gock221B

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『オデッセイ』(2015)/クセがないが万人が面白がれそうな映画。リドリー・スコット女性キャラの機能美的なエロさ🍠

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原題:The Martian 監督:リドリー・スコット
製作国:アメリカ 上映時間:142分



主人公の宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)は有人探査計画アレス3の仲間と共に火星を探査中、火星の大砂嵐に襲われる。一同は火星からの脱出を試みるがマークは砂嵐で吹き飛ばされる。彼は死んだと思った一同はヘルメス号に乗って火星を後にしてマークは火星に置き去りにされる。
目が覚めたマーク。
次の有人探査は四年後まで来ない。マークは残された資材や食い物を確認して何とか生き延びようとする。。


というあらすじだけで面白すぎる。特に置き去りにされ目覚めたマークが、突き刺さって腹を貫通したアンテナを切って残された探査施設に入り、腹の中のアンテナの破片をじっくり取り除いて治療するくだりを観てるうちにすっかり映画に取り込まれ、マークに凄くシンクロして最後まで物凄く感情移入して観れた。
自分はあまりキャラに感情移入して観ないのだがマークの状況に凄く感情移入した。
感傷的になっても仕方ないので周りにあるもので何とかしようという態度もよかった
実際に観るまでは、この映画はガス・ヴァン・サントの「ラストデイズ」みたいな鬱っぽい孤独映画かと思ってたが(それはそれで好きだが)、実際には凄くアメリカのいい部分だけを映画化したような乾いた爽やかさのある内容で、最後まで楽しく観れた。
植物学者でもあるマークは、とりあえずビニールハウスに火星の土を持って来て仲間が残したウンコを混ぜてジャガイモを植え、資材で水や電気を作りだしジャガイモ栽培に成功!
そのポテト、小さいものはまた植えて、大きいものは食用(ふかしてケチャップやビタミンを付けて食う)
そして90年代に実際に送り込んだ火星探査機械マーズ・パスファインダー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC)を利用して地球との通信に成功。パスファインダーは火星→地球という只の一方通行なカメラしか機能がない。しかし色んな方法で様々な段階を経て文章同士で会話できる事に成功する。それもオペレーターの娘がマーク生存に気付き、そして別のNASAの賢い人がパスファインダーについて思いを巡らせて残されたパスファイダーの元に急行したおかげだ。
‥と、いう一連の流れを観た全く学がなく影響されやすい自分は「NASAの人は何て賢くて凄いんだ‥」と完全にNASAに屈服させられた(同時に俺って何もできねーなと思った)
自分がもし主人公だったら、、残されたチキンとポテトを食いながら「異星人に遭ったが命からがら逃げた」という創作日記を書きながら自慰行為と火星さんぽを日課にして食い物が尽きたら謎めいた映像を残して爆死!こんなのが関の山だな
つくづく人間に必要なのは、知恵と知識と体力と気力なんだな、と思い知らされた。
あと本作の宇宙服のデザインがカッコいい。NASAへ入りたい子供も激増だろう


と、ここまでが序盤の展開。公開間もないのでこっから先は詳しく書くのやめとこう。
しかし観る前は「インターステラー」の良い感じのキチガイになったマット・デイモンを思い浮かべてたせいか、全編マット・デイモンが独りだけでウロウロしたりぼーっとしたり発狂する映画かと思ってたが、一足先に離れたアレス3メンバー、地球サイドのNASAや各分野の実力者や天才たちが均等に力を合わせて活躍する。こういう映画だったのね
アレス3の面々も地球の各人も皆キャラが立っていたしキャスティングが皆最高だった
長くなるので一人ひとり挙げて話すのはやめとくが。。
さっき言ったように何故か主人公に異常に感情移入しすぎて終盤ではめっちゃ人恋しくなって誰でもいいので物凄くセックスしたくなった(性欲じゃなくて人寂しさから来る女性的な交わりたさ)
それに観てたら腹も減って来た、、と思ったら観に行った日は一日何も食ってなかった(映画観た後は当然ポテトを食わざるを得なかった)
それにしても最終場面での宇宙は怖すぎた。。全ての方向が奈落!
高所恐怖症だしな。空気も温度もないんだぜ。。宇宙凄い
ゼロ・グラビティ」でも大して怖くなかったのだが、感情移入し過ぎてたせいかめっちゃ怖かった。あんなの絶対ムリだ
 

中盤の力を合わせる場面でデヴィッド・ボウイ「スターマン」が流れるのは不意打ちだったので泣いてしまった。もし去年の本国公開時だったら「お、スターマン。」とか思うだけだっただろうから、公開が遅れて作品が良くなるって偶然もあるんだなと思った
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曲で言うとエンドロールの時に俺の好きな「アイ・ウィル・サヴァイブ」が流れる。
これは男に酷い目に遭った女が「生きて生きて生き抜いてやる!」と言ってる歌。ジム・キャリーの「マン・オン・ザ・ムーン」でも効果的に使われていた

