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「インシディアス 序章 (2015)」面白かった!監督が製作に回ったシリーズものや前日譚は大抵つまらないものだが本作は良かった

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原題:Insidious: Chapter 3 監督:リー・ワネル 制作:ジェームズ・ワン
製作国:アメリカ 上映時間:97分 シリーズ:インシディアスシリーズ

 

ジェームズ・ワンの心霊ホラーは「死霊館」「インシディアス」「インシディアス第2章」を観たが面白かった。死霊館2も大ヒットし、アメリカでは彼のホラーは大ヒットしている模様。
これはジェームズ・ワンが監督じゃないんだけど、彼が製作総指揮だし同じチームの人が監督でノリも一緒なので実質ジェームズ・ワン作みたいなものだろう。でも脚本とキャラクター作ったのはこのリー・ワネル監督。
どれも共通してるのは「家の中にヒトではない何かがいる‥」と感じさせたり霊が見切れたりするJホラーに影響受けてるっぽい心霊描写が‥普通のホラーなら15~20分くらいで終わる前フリが一時間以上続き(この前半が怖い)
後半はうってかわってアメリカ的な力技な悪霊退治を行い、恐さは消えてしまうがホラー苦手な人もスッキリして観賞を終える事ができて終わる。
この構造が大ヒットした理由なんじゃないか。
インシディアス第2章」は、本編の前半とインシディアス一作目の展開を全て前フリにして落とすという「心霊バック・トゥ・ザ・フューチャー」とでもいうかコワすぎ!めいた構造の画期的な大作ホラー映画だった。
というかハッキリ言って一作目はまだ普通のホラーで、観ても観なくてもどっちでもいいくらいの映画だったが、2では一作目でバカにされた要素(ダースモールみたいな顔の幽霊)を2では削除してたり、そもそも一作目全編を全部2の前フリにするという柔軟な制作態度に要チェックやと思った。
あと画面や出てくる建物の内装めっちゃカッコいいのも特徴。
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本作は、1&2の前日譚で、過去二作で活躍して退場した霊能力者のお婆さんと科学的心霊捜査をしているYOUTUBERが出会ったり活躍する。
色んな仕掛けが面白かった1&2に比べて本作は仕掛け無しで、しかも前日譚なので期待せずにスルーしてたが観たら面白かった。
前日譚というのはキャラの生死がわかる以外は、内容が面白ければ普通の映画なのだが時間が巻き戻ると否応なしに盛り下がる。しかも本作の場合はうっかり退場させたせいで今後、活躍させられないお婆さんを暴れさせたかったんだなと観て思った。

 

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父子家庭の女子高生が主人公。霊を何度か見るので霊能力者お婆さんに相談に行く。
話だけは聞くものの、彼女は心霊稼業を引退したがっており引き受けない。
彼女は大学の試験の帰り道、突然車に轢かれる!
この道路の真ん中にいるのに何の前触れもなく突然轢かれるというやつは大流行した映画のクリシェ。運転手も出て来ない(何の理由も時間も使わず驚かせて登場人物を2秒で殺したり行動不能にできるので2000年代半ばに流行った)
身動きできなくなった女子高生。
この子は妙にムチムチした身体つきと丸顔で、親戚にいそうな親近感がある。
ここでお得意の周りに人ではない何者かがいて怯える描写が一時間近く続く。
凄く工夫しており、一切退屈せず楽しい時間を過ごせる。
関係作品合わせたら心霊ものは6作目くらいなのでノウハウが蓄積しまくってる。
最初は信じていなかった父親も、心霊現象に遭って信じる(この、信じてない者が霊に遭って信じるようになる展開はいつも快感)
ついに、お婆さんが来てくれるが霊が強すぎて「やっぱ無理!」つって帰る。
女子高生の弟が「こいつらイケてるから呼ぼう!」と心霊YOUTUBERを呼ぶ。
彼らは「映画ゴーストバスターズの彼らが現実にいたら?」を楽しくキャラクター化しており楽しい(だからこのシリーズは今後も続けてほしい)
女子高生の額にカメラを付けて夜、何か見えるかのテストは凄く面白くて怖かった。
彼らは当然、やられてしまう。彼らは本物の悪霊と遭遇したことはなかったのだ。
ここで、仲間の心霊じいさんに説得された霊能力者お婆さんが颯爽と現れる。
「お嬢ちゃんに付いた寄生虫を駆除してやろうと思って来たわ!」
完全にアクションヒーローの登場の仕方。
ここから、お婆さんは心霊YOUTUBERをアシスタントにして再度、除霊に挑戦。
過去2作でもあった様に、彼女は霊が住むあっちの世界へと乗り込む。
ここで、過去作で闘った、未来で再び会う予定の鬼ババアと遭遇。
しかし、この世界は霊能力や根性が攻撃力になるアストラル空間、お婆さんは鬼ババア等の悪霊たちをボコボコにする。
「かかって来な!ビッチ」鬼ババアはスゴスゴと退散する(ここはアメリカの劇場でめっちゃ盛り上がってそう)
アメリカ映画では前半活躍したヒーローは中盤、一度負けた後に復活したら後半で無敵の強さを発揮する。
お婆さんもその例に漏れず無敵の強さで悪霊たちをやっつける。
かつてこんなにお婆さんが大活躍した映画があるだろうか?
幼い時から、老人キャラ好きだった俺は喜んだ。
そしてこのお婆さんは俺が想像する「スパイダーマン」のメイ伯母さんにイメージピッタリなので、MCUの新「スパイダーマン」メイ伯母さん役はセクシーすぎるマリサ・メイよりこの人にして欲しかった気もする。
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この霊界は、精神力さえあれば悪霊と闘えるという設定なので子供でも老人でも活躍できるので使いまわしが効く。
お婆さんはもういないが心霊YOUTUBERの活躍もまだ観たいし(2ラストで死んだっけ?生きてるよね)是非新たな霊能力老人または子供とかを仲間にしてシリーズ化して欲しい。ばあさんの仲間の霊能力じいさんもまだ生きてた気がするし。
欠点を探すとしたら、あまりに全てが理詰めで解決してしまうので観ててスッキリとはするものの、映画に奥行きがなく一切謎が残らないために霊や映画の魔性のようなものが一切なく、ソフト買って何度も観返そうという気が起こらないところか。
しかしジェームズ・ワンはそういった奥深さは一切追及してない感じだから別にこれでいいのかもしれない(ワイルドスピードがこの人を起用したのは正にピッタリだなと思った)。
だがこれは「だからダメ」と言いたいのではなく、無理に悪いところを探してみただけだという事を付け加えておく。
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次のジェームズ・ワン映画「死霊館 エンフィールド事件」は夏に公開されるらしい。
右のポスターは制作してるだけだがポスターが異常に怖いので気になってる。


そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

「死霊館(2013)」ジェームズ・ワン/Jホラーっぽい前半とアメリカ映画っぽい後半の組み合わせが良い - gock221B

「ライト/オフ(2016)」 それなりには面白かったが、短編と予告編で全てを出し切ってた印象 - gock221B

「アナベル 死霊館の人形(2014)」凄く良かった!決して悪魔を倒せない理由。隣の部屋と走ってくる幼女は怖い - gock221B

「死霊館 エンフィールド事件(2016)」ジェームズ・ワン/何かもう横綱の相撲みたいな洗練されきった貫禄! - gock221B

「ダークハウス(2015)」悪魔の強さ=人間が連帯できないところ┃ジェームズ・ワン制作ホラー映画10本総括 - gock221B

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