gock221B

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第14章/全ての場面で面白イベントが発生する神回。もうとにかく凄い‥

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 14) 通算第44話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 


感想というよりも、毎週の話を反芻したりする自分のための見ながら書いてるメモみたいなものです。
※基本的に完全にネタバレなので注意

前回までの「ツインピークス」は‥
ダギー(クーパー)、ダンカン・トッドが差し向けた数々の刺客を尽く撃退するばかりか周囲の人達を幸せにする
クーパーのドッペルゲンガー
、レイからフィリップ・ジェフリーズの必要な情報を聞き出し、己をブラックロッジ送りに出来るフクロウの指輪をレイの魂ごとブラックロッジに送り還す
★FBIとツインピークス保安官事務所とドッペルゲンガー、それぞれ別々のルートからツインピークスにある異次元へと繋がる「座標」を入手
★セーラ・パーマー、神憑り中。オードリーとエドの様子もおかしい

 

 

サウス・ダコタ州バックホー
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FBIが泊まってるホテル:ゴードンの部屋🏨
FBIのゴードン・コール副支部デヴィッド・リンチ)、ツイン・ピークス保安官事務所に電話。受付嬢ルーシーが出るとゴードンは開口一番
「ルーシー、君なのか?君はずっとそこに居たのか?(大声)」と言うと
ルーシーは「ずっとって仕事が終わったら帰宅しますしお休みすることもありますよ」という、いつものようなトボケた答えにゴードンは13秒間かたまる。
何か10年ぶりに実家に帰ったかのような不思議な感動。
自分はFBIキャラとTP保安官事務所キャラが絡むのを13話も待ってたんだなと思った。
しかも自分が好きだった、ツインピークスらしい間抜け極まりないシーン。
ゴードンはフランク・トルーマン保安官(ロバート・フォスター)に電話をもらったため電話をかけ直したのだった。
故ガーランド・ブリッグス少佐の過去からの手紙に「クーパー」の記述があった事を伝える。
ゴードンと受付嬢ルーシーが喋って嬉しい気分になった。
「病気中」という名目でハリー・トルーマンは出演していないわけだが、ドラマ内で頻繁にハリーに対して色んなキャラが頑張れと言っている。噂によるとハリー役の俳優さんは癌で闘病中で、リンチによるエールらしい。そんな噂。
★FBIが泊まってるホテル:簡易作戦本部🏨
多くの機材を持ち込んでいる部屋でアルバート・ローゼンフィールド捜査官(ミゲル・フェラー)が前回、晴れて特捜隊ブルー・ローズに加入させたタミー・プレイストン特別捜査官(クリスタ・ベル)に、過去のある事件について話し始めた。 
アルバート「タミー。事件番号1。これが全ての始まりだった。」
1975年ワシントン州オリンピアでとある殺人事件を捜査していた時の事だ
二人の捜査官がその容疑者、ロイス・ダフィーの逮捕に向かった
部屋の外で銃声を聞き、中に飛び込んでみると中に二人の女性が居た
床に倒れた一人は腹部に銃弾を受けて瀕死。もう一人は後ずさりしながら手に持っていた銃を取り落とした
撃たれた女性は、容疑者ロイス・ダフィーだった
彼女はこう言い残したそうだ
私は青いバラと同じ』ロイスは微笑み、息を引き取った
そして彼らの目の前で消えてしまった
部屋の隅で叫んでいるもう一人の女性を見てみると
そちらもロイス・ダフィーだった」「言っておくがロイスに双子の姉妹は居ない
殺人罪の裁判を前に、ロイスは無実を訴え、自ら首を吊って死んだ
彼女を逮捕した捜査官はゴードン・コールと、フィリップ・ジェフリーズ
第12章で語られた、FBIと軍による極秘チーム「ブルーローズ」が作られたという発端になった事件の話だった。
〈ロイス・ダフィーなる女性の、悪のドッペルゲンガーが殺人を犯し、そのドッペルゲンガーを本物のロイスが追い詰めて撃ち殺した。そのドッペルゲンガーフクロウの指輪をはめていたためブラックロッジに送られ、本物は自殺した〉
こういう事?
優秀なタミーは「青いバラ」に着目する。
青いバラ→自然界に存在しない→存在しない自然じゃないもの→死んでいった女性も自然じゃない→(死んだ女性は)魔術的な化身
と答える。あっさり正解を導き出したタミー。
満足そうなアルバート。ブルーローズ研修試験に合格といったところか。

