原題：10 Cloverfield Lane シリーズ：「クローバーフィールド」シリーズ
制作：J・J・エイブラムス 監督：ダン・トラクテンバーグ
制作国：アメリカ 上映時間：103分
J・J・エイブラムスが製作したモキュメンタリー「クローバーフィールド／HAKAISHA(2008)」と同じ世界観の、やはりJJが製作した映画。
主演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド。
この人は僕が一番好きな映画、タランティーノの「デスプルーフ」にも出てるので何度も観てる。
若い時は如何にも美少女って感じでティーン向けのものに多く出てたが「スコット・ピルグリム」辺りで凄くゴツくなったり太ったり、ハリウッド女優のヌードやハメ撮りがクラウドから流出した時にこの子も流出してた気がする。
だけどこういう、そこそこ大作の主人公が出来るって事はまだまだいけるぜって事なのかな。物体Xの時は30代半ばに見えたが体型も戻していてカッコいい身体に戻していた。
映画が始まると、ファッションデザイナー志望の女性は交通事故を起こし、目覚めると知らない地下にいた。
地下シェルターの持主である怪しい大男（ジョン・グッドマン）の説明によると、火星人だか何だかの未知の脅威に晒されて地上は壊滅状態でウイルスで汚染されていると言う。
これを予見していた男は地下シェルターを作り、事故で倒れていた主人公を連れ帰り手当てしたと言う。地下には自分と同じように怪我して保護された青年もいた。
当然そんな事は信じられるわけもないので隙を見て脱出しようとするが、どうやら地上は本当にヤバいらしい事がわかり渋々、三人で地下生活を送る。。
地上がヤバいっぽい事はわかったが、大男が異常者っぽい事や妙なものが幾つか見つかり、主人公と青年は脱出の計画を立てる。
この、グッドマンの軟禁から逃げ出す展開は序盤で済むのかと思っていたが、結局この脱出→見つかって失敗という展開が終盤までずっと繰り返される。
彼は本当は狂人で、彼から逃れて外に出たらモンスターが待っている事は「クローバーフィールド」の名前が付いてるし、わかってる事なのでさっさと外に出て欲しかった。
このグッドマンの監禁に困らせられるという展開が正直、全然面白くない。
グッドマンは、ツメが甘く嘘がどんどん露呈するし、女の子である主人公に三回くらい殴られてその度に床にブッ倒れて転がったりして大した脅威に見えない。
歩くのがやっというほどの年老いたデブだし、青年と協力して入浴中にでもさっさと頭を割って縛り上げろよと思った。
狂人とモンスターの脅威が同時に描かれる‥という展開は宇宙戦争でもう観たよ。
地上に出たら出たでモンスターと「宇宙戦争」と「ジョーズ」を合わせたようなバトルが繰り広げられるが結構長かった。
割と真面目に伏線をフッていて主人公や青年が勇気を出して過去の後悔を乗り越える展開が描かれ、ラストは覚醒した主人公が死地に赴く「嵐が来るよ」的な感じで終わった。
そういうところは良さげな感じに思えるが、単純に狂人描写もモンスターもアクションも正直全然ピンと来なくて全然面白くなかったなぁ。。
映画の大半は、地下で三人がゴロゴロしてるだけなのでかなり安く撮って、特殊な宣伝でひと儲けしてるので相変わらずやり手だなと思った
「まあまあ面白いかな？」という程度の面白さしかない「クローバーフィールド」の面白さを更に半分にしたくらいの面白さしかなかった。
クローバーフィールド同様、異星から生物兵器が送られてきたっぽい背景よりも、そこまでの過程で頑張るのを見せるのがテーマっぽいが。
クローバーフィールド関連作である事を隠してシャマランみたいにワンアイデアのハッタリで画面を持たせられる監督だったら、まだ面白く出来たかもしれない。
そうそう、恋愛映画を観てデザイナー設定で特殊な服を作ったりするのがシャマランっぽかったなぁ。
見方を変えれば過去を後悔しているトニー・スタークがアイアンマンアーマーを作って脱出して一バトルしたところで終わった映画だと言えなくもない。しかしそれにしてもオリジンが長すぎるな。やっぱり本作の本編全てが第一幕か中盤まででよかったんじゃないかな。。
どういう評価なんだろうと思って検索したら国内外共に、思ってたより評価が高い（100点満点中40点くらいある）ので不安になった。
それで普段はそんな事しないのだがTwitterのTLを本作で検索したらフォロワーの人の殆どが絶賛しているのを見て、何だか怖くなってきてブラウザを閉じた。
しかし、面白くないと思ったのは事実なのでもうどうしようもない。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドが痩せて元気そうなのはよかった。
彼女は「デッドプール2」ドミノ役のオーディション受けたらしい。受かるといいね
そんな感じでした
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