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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第9章/25年前のブリッグス少佐やFBIや各地の警察や国防総省など法の番人達の活躍回

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原題:Twin Peaks ”The Return: Part 9” 通算第39話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ
制作国:アメリカ 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

前回までの「ツインピークス The Return」は‥
 (前回、第8章)
★1945年。超自然的存在エクスペリメントが異界からボブの卵をこちらの世界に吐き出す。同時に黒い亡霊のような男達ウッズマンもこの世に現れる。
★同時刻、それを察知した謎の婦人と巨人はローラの素?の様な珠を北米に送り込む。
★1956年。11年前にエクスペリメントが吐いた卵の一つから奇怪な虫が生まれ、少女の口の中から体内へと入る。

 (リアルタイム)
★ダギー(本物のクーパー)、小人の殺し屋を撃退する。
★ブリッグス少佐の指紋を持っている死体が見つかり国防総省が調査を開始。
ツインピークス警察「現在のクーパーは悪のドッペルゲンガーか?」という事に気づき始める。

★クーパーのドッペルゲンガーと面会したダイアンは、彼が本物のクーパーではないと断定。
ドッペルゲンガーは脱獄後、レイに撃たれるがウッズマンによって蘇生される。

 
※ネタバレ全開です

 

どこかの農場
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前回レイに殺されたがウッズマンによってすぐに治癒してもらって蘇ったクーパーのドッペルゲンガーカイル・マクラクラン)。
目印のある農場にやってくると本当の部下らしき男ハッチティム・ロス)と、数話前にも出ていたシャンタルジェニファー・ジェイソン・リー)と合流。
ティム・ロス好きなので「あっティム・ロス!」と声が出た。
裏切られたチンピラ2人と違い、ティム・ロス+ジェニファー・ジェイソン・リーというスター2人が演じてるしこいつらは人間界におけるドッペルゲンガーのマジの仲間なんだろう。
そもそも第一話のくしゃおばさんの家やチンピラ2人は何だったんだろう。門番がドッペルゲンガーを殺そうとしてたし、単純にドッペルゲンガーが力づくで部下にしてたので裏切っただけのチンピラなのかな。多分そうだろう。
ドッペルゲンガーはハッチとシャンタルに、昨夜まで収監されてたヤンクトン刑務所長の殺害を命じる。
ドッペルゲンガーは、ラスベガスのオフィスの男ダンカン・トッドにも電話して命じてた事を急かす(何を命じてたかは忘れた)。

 


サウス・ダコタ州バックホー
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バックホーン警察署
ゴードン・コール副所長
アルバート・ローゼンフィールド捜査官タミー捜査官ダイアンFBI一行。
ガーランド・ブリッグス少佐の死体の件で介入した国防総省のノックス大尉から連絡がありバックホーン警察所に向かう。
ダイアンのスマホには、脱獄したドッペルゲンガーからのメールが来ていた。
まず軽くルース・ダヴェンポートとブリッグス少佐の死体の件や、容疑者ビル・ヘイスティング校長や殺されたその妻や捕まった弁護士など、ダヴェンポート事件周りの情報をざっと耳に入れるFBI一行。
だがゴードン達を呼んだ真の理由は、ブリッグス少佐の死体についてだった。
検視官コンスタンスアルバートと気があった様子。コンスタンスは解剖中にテンション上がったりアルバートと対等に渡り合ったりするし好きだわ。
ビル・ヘイスティングは秘書だったルースと共に異次元空間について勉強し、異次元空間についてのブログ「ゾーンを探して」を開設していた。
ビルのブログには「今日、我々はいわゆるゾーンに入り、そこで少佐に会った」という文言と共にブログを閉鎖した。
ゴードンとアルバートは考える。
ブリッグス少佐は生きていたら72歳、だがこの死体は40歳代。死んだのは25年前という事になる(旧シリーズの最終回)。しかし25年前に死んだ死体が何故ずっと腐ってないのか。それはビルがゾーンと呼ぶ異次元空間(ブラックロッジかホワイトロッジか、それともまた別の空間だったのかはまだわからない)
そしてゴードン達は、少佐の胃から見つかったダギーの指輪の報告も受ける。
FBI勢がようやくダギーと結びついた。


