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「ゴースト・イン・ザ・シェル (2017)」意外と好き。か弱いスカヨハ少佐とバトーより活躍する荒巻たけしパパ

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原題:Ghost in the Shell 監督:ルパート・サンダーズ
製作国:アメリカ 上映時間:120分

吹き替え版はアニメ版声優が総登場だがスカヨハのダミ声が聞きたくて字幕で観た。
本国では客足が伸びず残念ながら爆死。。
理由としては「東洋人の少佐を白人のスカヨハが演じるなんて!」という去年の女版ゴーストバスターズのいまいちピントのズレたネガキャンのようなネガキャン攻殻機動隊ファンから起こり、そのせいで客足が伸びなかったのでは?と言われている。
攻殻全然知らない人からしたら情報量が多すぎるし、ファンは「あそこやここが違う!」とかゴチャゴチャ言いだすしで挟み撃ちのかたちになったな。
僕は発表された時から「この映画の少佐は、スカヨハの義体を選んだんだろ」としか思わず、ずっと好意的に思っていました。
正直、少佐のキャラなんてそんなもんだと思うのですが‥(そもそもオリジナルの少佐からして本当に女性なのかどうかも怪しい)正直そこに文句をつけるのは、ピントがズレているか「少佐は東洋人の美人女性であってほしい」と願っているかの二通りしかないだろう。
しかしアメリカ人は少佐のあのルックスが凄く好きみたいなので後者の理由で怒っているのかな?90年代半ばのアメコミキャラは素子をモデルにしたオカッパの女性キャラが大流行した(有名どころではX-MENのローグもストームも少佐の髪型になったし他にもいっぱいいた)
とにかく少佐が白人だろうが黒人だろうが男性だろうが面白ければOKでしょう。
とはいえ本作を面白いと言ってる人が全然いないので、高い確率で駄作なんだろうけど「それをこの目で確認したい」という好奇心に勝てず、面白いに決まってるキングコングじゃなくて本作の方を観てきました。
そもそも僕はスカヨハ大好きなので、映画がつまらなくてもタイツのスカヨハが活躍する様をアイドル映画のように楽しめるだろうし。



自分と「攻殻機動隊
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ちなみに原作は、そこそこ好きでした。
中高生の時に原作である士郎正宗の「攻殻機動隊」が連載されてたヤンマガ海賊版読んでたし。
だが正直言って、内容が全くわかってなかった。
インターネットが普及する前なんでネットワークとか電脳とか言われても今ひとつピンと来なかったし、そもそも士郎正宗は普通の漫画だったら強調させるべきポイントをサ‥と、さりげなく描いてわざとわかり難くする作風なので理解しづらかった。
でも、その当時は士郎正宗による(女性キャラの絵以外の)絵柄が好きだった。
大友克洋より若干、鳥山明っぽいというか(メカや無機物も生物っぽく描いてる)
「全部は理解できないけど何か難しそうな事言っててカッコいい」とミーハーな感じで思って士郎正宗漫画は読んでました。

最近、映画に備えて攻殻の1巻と1.5巻を超久々に読み直したけど昔より面白かった(2巻は読み難いし女キャラばかり出てキツいので読まなかった)
士郎正宗は各種設定もそうだけど、画に描いてたり又は画に描かれてない部分も街などをキッチリ作りこんでるのが伝わるので、そのレイヤーが強固な漫画を読んでる時の感覚は「何だか黒澤明の映画観てるみたいな気分になるな」と思った。
やっぱり奥行きがある作品を読んだり観る楽しさってありますよね(全く奥行きがない楽しさもあるが)
でも、どのキャラも「昭和のオタク」って感じの皮肉たっぷりかつ威圧的なトークが凄くうっとうしかったな。普通に喋れや

プレステで出たゲームもやったが。同ゲームのサントラ的なコンピレーションアルバムも、卓球が中心となって有名DJが多く参加していて、3Dゲームがあまりない時だったしフチコマの操作がすげー難しくてゲームは挫折したけどこのアルバムはずっと聴いてた。特に卓球が作ったゲームのOP曲はめちゃくちゃ良かったので今でも好き
押井守の映画版2本も観て楽しんだ。この映画版一作目が一番好きかも

