gock221B

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『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)/2時間以上我慢して観ればカッコいいワンダーウーマンが数分間観れるのが良かった👨🏻🦇👩🏻

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原題:Batman v Superman: Dawn of Justice 監督: ザック・スナイダー 製作国:アメリカ 上映時間:152分 シリーズ:DC・エクステンデッド・ユニバース第2作目

 

 

 

劇場公開数日で、観客動員数が五本の指に入るほど記録的に落ちた本作。
ティム・バートンバットマンからアメコミとかアメコミ原作映画にハマって、MCUアベンジャーズ一作目の時点ですっかりアメコミ映画そのものに満足してきってしまい、本来アベンジャーズよりもジャスティスリーグの方が好きなはずなのだが前作マン・オブ・スティールが酷かったし予告編観たら内容の8割くらいわかってしまったので(実際想像通りだった)観に行くのがおっくうになったが今頃やっと観てきた


ザック・スナイダー監督と、前作「マン・オブ・スティール」
ザックは面白くないが凄くつまらない作品もないまあまあな映画を撮る監督というイメージ。ドーン・オブ・ザ・デッド冒頭とエンジェルウォーズは好きかな。MOSは物凄いつまんなかった。フクロウの映画だけは最初から観てない。
ザック映画の良いところはカッコいいスタイリッシュ漫画アクションと女キャラのエロカッコよさ。
★「マン・オブ・スティール」は、戦闘シーンと俳優以外、アメコミヒーロー映画としてもスーパーマン作品としてもかなり最低の部類だと思いました。
挙げていくとキリがないから少しだけ挙げると、陰鬱なスーパーマンがゾッドと最終決戦する時に、人気のない田舎にいたのにわざわざ人口が多い都会にゾッドを連れて行って街の人達を危険に晒して死なせた‥のは義母を守りたいからだったんだ、と目をつむるとしても、街の戦闘で数千人の街の人達が死んだ‥のはゾッドも強すぎるから余裕がなくて仕方なかったんだと目をつむるとしても、ラストでゾッド殺してスーパーマンファンの批判を浴びた‥のは恋人ロイスを助けるためだから‥と、苦しくも擁護のしようがあったんだが(このクラークは母とロイスのためだけなら何でもする)、この一連の流れで死んでいっているだろう罪なき市民たちの方を見て苦悶の表情を見せたりするカットが数秒もなかったのが決定的にダメだと思った。
死傷者が出るのはゾッドが強いから仕方ないが、市民の死を悼むことくらい出来るだろう(俺でも出来る)なのにスーパーマンが全然気にしないのはどういう事なんだ?(本作でもロイスや母親が危険な時以外は大して悲しまない)
スーパーマンらしい尊敬できる活躍なしで、とにかくダッシュでスーパーマンを堕としてダークナイトみたいなダークなヒーローにしたいっていう思惑がミエミエで、とにかく最低でした(アメコミ駄作映画ベスト3とかを決める時には去年のファンタスティック・フォーみたいな映画以前のゴミと並んで、すぐに頭に浮かぶ)
この、しょうもないスーパーマン像を作り上げたのは製作総指揮のクリストファー・ノーランだ‥という意見は確か高橋ヨシキさんが言ってた気がするんだが(違ったらすみません)「ザックが撮ったスーパーマン75周年記念ショートアニメ観たらスーパーマン本来の魅力が出まくってるからMOSはノーランのせい」というのがその根拠だった気がする↓
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まあ、それは定かではない。。
ノーランじゃなくてワーナーのせいかもね。いかにも「早くダークナイトみたいにダークにしろ」とか言いそうだし。そんな事してる間に明るくコミックっぽい荒唐無稽さを押し出したMARVELが覇権を握ったからBvSの後半はコミックっぽさ満載にしたのかもしれん。推測ですが。。
あとMOSでロイスが「貴方はまるでスーパー‥」‥マンと言おうとしたら邪魔が入ってスーパーマンという名前が言えない‥みたいな恥ずかしい高二病描写も多くてウンザリしたが、今回はタイトルからして思いっきり「スーパーマン」と入ってて少しスッキリした。最初からやれや


感想
本作は、レックス・ルーサーの企みでスーパーマンへの世論を悪い方に持って行き、彼をよく思っていないバットマンとぶつける。。という話。
予想通り、バッツとクラークは喧嘩した後、仲良くなって共闘する。
それは別にいい、本当に殺しあっても仕方ないからね。。
色んな要素を死ぬほど詰め込んでるけど「ウォッチメン」の時のように「よくまとめたなぁ」と感心した。
フランク・ミラーの「ダークナイト・リターンズ(以下DKR)」で観たようなシーンや要素がたくさん出てくる。
本作は、第二幕まではDKRごっこして第三幕でMCUっぽいコミックっぽい映画に変わって終わる映画という印象だった。
DKRっぽいな、と楽しめたりもしたが「お前がやったら今後、誰かがDKRを映画化した時の驚きが減るだろうが」というイライラも溜まる複雑な心境になった