ネバダ州ラスベガス
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ラスベガス市警
前回、殺し屋に狙われたダギー・ジョーンズカイル・マクラクラン)と、ダギーの妻ジェイニーE・ジョーンズナオミ・ワッツ)。
ダギーは白痴状態、ジェイニーEはヒステリックで会話がままならなかったせいかダギーの上司が呼ばれて話を訊かれている。
だが上司にはダギーが狙われる理由はわからない。ベガスの刑事達は話すことがなくなったらじっ‥と黙り続けたり陰で人を馬鹿にして爆笑したりで異様な雰囲気を出している。
刑事達はダギーの指紋を密かに取る。クーパーとダギーの指紋は違うのだろうか?
こんなシーンわざわざ入れるんだからきっと指紋は違ってて、数話後でダギーはダギーじゃないという事が白日のもとに晒されるのだろう。
記録を調べたところダギーには1997年以前の記録がない。
やはりクーパーがブラックロッジに囚われてドッペルゲンガーが現世に現れた時に、何者かに作られた第三のドッペルゲンガーなのか。クーパーが現世に戻ると入れ替わるようにブラックロッジに飛ばされて消えたので、本物のクーパーが現世に戻れるための依代だと僕はずっと思ってるが。
星条旗を見て失った記憶をくすぐられるクーパー。その視線はコンセントに引きつけられる。クーパーが現世に戻ってくるため通ったのがコンセントだったので記憶に残ってるんだろう。
アイク・ザ・スパイクが潜伏していたホテル
ダギーを襲った銃の指紋から居場所がバレた暗殺小人アイク・ザ・スパイクはベガス市警にあっさり捕まる。有名な殺し屋だったらしい。

 


ワシントン州ツインピークス
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ホーン家
心に病を抱えて幼児の精神を持っていたオードリーの兄ジョニー・ホーンが久々に出た。旧シリーズで殆どセリフ無しでインディアンの格好してたイケメンだ。家の中を走り回って転んで怪我していた。どうやら昔のままのようだ。
ブリッグス家
ボビー・ブリッグス保安官が、ホーク保安官補長フランク・トルーマン保安官を実家に呼んで母親ベティ・ブリッグスに会わせる。
ベティは25年前、夫のガーランド・ブリッグス少佐に「いつかボビーとホークとトルーマンの三人がクーパー捜査官のことで尋ねに来るから、その時に渡して欲しいものがある」と言われたと言い、金属の筒のような物をホークに渡す。
そしてベティはボビーに「今の素晴らしい貴方からは想像も出来ないくらい不良だった頃から、お父さんは貴方に安心していたわ。将来こうなるのを見越してたのね」と言い、ボビーはじんわり‥。
そういえば旧シリーズで、どうしようもない悪さばかりしてブリッグス少佐ともロクに絡みもなかったボビーに、ある日ダイナーに突然ブリッグス少佐が来てざっくり言うと「お前は今こんなだけど光り輝く未来がわしには見えとるよ。そんな夢を見た」的な事を言って不良のボビーがやはりじんわりしてた。
当時の俺は「リンチは善人すぎる少佐、アホのボビー両方同時にいじってるw」と、ギャグだと思って爆笑してた好きだったシーンだが、どうやらリンチと少佐とボビーは本気だったのか。アホなのは僕だけだったようですね。。