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ゴードンが入ってくる。窓拭きの音が補聴器に響いて苦しむゴードン。
ダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)も入ってきて皆でコーヒータイム。
ダイアンはクーパーと最後に過ごした夜、クーパーがブリッグス少佐について話していたと語った。
アルバートは、ブリッグス少佐の胃から出てきた「ダギー・ジョーンズが妻ジェイニーE・ジョーンズから貰った指輪」について語るとダイアンは動揺。
なんと、ダイアンとジェイニーEは、片方の親が違う姉妹だった。
※今「なんと」とか言ったが実はネットでネタバレしてかなり前から知っていた。だけど文章として雰囲気を壊さないようにという自分と自分の中の同調圧力に負けてわざと驚いてみた。こんな事を書いているとまるで自分が分裂しかけているような気持ちになる
ダイアンとジェイニーEは仲が悪く、もう何年も会っていないそうだ。
ゴードンは早速、FBIラスベガス支部に電話。
「ジョーンズ夫婦は2人の人間の殺害に関与しているらしい。武装しているかもしれないので十分警戒して捜査に当たってくれ」と告げる。
ダギー(クーパー)とジェイニーEが、銃を構えたFBIに囲まれるシーンが見える。
「FBIとツインピークス」に次いで「FBIと本物のクーパー」も直接繋がった。

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ゴードンが見たモニカ・ベルッチが出た夢🌹
次いでゴードンは、アルバートとタミーにツインピークス保安官事務所からのクーパーとブリッグス少佐に関する報告を告げた後、話し始める

ゴードン「昨夜、またしてもモニカ・ベルッチの夢を見たよ。

アルバートやれやれ‥
呆れるアルバートと、半笑いのタミー。
きっといつもモニカ・ベルッチとか色んなエロい女について話してたんだろう。
そもそもモニカ・ベルッチってめちゃくちゃリンチが好きそうだよね。
というか初めてモニカ・ベルッチが有名になってきた頃「デヴィッド・リンチが好きそうな女優だな~」とそのまま思ったことを思い出したわ。
だがゴードンのこの夢はいつも見てるらしいお気に入り女優の淫夢ではなく、いわゆるツインピークス特有の予知夢だったようで、ゴードンは「この夢はそういう類の夢だ」というニュアンスで続けて語りだす。アルバートとタミーもそれを察して聞いている。ちなみに夢の画面はモノクロ
ゴードン「私は捜査でパリに居た。するとモニカ・ベルッチモニカ・ベルッチから、とあるカフェで逢いたいという誘いの電話だった」
会いたいのはお前だろ、という感じだが好きな女優から誘われる夢とは豪胆だな。
パリというのはモニカ・ベルッチが居そうな場所という何となくのイメージで大して意味のある場所ではないと思う。
夢の中で2人は落ち合うとクーパーもそこに居た。だが顔は見えない。
モニカ・ベルッチは友達とSPらしき屈強な男性を連れていた。
このモニカの友達が、すごく「友達」としか言いようのない友達。別にこの友達も器量の良い上品そうなマダムなのだが「イタリアの秘宝」とまで呼ばれたモニカの横にいるのでモブにしか見えない、またゴードンから見るとこういったモブになるだろうなという感じが丁度いい。そしてこの関係ない「友達」がいて、また何の意味もないのが凄く夢っぽい。
2人は向かい合って座る。
モニカ「私たちは夢を観て、夢の中に生きる夢見人(ゆめみびと)のようね‥
ゴードン「『私たちは夢を観て、夢の中に生きる夢見人(ゆめみびと)のようだ』と彼女は言った!
夢のシーンを映像で見せてるのに、わざわざ大声で繰り返す現実世界のゴードン。
ゴードン「私は『わかる!』と彼女に答えた!」
モニカの台詞からすると、このツインピークス世界の実際のモニカ・ベルッチも夢の中でゴードンに会っているような口ぶりだ。きっとそうなんだろう。ちなみにモニカ・ベルッチの吹き替えはめちゃくちゃエロい喋り方で話している。Dreamerを夢見人(ゆめみびと)と訳すセンスも最高。
モニカ「でも、夢見人(ゆめみびと)は誰‥?
ゴードン「『でも!夢見人(ゆめみびと)は誰?』と!」
モニカ・ベルッチが言ってるのに相変わらず繰り返すゴードン
私達が今見てる夢は一体誰が見てるものなのかしら?って意味かな
ゴードン「私は強烈な不安感に襲われた!」
ゴードン「モニカが私の背後を見て、私にもそちらを見るよう合図してきた」
「振り返るとそこには‥」ためて「昔の私が見えた

