gock221B

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『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017)/感情を理性で乗り越えた者だけがこの惑星の覇者となる🐵

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題: War for the Planet of the Apes 監督:マット・リーヴス
製作国:アメリカ 上映時間:140分 シリーズ:リブト版「猿の惑星」シリーズ

 


猿の惑星になるまでのエピソードゼロ的なストーリーを描いた、リブート版「猿の惑星」三部作の完結編。近所でやってたので先週観た。
ちなみに昔の「猿の惑星」シリーズは全然観てない。別に見てない理由はなく、たまたま。オチだけ知ってる。ティム・バートンのつまんないリメイクは何故か観た

猿の惑星:創世記ジェネシス)(2011)」
のちに猿インフルエンザと呼ばれることになるウイルスを用いたアルツハイマー遺伝子治療薬ALZ112の影響で、言語能力を得るほど知能が向上したチンパンジー主人公シーザーは、色々あって愛する人間ウィルの元を去り猿達のボスとなって森に消える

猿の惑星:新世紀ライジング)(2014)」
10年後、猿の知能を向上させるが人間にとっては殺人ウイルスだった猿インフルエンザの影響で、地球規模のパンデミックを引き起こし人類の文明は崩壊。
生き残った人類と猿達は共存していたが、攻撃的なチンパンジーのコバの暴走で猿vs.人類の全面戦争に突入する

 

 

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前作から更に2年後(1作目からは12年後)、猿 vs.人類の闘いは激化。
シーザーアンディ・サーキス)は、仲間が砂漠の向こうに発見した新天地に向かう前夜、人間達の冷酷な大佐ウディ・ハレルソン)の奇襲によって愛する妻子を失う。
復讐の念に駆られたシーザーは、仲間だけ新天地に向かわせて自分は復讐の旅に出る。
古くからの仲間、オランウータンのモーリスチンパンジーロケット、ゴリラのルカも着いていく。
出会い頭に殺してしまった人間の脱走兵の家に、喋ることができない少女がいて、置いていくわけにも行かないので、少女がずっと持っている人形を少女に持たせたまま同行させる(少女は後にノバと名付けられる)。
途中、大佐にそそのかされて基地の場所を教えてしまった裏切り者ゴリラを見つけるが成り行き上、殺してしまう。
その夜シーザーは、前作で殺したコバが夢に出てきて己の内に生まれた闇に怯える。
一行は道中、動物園から逃げて一匹で暮らす喋れる猿バッド・エイプと出会う。
仲間は皆殺されたという。彼は自分を追い立てる人間達に「悪い猿」と何度も言われて、それが自分の名前だと思ってしまったのだろう。
バッド・エイプは大佐が居るという要塞を知ってるので案内してもらう事になった。
要塞を探っていると敵兵に襲われシーザーを庇ったルカが戦死してしまう。
ルカに花を貰ったノバは泣き、死にゆくルカを花で飾った。
モーリスは「もう復讐はやめよう、新天地に向かう群れに戻ろう」と提案するが、ますます敵討ちに燃えるシーザーは、モーリスに「貴方はコバに似てきた」と指摘される。
シーザーは、復讐心を捨て去ることができず一人だけで大佐を討つ事にしたが冷静さを欠いていたせいでコバの部下だったが今は大佐の部下となったゴリラのレッド・ドンキーに見つかり、復讐心という感情に囚われたシーザーは檻に囚われた。
そこには新天地に向かったはずの仲間達も囚われており強制労働を強いられていた。
シーザーをはじめとする猿達と、地球が猿の惑星になってしまうのを食い止めたい人類との最後の闘いが始まった。。
‥みたいな話。多分ここまでで真ん中くらいまでのあらすじ。

 

 

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ほぼ全編シーザーが「地獄の黙示録」のカーツ大佐みたいなノリのウディ・ハレルソンと闘う構図。
シーザーは、かなり早い段階で檻に入れられて多くの時間を囚人として抵抗する。
主人公が囚人になる大抵の映画は、苦難に耐えて開放に向かうというシンプルかつカタルシスある展開が待ってるので大抵面白くなる。
その展開は我々殆どの人間が願ってる事でもあるため普遍的に響くものがある。
シーザーは大佐と対峙して、人類に起きている異変や要塞を取り巻く状況について聞かされたり、単純に鞭打たれたり労働させられたりするが耐える。本作のシーザーは耐える事が闘いだ。
そんな彼を、外にいるモーリス、ロケット、ノバ、バッド・エイプが、シーザーと仲間たちを救い出そうと頑張る。
バッド・エイプは重いストーリーを和ませるコメディリリーフとして面白シーン担当。
このシリーズは耐えて耐えて最後に爆発する展開が多いが本作もそんな感じだった。
ドーンx2と爆発が起こる様は開放感あった。
毎回ラストで思わされるが今回もまた「地獄に堕ちろ人間ども!」と猿側に立たされた。
でも観ている観客は滅びていくだけの大佐の部下のキョロ充ソルジャーなのだが‥。
シーザーと仲間の猿達が苦境に耐えて知恵で反撃するところや、ノバの活躍も良かったが、シーザーが感情を理性で乗り越えるところが一番良かった。
完全に狂ってる癖にシーザーに対して「そんなに感情的になるなよ!」とか言っていた大佐や混乱して死に向かうレミングのような人間達と違い、シーザーにそのような知性を見せられたら「もう地球の覇者は猿でいい‥」と思わせられた(毎回思わせられる)
だが大佐はあれでいいけど、それ以外のメインキャラの最期は「ちょっと刺さっただけか、それくらいなら大丈夫だな‥」とか思ってたら、そのまま数分後すっ‥と死に向かったりして「えっ、さっき程度ので死ぬん?」と思うことが何度かあった(特にルカとか)。
何だかフィクションのキャラとしての役目が終わったから死ぬよう設定されてるから死んだ様に感じてしまった。
もっと「これはもう絶対助からん‥」という分かりやすい描写にしてもらうか、致命傷を受けた瞬間にケレン味ある演出にして欲しかった。
三部作のうち一番ぐっときたのは‥本作かな?
猿の惑星シリーズにあまり興味ないせいかもしれないが「猿の惑星になるまでの話に3本も必要かな?」と思っていた。また、これを言ったら台無しだが最後まで猿に興味が持てなかった。
そういえばBGMが70年代っぽくて凄くよかった(ひょっとしたら旧シリーズの曲だったのかもしれんが観てないのでわからない)
旧シリーズ観てたらもっと楽しめたと思うので、そのうち旧シリーズも観てみよう。
ちなみにこの監督はベン・アフレックが監督降りたので絶賛作り直し中のワーナーのDCコミック映画「ザ・バットマン」の監督になった。

 

 


そんな感じでした

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