gock221B

映画その他の感想用ブログ(2015年開設) http://gock.flavors.me/

「グリーン・ランタン(2011)」 今頃観たが本当につまらなかった/DCEUの最近

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原題:GREEN LANTERN 監督:マーティン・キャンベル 制作国:アメリカ 上映時間:114分

映画本編の感想よりも前置きの方が長いので、感想だけ読みたい人は中央辺りにある緑色の文章まで飛んでください


この映画は死ぬほどコケた。
ここ15年くらいの金かけた有名なアメコミ原作の映画化作品の中で最低。おまけに低評価。
本作を起点に、MARVELでいうMCUみたいなDCシネマティックユニバースを作ろうとしたらしいが、コケ過ぎたので2年後の「マン・オブ・スティール」からDCEU(DC・エクステンデッド・ユニバース)を組み直す事になった。
そんなDCEUから色んな作品が続々と企画されたり撮影してるが、グリーンランタン再映画化はそれらが10本ヒットした後、ずいぶん先の2020年、しかもタイトルは「グリーンランタン・コァ(仮)」となっていてランタン一人じゃなくてチームものを強調されている。本作のすげーコケ方によりかなり警戒されている。

というか予告編が超つまらなさそうだったから、僕も実は初めて観た。

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どうなるDCEU

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DCコミック実写映画の最新のものはバットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」がある。
これは映画公開数日間は記録的なまでに大ヒットしたが数日後、全世界で五本の指に入るほどの興行収入の落ち方を記録した。
赤字にはならなかったが当初予定してたヒットより大きく下回って評価が最低だった「バットマンvsスーパーマン」を良しとしなかったワーナーはDCEUの製作総指揮中心から今までのザック・スナイダークリストファー・ノーラン組から、DCコミックでヒットを飛ばしているライター、ジェフ・ジョーンズとワーナーの人へと変えた。
ザック・スナイダーは今現在「ジャスティス・リーグ Part.1」を取ってる最中なのに優れた監督兼脚本家で現バットマンベン・アフレックが製作側にも入るという異常事態(推測だが実質的な監督は多分ベンアフになったんだと思う)
という諸々によって「DCEUは続くがザック組は外され、ジェフ・ジョーンズがMCUケヴィン・ファイギみたいになるしベンアフの力も強まる」という僕が一番夢見ていた展開になって嬉しいし今後も楽しみだ。
何か原因があって悩むというより悩むために悩んでるようだったダークなヒーロー映画やドラマばかりだったのが、アベンジャーズやアイアンマンに記録を抜かれて興行収入のトップが明るくコミック然としたものばかりになってきてのこの変化。サム・ライミスパイダーマンの後、8年間栄華を極めたダークナイトっぽいヒーロー映画の終焉だ。

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グリーンランタンそのものや原作の印象
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グリーンランタン自体の印象としては、DCのクロスオーバー作品に出て来てたりとかブルース・ティム制作の各種DCアニメで大体は知っていた。
原作は、自分が読んだものの中で面白かったのはグリーンランタン一人が地球で活躍するよりも、宇宙を舞台に色んなグリーンランタン・コァの仲間達全体で闘う話の方が面白かった。
グリーンランタン・コァはざっくり言えば宇宙警察機構で、所属隊員は地球人は僅かで後は色んな異星人が仲間で(アラン・ムーアが作った惑星や数列のグリーンランタンまでいる)、セクシー女性異星人や可愛い動物型だったりバケモノみたいな異形の仲間達を見てると、スターウォーズ水木しげるの妖怪や悪魔が好きな自分の心にヒットした。
グリーンランタンは指輪に選ばれて就任し、指輪は「ソリッドライト」という意志や想像力をパワー源として様々な形を作れるビームで色んなものを作ったり単純に浴びせたりして攻撃する。飛行も可能。不定形のスタンドみたいなもんか。指輪のパワーには限界があり専用の緑のランタンでパワーを補充する。
この「意志の力や想像力がそのままパワーや能力になる」という能力は凄く子供の情操教育に良さそうだし、映像映えも(本来なら)良いと思う。
原作は、昔ハル・ジョーダンがパララックスになって暴れたり~カイルが次のランタンになって活躍しはじめるくだりやガイの活躍等を読んでいて、中でも面白かったのは今回DCEUの総製作総指揮となったライター、ジェフ・ジョーンズ原作の「グリーンランタン:リバース」から始まる一連のグリーンランタンのシリーズ。
リバースで帰って来たハルがグリーンランタンコァと合流する話を経て「シネストロ・コァ・ウォーズ」「ブラッケストナイト」など読んだ。
どれも面白かったが中でもブラッケストナイトはめちゃくちゃ面白かった。特に色んなヒーローが斃れる中でアクアマンの嫁さんメラとアトムが死なずに活躍しまくるという意外な前半が最高だった(日本の漫画で喩えるとNARUTOのガイ先生が何故か後半クソ強くなったりした時の興奮)。
翻訳も映画化を機に「グリーンランタン:リバース」が出たのでブラッケストナイトが日本語で読めると思ったのだが、映画が死ぬほどコケたためか翻訳もストップした。
いつか映画でブラッケストナイトが観たいものだ。