スーパーマン
スーパーマンは前回よりは人助けするが、今回も基本的にはロイスと母親の事しか考えておらず、前回同様、他の人が死んでも大して気にしない(本当は気にしてるんだろうけど表に出さないから一切伝わらない)。そして相変わらずメンタルが新社会人程度しかなく、すぐ落ち込んだり引きこもったりするのも前回同様。
ヘンリー・カヴィルは良いんだけど。このスーパーマン、何とかしてくださいよ。。次からはもっと明るい希望に溢れた作風の人に監督して欲しい(ジェームズ・ガンとか)


バットマン

本作のバットマンは表面的には今までで一番、原作バットマンっぽかった。
中年&異常に頑固&マッチョ&卑怯&アーマー‥など、フランク・ミラー作品の基地外バットマンを再現したかったのは間違いない。
しかし逆に全くバットマンっぽくないところもあって、その最たるものは頭が悪くて思慮が浅いところだろうか。中年なのにバカすぎて大学生みたいに見える
悪党を捕まえて焼印をおす。こんな事するか?
何度も何度もすぐに騙されルーサーの思い通りに動く。
本来のバットマンなら爆破事件の後とか、ちゃんと証拠を探すはずだが。
だが漫画アクションが得意なザックだけあって戦闘シーンはカッコよかった。
「怖いバットマン」を表現したい感がバンバン出ている。
ベン・アフレックはいいと思う。最初バッシングされてるのもよくわからなかった。
欠点はバッツ状態の時、彼の口元が間が抜けて見える事くらいか。
何か太った人の口元という感じがする。頭が悪いところと口元以外は文句ない
つまり見た目とアクションなどの表面的な部分はかなりいい。中身が悪い。
つまり、この映画と同じだ


ワンダーウーマン
ワンダーウーマン(以下WW)は女戦士得意なザックだけあって本当に良かった。
良さがわかりやすく表に出まくってるので特に改めて言うことがない。
頭の悪いバットマンとスーパーマンがしょうもない対決を2時間以上続けてイライラが頂点に達したところで颯爽と現れてカッコいい事だけをするので余計に素晴らしかった。
近年どんな原作付きヒロインも、皆露出が無くなってるこの御時世に、露出度の高いアーマーで生脚なのが最高だと思った。
別にエッチな意味で言ってるのではなく、タイツでスタイリッシュに隠すより「私の制服はこれだ!悪いか」と出してるほうがカッコいいと思う(露出度の高い女子アスリート的なカッコよさ)
とにかくWWの登場シーンと戦闘シーンとWWのテーマがこの映画の一番(唯一?)の見どころだった。
しかしこの映画はバットマンとスーパーマンのVSがテーマなので、それはつまり失敗作という事なんだろう
何よりも何十年も一向に実写化できなかったWWが「WWはカッコいい」という風潮を伴ってデビュー出来たのが嬉しかった(しかも単独作も控えてるし)
観た人皆が言ってるのでわざわざ貼らんがWWのテーマもテンション上がった。
それにしても活躍シーンだけならまだしも、ブルースがWWのメタヒューマンファイルを観るだけでWWのテーマが流れるというのが可笑しかった。
来年の単独作「ワンダーウーマン(2017)」でも流れて欲しい。流れるよね


メタヒューマン調査報告書、フラッシュ

駆け足でジャスティスリーグに繋ぐために、メタヒューマン調査報告書が出てくる。ブルースとダイアナが報告書を次々と開いて観る描写は、WWのシーン同様、本作のしょうもない本編よりずっと面白かった。
フラッシュが出てきて謎めいた台詞を言うところ、あれは時間や次元を突破できるフラッシュが、おそらく本作の3人と一緒に結成してるであろうジャスティスリーグが将来、大変な事になってるから未来(もしくは平行世界)からやって来て「ロイスが重要。あと俺達を見つけて、ちゃんとジャスティスリーグ結成してくれ」と言いたかったんだろうけど、DCコミック読んでない人には何が何だかわからない場面だったろうなと思った
ダイアナがフラッシュの動画観てる時もフラッシュのテーマみたいなのが流れてたな

まとめ
前作「MOS」があまりにも酷すぎたのでそれよりはマシだった。
しかし、やっぱり観なくても、想像してた通りだった
しかし何度も言うがWW活躍とメタヒューマン報告書のワクワクさせる感じだけはガチだった(後の本編2時間以上はオマケ)
ランタンだけは出てこなかったし合流が遅いのかな
映画製作が出来るのかどうかは考えずに言うが、ブルース・ティム神がMCUケヴィン・ファイギみたいな感じで統括して指揮して「JLU」みたいなシリーズになればいいのにな、とか妄想した。

 

 


そんな感じでした

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