gock221B

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「ドント・ブリーズ (2016)」目空きと違う世界に生きる殺人盲人老人。善悪や攻守が入れ替わる🤬

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原題:Don't Breathe 監督:フェデ・アルバレス 制作国:アメリカ 上映時間:88分

 

 

 

今日は一日休みだったので、これ観てローグワン観てって感じの映画の日だった。
どちらも楽しかったです。
ローグワン感想は明日upするとして本作は、この夏アメリカで大ヒットして今年「儲けた割合がナンバー1」のサスペンスホラー映画。
若者たちが盲目の老人の家に空き巣で入るが、老人は殺人マシーンだったので血祭りにあげられる映画。一言で説明できるほどにハイコンセプト映画。
監督はリメイク版「死霊のはらわた(2013)」の監督。サム・ライミに目をかけられてる系の監督なのかな?
主演女優も同じく、はらわたリメイクの主演だったジェーン・レヴィ
公開された当日なのでネタバレは控えめに書く事にする。




不良少女ロッキー。
彼女は養育放棄している親の元から幼い妹を連れて遠い所で暮らしたい。
そのために不良の彼氏と、密かにロッキーに恋している痩せっぽちの悪友との三人組で金持ちの豪邸専門の空き巣をしていた。

次の標的は盲目の老人の家。元軍人のジジイだ。
この元軍人の老人は、金持ちの娘に自分の娘を交通事故で殺されてしまい100万ドルもの慰謝料を受け取り、それを裸で家に置いているらしい。そいつをいただく。
娘を亡くした盲人の年寄りから金盗むとか最低だな。。
だから映画の序盤は若者たちがジジイに如何に殺されるかを楽しみに観てる感じ。
決行の夜、三人は老人の番犬を薬で眠らせ、老人の寝室にも睡眠ガスを撒き、金庫のありかを探していた。
ふと気づくと背後に音もなく老人が立っていた。
老人はス‥と近づくとそのままロッキーの彼氏の銃を奪い突きつける
老人「仲間は何人いるんだ?」
彼氏は「俺だけだ」と言い、撃たれて即死した。
ろくでもないチンピラだと思われていた彼氏だったが命を捨てて、恋人と友人を守って死んだ。
この辺から、空き巣はいけない事だが若者たちは貧困すぎるだけで実は良い奴らだという事がわかってくる。
対して、気の毒な年寄りかと思われたジジイは怖ろしい殺人マシーンのキチガイである事が徐々にわかってくる。
映画序盤で感じた両者の善悪が、徐々に入れ替わっていく。
目の見えない殺人マシーンと若者二人の長い夜が始まった。。
ジジイは殺人マシーンで自分の家を自由に動き回れて嗅覚や聴覚が鋭い
‥と言ってもデアデビル座頭市みたいに「視えてるも同然」という万能盲人キャラではなく、あくまでも音がしたり匂いがしたりで感知したり、若者たちの動きを予測して勝手知ったる我が家での狩りを行うというだけだ。
ある程度、位置を特定して撃ったり掴まなければ若者たちを殺傷する事ができない。
闘いが始まってすぐ悠然と歩く盲目ジジイが、立っている男友達の横をモロに通り過ぎるシーン!
このシーンがこの映画の中で一番面白かった。
ジジイはめちゃ強いのだが、すぐ近くにいる青年が息を殺している(ドント・ブリーズ)ためにジジイに察知されない。
青年は「目空きの世界」ジジイは「盲人の世界」に生きていて、ドントブリーズしている間、二つの世界は音を出したり触れない限り交わらないのだ。
本当は同じ世界に生きてるのに、まるで別の次元‥別の世界の人間みたいだ。
それはまるで知識によって物事の意味が刻一刻と変わる我々が住んでる現世みたいだなと思った。
ロッキー達はジジイが見えているし音を出さない限りどこに居ても平気なのだが、電気を消されると一転、今度は自分たちの方が盲人になってしまい逆転する。
有利だった条件が、電気を消されるだけで今度は盲目ジジイの方が有利になってしまう。この面白さ。
そんな感じの、これらのシーンを観て本作が「新しい」と評判だったのがよくわかった。
これらの二つの世界のルールが次々と変わる中盤までが一番面白かった。
そして中盤~後半と進むにつれて様子が変わってくる。
ルールは同じなんだけどジジイが察知する頻度が上がって来る。
公開直後なので書かないが中盤以降に映画の毛色が大きく変わる。
凄く師匠サム・ライミが大喜びしそうな展開が増えていき「老人が若い女の体内に汚い液体を注入しようとする」というサム・ライミシーンも展開される。
それにしても、このジジイは工程の中で一番快感を伴う部分をスキップして事を行おうとしているのだが本人はそれを崇高な事だと思っていて確かに実際にやるよりもマシなのかもしれないが、それが一番おぞましかった。
後半のトンデモ展開も面白かったんだけど、個人的な好みとしては前半の繊細サスペンス・スリラー路線のまま終わるのが観たかった気もする。
若干くどいしね。。でも充分面白かった

 



同じ監督&主演女優コンビによる「死霊のはらわた(2013)」。はらわたのリメイク。
呪い等のオカルト描写とか「はらわたっぽい描写」が下手だった。
だけどビックリ描写とか患部が痛そうな場面は現代的でシャキシャキしてて上手かった。
だけど良くないところだけに着目されて、老害系はらわたファンおじさん達には「こんなん、はらわたじゃねーよ!」と貶され、若者にも受けずホラーとしては結構面白かったにも関わらず「はらわた(Evil Dead)」の名を関してしまったために黙殺された印象だった。
そう言う自分も「悪くはないけど‥はらわたとしてはどうかな?」という、はらわたおじさんと似た感想だったので大きな事は言えないが。
とにかく「本作と監督と主演女優のことは覚えておこう」とは思いました。
一番良かったのは、本作でも主人公ロッキーをやっているジェーン・レヴィ演じる主人公の「クリムゾンキングの宮殿」的なみたいな顔芸があまりにも良すぎた。
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こんな顔ばっかりして‥良い娘に決まってる
漫画っぽい顔だが無茶ばかりやる系のアンナ・ファリスの系譜か?俺が好きなライン。
一時的に死霊になった後も目がデカすぎてカートゥーンのキャラみたいで可愛かった。
CGでデカくしてるのかというくらい目がでかいな。死霊の時は加工してたのかな?
これらの場面を見て「俺、この子好きだな」と思った。
ちなみにはらわたは他の女優も凄く良かったので女性を魅力的に撮る才能がある模様。
ちなみに、はらわたリメイクはこの女主人公とアッシュが次の映画で合流する予定だったようだがコケたので流れて、サム・ライミによるアッシュだけのドラマが始まってしまった。だから、もうその展開はないな。
まあ本作が売れてこの娘と監督は独り立ちできた感あるし、わざわざ向いてなさそうな「はらわた」を無理にやんなくていいだろう。
今回も見事な顔芸を披露。鼻の中の産を見せながら良い顔をしていた。
だけど、はらわたがコケて更に「モンスタートラック」とかいうトラックの中に本当にモンスターがいるという何だかよくわからん映画もトラブルで延期になって完全に消えかけてて「この娘は運が悪いのかなぁ」とか思ってたら、監督とセットでヒット作で復活。

 

 

 

そんな感じでした 

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