gock221B

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第1章/ガラス箱の部屋

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 1) 通算第31話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

25年ぶりに帰ってきたツインピークス新シリーズ。
第1話がWOWOWの公式サイトで無料先行配信されたので観たが面白かった。
しかも「懐かし要素が懐かしい」とかじゃなくて新しい要素の方が面白いというのが素晴らしかった。
正直「きっと大したことないんだろうけど旧キャラや珈琲やドーナツやブラックロッジがちょこちょこ出れば、それで満足するとしよう」という気の乗らない同窓会状態で舐めていた(というか仮にしょうもないものでも見るつもりだったが‥)

前シリーズ全部見返そうかとも思ったが昔あまりにも何度も観すぎたから観なかった。それにこの新シリーズは丁度我々の世界とリアルタイムとシンクロしていて25年経ってるから、当時観た記憶のまま、あえて観ずに登場人物と同じタイムログを感じながら新シリーズ観るのもまた一興かもしれないと思い、そうした。
ちなみに微妙な邦題「The Return」は通称であって正式タイトルではない。
本作は明確にシーズン3なのだから「The Return」は要らんと思う

 


前シリーズ:
 「ツイン・ピークス (1990-1991)」全30

 「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 (1992)」
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カナダのすぐ南に位置するワシントン州にあるとされる山林に囲まれた架空の町ツイン・ピークスを舞台に、殺人事件、超常現象、ドロドロした色恋沙汰、もしくはコーヒーやドーナツを楽しむドラマ。
キャラとしての主人公はFBIのクーパー捜査官だが、ツインピークスという町自体が主人公という印象だった。
そして「ツイン・ピークス」の内容を一言で言うと「表面的には美しく見える町や人達の裏側には、ドロドロしたものが隠されている。あと宇宙や異次元もあって人間じゃないものが出入りしてるよ」という感じ。
思いつくことを全部書いてたら何記事でも書けるし、キリないから以降は好きな部分の感想だけざっくり書いとく。
ツインピークス放映当時は中高校生だったが既にリンチは知ってたしツインピークスにもハマって20代半ばまで何度も何度も観返してました。アンジェロ・バダラメンティによるサントラも寝る時に10年間くらい流し続けてたので、恐らく最も再生したサントラはツインピークス

最初におっ!と思ったのは、数話目でクーパーがFBIなのに科学的にではなく石を瓶に投げて犯人捜しをする場面で、ツイン・ピークス警察の面々も黙ってそれに従ってるのを見て「これは面白そうだ‥」と思いハマりました。更に数話後で撃たれたクーパーがホテルで昏倒していたら老ホテルマンがコーヒーを持って来るが、クーパーが撃たれている事に気付かず笑顔で「コーヒーが冷めてしまいますよ‥」「(コーヒーを)あがらんと‥」と五分くらい言い続け、撃たれたクーパーも仕方なくサムアップするシーンを見て完全にハマりました。
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そしてツインピークスの放送があった後日は、高校のツインピークス仲間と「あのじいさん見た!?」などと語りあった。

不思議なキャラ達‥人間ではないキャラや、リンチが考えた無茶苦茶なFBIが特に好きでした。
クーパー捜査官が好きだったのは誰が見ても魅力が全面に出てるから端折るとして、アルバート・ローゼンフィールド捜査官が大好きだった。
アルバートが、ツインピークスの善良な人たちを毎回めちゃくちゃバカにしつつ(ツイン・ピークスの素朴な善人たちがキッと睨む表情も最高)特にエドの悲しい思い出を聞きながら必死で笑いを堪える様は最高。ついにハリーにキレられて掴みかかられると「私はガンジーと共に生きる!」とか「私は毒舌は吐くけど暴力は振るわない」的な事を、めちゃくちゃ高潔に演説するシーンを観て「今まで只の意地悪キャラだと思ってたら何て面白くてカッコいいキャラなんだ‥」とか「しかし高潔なのは意地悪を言いまくってたことの良いわけにはなってなくね?」って感じの矛盾した魅力にしびれた。
一般人キャラでは、ローラの父親が大好きでした。
最初は普通のオジサンだった彼がある日、朝目覚めると髪が総白髪になっておりハイテンションキャラ(というか狂人)になり、ある日ハッピーな歌を歌い踊ってるうちにテンポを高速にしすぎてブッ倒れる等の奇行がツボでした。
ローラの親父は、最終回のブラックロッジでクーパーに対して「ウェへへ‥」という、演技ではなく本当の狂人みたいな近寄り方をするのですが、この近寄り方は最高でしたね。
女性キャラは最初、オードリーが好きだったがクーパーに振られて不思議ちゃん卒業して真面目になったら魅力が減ったのでシェリや人妻ノーマになどRRダイナー勢に乗り換えました。ローラ、ドナ、マディーンはあまり好きじゃなかったし、アニーは「ぽっと出感が強くて入っていけなかった。
あとブラックロッジを始めとするオカルト描写が死ぬほど好きでした(今思えばリンチはJホラーより早くJホラー的映像表現を自然と披露していた)
トレモンド婦人と「マジックの練習をしている孫」も大好きでした。
彼らは人間でありつつブラックロッジにも存在するのが好きでした。

