったら良かったのに。。

 


「密閉」監督:白石晃士 ★★★
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クローゼットに気味悪い雰囲気を感じるOL。
男と別れたが彼の荷物が残ってて、それを取りに来てほしい感じ。
閉めても閉めてもクローゼットが少し開いてたりするので、クローゼットの取っ手のところをゆるい紐で結んだりする。
‥こんなんして、ほどけてたらめっちゃ怖いやん!
それに、こんな紐結んだりしたら、もし何も居なくても、そこに何か居るという事を認める行動なのでやってはいけない
主人公が自分に降りかかってたはずの女の霊(こいつも性犯罪で死んだっぽい雰囲気)と結託したような感じなので、女性が男に復讐するって感じの話か。
主人公が最後に説明的な台詞を言うのは要らない気もしたが、面白かった。

 👻



そんな感じでした

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