TVアニメ版もまあまあ楽しんで観てたけどタチコマが童謡を歌いながら自らを犠牲にしてバトーを救うシーンがキモかったのでseason2は観なかった。
そんな感じでフンワリと楽しんでたが特別に大ファンというわけでもない。
偉大なタイトルであることは間違いないが1、2冊の漫画をどんだけこすり続けてアニメを作り続けるんだ‥と思ったりもした(ドミニオンとか他のも作れ)
最初の人形使いとの融合以上に大きなトピックはその後起こりそうもなかったし‥
どれか選べと言われたら、原作1巻と押井版一作目が好きだった派?
攻殻機動隊」そのものへの思い入れはまあそんなもんです。


古いどうでもいい思い出から映画の感想へと切り替えよう。
この映画だが、観てない時は「あまり面白そうでないな」と思っていた。
予告編やスティル写真などを観ても、風景がピカピカすぎて攻殻機動隊の汚い町並みではなかったし、そもそも昔ビートたけしがキアヌと共演して大コケして歴史から消え去ったせいで本作が「ビートたけしハリウッド作初出演」とか適当な宣伝される事になった「JM (1995)」に似た印象を持っていた。
だけどこの監督は攻殻機動隊に思い入れ深いらしいから「本作だけ急に覚醒して面白い」事態が起きる可能性もある(全作好きじゃないJ・J・エイブラムスも「フォースの覚醒」だけ急に面白かったし、そういう事はよくある)
前置きが長くなりました。

 

Story
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電脳ネットワークと肉体の義体化が高度に発達した近未来。
政府直属の捜査官、ミラ・キリアン少佐(スカヨハ)。
事故に遭った少佐は脳を義体に移し替えて生き延びた。
彼女は、荒巻大輔(ビートたけし)の元で、バトーやトグサ等を始めとする有能な精鋭メンバーを擁する組織「公安9課」を率いて、凶悪なサイバー犯罪やテロに立ち向かっていた。
そんな中、ハンカ・ロボティックス社のサイバー技術破壊をもくろむテロ事件を解決すべく捜査を進める少佐達の前に、クゼ(マイケル・ピット)というハッカーの存在が浮かび上がってくる。
事件の真相を追ってクゼに追っていく中、少佐は自分の記憶が何者かによって操作されていた事に気づく…

みたいな話。
各アニメの名シーンを散りばめつつ(重要なゴミ収集業者や押井的な犬も出てくる)ストーリーの芯はやはりアメリカ映画的なノリで、アイデンティティについての話になっていくのが意外だった。
個人的には、攻殻機動隊から引っ張るならクゼなんかより人形使いの方がドラマチックだが、本作はか弱い女性である少佐のアイデンティティの話になっていて結構良かったので、まあこれで良かったのかもしれん(人形使いはまた今度‥というか原作やアニメ映画を観ればいい)
公開中だしストーリーはこれ以上詳しく書かない事にする。