クーパーが最後にブラックロッジに入っていく時に、ジミー・スコットが現れ「シカモアの木の下で」を歌うシーンは、カッコよすぎて何度も繰り返し観た。
www.youtube.comリンチの好きなところと言えば、老人や田舎者や障碍者などを完全に「面白い生き物」として描いているところ。たぶん「インランド・エンパイア」や本作の裕木奈江の事もフリークスとして描いていると思う。そしてそれはバカにしてるだけじゃなくてアルバート捜査官が言う様に「根底に流れるのは‥愛だ。」という事なのかもしれない。
一言で言うと「リンチのユーモアセンスとオカルト描写、あとアメリカの田舎とかダイナーやコーヒーやパイをフェティッシュに描いたところが好き」という感じか。
他に、放映当時は行き当たりばったりのソープオペラ部分(誰々と誰々と数話だけ付き合って別れたとかそんなの)も楽しかったが、そういうのは芸能人のゴシップみたいなもので時が経つとマジでどうでもよくなる。
映画版は、ローラがどうやて死んだかの前日譚には全く興味なかったが、前半のFBI vs.ブラックロッジの闘いの描写は楽しかった。

 

 

第1

前回までの「ツイン・ピークス」は?
主人公、FBIのデイル・クーパー特別捜査官は、プロムクイーンになった人気者の女子高生ローラ・パーマーが殺害された事件を調査しにツインピークスに訪れた。
そこで彼は、ローラ・パーマー殺人事件。自身にかけられた麻薬所持冤罪事件。悪堕ちした師ウインダム・アールとの対決などを解決した。しかし、その魂はアニーという女性を救うために異次元空間ブラック・ロッジに囚われてしまった。
そして25年の年月が過ぎた

 

※ネタバレ全開です

 

1991年のブラックロッジ
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まず最初に、25年前の前シリーズ最終回のシーンが流される。
ブラックロッジで、死後のローラ・パーマーが、生きたままここに来たデイル・クーパー特別捜査官カイル・マクラクラン)に対し「25年後にまたお目にかかる」「それまでは。」と言ったシーンが流れる
ブラックロッジとは平たく言えば、この世とは別の次元の悪しき世界。
「赤いカーテンの部屋」と呼ばれたりもする。
ブラックロッジとは相反する、善なる世界ホワイトロッジもあるが、そっちは殆ど画面に出てこない。
現世に合わせてブラックロッジ住人も老けていっているので、ブラックロッジは現世と同じように時間が流れているようだ(俳優が演じてるのでどうしてもそうなるが)完全に時間が止まっているイメージの天国とかとは少し違う。
新しいOPが流れる



モノクロの異次元空間f:id:gock221B:20170831143246j:plain
予告通り25年後に再開された本編。
モノクロの映像。ブラックロッジとは違う異次元空間のようだ。
巨人のような男とデイル・クーパー特別捜査官(カイル・マクラクラン)。
※追記:巨人役と同じ俳優でルックスも巨人なのだが、クレジットには「??????」と書かれているので名前がわかるまで「巨人のような男」と書くことにする
「巨人のような男」は「この音を聴け」と言い、スピーカーからギチッ‥ギチッという虫の羽音のような音が流れる
クーパーはいつも通りの聖なるキョトン顔。何の音なんだよ‥
あまりにもツインピークスっぽすぎるシーンで笑えてくる。
久しぶりにリンチの劇映画を観たというのもあり、まるで誰かが「如何にもデヴィッド・リンチっぽい映像」とか作ってYOUTUBEにUPした映像のように思えた。
今それは我々の家に」「今は全てを声に出してはならない
430」「リチャードリンダ」「二羽の鳥一石
いつものように何か起きた後じゃないと気づかないようなヒントを言う巨人のような男
クーパーはキョトン顔で「ああ、わかった」と言う。絶対にわかっていない。
「もう少し具体的に」とか訊けばいいのに。
巨人のような男「お前は遠く離れている
ソファに座ったクーパーはスッと消える。現世に向かったのか?
ちなみに新シリーズの吹き替え声優は(亡くなった声優を除き)旧シリーズと同じ声優陣。昔の「ツインピークス」当時高校生の僕は昔のクソ高かったWOWOWに入る金なんてないので地上波に来るのを待って観てたので吹き替えで観てた。

