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gock221B

映画その他の感想用ブログ(since 2015) http://gock.flavors.me/

「ダークハウス(2015)」悪魔の強さ=人間が連帯できないところ┃ジェームズ・ワン制作ホラー映画10本総括

ジェームズ・ワン制作ホラー 悪魔祓い 幽霊 (ホラー) (ミステリー) (サスペンス) 〈ヨーロッパ〉 〈アメリカ〉 【映画】

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原題:Demonic 監督:ウィル・キャノン 制作国:アメリカ/イギリス 上映時間:83分

ジェームズ・ワンが制作に関係したオカルトホラー映画を色々観てきたが、まだ観てないのがあったので観た。DVDスルー作品。
詳しい概要はよくわからないが「ライト/オフ」みたいな感じで、ジェームズ・ワンは映画製作自体にはあまり関わってないけど配給に力を貸してフックアップした感じの映画かな?

Story
幽霊屋敷と呼ばれている廃屋で、心霊現象を研究している数人の若者が惨殺された。
捜査を担当するルイス刑事は精神分析を得意とする恋人クライン博士(マリア・ベロ)を現場に呼び、唯一の生存者ジョンから事件の真相を聞き出そうとする。
ジョンはクライン博士に「皆、降霊会で呼び出された悪魔に殺された」と話し始めた。。

みたいな話。
大作に幾つも出てる様な有名な俳優はマリア・ベロくらいしか出てない。
多分すごく低予算映画なのだろう。
幽霊すら殆ど出てこず、心霊現象もモロに霊とかは出て来ずに見切れでチラッとだけ見えるような撮り方や、機器の不調とかで色々工夫していた。
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映画の冒頭で、降霊会をしていた若者たちの殆どは死んでしまっている。
唯一、生き残って保護されたジョン。
そして現場からはジョンの恋人ミシェル、そして彼女の元カレでジョンとは犬猿の仲である心霊研究会リーダーのブライアンの遺体が見つからない。
本当に憑りついた悪魔が殺したのか、それともジョン、ミシェル、ブライアンの誰かが犯人なのか?
という真相が、ジョンがクライン博士に語る回想シーン、屋敷のあちこちに設置してあったカメラやメンバーが手に持ってたカメラ等のPOV映像などで描かれていく。
ホラーというよりは殆どミステリーものみたいな感じ。
幽霊とか心霊現象などをバンバン描けない代わりに、現在進行形の捜査や尋問、回想やカメラ映像による過去の描写が巧みに入れ替わる。
この時制の入れ替わり方やタイミングが、かなり上手いので映画の中で殆ど面白い事は起きないにも関わらず興味が持続する。
‥という派手な事は起きないという前情報を知ってて、オカルトとミステリー両方が好きな人ならそこそこ楽しめる。

他人に説明できないものに対して我々が出来る事は何もない
やりくり上手っぽさ以外の映画的な面白さ的には、ラストが良かった。
この映画は刑事や警察や学者等の、この世で一番のリアリストたちが万物の理に乗っ取って合理的に捜査を進めていき、それによってどんどん真相が明らかになっていくのが面白かったわけだが、最後の最後で科学の枠を超えたものが出てきて終わる。
そこに至って主人公の刑事と学者のリアリストカップルが最後に言う
説明できない。無理だ」という台詞の絶望感が凄くて不思議なカタルシスがあった。
警察や学者などの人‥ひいては現実に生きる我々は、起きた出来事の証拠を見せたり他人に明確な説明が出来て初めて「それは起こった」という説明になるのであって「説明できない限り悪魔が出現しようが世界がもうすぐ終わろうとしていようが、誰も説得できないし滅亡の寸前まで我々は連帯できない」というラスト。ここに凄くしびれた

‥と書くと何となく面白そうに聞こえるかもしれんが、自分は汲み取って汲み取って観てたからまあまあ面白かったが、何となく観ても面白くないと思う人の方が多いと思う
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現時点での、ジェームズ・ワン制作ホラー映画10本の総括


インシディアス」シリーズ(2010-2017-)
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┏「インシディアス(2010)監督:ジェームズ・ワン お勧め度:
┣「インシディアス 第2章(2013)監督:ジェームズ・ワン お勧め度:
インシディアス 序章 (2015)監督:リー・ワネル お勧め度:
┗「インシディアス 第4章〈仮〉(2017年公開予定)監督:アダム・ロビテル
日本ではパッとしないが本国ではアホほどヒットしている。
一作目は単独だと対して面白くない。また2も単独では意味がわからない。故に、1と2は同時に続けて観て初めて楽しめる映画。序章は単独で楽しめる上に一番面白かった。
撮影や美術が異常に優れてて、特に出てくる屋敷の内装がどれもクソカッコいい。
霊能者おばあさんが、現世とは違うインシディアス空間とでも呼びたい異界を暗躍したり時空を飛び越えて悪魔や悪霊を倒す様はSFすれすれで楽しい。
微妙な一作目の後「一作目と二作目の前半は全てフリだった」という大胆な展開や演出を二作目の後半で披露して驚いて「とりあえずジェームズ・ワン関係のホラー全部観るか」と魅了された。
衝撃的だが使いまわせない一発ネタが多く、ほぼ主人公といえるおばあさんの霊能者は一作目で既に死んでいるという変わったシリーズ。
時系列的には逆なのだが登場するごとに心霊おばあさんのパワーが増していき「序章」では、もう見た目は優しいお婆さんなのに悪霊に対してはコマンドーみたいな無双ぶりを見せてカッコよかった。
おばあさん霊能者とYOUTUBERっぽい心霊ヲタの2人組の組み合わせがめちゃくちゃ良い。
一作目でおばあさんを殺さなければシリーズ続けられたのに‥勿体ない。
‥とか思ってたが何と四作目が作られるらしい Insidious: Chapter 4 (2017) - IMDb
霊能者おばあさんもしっかりクレジットされてる。という事はエピソード2的な時系列か