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あとライトスタッフの曲とか。。選曲がいいのでサントラ買ってしまった。サントラは二つあってスコアの方と歌がいっぱい入ってるやつとあるから買う人はご注意。
歌が入ってるのはこっち Amazon.co.jp: Original Soundtrack : Songs from the Martian - 音楽


リドリー・スコットの女性キャラの機能美
あと昔から思ってたけどリドリースコットの女性キャラってエロいな。
本作は特に顕著で、アレス3のリーダーと女子隊員。NASAクリステン・ウィグ。オペ子。中国航天局の美人副所長にいたるまで皆、フェティッシュなエロさがあった。
種類で言うと、女子陸上選手や競泳選手の筋肉の機能美みたいなエロさ。
この女優さん達そんなにエロかったっけ?と思って別の映画の彼女らも観たが別にそんなエロさは感じなかったのでリドスコが撮ったからのエロさなんだなと思った(アレス3のリーダーの人は本作ではめっちゃエロくて美人だったが「クリムゾン・ピーク」での姉役は魅力を全く感じなかった)
アレス3隊員がエクササイズばっかりしてたのも「プロメテウス」でシャーリーズ・セロンが意味なく汗だくで腕立て伏せしてたのを思い出すし、リドスコと言えば丸坊主デミ・ムーアごときに興奮させられた「GIジェーン」とか「ブレードランナー」のダリル・ハンナの太もも万力攻撃とかあるし、「エイリアン」でパンイチで逃げ惑うシガニー・ウィーバーのセクシーさは有名(親戚の伯母さん的に見てるのでそういう目では観なかったが)
とりあえずこの監督は、3DCGで描いた様なツルンとした顔や身体や衣装で、筋トレしてる女性が好きだよなと思う。俺も好きだからそう感じた。
これは何としてでも俺に同意して欲しい!
そういえばアレス3の女子隊員が終盤、決死の作業をするウィンターソルジャーに近寄って彼のヘルメットに顔を押し付け顔面がへしゃげるほどキスするシーン。あそこが凄く「リドリー・スコットっぽいセクシーなシーンだな!」と感じた。同時に自分はガラスに顔を押し付けてキスするフェチなんだと気づいた(へしゃげた顔をもっとちゃんと見せて欲しかった)
「悪の法則」ではペネロペのベッドシーンやキャメロン・ディアスがポルシェに女性器を押しあてる場面があるが、こういうのはエロくない。SEXと関係ないシーンの女性キャラがエロい。何故かはわからないが。。

邦題について
「オデッセイ」という邦題についてだが、キレそうになるほど嫌ではない。だが、どっちかというと
「火星の人」もしくは「ザ・マーシャン」の方が良かった。
しかし「オデッセイ」というタイトルも、ギリシャ文学「オデュッセイア」の内容や「2001年、宇宙の旅(原題:2001: A Space Odyssey)」やデヴィッド・ボウイの「スペース・オデッティ」を思わせるし、あながち的外れでもない。
だが、本作の内容は精神性も大事だが、科学的、論理的に物事を解決しようという側面の方が強いので、そんなロマンティックなタイトルよりも「火星の人」という素材の味を活かした日曜日の父親の料理の様な原題よりのタイトルの方が合っている気がする。何より原題と全然違うしな~
まぁ、どっちでもいいわ。

面白すぎる、しかしお土産のない映画
そんな感じで観終わって寝るまでは最高に面白かった。
次に生まれ変わったらNASA職員になってNASAの女性職員と結婚しようと思うくらい良かったが、観終わって数日経つと不思議なもんで面白さと感動がかなり目減りしていた
何故かと考えたが、おそらくお土産がないせいかもしれない。
お土産とは観てる間じゃなくて観終わった後日の生活の中で思い出したり考えた時に、その思考がいかに面白いかというアフター楽しみの事だ。
何故そうなるかというと、映画の中で全てが良い感じで解決し過ぎてしまったからだと思う。謎な部分も考えさせられる部分もないせいか。
だからと言ってこの映画がダメなわけではなく凄く面白かった。劇場で観た方がいい
だから、いい意味でも悪い意味でもリドリー・スコットらしくないなと少し思った
だが自分の中でランク付けするなら

A:「エイリアン」「ブレードランナー
B「悪の法則」
Cオデッセイ「ブラックレイン」エクソダス 王と神」「プロメテウス」
D:グラディエーター「レジェンド光と闇の伝説」以下省略

と、いいところに位置してる。今のところ。。プロメテウスの続編も楽しみだ

 


そんな感じでした

「エクソダス:神と王(2014)」十の災いライド、そして哀れなアホのラムセス👨 - gock221B
「エイリアン:コヴェナント(2017)」中盤までは楽しく観てたがエイリアンのぞんざいな扱いにうんざりした👨 - gock221B
『ハウス・オブ・グッチ』(2021)/俳優も事件も面白いのだが本編が「奇跡体験!アンビリバボー」の再現ドラマみたいに性急だったね👩🏻 - gock221B

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