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「ミッドナイト・スペシャル(2016)」監督の強い意思は感じたが本作の象徴してるものが全くピンと来なかった

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原題:Midnight Special 監督:ジェフ・ニコルズ
制作:アメリカ/ギリシャ 上映時間:112分 ※日本劇場未公開

この一ヶ月間、映画は殆ど観ずに積んでた音楽を聴いたりゲームしてたので更新できなかった。
なんか去年面白い面白いと噂を聞いてたSF映画。監督は「MUD マッド (2012)」の人。
知らん間にひっそりとDVDスルーで出ていた。
「MUD マッド」は面白かったので同監督の地味なSFと聞いて期待してた。

 

常にゴーグルで目を隠している超能力少年アルトン。
アルトン少年を狙い追いかけて来るカルト教団「ランチ」、そして警察や政府組織からアルトンを守るため、アルトンの父ロイ(マイケル・シャノン)と親友ルーカスは武装してアルトンを乗せた車を走らせ逃避行を続ける。
過激なカルト教団や警察や政府組織がこの父子の確保を急ぐ理由は?
そして一向は全てを犠牲にして「ある時間までに、ある場所」に向かおうとする理由は?

 

そんな話。
序盤、善良そうな警官が「あっ‥指名手配中の車‥」という顔をすると、一向はやむを得ないという顔をしつつも速攻で射殺。
何が何でも捕まらずに「あの場所」とやらへ行かなければならない様子。
少年がどういった存在であるかなどの謎は後でわかってくるとして、映画が始まると既に逃避行が始まってるというのが良い。
NSA国家安全保障局のポール(アダム・ドライバー)がアルトン少年の身内に聞き込みをすることで秘密がこちらに伝えられてくる。
このアダム・ドライバーという俳優は「フォースの覚醒」でカイロ・レン役をしていたホクロまみれの細長い男だ。
マイケル・シャノン演じる父親は実父で、養父はカルト集団「ランチ」の教祖らしい。
神懸かりになったアルトンが外国語や訳のわからぬ言葉を言うのを書き留めたものをそのまま経典にしたらしい。
出口なお出口王仁三郎大本教みたいなものか。
少年が口走った意味不明の言葉の中には国家の重要機密が含まれており、それで政府が調査しているという事だ。
少年はいつも懐中電灯で照らして「ティーンタイタンズ」「スーパーマン」などのコミックを読んでいる。この子はDC派か。
少年は、ラジオ電波を受信したり、目から謎の光を発したり、電子機器を操ったり、果ては軍事衛星を墜落させたりする。
マイケル・シャノンの妻も途中で合流するがキルステン・ダンストだった。
異常にオバサンくさく見える時があったかと思えば凄く艶めかしく見えるカットがあったりして相変わらず不細工なのか美人なのか判断できない不思議な女優だと思った。

少年は「上の世界」を目指している。
我々の常識から見ると、高度な文明を持つ宇宙人に見えるが実のところよくわからない。
「神」のような描かれ方をしている。
我々よりレイヤーが上の世界なのでよくわからない。だから神にも見えるし高度な宇宙人にも見える。まあどちらでも意味的には同じ存在だ。
ストーリー的には、ジョン・カーペンターの「スターマン/愛・宇宙はるかに」っぽい。
ただひたすらに「上の世界」である「光の世界」を目指す少年を大人達がサポートする
終盤「ひょっとして少年は上の世界を市井の人達に見せることで、我々の世界をアセンションしようとしたのか?」と思ったがそういう事にはならなかった(人間は愚かだからな‥)。
少年は中盤で覚醒した後、目だけでなく両の掌も光りだしたのでますます救世主のイメージが強くなった(キリスト)。
この少年や光の世界や、大人達の頑張りに何か文学的なものを言下に匂わせているし、その方向性はわかるのだが、正直言ってよくわからなかった。
本編では「車で移動する」「歩いて‥辺りを見回して戻ってきて椅子に座る」「座ってお互いの顔を見合わせる」「右を見て‥左を見て‥また右を見る‥」などの、何かと何かの合間の動作みたいなシーンが異常に多く、またじっくりと描写されてるので「それはいいよ」という気分になるときもあった。
だからと言って本作はつまらないわけではなく最後までワクワクして観れたけどね。
少年や光の国に象徴させているものや両親やルーカスの愛情を描写している監督のなみなみならぬ強い意思だけは感じるものの実際のところピンと来なかった。
そもそも自分はこの手の「未知との遭遇」とか「E.T.」みたいな高次元の世界を目指す系の映画にはあまりピンと来ないから得意なジャンルじゃないのかもしれない。
「スターマン」には感動したが、それは主人公カップルを手助けして国家に反抗する科学者のオッサンのジョン・カーペンター魂に感動しただけで主人公に感動したわけじゃないし。いや、ゼメキスの「コンタクト」は好きだったぞ
いま軽く検索してみると本作を観た映画が好きな人の殆どが「今年のベスト!」って感じで猛烈に感動してる人が多く、そうなると感動しなかった自分の感受性が不安に思えてくるが、、まあピンと来なかったものは仕方がない。
あっ、一度ある銃撃シーンは凄く良かった。
凄くアホみたいな感想になってしまったが。。

 
そんな感じでした

www.youtube.com

www.imdb.com

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