gock221B

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『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)/ゴジラよりコングの方が好きかも🦍

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原題:Kong: Skull Island シリーズ:モンスターバース 監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 脚本/原案:ダン・ギルロイ 制作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:118分 シリーズ:モンスターバース。「キングコング」シリーズ

 

 


理由は自分でもよくわからないが昔から怪獣とか巨大生物ものに全く興味ないのだが、これはかなり面白かった。
シン・ゴジラの2倍面白かったし、ギャレスゴジラと比べると10倍くらい良かった

 

 

Story
泥沼のベトナム戦争終結を迎えつつある1973年
南太平洋上に未知の孤島が発見され、米国政府特務機関〈モナーク〉によって編成された調査隊が派遣される。リーダーを務めるのは、ジャングルでのサバイバルに精通した英国陸軍特殊空挺部隊の元兵士コンラッドトム・ヒドルストン)。メンバーはベトナム帰りの米軍ヘリ部隊を率いるパッカード大佐サミュエル・L・ジャクソン)と米軍兵士達、カメラマンのメイソンブリー・ラーソン)や研究者達など。
しかし調査のために爆破を繰り返す一行の前に突如、あまりにも巨大な生物キングコングが現われ、ヘリコプターを次々と撃墜し始める。
その圧倒的な破壊力に為す術もない人間たちは、この恐るべき生物から逃げ延び、一刻も早く島から脱出すべく決死のサバイバルを繰り広げるのだったが――

 

 


人間たちが髑髏島に到着して爆弾をボンボン落としていると、野球のボールで窓ガラスを割られた雷オヤジの様に怒り狂ったコング氏が現れて全てのヘリは撃墜される。
「ヘリなんだから一機やられたら残りは飛んで逃げればいいじゃん」と思うが全てやられてしまう。まあ巨大ゴリラが現れて完全にパニクって操作不能になったんだと思っておこう。
生き残った人間たちは逃走して脱出しようとするわけだが、そこからは10分に一回くらいの割合で巨大生物が出てくる。
人間達が巨大生物に襲われたり、また別の場所でコング氏が良い巨大生物もをボコボコにしてたりして飽きさせない。良い巨大生物もいるし。
ゴアシーンもエロシーンも無いからお子さんに見せる事を想定するとかなり男児に見せるのが丁度いい映画だった。
怪獣映画って、怪獣が殆ど出てこなくてもつまんないし出しまくってもつまなんなかったりするので、これだけポンポン出して面白いというのは結構難しいんだろうな。
ベトナム戦争映画も好きなので随所のベトナム戦争映画っぽい描写もよかったです。コングをベトナムになぞらえてかベトナム戦争時のアメリカ批判っぽい描写もあった。
本作のラジカセは不死身で、コングにヘリを全て破壊され総員の半数が殺された後ですらデヴィッド・ボウイを流して楽しんでいた。それにしても近年の映画にボウイが流れる率、高すぎる。
しかし女性カメラマン(ブリー・ラーソン)が、やたらとジブリっぽくコングや巨大牛に接する場面は何だか「こんな場面はあまり観たくないかな‥」と少し思った。
他にもサミュジャクや鬱っぽい自爆兵が狂っていく様の描写が足りなかったが、じっくり描く時間ないし全体的に面白かったので別にいい。
何か一瞬で映画が終わった気がした。

 