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ゴードンが見たモニカ・ベルッチが出た夢‥の中での回想
25年前の若いゴードンがいる。というか映画版のゴードン。
ゴードン「フィアラデルフィア支部の私の姿だった」
そして夢の中のゴードンが見る夢みたいな感じで「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 (1992)」のFBIフィラデルフィア支部のシーンがモノクロで流れる。
クーパー「ゴードン、今日は2月16日、時間は10時10分だ」
「とうとう僕が夢で見たと言っていた日が来たんだ」
そこにフィリップ・ジェフリーズデヴィッド・ボウイ)がやって来てクーパーに絡む一連のシーン。
フィリップ「ここにいるのは誰だと思う?」とクーパーを指差す。
ゴードンはそれを忘れていた。面白いことになりそうだと叫ぶ。
その場に居たアルバートも覚えていると。
これは過去に本当にあった事なので、モニカ・ベルッチが出てくる不思議な夢の中でモニカに指摘されて昔の事を思い出さされたということか。
顔が見えないクーパーも、夢の人物じゃなくて記憶が混迷している現在のダギーとして生活している不完全なクーパーが夢に参加してきたんじゃないだろうか。

 

 

ワシントン州ツイン・ピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所👮
フランク・トルーマン保安官ロバート・フォスター、ホーク保安官補長アンディ・ブレナン保安官補ボビー・ブリッグス保安官補、が勢揃い。
リチャード・ホーンや闇組織と通じている悪徳保安官チャド保安官補を呼び込んで逮捕。バッジを取り上げて牢屋にぶち込まれる。
フランクは何ヶ月も前から不審に思って捜査していたそうだ。フランクは物語の陰で知らない間に捜査していて結果だけ見せてくるから有能ぶりがより際立つ。

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森:「ジャック・ラビット・パレス」🌳
続けて、保安官4人は森に来た。
ボビーだけが知っている、彼が子供の頃に父ガーランド・ブリッグス少佐と遊んだ時に名付けた場所「ジャック・ラビット・パレス」。
それは森の中の大きな切り株だった。
ここに来たという事は座標に来るべき日時になったのかな。
ホーク「じゃあ、ここから253ヤード東だな」
アンディは、ここの土をポケットに入れ、一行は東に歩を進めた。

森:「ジャック・ラビット・パレス」の253ヤード東🌳
不自然にモヤと電気が充満している地点に、全裸の日本人女性が倒れていた。
もとい、第3章に出てきたnaido裕木奈江)の現世での姿か。
シカモアの木の切り株の横に倒れていた彼女は生きていた。
やはり外宇宙での彼女同様、瞼が縫い閉じられており喋れない‥というか声を出すこと自体できないようだ。
ホーク「ちょうど2時53分だ
座標の地点で指定の日時になったようだ。
上空、バックホーンでゴードンが目撃したものと同じ宙に浮いた渦巻き‥時空の乱れが起きる。
呆然と見上げる一行、このままでは吸い込まれてしまう。
次の瞬間、なんとアンディが吸い込まれた。
ゴードンが見た時空の裂け目にはコンビニエンスストアの2階にウッズマンがたまっている危険な異次元だったが、アンディが吸い込まれたのは違う空間だった。

