gock221B

映画その他の感想用ブログ

「ゴールデンカムイ(2014~)」第1~7巻/好き

f:id:gock221B:20170415063804p:plain

 

何か最近の漫画読みたいと思ってて、本作の名前をよく聞くので読んだらめちゃくちゃ面白かったのでそのまま最新刊(7巻)まで全部買って一気読みした。


日露戦争帰りの主人公・杉元がアイヌ少女アシㇼパさんと知り合い、全部集めると莫大な埋蔵金の有りかがわかる囚人達の刺青を巡って、三つ巴の争奪戦が繰り広げられる話。
主人公チームの他に、北海道に軍事政権を立てようとする鶴見中尉と陸軍師団・第七師団。蝦夷地を独立しようとする元新選組土方歳三率いるチーム。
この3チームが囚人の刺青を巡って争い、脱獄した囚人たちを殺したり、もしくは刺青をスケッチしたり写し取ったりする(賞金稼ぎと宝探しが一緒になったような感じ)
その合間合間に北海道で獣を獲ってアイヌ料理作って食ったりする。すごい面白い

一番最初のページ、日露戦争中の主人公、不死身の杉元の指をアリが這っている。
「おや、のどかな雰囲気‥」と思ったら杉元はパクッとアリを喰ってしまう。そしてロシア兵と血みどろの死闘を行う。。
このアリを喰う最初のページは「この漫画はこういう内容です」と示してる感じで凄くいい
杉元は戦争であまりにも大勢殺しまくっている。
他の漫画だったらこいつがウジウジと悩んだりしそうなもんだが、そういった葛藤は自分の中である程度対処できてるようで普段は至って普通の兄ちゃんというのが凄くいい(キャプテンアメリカみたいに精神が強い)
また他人に対しての態度も凄くちょうどいい(この漫画は色んな事がちょうどいい)
熊と闘ってる途中でヒロインの少女アシㇼパ(12歳くらい)と出会うのだが、杉元は最初からこのヒロインの事を「アシㇼパさん」と呼ぶ。ここが新鮮だった。他の漫画のテンプレ展開だったら「このガキ」とか雑に扱いながら徐々に仲良くなる。しかし杉元は初対面でいきなりアシㇼパに敬意を払っている。面白くもないテンプレ展開が省略されているのが気持ちいい(同時にそれによって作者が読者を信頼してる事が伝わる)
アシㇼパを凄く尊重しており、アシㇼパが振る舞う 食うには躊躇しそうなもの(可愛い動物の脳みそとか頭部や肝)を、内心気が進まないが死んだ目でかぶりつく。
ここも他の漫画だったら主人公が「食いたくねえ!」と嫌がったらヒロインが「私たちはこれを喰ってるんだ!一緒に行動したいなら食え!」とか自然の恵みがどうとか、クソしょうもないやり取りが行われそうだがそんな事もなく主人公が気が進まない顔しながら黙って食い、その様子をアシㇼパが睨む‥というギャグが繰り返される。
アシㇼパは子供だからか、杉元は彼女に一線引いているところがある。彼女を非常に尊重しているのもそれが原因の一つかもしれない。アシㇼパはそういう事にも気づいてる感じだが特に口には出さない(出せばますます対等でなくなってしまう)
主人公の杉元とアシㇼパの二人は、色んな事情や感情を抱えているが殆ど表に出さず会話にも出さない。しかしキャラの感情については多くを語らないが、自然についての蘊蓄や状況説明とかはちゃんと説明してくれる。この辺もかなりちょうどいい。
2人に限らず、この漫画の登場人物は普段は殆ど現代人のような口語で喋ったりギャグシーンを行う。それも凄く読みやすい。
また様々な事情を抱える登場人物の重い背景があったり、毎回頻繁に人が死んでいくが全然情緒的にならずアメリカ映画みたいにカラッと進んでいくのもいい感じ。
殺人鬼や犯罪者の類も頻繁に出てくるがどれも愛らしいキャラとして描いており、読んでいても気分悪くならない。彼ら殺人者は異常ではあるが「嫌な奴」ではない。人を殺すのは性(さが)であったり癖として描いていて皆、ピュアイーヴィルだから気分悪くならないのかもしれん。いわゆる性格の悪いキャラやレイシストはあまり出てこないのも気分よく読める理由の一つかもね

戦闘シーン。すぎむらしんいちっぽい
戦闘シーンはかなり映画っぽい感じ。そのせいか同じく映画好きの、すぎむらしんいち先生の戦闘シーンによく似ている(巻が進むと絵柄やギャグもどんどんすぎむらしんいちっぽくなった気がした)
戦争帰りのキャラが多いせいか、刺されたり斬られる等の痛みによって行動不能になるキャラは殆どいない。どのキャラも、指などが斬り落とされてもそのまま闘う。
内臓がドロリと落ちたり、顔面が吹っ飛んだら死ぬ。
アクションシーンの特徴としては、一旦危機が去って登場人物がホッとしてる時にページをめくったら思いもよらない方向から第三の敵や動物に突然刺されてる!といった感じの、ページめくると急展開って感じのものが多い

 

映画ネタ多い
不敗の牛山という柔道キャラは、木村政彦の師匠・鬼の牛島だなとすぐわかるし、勝新そのままのキャラとか黒澤明の「用心棒」そのままの話とかある。
このまま読むと三船とか菅原文太とかも出てくるのかな?

 
あからさまに面白くて、面白い部分もわかりやすく露出していて特に書く事なかったが、せっかく読んだんだから感想を書いといた。
欠点はないが、しいて言うならあまりにも絵やストーリーや何から何までコントロールされてて上手に描かれ過ぎてるので、無意識にこぼれ落ちた面白要素とか謎(ストーリーの謎じゃなくて)が無いところか。
しかしそんな事は他人の家でごちそうになって「おみやげがなかった」と言ってるような図々しい意見なので、これは短所ではないと書いておこう。。
それと面白キャラがたくさん増えた辺りから各陣営の他のキャラ視点の話が増えてきた。ハチワンダイバーも途中からそうだったのでヤンジャンのやり方なのかもしれないが正直、主人公の視点オンリーで一本道で進んでた時の方が面白かった
ヒンナヒンナ

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ 

youngjump.jp

www.s-manga.net

 

www.youtube.com

f:id:gock221B:20170415064136g:plain

広告を非表示にする
#sidebar { font-size: 14px; }