ジェリー・ホーン
自分の右足に「私は、お前の、足じゃない」と話しかけられ自分の足と大喧嘩。
超自然的な現象ではなく単純にきまってるだけだろう。
だが意味ありげに森に居て、アンディもよく森を調査してるから後でなにか起きるんだろうきっと。
ツインピークス保安官事務所
ブリッグス少佐からの25年ごしの贈り物。ボビーが開けると紙が2枚入っていた。
ジャック・ラビット・パレスから253ヤード東に進め。ジャック・ラビット・パレスを去る前にその地の土をポケットに入れろ
そして日付が2つ「10/1」「10/2」それと時刻「2:53」が記されていた。
この日付は、ちょうど現在の2日後と3日後だそうだ。たぶん時刻はAMだろう。
恐らくブラックロッジだか別の異次元だかへ行けると見て間違いないだろう。
「しかしジャック・ラビット・パレスが何処なのかわからないと‥」と困惑するホークとフランク。だがまたしてもボビーはそこを知っているという。
ボビーがまだ小さい頃、少佐に連れられて行き2人で遊んでいた場所。そして「ジャック・ラビット・パレス」とは幼い頃のボビーが名付けた名前だった。
少佐は25年前、この日に三人が来ること、不良少年ボビーが将来は警官になっていることなど全てがわかって準備していたのだ。ここに来てボビーが超重要なキャラになった。
そしてもう一枚の紙片は、25年前の旧シリーズでブリッグス少佐が「こんな信号をキャッチした」とか言ってクーパーに知らせに来た、あの規則性のない信号の中に混じって「クーパー。クーパー」と二回続けて入っていた宇宙からの信号。あれだった。
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この宇宙からのメッセージは面白すぎるので強烈に記憶に残っていたが、あくまでもツインピークスのコクを深めるためだけのオカルト味付けだと思っていたが伏線として使ってきた。
ホーク「『クーパー、クーパー』?‥クーパーが2人?」と言う。
いつもの事だが、あいかわらず勘が良すぎるホーク。
25年間ただの思わせぶりで面白いだけだった符号だったが、
「ブラックロッジに囚われたまま(だとホークは思ってた)良いクーパー、そして悪のクーパー、つまり2人のクーパーが今現在、この世にいるぞ」
という意味だった。それを一瞬で悟るホークすごいな。
当時リンチ&フロストは既にこのドッペルゲンガーネタを考えてて打ち切りになったので使えなかったのだろうか。それとも今、後付けででっち上げたのだろうか。
面白いのでどちらでもいいが。
2日後、保安官事務所の3人は異次元に行ってしまうのか?

 


サウス・ダコタ州バックホー
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バックホーン警察署
更なる調査を続けるゴードン、タミー、ダイアン。
異次元ブログ「ゾーンを探して」の事をビル容疑者に訪ねるタミー捜査官。
ちなみにビルは尋問中、幼児退行気味にずっと号泣していて面白い。
ビルと死んだルースは異次元空間について山ほど資料を読んで研究した結果、実際に異次元空間を見つけ入ったという。
さらっと無茶苦茶言ってるな。。
こんな平凡っぽいモブキャラがそんな大それた事ができた奴だったなんて。。
とにかくビルは異次元空間でブリッグス少佐に会ったと言う。
ルースは隠された記録を探し出すのが得意で「しかるべき時刻、しかるべき場所へ行けば異次元空間に入ることが出来て、しかるべき人物と会うことができる
正にホーク達がさっきブリッグス少佐から受け取ったメモはこれだ。
ビルが異次元で会ったブリッグス少佐は「私は冬眠をしている。別の場所に行くため座標を見つけてくれ」と言ったので、ビルは軍のデータベースでそれを見つけてルースの手に記した。その座標を少佐に届けに行くと、他の連中も来て頭を押さえつけられて妻の名前を訊かれたので答えた。
座標を渡すと(少佐じゃなくて恐らく悪い奴らの方に)ブリッグス少佐は宙に浮かび上がり「クーパー、クーパー」と言うと少佐の頭が消えた。
そしてルースが死に、次の瞬間ビルは自分の家にいた。
そう言って異常なまでに号泣し続けてるビルは「あなたにはわからないぃぃ」と言ったりして「これ、翻訳者も吹き替え声優も、野々村元議員に寄せてるだろ」と思うくらい、野々村元議員みたいで可笑しかった。
▲ビルがブリッグス少佐と会ったという異次元空間‥彼が呼ぶゾーンとやらは、恐らくブラックロッジだろう。異次元空間はホワイトロッジとか裕木奈江がいた謎の空間とか他にもあるが、悪い奴らがズカズカ来れるよう描写された異次元は今のところブラックロッジしかないからね。
ブリッグス少佐が「クーパー、クーパー」と言ったのは、たぶん過去の自分に向けて信号を出したのだろう。そしてそれは今ホーク達の元にある。
「クーパーが2人いるぞ」という意味っぽいから、このゾーンとやらで少佐やビル達を襲ったのはクーパーのドッペルゲンガーなんじゃないかな。
ブリッグス少佐の首だが、第3話の裕木奈江が居た空間に浮かび上がってクーパーに「青いバラ」と伝えてきたあの大きな首はブリッグス少佐だったよね?
ひょっとして少佐は首だけになって、あの空間にずっと漂ってるのかもしれない。
それにしてもタミー捜査官のスーツ姿がめちゃくちゃ美人しいわ。
たぶんゴードンと付き合ってるっぽいが、いつも「私の男」って感じの女房気取りオーラを出してたり、ダイアンにイラッとしてるが先輩だから我慢してる様子が可愛いわ。ナオミ・ワッツのキャラといい、リンチの描く女性キャラは女臭い性格してて可愛いわ。

