gock221B

映画その他の感想用ブログ(2015年開設) http://gock.flavors.me/

「ルーク・ケイジ (2016)」全13話/なかなか渋くてブルースなラストだった

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原題:Luke Cage 制作国:アメリカ 放送時間:48~60分

暇な時にながら観してたが全部観たので感想書くことにした。
必見というわけではないが、なかなか面白かったです。
デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」に続く同一ユニバースのNetflixのMarvelドラマ第3弾。映画のMCUとも世界は同じ。
ルーク・ケイジは既にジェシカ・ジョーンズ」で登場してジェシカと本作のメインキャラの看護師クレアとも出会っている。
どうやら時系列はジェシカ・ジョーンズの後らしい。
ルークのオリジン、そして彼が不屈の精神と不死身の身体でギャングと抗争する話。
ブラックスプロイテーションのサントラ風BGM、ラップ、ソウル、ブルースなどの黒人音楽が頻繁に流れてカッコいい
デアデビル」もそうだが、話数の多いドラマだと権力を持った系の敵とじわじわ闘う展開に向いてるなと思った(一方「ジェシカ・ジョーンズ」は殆ど一対一に近い状態でずっと闘ってる状態だったので13話は長く感じた)


ルーク・ケイジ。ミスティ・ナイト。クレア・テンプル
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★ルーク・ケイジ
原作ではアベンジャーズに所属している
鋼鉄の皮膚と怪力を持つ黒人ヒーロー。ジェシカ・ジョーンズとの間に娘がいる。
強くて優しい、また無口なのに演説も上手い。劇中、女にすげーモテるが同性にも好かれるタイプなので不自然さはない。
彼が言う「コーヒーでも飲みに行かないか?」は「SEXしようぜ」の意味。
ハメられて刑務所に投獄されるが、怪しい機械で超人に生まれ変わる。
防弾の肌と怪力を持つ。防弾の肌はあらゆる物理攻撃や銃弾を跳ね返すが、怪我や病気の際にメスで肌が切れないので治療が困難という欠点がある。
ハーレムの町に流れて来て、近所の不良黒人少年達に慕われているポップというじいさんの床屋でバイトして、ポップから影響を受ける。
昔だったら飯塚昭三が吹き替えそうなキャラ(実際、吹き替えてる声優は飯塚昭三の声に似ている)
★女刑事ミスティ・ナイト
シーズンを通してハーレムの悪を追っている。
原作ではアイアンフィストと仲のいい黒人女性ヒーロー。
写真を観たらVR体験の様に映像に変換して体感する能力を持つ(と今、検索して知ったが作劇上の演出かと思って観てた)。
優秀だが、あまりにもすぐキレたり独走して頻繁に失敗をする損な役回りなので「この人、警察に向いてないな‥」と思わせる。
★看護師クレア・テンプル(ロザリオ・ドーソン
既に「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」にも出ていてルークを治療している。
唯一、三作全部に出て、三人のヒーローを助けてる。
というか中の人が一番有名な女優なせいかクレアはあまりにも有能過ぎるし、いい女オーラを出しまくる。

コットンマウス。マライア。シェイズ。ダイアモンドバック
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★コットンマウス
ハーレムのギャングのボス。若い頃はポップの舎弟で、現在も心の底ではポップを尊敬している。
裏家業の母の元で育った少年時代はピアニストになりたい繊細な少年だった。
ギャングのボスとはいえ人間的な性格で、感情的になって失敗したりポップが死ぬと号泣したりする。明らかにギャングに向いてなくて好感が持てるキャラだった
★マライア・ディラード
コットンマウスと同じ家で育った彼の従姉妹。政治家。コットンマウスと手を組んで悪事に手を染めている悪徳クソババア
★シェイド
武器商人ダイアモンドバックから派遣されてきたギャング。冷酷かつ非常に有能な男。
ダイアモンドバック
コットンマウスに武器を卸している武器商人。幼い頃からルークと因縁がある。
途中からハーレムに乗り込んでくるが、逆らったり言う事きかない手下をすぐ殺したりボコったりするし常に目を剥いたキレ演技をしている俺の嫌いなタイプの悪役。
ハマー社(アイアンマン2に出てきたジャスティン・ハマーの武器会社)と提携していて様々な秘密兵器を使うが、ルークとのラストバトルでは彼の怪力と防弾の肌に対抗するためにヘルメットと作業着にしか見えない、信じられないほどダサいアーマーを着用する。
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第4話 「試合開始 (Step in the Arena)」
ルークが超人となって刑務所から脱獄するオリジンが語られる。
前話のラストでダイナーを爆破されて、女主人と一緒に瓦礫に閉じ込められたルーク。
陥れられ無実の罪で刑務所に入れられたカール・ルーカス(ルークの本名)。
彼はそこで後の妻となるレヴァと知り合う。
レヴァは「ジェシカ・ジョーンズ」では既に故人となっていたあの女性
刑務所内でも死にかけるが、レヴァの手引きで蘇生装置で治療中、大塚芳忠の声で喋る悪徳看守のせいで爆発。これによって偶然、防弾の肌と怪力を得る。
この時「なんか髪をすげえ伸ばしてた」「蘇生装置に入る時用のティアラっぽい物と腕輪っぽい物」「脱獄した後盗んだ洗濯物」などの偶然で、70年代のパワーマンの姿に強引になる。
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しかし窓に反射した自分を見て「何このマヌケな姿」と言ってすぐ捨ててしまう。
パワーマンコスになる過程の無茶苦茶さと、言いたい放題言いながらすぐ捨ててしまうくだりが可笑しかった。
そして前話のラストで中華屋のオバハンと共に閉じ込められていた瓦礫をパンチでブチ破るのと、過去の回想では刑務所と脱獄する様がシンクロする終わり方が鮮やかだった。
そしてハーレムの人々も彼の存在を知る‥というこのオリジン回は面白かった
タイトルが言うようにこの第4話までが、いわゆる第一話なんだろう。