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スカヨハはいつものスカヨハだった。
異常にムチムチしていた。気のせいか年々乳と尻と太ももと二の腕がデカくなっていて、それでいて頭身が高くないし少年が描いた漠然とした「女の絵」みたいな、ストリートファイターシリーズの女キャラみたいな体型。
スカヨハは最初に多くの人が思うように、やはり攻殻ファンが思いそうなクールな少佐役には当てはまってないね。
オカッパも似合わないし女を女体化したかのような女体が重たそう過ぎる。大好き。
というかMCUブラックウィドウがただのスカヨハに過ぎないように、少佐というキャラクターも完全に只のスカヨハでしたね(トム・クルーズが演じたらどのキャラもトムクル、ジャッキー・チェンが演じたらどのキャラもジャッキーになるように。スターとはそういうものだ)
そもそも俺はもともと原作やアニメの草薙素子そのものが別に好きではなくてスカヨハは大好きだから、原作と全然違う本作の少佐でも別に構わん。
だが原作の強い体制側メスゴリラ草薙素子の大ファンは本作に不満だろうね。
バトーは少佐と犬に執着したウェットな男‥という俺が嫌いなアニメ版バトーだったが爽やかで嫌味がないので別に気にならなかった。
バトーやトグサやサイトーその他はまあ正直、居なくても本作は成立する気はした。
バトーはヒロインポジションでしたね。アニメもそうか
フチコマorタチコマは居なかった。まあそんな時間ないしね。
そのくせ各キャラに見せ場があった。時間がないから描写できないけど監督が好きなんだろうねサイトーとかさ‥
女性隊員は空気でした。ただでさえ多くの隊員達を描写できないのに新キャラ出されても出番なんかあるわけないですね。
キャストは皆、桃井かおりさえも英語で喋る中、荒巻役のたけしはモロ日本語で喋る。
しかし各キャラは電脳の翻訳機能によって普通に多国語も理解できている感じだ。
英語できない外国人俳優を共演させる画期的なアイデアだね。
他人の作品に出たら監督の言うことに従うたけしだけあって、本作のたけしはいつものたけしではなく、なるべく滑舌良くて説明台詞みたいな台詞を吐くのでかなり違和感あった。
それで映画が進むごとにたけしの活躍シーンが増えていって、終いにはバトーやトグサよりも物理的に活躍するので驚いた。
荒巻だからたまに指揮するだけと思ってたので、たけしの優遇されっぷりが予想以上で驚いた。
悪代官をカクさんスケさんと同レベルで杖でシバキまくるアニメ水戸黄門」の黄門みたいなもんだ。「機動警察パトレイバー」の後藤隊長イングラムに乗って無双しはじめるようなもんだ。原作ファンは憤慨してそうだが俺は意外性あって楽しかった。
やっぱり銃を撃ったり倒れた敵を足蹴にした後の後ろ姿は相変わらず魅力あった。
きっと監督がファンなんだろう。たけしを演出できる事なんて滅多にない事だから、そりゃたけしを演出できるなら撃たせたり歩かせたいだろうな

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背景や街並み等は、ちょっとピカピカの未来っぽすぎて本作はここが一番不満だ。ここは押井版みたいにもっと雑然とした汚い街にして欲しかった。
アクションは‥まあいいんじゃないだろうか。
少佐は、至近距離の銃弾を避けたり多脚戦車との格闘など見せ場はそれなりにあった。
この映画は、色んなキャラが口数多くて説明台詞をわかりやすくペラペラ話す。
色んな人種の老若男女多くの人に理解させてヒットさせなきゃいけなかったから仕方なかったんだろう、と肯定的に観た。
そうしたあれやこれやが「悪い意味でアニメっぽいなぁ」と思い、そこが何か「イーオン・フラックス」観た時のような恥ずかしさがあった(あとやっぱ、たけしがいるせいかJMっぽさも感じた)
そんな感じで、中盤くらいまでは「スカヨハの演技と肉体しか見所ないな」と思ってたけど後半で少佐のアイデンティティが揺らいで、原作のメンタルも腕力も強くてオッサンの心を持ったメスゴリラ素子とはかけ離れた、とてもか弱い少女キャラとなり、そして荒巻はとてもたけしが演じるキャラとは思えないほどに全編スカヨハに優しくし続けたかと思ってたら、スカヨハをいじめる奴がいたら急に荒ぶって大暴れしだすので意表を突かれて面白かった。
この荒巻たけしの活躍はバトーの活躍要素がたけしに回された感じだな(当のバトーはと言うと犬を可愛がりながら目を怪我してるだけだった)
正直「絶対つまらんだろう、そのクソさを確かめてやるぜ」という、ひねくれた感情で観に行ったけど最後まで観ると思ってたよりも結構楽しめた
原作やアニメの壮大なテーマに比べると矮小で単純な話になってる気もしたが、そもそも映画というのはどんな小さなテーマでも、これは君の話だよと一部の人にうったえかけられる媒体の一つだと思うので別にそれは構わない。
か弱いスカヨハ少佐の自分探しとスカヨハを守ろうとする荒巻たけしの父性が俺の心にヒットしたのかも。
客観的に言うなら押井版の方がいい映画だと思うし、本作を嫌う原作ファンの気持ちもわからないでもないが僕は結構好きだな(逆に言うと攻殻自体をあまり大したもんだと思ってないのでこんなもんでいいじゃんという感じかもしれない)
テイスト的にはリュック・ベッソンの適当SFアクションに似た香りがした。
フチコマorタチコマをプラスした続編も観てみたいが、本国でコケたので中国でとんでもなく大ヒットしない限り無理そうだな。まあもうこれで終わりでしょうね


そんな感じでした

ghostshell.jp

www.imdb.com

www.youtube.com

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

攻殻機動隊 (1) KCデラックス

 

 

 

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