 


ワシントン州ツインピークス
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グレート・ノーザン・ホテル
相変わらずベンジャミン・ホーンビヴァリーアシュレイ・ジャッド)が、ホテルのどこからかする変な音の出処を探しているが今夜も見つからない。
探してるうちに、いい雰囲気になるがビヴァリーに対してはプラトニックな感じを貫いているベンは「私には出来ない‥」と言い、ビヴァリーはベンに更に信頼を寄せる。
今のベンはずっとイイ男風の出方してるのが面白いが、現在の彼はマジで善人になってるのかもしれない。今回のまともなカップルはこの2人なのかな。
ロードハウス
すごくモブキャラっぽい育ちの悪そうな女が2人、世間話をしている。
片方の女が脇の下をかきむしって真っ赤になってる事以外は普通のツインピーカー。
どう聞いても本編と何の関係もなさそうな会話を延々として、それで終わる。
ここ一体なんだろ。
「特に本編に関係はないけど、こういうどうって事ない人達も、それぞれ自我を持ってこの世界に住んでるよ」って事か。それとも数話前にロードハウスを拭き掃除するのが延々と流れてたシーンみたいな感じか?それとも俺が知らないだけで有名な女優だかアーティストだったりするのかな?まぁいいわ
Au Revoir Simoneというバンドが演奏して終了。
www.youtube.com

 

 

▲▲
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あ、これで半分終わってしまったわけか。
今回は悪や超常現象はなりを潜めて(今までやりすぎたし)
FBI、ツインピークス保安官事務所、バックホーン警察、国防総省、ラスベガス市警、そして25年前のブリッグス少佐‥などの法の番人達の捜査が進展する回だった。
今までバラバラの場所と時間で起きていた事件が一つに結びつき始めた。
ここまでの展開がめちゃくちゃのんびりしてたので快感だった。
のんびりと言えば、今回もダイアンが煙草吸いながらゴードンの顔を3分くらい見るカットや、特に喋りたくないベガス市警の刑事たちが1分くらい固まったりするシーンが多かった。それは認知症の老人やクサ吸ってる奴が一瞬、時間の経過がわからなくなって止まってしまう様子にも似て可笑しみがある。
またツインピークス保安官事務所の嫌われ者のヒゲの嫌な奴、あいつが結構好きなんだが今回も会議室で弁当食って部屋を臭くして怒られるという活躍シーンを見せた。こいつはサブレギュラーだな。。
全てがカチッと噛み合う‥ルービックキューブが全面揃う目前だ。
ガチッと揃ってクーパーが元に戻ってドッペルゲンガーやボブを倒してスッキリしたいところだが、今までスッキリ終わったのはローラ殺しの犯人とウインダム・アールを倒した時だけで、このシリーズの場合そういうスッキリを描いてしまうと気が済んで視聴者がガクッと減ったりするから今回も解決と見せかけてまた無茶な終わり方するのではないかと思ってる。
それと先週、数話前にも少年の霊魂を目撃する駐車場管理人カール・ロッド役で出演していたハリー・ディーン・スタントンが亡くなりました。

高齢者が多いせいか本作に出た直後になくなった人が、これでもう3、4人?くらいいるよね。
リンチ作品とか「エイリアン」「アベンジャーズ」「クリスティーン」とかでのハリー氏が好きでした

そんな感じでした 

 

ツイン・ピークス The Return (2017)」
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www.wowow.co.jp

www.imdb.com

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