死霊館」シリーズ(2013-2016)
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死霊館(2013)監督:ジェームズ・ワン お勧め度:★★
死霊館 エンフィールド事件(2016)監督:ジェームズ・ワン お勧め度:
現実に存在した悪魔や悪霊と闘っていたエレイン夫婦が主人公で、ちゃんと記録にも残っている心霊事件に立ち向かう実話ベースの映画。
インシディアス同様、撮影も美術も霊障も死ぬほどカッコいい。
そして本国ではアホほどヒットしとる
前半で被害者一家に起こるポルターガイスト現象や霊に対する夫婦の姿勢をしっかり見せ、後半で夫婦が被害者ファミリーと協力して悪魔と対決し、これを打ち倒す!
ハートウォームな展開も多い。いくらでも続編作れそうだが最強のアミティヴィル事件もエンフィールド事件も解決してしまったし多分この2作で終わりなんだと思う

死霊館シリーズのスピンオフ「アナベル」シリーズ(2014-2017-)
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┏「アナベル 死霊館の人形(2014)監督:ジョン・R・レオネッティ お勧め度:★★
┗「アナベル2〈仮〉(2017年公開予定)監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
死霊館」のスピンオフで実在する呪いのアナベル人形にまつわる話。
人気が出て独立したシリーズになった。想像だけど死霊館は実在する夫婦と事件を扱ってるから自由な創作ができないので「自由に作れる死霊館」としてこのシリーズが生まれたんじゃないかな。
このアナベル人形は「チャイルドプレイ」のチャッキーのように動いて襲い掛かってくるのではなく、悪霊や悪魔がこのアナベル人形を待ち合わせ場所の様に扱って、そこから襲ってくるという非常に奥ゆかしい扱いでカッコいい。
舐めててしばらく観なかったけどこの一作目が全部の中で一番面白かった。続編が楽しみだ


▲その他
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※「ソウ(2004)デッド・サイレンス(2007)監督:ジェームズ・ワン お勧め度:
この二つは、このページで扱いたいオカルト系ホラーとは全然違う、ビックリ系どんでん返しゴアホラーで興味ない。が、ついでなので載せてみた。
お馴染みの「ソウ」そして00年代に大人気だったソウシリーズだが俺はこういうデスゲーム系の映画が嫌いで、クソしょうもないと思っていて、この一作目だけは観たがソウシリーズはずっと嫌いだった。
だけど、この「ソウ」一作目。確かに飽きずに集中して観れるほどは面白かった。
それにしても観てる人が皆「真ん中に倒れている男が犯人だろ」と思っていると実際に起き上がって来るラストは何なんでしょうか。
デッドサイレンスも、ソウ同様、別につまらないわけではない。
個人的に好みじゃないだけで「オカルト系よりこの二作の方がずっと面白い」という人も多いだろう。そしてそういう感じの人がインシディアス死霊館などを観ても「殆ど何も起きない‥」と感じて暇らしい。
・「ダークハウス(2015)監督:ウィル・キャノン お勧め度:
※上記
・「ライト/オフ(2016)監督:デヴィッド・F・サンドバーグ お勧め度:★★
電気を消した時だけ現れる悪霊の短編でジェームズ・ワンに見出された模様。
良いシーンは、その短編と予告編で出尽くした印象であまり面白くなかった。
映画で霊がパッと出現する瞬間のカットを見ると霊が怖くなくなってしまう。
だから正直あんまり面白くなかった。映画冒頭だけ観れば充分だった。
この監督は次の「アナベル2」の監督。


作品を重ねる度にチームのスキルやネタが増えて行って面白くなってる印象で「アナベル」「インシディアス序章」が特に面白い。次に死霊館2作、次にインシディアス1&2かな。
何かあと数作続けば新しい領域に突き抜けそうな予感がある。
監督に左右されない印象で、ジェームズ・ワンが撮っても違う身内が撮っても大差ないので、作家性よりもジェームズ・ワン組は一丸となって技術を共有して映画製作をしていると思う。
ジェームズ・ワンはJホラーをお手本にしてると思ってたが、彼は「デヴィッド・リンチに影響された」と最近なにかの記事で読んだ。なるほどね。考えた事なかったが、そういえばリンチの怖い描写は確かにJホラーっぽいなぁと思った。もう10年くらいリンチの映画観てなかったからリンチのJホラーっぽさについて忘れてた。
ワン氏は最近ホラーを卒業したいと明言してたから今後は多分、制作に回って若い監督が撮っていく感じか?
ジェームズ・ワン製作ホラーの中で個人的に一番好きなのはワン監督じゃないインシディアス序章とアナベル一作目なので、ワンが降りた後も期待できますね。
今年は「アナベル2」と「インシディアス4」がある。まだまだいくぞぉ~


そんな感じでした

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