停滞感がある第9話
★前回イラついてヘマしたミスティが、カウンセラー相手に延々とセラピーを受けるシーンが続く。やっと終わったと思ったら今度は延々と上司と言い合いする。
このミスティ絡みのシーンが絶対不必要でマジで退屈だった。
あとダイアモンドバックもしょうもない敵でつまんなかった。
★そんな感じでつまらない回だったが、ダイアモンドバックに対ルーク用銃弾「ユダ」で撃たれたが防弾の肌のせいで弾丸を取り出す事が出来ず弱ったルーク(前後の放送3回分くらい弱ってる)を連れたクレアが治療法を探してウロウロするくだりは楽しかった。
そしてルークを最初に改造した博士を訪ねて、どういうわけかルークを油で揚げる。
ルーク「もし失敗したら俺はどうなるんだ!?」
博士「きっと君は苦しんで頭を撃って殺してくれと言うだろう。私は君の頭を撃つ。しかし弾丸は‥君の頭で跳ね返るだろう」
ルーク「‥ハッピークリスマス」
というくだりが凄く楽しかった。
ちなみにヒーローのオリジンに関わる博士は善人が多いが、この博士はただのアホ。

アホのダイアモンドバック
ルークが揚げ物みたいな治療されてる頃、ダイアモンドバックは真昼間にルークの変装して警官を殴り殺して「オレの名はルーク・ケイジだ!俺はルーク・ケイジだぞ~!?」と絶叫。やめてくれ恥ずかしい
ああ、ヒーローの恰好で悪い事して悪者にしたてあげる古風な作戦ね‥。
ダイアモンドバックは一人だけ遥か昔のコミックの悪役みたいな事ばかりするのでかなりアホに見える。
警官たちはルークを捜索し始める。
ミスティが「逃亡してる人が警官殴って自己紹介する?!」と、もっともな事を言うのだが皆アホになっていて誰も聞いてくれない始末。

第12話、最終回
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警察から逃走中のルークはダイアモンドバックを探してる途中、コンビニ強盗を見つけたのでやっつけて人助けする。
助けた男はラッパーのメソッドマンという男だった。二人は上着を交換する。
穴だらけの上着を喜んで着たメソッドマンは地元のラジオ局で事件の顛末を喋る。
「もし俺がルークだったら警官殺しで逃げてる途中に人助けなんかしねえ。アイツは無実だ。聴いてくれ!」と言ってルーク称賛ラップを放送に乗せてぶっかます
そして黒人たちの間ではルークを応援する機運が高まり、ルークみたいに銃弾っぽい穴が開いたフード付きパーカーを着るという”ルーカー”もしくは”ケイザー”とでも呼びたい黒人が増殖。
そのせいで警察によるルーク捜索がかく乱される‥という、このくだりが牧歌的で情に溢れていて、このドラマで一番いいシーンだった。
最終回の、クソダサいアーマーに身を包んだダイアモンドバックとのタイマンでは、今まで出た市民キャラが大集合してルークを応援する。
出自の因縁を言われながら殴られるルーク。そのすぐ近くにいる黒人が
「おいおい!オフクロの事言われてんのかルーク?!やりかえしてやれ~!」
と応援したりする、この雰囲気かなりいい。
★そしてラストバトルはあっさり早めに終わって最終回は意外な展開で終わる。
何か「あれだけ頑張ったのに?」という気持ちもあるが夜の車窓から街を眺めるルークは恩人ポップの「後ろに下げられても、それでも前へ進め」みたいな台詞を思い出す。
この三歩歩いて二歩下がる的なラストは、そういう事が言いたいラストだったのかなと思うと、これはこれでいいラストな気がした。
だが、これがシーズン2へのクリフハンガーだとすると「また全部最初っから闘いをやり直さなきゃいかんのか‥」というダルい気持ちになったので、もしシーズン2が来るとしても、もうしんどいから観たくないかな。


NetflixのMarvelドラマ観てたら、どんなスーパーパワーを持ったヒーローでも良い弁護士とか警察などへのコネがないと全く悪が倒せない事がわかった。
というよりスーパーパワーがほぼ役に立たない。
そういえば現実世界の人間も包丁で刺せば誰でも殺せるがそんな事できないもんね
デアデビル」以下「ジェシカ・ジョーンズ」以上の面白さだったかな。
しかしやっぱり全13話は長いな。このNetflixのMarvelシリーズは、僕の場合「デアデビル」と「ディフェンダーズ」だけ観ればいいやと思った。

そんな感じでした

「デアデビル〈シーズン1〉(2015)」第1話 第2話

「ジェシカ・ジョーンズ〈シーズン1〉(2016)」第1話~最終話
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