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gock221B

映画その他の感想用ブログ(2015年開設) http://gock.flavors.me/

「追憶の森(2015)」富士の樹海aka煉獄をマコノヒーと渡辺謙が放浪する

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原題:The Sea of Trees 監督:ガス・ヴァン・サント 製作国:アメリカ 上映時間:111分

ガス・ヴァン・サント映画は特に好きでも嫌いでもないが「ラストデイズ (2005)」だけは爆音上映で観て好きで、しかも爆音とか音楽を強調するんじゃなくて主人公が木の葉を踏む音とかの静かな森の音がめちゃくちゃデカいというのが衝撃的で、聴いてるうちに映画の中に取り込まれるような感覚があって素晴らしかった(その反面、DVDとかで観る気ゼロになって以来観てないけど)

始まると、ぼーっとした顔のマシュー・マコノヒーが日本行きの片道切符を買うので「ああ、自殺しに来るんだ」とわかる。
青木ヶ原にやってきたマコノヒーはどんどん樹海に入っていく。
自殺した死体や人骨がモロに転がっていて、樹海は本当に現世じゃない感が凄い。
携帯電話やコンパスが狂う場所も多いし完全にこの世とあの世の狭間の世界になってる。
そんな世界がこの現代日本に本当にあって、しかも日本の象徴のめでたいマウンテン富士山の麓っていうのが‥本当によくあるフィクションの舞台設定みたいな場所だなぁと改めて思う。一本の冒険映画だったら富士山に住む特権階級のやつに挑んで敗れて穢れた樹海でサバイブしてる間に再生してまた富士山登ってラストで倒すような感じか。
マコノヒーは樹海で、同じように放浪している渡辺謙と出会う。
彼はマコノヒー同様ここに死にに来たらしいが、今は家族の元に帰ろうとしている。
二人は死のうとしてたはずだが助け合って樹海から脱出しようとする。
この道中、映画全編からは死の悲壮な香りが充満してるのでシリアスなのだが、それがフリになってマコノヒーが突然ズボーッ!と崖から落ちたり鉄砲水で2人が便所のクソの様に流されたりする様が可笑しくて笑ってしまった。
その途中で、マコノヒーは死にに来た原因‥死んだ妻(ナオミ・ワッツ)の話を渡辺謙に話す。
この樹海をサバイブする様子と、回想シーンが並行して描かれる。
自殺する人に対しては「死なんでも‥」と思いがちで、自分もそう思いながら観てたが、ナオミ・ワッツの死に方が終盤やっと明らかになるが、あれは生前の夫婦生活も含めて「これは、ちょっと誰でも死にたくなるかもな~」と思った。
渡辺謙絡みの事は随分捻ってあるなと思った。
まあそのままナオミ・ワッツが出てきたら訳のわからん映画になるからケンワタナベの姿で出たんだろうけど。。
「ラストデイズ」とか「GERRY ジェリー」同様の煉獄映画だったが、この監督のこの路線だけは何か好きだ。
結局、夫婦が倦怠期の危機を脱出する映画としても観れるなと思った。
いい映画だと思った。
でもこれはラストデイズ同様、絶対に映画館で観た方がいいタイプの映画だと思った。
夫婦で観たらきっとお互いにもっと優しくしようと思うんだろうな
映画の後半でやっと夫婦の映画だったんだという事がわかる構成はなかなかお洒落だった。岸辺の旅を思い出した。凄く似ていると思ったね

そんな感じでした 

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