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★異次元空間
そこは第1章冒頭でクーパーが居たモノクロの異次元空間だった。
第8章でふくよかな婦人と居た屋敷と同じ‥かどうかはまだわからない。
向かい合って座るアンディと巨人のような男。
巨人のような男「私は消防士だ
この世界で「」は悪の象徴なので、消防士ということはやはり正義の存在という事なんだろう。
それより旧シリーズに出てた巨人と消防士は違う人なのかな?
クレジットでの表記が違うと別人みたいなので、違う存在なのかも。
消防士はアンディに不思議なオブジェを渡すと、煙が天窓に吸い込まれる。
アンディは天窓を見上げると様々なものが見える。
第1章でガラス箱に現れたエクスペリメント第8章でエクスペリメントがボブの卵をこの世に産む瞬間。第8章でウッズマン達が現世に現れる瞬間。第8章でリンカーン似のウッズマンが「火あるか?」と言う。ギチギチという虫の羽音のような音(第1章の羽音や第8章のあの虫と同じもの?)。恐怖で走る生徒。ブラックロッジのカーテンローラの写真と映画版の天使先ほど助けた現世のnaido善と悪に別れるクーパー2番が点滅している電話(保安官事務所のか刑務所のかよくわからない)。アンディが変な柄のセーターのルーシーの肩を掴んで歩いているところ(こんな柄のルーシーは見たことないので未来かも)。再びnaidoが何か言おうとしているところ。トレーラーパークの近くの「6」の表札が貼られた電柱
‥などを見る。
煙はオブジェに吸い込まれ、アンディは消える。
不思議なオブジェは様々なビジョンを見るためのTVのリモコンみたいなもんか。

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森:「ジャック・ラビット・パレス」🌳
一連の工程が巻き戻され
、一行がジャックラビットに集合していた場面に戻る。
カッコよくnaidoを抱きかかえて現れる決意に満たされた表情のアンディ。
アンディ「この人を連れて山を降りよう。とても重要な人だけど命を狙われてる
「体調は問題ない。あそこなら安全だ」「この事は誰にも言わないように」
呆然と言うとおりにする一同。
ここまで優しいが特に何もしなかったアンディだが急にめちゃくちゃカッコよくなった。アンディは色んな映像の奔流を見て色んな事を知って悟ったみたいだね。
土をポケットに入れたからアンディが吸い込まれ、そして戻れたのかな。
ホークやフランクの会話を聞く限り、一同は何かがあったような記憶はあるが思い出せない。
つまり時間が巻き戻ったのではなく、工程が巻き戻ったと考えたほうがよさそう。

ツインピークス保安官事務所:留置所👮
naidoに服を着せて留置所に保護する。
他の牢には、さっきブチ込まれたチャド、そして人の言ったことを何でもオウム返しにする顔に傷があり流血している男がいる。
naidoはニワトリの鳴き声のような声をずっと出している。真似する男。
もっと快適な所に置いて欲しいが、覚醒したアンディが「ここが一番安全」というのだからきっと安全なんだろう。

