gock221B

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「グリーン・インフェルノ (2015)」意味あるシーンだらけで胸焼けしてたら主人公が無意味に川に落ちる場面で笑った🍖

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原題:The Green Inferno 監督:イーライ・ロス
製作国:アメリカ/チリ 上映時間:101分

 

これは何年も楽しみにしてたのだが、去年の公開時観に行こうとしてたら終わってしまっていた。
デヴィッド・リンチの弟子だったイーライ・ロスは、そこそこ面白かった「キャビン・フィーバー」の後、傑作「ホステル」撮って「こいつ天才か‥」と好きになって、続く「ホステルPart.2」も面白かった。
その後、映画製作やプロデューサーしたり俳優したりお化け屋敷を作ったりしてしばらく映画を撮ってなかった。監督はしてないが「アフター・ショック」はイーライ・ロスの映画の一つに勘定してもいい気がする。
イーライ・ロスの映画は、ハイコンセプトであらすじ聞いただけで超観たくなるホラー映画ばかりで、作家性っていうか特徴は、お約束を外したり(主人公やメインキャラと思われた人物が早めに死んだりする)人の手助けをした善人がその善行が原因となって殺されたりする(しかし、そういった善行を馬鹿にしてるわけではなく崇高なものとして描いているために感動させられる)、あと女優が凄く美人で、イーライは遊び人なためかパーティシーンが凄い楽しそう。

 


本作は、大学生の主人公が、環境保護活動をしている大学生集団に入り、ジャングル奥地の開発が行われている現地に行ってジャングルの開発をスマホを使って妨害。
しかし主人公が思い描いていたような活動ではなく、あくまでビジネスのパワーゲームをしている支援者の支援を受け、自分たちの名声を上げたり私欲を満たすためのものでガッカリする主人公。
成功をヘリで祝っているとエンジンが故障してジャングルに墜落。
自分たちが開発を妨害して助けていたはずの原住民に捕まって、一人づつ喰われていく。。
という、今回もあらすじだけで最高のあらすじ。

 


主人公は「アフターショック」で終盤まで生き残る姉妹の妹役をやってたロレンツォ・イッゾ。しらべたら知らない間にイーライ・ロスはこの娘と結婚していた。
次作の「ノック・ノック」でも主人公なので、この娘はロブ・ゾンビの妻シェリ・ムーン・ゾンビみたいな存在になる感じ?
面白かったのだが、正直製作が決まってからも公開が伸びたり、自業自得だが劇場公開を見逃してしまって観るまでの期間が長すぎた。それと期待しすぎた期間が長すぎたせいか、食人族映画に思い入れないせいか、面白かったけど、こんなもんかという感じで、ホステル1&2やアフターショックでの感動はなかった。
序盤で登場人物紹介や伏線貼りがあるが、ここで後半誰がどうなるか大体わかってしまい、実際その通りだったので一度観た映画を改めて観ているような気分になった。
特に環境保護集団のリーダーは、序盤から最後まで「悪い奴です」というサインを不必要なまでに出しすぎていたので、イーライ・ロス映画だし、こいつは絶対最後まで死なないなと思った(しかしあそこまでガチで死なないのは意外だった)
主人公の事を好きなデブと、アフターショックにも出てたヒゲのデブはいい奴なので絶対死ぬなと思った。レズカップルと大麻好きの奴はそれぞれの趣向が死に絡められていた。
主人公が最後にしたいくつかの決断はイーライ・ロスっぽいカッコいい決断だが、リーダーは悪意があるから見殺しにして原住民は純粋だから、保護したのだろうか。

 


主人公は実際、心を通じ合わせようとした原住民の子供にコミュニケーションを取り続けて逃がしてくれたり、黒豹も見逃してくれて環境保護活動で覚えたスマホを使った方法で最後も助かった。
この時点で原住民を生かすも殺すも主人公の意志ひとつになった。その上であえて自分を食おうとした原住民を助けた。
そもそもそれって立派なのだろうか、その逆だろうかとよくわからなくなった。観た直後は「仲間が目の前で食われたり食わされたりしたのに保護できるものだろうか」と思ったが、
イーライ・ロスは偽善で活動したり文句だけ言う人たちをdisりたい気持ちがあったのだろうし、そう考えると「やるならこれくらいやらないと嘘だよね」と言いたいのかもしれない。

 


関係ないけど、主人公とヒゲのデブが逃走している時に、主人公が川をひょいっと飛び越える際に、危険でも何でもない川の深みにズボーッとはまってそのままちょっとだけ流されるが何とか助かるというアホみたいなシーンがあった。
ここは特に伏線にもなってないし本編にも関係なく全然危険にも繋がらない、本当にただドジしただけって感じのシーンで、本作は意味あるシーンやメタ的なシーンや食人シーンだらけで、面白いんだけど正直胸焼けするなぁと思ってたところに、この間抜けなシーンが来たので凄く面白かった。
思い返してみればキャビンフィーバーやホステルでも序盤中盤にわざと中だるみさせたシーンがよくあって、そのおかげで面白さが増してたなと思い出した。
絶対に中盤に、意味なかったり退屈な場面はあった方がいい。
この主人公は他にも、特に重要なシーンに繋がるわけでもない只のドジみたいなシーンがやたら多くて可愛いかった。
嫌なリーダーの奴の彼女が最初に矢で射られて致命傷を負って(首を貫通)瀕死の状態になり、リーダーが助けようとすると今度は頭に飛んできたボスッ‥と矢が刺さるのも可笑しかった。死ぬ10秒前の倒れてる人間の頭を更に射るというのが面白すぎる(イーライ・ロスが射ったように思えてくるし)
関係ないけど、最初にデブが生で食われるのは可哀想だったが、石で窯焼きされた人肉は正直うまそうだった。オバサン達が料理してる様もうまそうだ。
‥まあ正直、感想で書くことがあまりない。
イーライ・ロス監督作っていうのと、あらすじ書いただけで殆ど内容わかってしまうし。
続編に繋がるというが正直、これは一作だけでいいだろ‥とは思った。
本作の原住民は本当の原住民で、イーライ・ロスが彼らをどうやって演技指導したかとか、どうやってこの映画を作ろうとしたかなどは検索したらすぐ読めるので調べてみるといい

 


そんな感じでした

「デス・ウィッシュ (2018)」ただただ善良な男が善良なまま狂っていたら?という復讐サイコウォーリアー映画💀 - gock221B

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