gock221B

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「トマホーク ガンマンvs食人族(2015)」めちゃくちゃ面白い、他の何にも似てない映画だった

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原題:Bone Tomahawk 監督:S・クレイグ・ザラー
製作国:アメリカ 上映時間:132分

めちゃくちゃ面白いという噂を何度か聞いたしカート・ラッセル好きなので観てみたが、実際めちゃくちゃ面白かった。。
タイトル通り西部劇+食人族ホラーという感じの映画。ホラー部分の時間は短いのだがインパクトありすぎる。
しかもあまり似てる映画が思いつかない。
無理やり何か他の映画に喩えて言うならイーライ・ロスが超低予算で西部劇版「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」をゴアシーンありで撮った、みたいな感じの映画だった
あまりジャンル映画のお約束に沿って作られてないオリジナルな感じが良かった。

STORY
アメリカの荒野の小さな田舎町。
ある夜、複数の住人(女医、若い保安官、浮浪者)が忽然と姿を消し、原始的な矢と内臓を露出している黒人青年の遺体が見つかった。
これは、言葉を持たず女は母親ですら犯して殺して喰うという恐ろしい、洞窟に住む食人族の犯行だとインディアン出身の学者は言う。
町を守っている保安官フランクリンは、さらわれた女医の夫であるカウボーイ、老いた副保安官、南北戦争の元兵士だと言う武装紳士で4人組のチームを結成し、さらわれた者達を救うために食人族の棲家である洞窟へと向かう。
そこで彼らを待っていたのは想像を絶する地獄の様に恐ろしい光景だった…。

登場人物
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フランクリン・ハントカート・ラッセル):
妻帯者の保安官。市長と同格以上の権限を持っている立派な男。馬と銃を所持
アーサー・オドワイヤーパトリック・ウィルソン):
カウボーイ。攫われた女医の夫。片脚を骨折しており歩く事も困難。馬と銃を所持
サマンサ・オドワイヤー
町の女医。負傷した犯罪者を治療中に保安官助手と共に食人族に誘拐された

チコリー
老いた副保安官。保安官を尊敬している。学がないのだが彼の会話はいつも文学的な発展を遂げる。馬と銃とダイナマイト6本を所持
ジョン・ブルーダー
南北戦争の元兵士でインディアンを殺しまくった経験を持つ武装紳士。自信家で憎まれ口を叩くが、女医奪還には進んで志願した。独自の思想を持った変わり者。馬と銃とドイツ製の望遠鏡を所持。

 
前半、中盤
冒頭、夜盗の二人組が盗みを行ってると突然音もなく現れた食人族にブッ殺される。
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夜ではなく真っ昼間、しかも真正面から出てくる。だが逆光で少年漫画に出てくる未知の敵キャラの様に真っ黒いだけの人間が出てきて夜盗を殺す様に、ワクワクが高まった。
次に登場人物達のキャラ紹介が始まり食人族達は当分出てこないが凄く面白い。
中盤、攫われた女医達を救うために4人組が捜索に出かける。
この小旅行でメインキャラ4人の考え方や人となりが更にわかって面白い。
夜、寝ていたら突然知らないメキシコ人2人が近寄って来る。
保安官たちは警戒して銃を向けて、メキシコ人たちの銃を捨てさせる
保安官「よーし、じゃあゆっくりとこっちに向かって歩い‥」バンバンバン!
こいつらは夜盗だと確信した武装紳士ブルーダーが勝手に撃ち殺してしまった。
揉める4人。。
次の人の夜、寝ているオドワイヤー氏が物音で目覚めると、、
ブルーダーがいきなり野党に刺されている!
慌てて撃ち殺し、ブルーダーも軽傷だった。しかし全員の馬は盗まれてしまった。。
最初の夜のメキシコ人たちは夜盗だったのか?それとも無実の者だったのか?
翌日に復讐しに来たやつは前日、仲間が無抵抗で殺されたから復讐に来たのか?
それとも最初から夜盗だったのかわからないのが面白い(まあ、夜盗だろうけど)

いきなりやられる
そして本作はこのように、何かに襲われる時は何の前触れもなくカットが変わると敵が音もなくこちらに猛ダッシュで近寄って来てたり(そいつと目を合わせるとめっちゃ怖い)あるいは気付いた時=既にブッ刺されてる最中だったりしてめちゃくちゃ怖い。
現実も、何かに襲われる時はBGMが高まったりSEが鳴ったりカメラがそっちにズームしたりはしない。
その様に、本作の襲撃されシーンは何の前触れもなくて臨場感がめちゃくちゃ高い。
後半は、食人族の洞窟に辿り着いて闘いになる。
こっからが本番でめちゃくちゃ面白いし衝撃的なんだが、まだ観てない人が他人の感想で知ってしまうのは勿体ないので書かんとくわ。
「こいつは死ぬかな」「こいつは助かるかな」という予想が上手い事外されるし、脚本がかなり練られてると思った。
カート・ラッセルパトリック・ウィルソンのギャラに製作費をつぎ込んでしまったのか映画の大半は歩いたり寝てばかりで、かなり低予算映画っぽいが、とにかく起きる出来事やら会話やらが面白くて飽きさせない(せっかく持って来てる事を強調してたダイナマイトも一回も使わなかった)。
でも終盤のゴアシーンは何も派手な事が起きない中盤を補って余りあるほど凝ってた。

食人族きらい
この映画に限らず、食人族って嫌いだわ~。
しかし悪人や殺人鬼と違って、食人族は彼らの常識だとされる食人をしてるだけなのでピュアな野蛮人ではあっても邪悪な人間ではない。
だけど文明人の仲間がまるで食材みたいに雑に引きちぎられたり食われたりするとムカ~ッとして「ぶっ殺してやる!野蛮人ども」と思わせられる。
悪人やゾンビに対して思う感情とは違うムカつきが湧いてくる。
「我々の種が攻撃されている!なんとかしないと」みたいな本能みたいなもんか?
よくわからない
そして次の瞬間に「いや彼らは彼らの常識に乗っ取って行動してるだけで‥」と自分の中の「外部に理解ありたい自分」が目を覚ます、そして次の瞬間に「知るか!ブッ殺してやる!なるべく銃器などの近代的な道具でな」と思ってしまう。
食人族系の映画は大体いつもそんな感じで思考が右往左往する。
だけど、この映画の食人族は同情や理解を示す必要がないほど邪悪な食人族として描かれてる感じだった。
「そういう習慣の異文化の者たち‥」とか思う余地はなく「正直こいつらは根絶やしにしとかないとダメだな」って密かに思ってしまうタイプの食人族。

興味あったら自分で観てほしいので面白い後半について殆ど書けなかった。
それにしても、この映画は思いがけず怖かった。。
一切理解できない文化を持つ、殺し以外のコミュニケーションを持たない食人族が無音で猛ダッシュしてくるのは怖すぎる(裸足なので音がしない)
しかも、この監督はこれが処女作って凄いね。
中盤までは西部劇っぽくて、終盤は一気にジャンル映画っぽくなって、妙にドラマ映画っぽく終わる。とにかくめちゃくちゃ良いので観てほしい


そんな感じでした

www.imdb.com

www.youtube.com

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