コング氏は現代社会では失われた良い意味での男らさを持ったキャラクターだった。
今までキングコングといえば、やたらと金髪美女好きのスケベゴリラってイメージだったがこのコングは紳士的だった。子供の頃、コングがやたらと女に固執してお人形さん遊びする様がいやらしくて嫌だったが、ブリー・ラーソンには優しく接してて好感が持てた。
その癖、彼女がピンチになると助けて去っていくヒーロー要素もあった
コング氏の強さだが、強い事は勿論強い。道具を使ったり人並みの感情が見て取れたりしてOQもかなり高いと思われる。
だがヘリの射撃やナパームで怪我や気絶したりもするので「これじゃ、ゴジラ放射能熱線喰らったら勝ち目ないじゃん」と心配になった。髑髏トカゲも結局人間たちとの共闘で倒したようなもんだったしね。
まあゴジラと対決するのは劇中時間で何十年か後なので、それまでにはもっと成長したり突然変異かなんかで強化されるんだろう、きっと。
💀コング以外の巨大生物は、コング一族の宿敵だったという設定の髑髏トカゲ、こいつ一体どういう生物なんだろうと気になる。
この監督は日本のアニメが好きらしく大人しい巨大牛は凄くジブリっぽいし、巨大蜘蛛は見た目も捕食方法もエヴァマトリエルっぽかった。
また中途半端な大きさの翼竜とか、うまそうな巨大タコや枯れ木に擬態する巨大昆虫とか、どれもかなり漫画っぽいモンスターばかりで気に入りました。
巨大ムカデとか巨大ゴキブリみたいな気持ち悪いのは出さずにいてくれて助かった。
やっぱり日本産の「怪獣」とアメリカ産の「巨大生物」はノリがかなり違うね。日本の怪獣をアメリカン巨大生物に変換して失敗したのがエメリッヒ版ゴジラだったんでしょうね。

 

 


怪獣映画は、怪獣が出てこない人間ドラマが退屈になりがちだが、本作は登場人物のキャラ立ちがどれも良くて人間ドラマが面白かったのも良かった。
主人公トム・ヒドルストンも彼自身は凄くカッコよかったのだが、あまりにも背景が無いクールキャラだったのでこの面子の中ではキャラが薄かった。
ジョン・C・ライリーは本当の主人公って感じでめちゃくちゃ良かったし、キングコング絶対殺すマンと化したサミュエル・L・ジャクソンも、いつものように怖くて良かった。
黒人眼鏡の科学者が、コング氏を殺そうとするサミュジャクに対して「島の生態系が崩れる」と熱弁する様は、理屈もわかりやすいし地味に名シーンだった。
ただ科学者の中国人女優は浮いてた気がしたのは気のせいか?
一人だけ顔や服がいつまで経っても全然汚れないのも気になったし「君は、この面子に混じれるタマか?」という違和感があった。
あとブリー・ラーソンがめちゃくちゃ良くて驚いた。
何かある度に、パーツが顔の真ん中に寄ったゴリラみたいなビックリ顔になるのだが、この顔の魅力が高すぎて目が離せない。それは「美」とは離れた造形なのだが、魅力値が美を飛び越えてて凄く好きだと思った。
顔の圧が一般人の数倍はあるので「この圧はアカデミー主演女優賞の表現力ってことなのかな?」とも思った。
まあそういう金の取れる顔ぶりはサミュジャクとかジョンCライリーとかジョン・グッドマンとかロキ様も同じ事だが彼らはもう知れ渡ってるし、そもそもオッサンというのは顔面力が若い女性より高い。そんなおっさん達に対抗できるブリーさんの顔面力はすげーと思った。
あとMCUキャプテン・マーベル」の準備のせいか身体がヒーロー体型に出来上がりかけてて身体もめちゃくちゃカッコいい。
意外とグラマーでもあったし、映画の経過時間と共に、上着着てる→タンクトップ→タンクトップ+パイスラ‥このように乳の見せ方の形態を、闘いと共に使い終えた装備をどんどん捨てていくフルアーマーユニコーンガンダムの様にどんどん変えていた。展開と共に女性の性的魅力も上げていってる。
この女性的魅力で最強のコングを味方にしたのだから冗談ではなく彼女の露出が上がるにしたがって彼女の強度も高まってると言える。
それにしても、こんな得体の知れない島でタンクトップ姿だとシャレにならん蚊とかに刺されそうで怖い。
そんな感じで出し惜しみしない怪獣達や人間達のキャラ立ち、そしてベトナム戦争映画感など、怪獣にあまり興味のない僕も楽しめました。
しかし、このコング氏ではゴジラにとても勝てるとは思えない。ここから現代になるまで何かの影響を受けて更にデカくなるとかするのかな?

 

 


そんな感じでした

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Kong: Skull Island (2017) - IMDb

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