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グレート・ノーザン・ホテル:発着場🏨
どうやらグレートノーザンの警備員として働いているらしいジェームズ・ハーリー
右手の握力が異常に強い同僚フレディー・サイクスといる。23歳のイギリス人。
2人は荷物が届くのを待っている。それが終わったらロードハウスに行く予定。
ジェームズはレネーという人妻が気になってるらしい。
昔も人妻に惚れて痛い目にあったのに‥。どうせレネーとやらもろくでもない女にきまっている。ツインピークス民は皆同じ過ちをおかす運命なのか?まともな幸せを掴んだのはアンディ&ルーシー夫婦だけっぽいな。
フレディは右手にゴム手袋をしている。
ジェームズは「今日は俺の誕生日だからお前の右手の秘密を教えてくれよ」と言い
フレディは語り始める。
フレディ「ロンドンに居た頃、パブの帰り道に高く積まれた箱にふざけて飛び込んだ。すると宙に浮かんだ渦巻きに吸い込まれた。気付くと不思議な空間に浮いていた。そこには消防士と名乗る男がいた」
消防士「目覚めたら近所のホームセンターで右手用だけのガーデニング用手袋を買え。それをはめればお前の右手は巨大な杭打ち機のようなパワーを備えるだろう
次の瞬間、フレディは自宅で目覚めた。そしてお茶を飲んで‥
‥ホームセンターに行って言われた通りにした。不良品を買われては困る店員がタックルしてきてたので、手袋をはめて店員を殴ったら首の骨が折れた。
消防士「その手袋をはめたらツインピークスへ行け。アメリカへ行け。そこへ行くとお前の運命が見つかる
そして彼はここにいる。
突然出てきてとんでもない話をぶちかます新キャラ。良い奴そうだ。
こいつはシャマランの駄作「レディ・イン・ザ・ウォーター」に出てくる片腕だけ異様に鍛えた男みたいな役割を持ったキャラなのか?最終回でピンチに陥ったクーパーを偶然パンチで助けるとか
それにしても前回、気色悪すぎる唄を披露したおっさんジェームズだが、こうして普通に労働して普通に話してる姿を見ると割とまともな中年みたいで安心した。
※追記:ここで巻き戻って第2章のラストを観返すと、ジェームズがロードハウスに連れてきてたのはこのフレディだった。ゴム手もしていた。
そして、ジェームズがシェリーと一緒にいる人妻をチラチラみていたあれがレネーか。そして前回ジェームズのキモい唄を聞いてたのもレネーかな?レネーはモブ顔でうまく判別できない
荷受けはフレディに任せて、ジェームズはボイラーの様子を点検しに行った。
グレート・ノーザン・ホテル:ボイラー室🏨
ボイラー巡回中のジェームズ。ボイラーの一角から不思議な音がしている。
そう、ベンやビヴァリーがいくら探しても見つからなかった不思議な音の出処だ。
それを今ジェームズが見つけようとしている。。

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バー「エルクス・ポイントNo.9」🍺
ここ数話、酒浸りで神憑りになっている狂人セーラ・パーマー
一人ブラッディマリーを飲んでいる。
肉体労働者風のジジイがナンパしてくるが侮辱して突き放すセーラ。
若い時の時点で顔が怖すぎる上に今では完全に老婆にしか見えない今のセーラをナンパするこのジジイもなかなか懐が深い気がしなくもないが‥
とにかく逆ギレしたジジイはセーラにウザ絡みする。
荒いジジイが怖い顔のババアにフラレてウザ絡み‥、地獄絵図だ。
するとセーラはウォーズマンのように顔をパカっと開ける
顔の中には亜空の瘴気が漂っており如何にもリンチが好きそうな現代美術だけに備わった醜悪さを備えたエクスペリメントに似た怪物が顔の中で笑う。
セーラ「どぅおぉ?これでも本当にヤッてみたいぃ?」
都市伝説みたいなノリでキメ台詞を言うセーラ(というかセーラ役の声優は明らかに口裂け女っぽい吹き替えをしていた)
セーラは驚愕しているジジイの首を噛みちぎる!ジジイは出血多量で絶命。
何も良いことがなかったであろう取るに足らないジジイの人生が終わった。 
わざとらしく悲鳴を上げて犯行を逃れようとするセーラ。
バーテン「うわっ!首が半分なくなってるじゃねえか!」
第2章で死んだ娘のローラも顔をパカっと開けてたっけ‥。ローラの顔の中は光で満ちていたからやはりローラは正義超人でセーラは悪魔超人だったのかな。
第8章でエクスペリメントが産んだ虫が体内に入った少女ってやっぱりセーラ?
「ロードハウス」🎵
今週のDQNトークコーナー&エンディング曲のコーナー。
ビリーという男が血まみれで暴れて、ビリーとできてるっぽいママの名がティナ
そんなDQN女の話を聞いた話を聞いてたDQN女は神妙な顔になる。
※追記:失念していたが、ここ数話オードリーとチャーリーが話していた未出キャラの名前がビリーとティナだった。ビリーはオードリーの愛人?のトラック運転手。ティナとかいう女はこのDQN女の母親‥アラフォーくらいの女性っぽいな。
Lissieの演奏で〆(つづく)
Lissie - Wild West | Twin Peaks | Part 14 - YouTube