 

 

ワシントン州ツイン・ピークス🗻🗻
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森🌳
森の小屋に住んでいる元精神科医ローレンス・ジャコビー
一番最初に本編に登場した現世のキャラはジャコビーだった。
シャベルを何本か購入したようだ。
まだ何の情報もないので「シャベルで死体を埋めているのか?」と思いがち。
それに前シリーズ冒頭はピートがローラの死体を見つけるところからドラマが始まった。
故にジャコビーもツインピークス内で死体を見つけて、掘り起こすためにシャベルを購入したのかもしれない。だが全然関係ないくだらない事な気もする。
「グレート・ノーザン・ホテル」🏨
前シリーズでクーパーが宿泊していたホテル。
こことRRダイナーが2大人気スポット。この2つを観てると癒される。
相変わらずホテルを経営しているベンジャミン・ホーン。もう老人だ。
秘書らしきセクシーな人妻女性ビヴァリーアシュレイ・ジャッド)に夢中な様子だが、プラトニックな関係のようだ。
だがゲスの本性を抑えつけて偽善ぶっているのかもしれない。
弟のジェリー・ホーンはヒッピー風の風貌になっており、ホテルを辞めて大麻栽培で大儲けしている。こいつはずっとお調子者だ。
ジェリーの被ってる帽子を見て「ママの物か?」と盛り上がるベン。
この兄弟は幼少期の思い出を語って盛り上がる癖がある。

 
ニューヨーク
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★ガラス箱の部屋
なんとNYが舞台として出てきた。
いかにもリンチキャラっぽい彫刻のように端正で清潔な身なりだが空虚そうな青年がガラスの箱を眺めている。
ガラス箱は複雑な構造のミステリアスなマシーンと繋がっている。
この現代美術めいた機械が何をするものなのか見ていてもサッパリわからない。
ヴォ―ーッ‥というリンチ的な、にぶい機械音がかすかに聞こえる。
青年‥大学生サムはソファに座って無言でそれを眺め続ける。
そしてそれを四方八方からカメラで撮影している。
ここが、めちゃくちゃ長い。
一通りそれを見せて‥更にもうワンセット同じ同じ工程を見せてくるので噴き出してしまった。レベルが高い。
青年の恋人トレーシーがコーヒーを差し入れに来た。
青年の部屋に入りたがるが警備員が見張っていて許可されない
このくだりが長すぎて最高。
何が最高かというと、このシーン、科学の実験なのか現代アートなのか現代音楽なのかオカルトなのか全く分からないところ。
本当にわからない。後で少しだけわかるのだが。
まあツインピークスリテラシーに沿って考えれば異次元空間に関連したものだろ。
この後、ツインピークスに場面が飛ぶが、もうこの「ガラスの箱の機械」の事が気になって仕方なかった。
僕が思うに本シリーズで、視聴者がリンチワールドに入っていく最初のポイントはここだろう。
このガラス箱の機械が何がなんだかわからないシーンは本シリーズそのものを象徴している気がする。第一話だけ観た印象ではね。。


ワシントン州ツイン・ピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所👮
受付嬢ルーシー登場。ほぼ風貌変わらず。
保険外交員の男が「トルーマンはいるか?」と訪ねてくるが
ルーシーは「トルーマンは二人います。一人は病気で一人は釣りに行ってる」と言う。
トルーマンと言えばハリー・S・トルーマンだが、ハリー役の人は今回出ないらしいので「病気のトルーマン」とはハリーの事で、釣りに行ってるトルーマンは兄弟か親族なんだろう。

 


サウスダコタ州バックホー
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★ハイウェイ🚙
妖しいインダストリアル・ミュージックと共に、ロン毛に革ジャンのデイル・クーパーカイル・マクラクラン)が車に乗って登場。
こいつは、最終回のブラックロッジでクーパーと入れ替わって現世に来たクーパーの悪のドッペルゲンガーだろう。ラストシーンで鏡に頭突きしてた奴。
真面目そうなイメージのカイル・マクラクランに、この悪そうなスタイルが全く似合っていない。
というかボブそっくりのスタイルなのでボブに乗っ取られたか、ローラの父みたいにボブも共存しているのだろう。
ショットガンを持った見張りの青年をワンパンKO。怪しい家に入っていく。
くしゃおばさんのような顔の女ブエラが責任者らしい。
悪いクーパーは、青年レイとホットパンツの女ダリヤを連れてどこかに行く。
家に他にいたのはクーパーの事を「ミスターC」と呼ぶオーティスという老人。