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本作の感想
主人公ハル・ジョーダンは子供の頃、目の前で父が事故で爆死する。
成長した彼は自身もパイロットに、ヒロインのキャロル・フェリスもパイロットだったが今は父の飛行機会社で働いている。もう一人の暗い幼馴染ヘクター・ハモンドはハゲの科学者になっていた(ちなみに、このヘクター・ハモンドが今回の中ボス)。
アビン・サーからリングを受け継いだハルはグリーンランタンとなった。
このハルのマスクやスーツのCGがあまりにも安っぽい。
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闘い始めたら緑の光のラインが浮かび上がるからマシだが、闘ってない状態がプレステ2のゲームキャラみたいにノッペリしてる。

ハルはグリーンランタンの梁山泊・惑星オアに招かれ、ト・マーレや鬼教官キロウォグやシネストロにシゴかれる。グリーンランタンコァの仲間たちが好きな俺はこのキロウォグにシゴかれるシーンを楽しみにしてたが1分くらいで修行は終わってしまった(派遣会社アルバイトの講習より時間が短い)。
それにしても、ここはモンタージュで「数か月間修行した」とかやればいいのに修行は本当に1分くらいで終わるので非常にバカバカしい。

既にリングの事を知っている同僚のメガネに変身して見せたら

メガネ「うわあぁ!緑ぃぃ!」と叫ぶ。何そのリアクション?
このメガネは若干メタっぽいギャグを言うが終始すべってる空気が流れて嫌な雰囲気にさせる。
気のせいか台詞読んでる間、台詞にアスタリスク付けて喋ってる気がする。

その後キャロルのベランダにグリーンランタンとなって飛来するハル。

キャロルはグリーンランタンとなったハルを見て言う、
「お前ハルだろ」
その後、飛行場でデートする。この辺は全部スーパーマンと一緒だな。

一方、ヘクター・ハモンドは、父とアマンダ・ウォーラーを攻撃。
ガラスに叩きつけられたアマンダ・ウォーラーが何故か落ちずにガラスにくっ付いたままなのが凄く可笑しい。
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↑このまま何故か張り付いている。何で?ガラスにめり込んでるのか?
何で落ちて来ないんだ?チャウ・シンチー映画のギャグシーンみたいだ
すぐにハルが来て交戦する。ここで初めて闘いが行われる。
ここまではハルのオリジンに時間を取っているが、もう終盤なので長すぎる。

初対戦のハルは劣勢、ハルはヘクターのサイコキネシスで押さえつけられ、目前でヘクターは自分の父を焼き殺す(だけど何でだ?)