 

 

 

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★ここ数回は面白いけど繋ぎ回って印象の話が続いてた中での今回は、「このシーンがあったから今回はOK」って感じの面白いことが全ての場面で起こるという、最初から最後まで面白すぎる神回だった。
ひょっとして2人のクーパーの出番ゼロ回は初かもしれないが、気にならないほどの凄い回でしたね。。
はっきり言ってモニカ・ベルッチの場面以降、ずっとネイディーンがクソカーテンを延々と開け閉めしてるだけでも「面白い回だったな」と思いそうだ。
★どんな人気ドラマも3話で飽きてしまう僕にしては毎回ブログに書きたくなるので「面白い事は面白いのだが旧シリーズほどじゃないかな?」と思ってたのだが第10章前後から「やっぱ今回のほうが上だな‥」と思い始め、先週あたりからやっと次が早く観たい!というハマり状態になった。遅いけど、本当に連続ドラマが苦手なので自分にしてはかなり珍しい。
まあ本作は「18時間の映画を18分割したもの」なので長い映画を分け分けして観ているだけという言い方もできるが。。
むしろ他のドラマ観ても、会話の後に15秒間を取ったりしない事に「自然じゃないな」とか不満を覚えるようになったから完全に好きになったんだろうと思う。
なんか黙ってたがサントラ買っただけで満足しきれずクリスタ・ベル(タミー捜査官役の人)のCDとかまで買った、よかったよ。
というか数十年間リンチのこと忘れてた(それどころか「この人自分の得意なこと以外全然やらないな」と嫌いな時期まであった)んですが、自分の中でリンチ再評価が来てリンチ過去作品を観直したり曲聴いたりして10数年ぶりくらいに一番好きな監督になった。
そして昨今よく言われている「大作娯楽映画と低予算以外の、大御所監督が撮りたいような中規模作品はネット配信が適正」という意見も実感できた。
★今回の放送に併せて裕木奈江さんの対談がUPされた。

www.youtube.com

Naido役やリンチについてあれこれ。
特に今回の話は何も見えなくてメイク触っちゃいけない上に、大勢のスタッフや俳優の衆人環視の元、森のなかで全裸だからね。一種の拷問とも言える。
というか凄く綺麗な裸でしたね。
現世で裕木奈江が出る時は顔出しで台詞もあってほしかったので残念だけど、Naidoが何故、瞼を縫われて喋れないキャラなのか考えた。裕木奈江が瞳を出してると本当はアラフィフなのだが欧米人にはアジアの少女に見えそうだし「性的虐待を連想させる全裸の少女」って北米では一番ヤバいから目と喉を潰して、まるで人間じゃないキャラっていう認識にしたのかな?と想像したりした。
だけど今後も出たり、次のシリーズがあるなら整形手術で顔出して欲しい。
Wikipediaには「Naidoの意味は外道の逆の内道」とか書いてたけど、対談の奈江さんの話では「監督が誰にも言わない条件で教えてくれたので言いたくても言えません」と言ってたのでwikiのはデタラメかな。
モニカ・ベルッチとかデヴィッド・ボウイとか色んな超常現象とか‥、今回は幾らでも書けそうだがもう充分長いからやめとく。
風の噂では2年後に、新Seasonやるかも?って話があるね。
個人的には最低あと1シリーズやってほしい。本シリーズも面白いけど、普通の状態のクーパーが捜査しまくるのは観れなかったからね。。

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #15 #16 #17 #18(終)

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TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

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TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

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