さっき悪いクーパーにボコられたトラック運転手はミスターCに再び絡むが座ったままのミスターCにまたもやワンパンKOされる。
ミスターCが強いのか青年が弱いのか‥多分その両方だろう。
あとガリガリに痩せた男と車椅子に座ったフリークスがいる。
この2人は完全に飾りとしてのフリークスだろう。バックダンサーみたいなもんだ。
よくわからんが全員犯罪者の雰囲気。
クーパーはどうやら完全にボブ化して犯罪者になっているようだ。
25年間このままだったのか?本物のクーパーの犯罪歴が心配だ。
それにしてもカイル・マクラクラン自体は最も風貌が変わっていない。こういう彫刻系イケメンはあまり顔が変わらないんだろう。
クーパーというキャラも演じているカイル・マクラクランもだが、あまりにも純粋かつ真面目で清廉潔白なイメージなので、こんなバッドアスな格好は似合ってない。まるで真面目な人が無理にハメ外してるみたいで痛々しい。
どうなるのかわからないが出来れば早めに元に戻ってほしいものだ。
★故ルース・ダヴェンポートが住んでいたマンション🏢
いかにもリンチ作品っぽい太りすぎの女性。
彼女はルース・ダヴェンポートという隣人の部屋から異臭がするので警察を呼ぶ
デイブ警部や地元の警察官たちが来る。
スキンヘッドのハンクという男と、
チップとハーヴェイという人名も出てくる。
彼らは皆ここだけのシーンじゃなくて、今後も出続けるのか只のモブなのかよくわからない。

警官たちが部屋に入ると、顔面に大穴が開いている女が死んでいる。
デイブ警部と女性鑑識官コンスタンスがシーツをめくるとルース被害者は顔に大穴が空いているだけではなく首だけだった。そして首から下は太った中年男性の全裸死体
現代アートのような醜悪かつ美しい良い死体。
WOWOWは何故かこの死体の映像をモノクロにしていた
バックホーン警察👮
何かを調べているコンスタンス鑑識官。
女性の生首はルース・ダヴェンポートのもので間違いなかった。
しかし首から下の太った男の死体は謎。
だが部屋のあちこちから出た指紋は、コンスタンスの子供が通う学校の校長ビル・ヘイスティングのものだった。デイブ警部の顔馴染みでもあるようだ。
デイブは、ヘイスティング校長の家に行き彼の身柄を拘束。
ビルは只のアホで、ビルの妻が何か犯罪をしてる感じがする。
州警察からドン・ハリソンという男が助っ人でやって来た。
デイブは容疑者のヘイスティング校長とは子供時代からの知り合いだという。
尋問してアリバイを訊いている。
何故捕まったかわからないビルはルースの死を聞きショックを受ける。
デイブ警部たちはビルの家に行き彼の車を捜索。
警部の懐中電灯が故障してチカチカする‥という旧ツインピークスネタ。
ビルの車の後部座席から、人間の肉片らしきものが見つかる。。
殺人事件が起きて警察官達は出てくるが(彼らもいい感じ)未だに僕たちのヒーロー、リンチFBIが出てこない。18話しかないのに引っ張るね。

 


ニューヨーク
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ガラス箱の部屋
相変わらずガラスの箱の機械を見ている大学生サム。
気になって仕方がない。
気になりすぎて旧キャラよりもガラスの箱が見たくて仕方ない。
前シリーズでボビーの親父が外宇宙からの信号をキャッチした時のときめきを感じる。
青年の恋人トレイシーがまたコーヒー持ってやって来た。
警備員はどこかに行って留守だったのでトレイシーは、ガラス箱の部屋に入れてもらう。
サムは語る。
ガラスの箱の中に何かが出現しないか見張るのが仕事。学費の足しになるし
仕事だったか~
「前任者はガラス箱の中に現れた何かを目撃したらしい」「誰だかわからない金持ちの依頼でこの仕事をしている」「この仕事の事は誰にも言ってはいけない
総合するとよくわからない。しかしツインピークスなので、異次元と繋がったオカルト要素なんだろうなということだけはわかる。
サムとトレイシーはソファに座るが、盛り上がって職場SEXし始める。
それを見ている?カメラ。。
やがてガラスの箱の中が黒くなる。煙や霧が噴出して黒くなったわけではなく、ガラス箱の中の空間そのものが均等に黒くなっている。
真っ黒になった箱の中に現代美術だけが持つ醜悪さを備えた全身が真っ白い両性具有の怪物が出現
※追記クレジットに「experiment」とあるので今後はエクスペリメントと呼びます
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この現代美術だけが持つ醜悪さを備えた全身が真っ白い両性具有の怪物エクスペリメント。絶えずブルブルと振動し続けている。
コマ送りにして見てみたが、口なのか何なのか顔にデカい穴が空いてて乳房があるっぽくて男性器がない。
ジョン・カーペンターの「世界の終わり」に出てきた天使を思わせる。
まあ、どうせ忌々しい出会いたくなかったと思わされるような、ろくでもないものにきまっている。
このシーンを見ながら「とんでもないことになったな‥」と思う俺。
なんとその白い何かはガラスを突き破り、飛翔してサムとトレーシーを強襲!
2人は顔面から大量の流血。たぶん即死した。
2人ともいい感じのルックスだったので離脱が早くて残念だ。
このシーンを見て、どうやら新シリーズは面白いらしい、、と確信したので、ちょっとどうかと思う展開が出てきたとしても前向きに汲み取って最後まで観ることにした。
この「ガラス箱の機械の部屋」のシーンだけ切り取って引き伸ばして一本の映画にしてもいいくらい気に入った。