あ、やっちゃったね。
今まで「グリーンランタンは意志の力で闘う」と散々言ってきたのに敵の抑え込みを はねのける事ができず市民が殺されるのを見殺しにした。
「初めての闘いだったしダメージがあったしヘクターのパワーは強大だったから無理だった」とかいう言い訳は絶対に通用しない。
1分後、カットが変わるとハルは無傷でピンピンしている。やっぱり大したダメージではなかったんだな。
その後のキャロルとの会話で「どうやらハルは子供の時の父の事故が原因で、ここ一番の時に逃げてしまう性格」だという事がわかる。誰にでもそういったトラウマはあると思うし後半でそれを跳ね除けてヒーローとなる展開をやりたいんだろうけど何もかもうまく回ってない感じがする。
大したダメージもないのに気持ちで負けて市民が死ぬところを見ながら助けられなかったというのは結構致命的だな。ここまでは正直「そんなに悪くないじゃん」と思って観てたがこの場面で心が離れた。

ヘクターを倒しに行くが、知らない間にキャロルが人質にされていた(数十秒でいいから誘拐シーンを入れてほしい)。
ハルはトンチを使ってヘクターを倒す。
ここは唯一ヒーローらしさが感じられて面白かったシーン。

ハルは惑星オアに行ってグリーンランタン達に応援要請を頼むが断られる。
「地球が犠牲になるのは残念だが、宇宙全体は助かるんじゃ」と言う。
何で?

何でパララックスが地球を滅ぼすのを見過ごすと宇宙全体が助かるのかがよくわからない。
何百人のグリーンランタン達やガーディアンが倒す事ができず封印するしかなかったパララックスだが、仕方なく一人で闘った新人の
ハルだが自分一人の力でパララックスを倒した。
新人ハルが一人で倒せるくらいなんだからグリーンランタン・コァが数人行ってれば余裕だったじゃん。そもそもコァには何百人もいるし。。「彼らはそれぞれ宇宙のあちこちで起こってる事件に対処している」というシーンが全くないし、何故助けに来てくれないのかがサッパリわからない。
そもそも意地悪で助けてくれないシネストロは、パララックスを御するためのイエローリングを完成させていた。何でそれ持って助けに来てくれないの?
ハルを一人で闘わせたいのはわかるがちゃんとした理由が必要だろ。
一人でパララックスを倒したハルを称えて、何百人もいるのに一人も助けに来てくれなかったランタン達は全員拳を突きあげる!
無理無理。ここで盛り上がる人はおらん。

退屈なオリジンが延々と続いて、アクションは殆どないし最後も爽快感のかけらもなかった。
確かに酷いが、去年のファンタスティックフォーに比べたらマシかもしれない。
「そういえばグリーンランタン観てないな」という事がたまに気になってたので、これでもう気にしなくてよくなったぞ

ゴールデンアイやカジノロワイヤルの監督。アローやフラッシュを制作してる人が製作チームにいる。魅力的な俳優陣、これだけ揃ってなぜこんな映画になってしまったのか。。ここはひとつワーナーの横槍という事にしておこう
しかしまあ愛嬌のある駄作という感じがする。思い出すとにっこりできなくもない
これよりひどい思い出せもしない駄作もいっぱいあるもんね(例を出そうとしたが駄作過ぎて脳から消去しているためにマジで思い出せない)


本作がコケたのは自業自得だが、ヒットしたし評価も高い「LEGO(R)ムービー(2014)」の中でグリーンランタンを執拗にいじったために「あのグリーンランタンとかいうやつは、どうやら馬鹿にしてもいい存在らしい」という風潮を不当に広めてしまったのは結構酷い。
ジェフ・ジョーンズ原作でコミック「グリーンランタン」の売り上げや地位は大幅に向上したのだが(ジェフジョンは後にフラッシュやアクアマンの地位も上げた)グリーンランタンをよく知らない人などに「グリーンランタンってあの大コケした駄作で、LEGOムービーでもバカにされてた奴だろ」と言われてると悲しくなる(昔のキャップとかも不当にバカにされていたし、X-MENサイクロップスは現在進行形でバカにされている)
しかしLEGOムービーでのいじりは映画がクソつまんなかった事に加えて恐らく「スーパーマンバットマンワンダーウーマンの御三家よりは落ちるよ」という弄りっぽかったので、むしろ映画作ってくれただけ前よりも有名になったと思えなくもない。
そんな「アクアマン」映画化の監督はジェームズ・ワン。密かに期待してます

 

そんな感じでした

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グリーンランタン:リバース

グリーンランタン:リバース

 
グリーンランタン:シークレットオリジン

グリーンランタン:シークレットオリジン

 

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