 


ワシントン州ツイン・ピークス🗻🗻
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丸太おばさんの家🏠、ツイン・ピークス保安官事務所👮
ツイン・ピークスのアイドル、丸太おばさんマーガレットが登場する。
めちゃくちゃ薄毛になっている。
※追記:丸太おばさん役の女優さんは癌で亡くなったそうです。闘病中に撮影したから薄毛だったんですね
彼女は丸太からのメッセージホーク保安官補長に告げる。
丸太おばさんは平たく言うと現世と異次元の中間に位置する巫女のような人物。
町の人からは狂人だと思われているが、実は誰よりも真理を知っているからそう見えるだけ‥という「オカルト」の地獄だぞおじさんのようなキャラクター。
前シリーズでも霊的捜査に通じているクーパーは彼女を頼りにしていた。
ツイン・ピークス保安官事務所👮
その丸太おばさんの話を聞いているホーク保安官補長。
総白髪になったホークが登場。
今回ハリーは出ないのでツイン・ピークス警察のリーダー役は彼なのかな。
彼は腕っぷしも強いし、祖先(ネイティブアメリカン)からの知恵によって異次元の存在への対処法にも通じている。このツインピークスという村の中では、物理的にも霊的にも強いという、かなりの強キャラ。
ホークは勿論、丸太おばさんを信頼している。
丸太おばさん「誰かが行方不明。それをホークが見つけなければいけない
それはクーパー元捜査官と関係してる。見つけ出す方法はホークのルーツと関係がある」とむちゃくちゃ曖昧なメッセージを告げる。
ホークのルーツとは当然ネイティブアメリカンの事だ。
相変わらず曖昧なメッセージだが巨人よりは具体的だ。
それにホークにはこれで充分なんだろう。
ツイン・ピークス保安官事務所:会議室👮
ホークは赤いテープを張った証拠品BOXを出す。
丸太おばさんのヒントに関係する物だろう。
アンディ・ブレナン保安官補登場。
髪が薄くなって腹が少し出た以外には風貌変わらず。
受付嬢ルーシーとの間に24歳の息子ウォーリーがいるらしい。
ホークは、丸太おばさんからのメッセージを2人に告げる。
ルーシーが言うにはクーパーはやはり前作ラスト以降、行方不明になっている。

 

 

異次元空間
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1人で座ってる「巨人のような男」が、相変わらずスピーカーから流れてる虫の羽音のような雑音を、キョトン顔で聴いているシーンで第1回目終了。
つづく

 

  

▲▲
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まだ第一話なので一体、何者が何をしてるのかわからないシーンが多かった。
わからないと言ってもファンなら方向性はわかる。
リンチなので映像自体がカッコよくてフェティッシュなので、謎なシーンや何も起きない時間も間が持つなと思った。
逆に言えばリンチのフェティッシュな映像とか音楽やシーン自体に魅力を感じない人や、論理的な展開しか認められない人には面白くないだろう。というか僕もリンチ作品が物凄い好きなわけではなく全体的に飛躍するシーンが多すぎる「インランド・エンパイア」とかは疲れるから好きじゃなかったです。
とりあえずNYのガラスの箱のことが気になって仕方ない一回目だった。


そんな感じでした

★「ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15 #16 #17 #18(終)

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Ost: Twin Peaks

Ost: Twin Peaks

 
Ost: Twin Peaks

Ost: Twin Peaks

 

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