gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「ツイン・ピークス The Return (2017)」第17章/火よ、我と共に歩め

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 17) 通算第47話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

感想というよりも、毎週の話を反芻したりする自分のための見ながら書いてるメモみたいなものです。
※基本的に完全にネタバレなので注意

前回までの「ツインピークス」は‥
★クーパー、25年ぶりに完全に記憶が戻る。ダギーの妻ジェイニーEと息子サニージムに「必ず戻ってくる」と約束して、フクロウの指輪と「種」と銃を持ち、ミッチャム兄弟とともに自身のドッペルゲンガー&ボブを斃すためツイン・ピークスに向かった
★クーパーのドッペルゲンガー、座標を3つ入手。「ジュディ」を探している。リチャードは粉みじんになって死んだ
★ダイアン、本物のダギー同様、作られたドッペルゲンガー「化身」だった。「保安官事務所にいる」と言い残しゴードンを撃とうとして返り討ちにあい消える。その魂は真ダギー同様、ブラックロッジで「種」を残し燃焼して消える。
★そのツインピークス保安官事務所。留置所にNaidoが保護されてるほか、ジェームズ、フレディー、チャド保安官補、流血した酔っぱらい等が収監されている
★オードリーやっとロードハウスに来れて「オードリーのダンス」を踊るが、ハッと目覚めると白い部屋だった。
★セーラー・パーマー、内部に人ならざるものを秘めていた

 

サウス・ダコタ州バックホー
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★ホテル:FBI仮本部🏨

ゴードン・コール副所長デヴィッド・リンチ)、アルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)、タミー・プレイストン特別捜査官(クリスタ・ベル)らFBIのブルーローズ
前回、ダイアンの化身に撃たれそうになるが撃てなかったことを反省するゴードン。
アルバート「老いてやわになったんでしょう」
ゴードン「なに?!」
アルバート歳を取ってやわになったと言ったんですよ
アルバートの嫌味が聞けて嬉しいよ
僕の推しキャラはアルバートで、新シリーズでは殆どの回に出てたのが嬉しかったが、その代わりほぼ上司のゴードンと一緒だったためか嫌味があまり聞けなかった。
「FBIに。」3人は乾杯する。タミーは演技じゃなくガチで半笑いしてる気がする
ゴードン「アルバート、この25年、きみに隠していたことがある。」
「姿を消す前にブリッグス少佐は、ある存在を見つけたことを私とクーパーに告げたんだ。それは極めてネガティブな力で遠い昔の呼び名で『ジャオデイ(Jowday)』。だが時を経て、その名は『ジュディ(Judy)』となった」
「ブリッグス少佐とクーパー、私で『ジュディ』へ辿り着くための計画を練ったが、その後ブリッグス少佐に何かが起きて、クーパーにも起きた」
「フィリップ・ジェフリーズはもうこの世には存在しない。少なくとも通常の意味では。フィリップはかつてこう言った『その存在に気づいた』と」
「更にクーパーの最後の言葉は『もし他の者同様、僕が消えたらあらゆる手をつくして僕を見つけ出して欲しい。僕は一石2羽の鳥を狙う』」
「で、今は例の『2人のクーパー問題』だ」
「しかも最近、暗号メッセージがレイ・モンローという情報屋から届いたのだ。そこには『刑務所にいたクーパーが座標を探している』と書かれていた」
「そしてその座標を知っているのがブリッグス少佐らしいのだ」
「この計画については君にも言えなかった」とアルバートに謝罪するゴードン。
ゴードンが色々なネタフリして謎が増えたがざっくり言うと
★「アルバート以外のブルーローズは『ジュディ(Judy)』という存在を探していたが、その存在に気づいたブリッグス少佐、フィリップはこの世から消えた(クーパーとデズモンドはジュディとは関係なく消えた)」
★「ジュディ」が人なのか超常的存在なのか場所の名前なのかは謎。キャラの名前ならボブを生んだエクスペリメントの事か?。場所だとしたら底が割れてきたブラックロッジほかの異次元空間よりも凄い所だろうから、もっと高次元の並行世界にも影響を与える特異点の名称のような気がする
★クーパーが言ったという「一石二鳥」は第1章で「消防士」も言ってた。
★「ドッペルゲンガーが少佐の座標を探してる」と知ってる情報屋レイ・モンローって初めて出た人名だと思うが何者なんだろう。
※フォロワーさんに教えていただいたが、ドッペルゲンガーがよく連れていた腕相撲の後、射殺したレイの事だとわかりました。フルネーム知らなかったので別人かと思った。フィリップに雇われていた情報屋なので一応、味方だったという事になるのか。

そこへドジ揃いのFBIラスベガス支部から連絡。
「ダグラス・ジョーンズを見つけました(ドヤ顔)。ただ、今どこにいるのかわかりません」
アルバートこいつはアホのコメディアンで、今のはネタですかね?
おっと、これがアルバートのファイナル嫌味だった。
横のタミーもあからさまに呆れた顔をしているが演技が下手で可愛らしい。
ゴードン「わからないとはどういうことだ!!」
珍しく激昂するゴードン。温厚なゴードンだがベガス支部には最初から当たりが強かったので今までにもベガス支部のドジに悩まされてたのかもしれん。
こんな報告したら怒られるに決まってる。トークの組み立てが下手くそだ
保険会社「ラッキー7」のブッシュネル・マリンズがやって来て前回、ダギー(クーパー)から預かっていたゴードンへの伝言を読み上げる。
ブッシュネル「『僕はこれからトルーマン保安官の所へ向かう。ラスベガスの時間はPM2:53で、合計するとこれは10になる。完成を意味する数字だ』以上です」
伝言の「足したら10になる」って、めちゃくちゃクーパーっぽい。自分も使おう
ゴードン「ダギーがクーパーだと!?どういうことだ!」
結果がわかれば第3章以降のダギー(クーパー)の冒険「ダギーの車は爆破された。暗殺者アイク・ザ・スパイクに殺されかけた。組織犯罪の大物2人と一緒にいた。自宅のコンセントにフォークを刺して感電して昏睡状態だった」などを一瞬で全て把握したブルーローズ。
「クーパー=ダギー」の件を新たな青いバラ事件の一つと断定し、彼らもツイン・ピークス保安官事務所に飛んだ。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所:留置所👮
流血した酔っぱらいの男のイビキがうるさいので罵るチャド保安官補
いつものようにオウム返しする流血した男。
Naido裕木奈江)が発する鳥のような声が段々大きくなり第17話にしてやっと「裕木奈江の声だな」と聞き取れるようになった。やはりその声を真似る流血した男。
戸惑うジェームズ・ハーリーと鉄拳フレディー

★「グレート・ノーザン・ホテル」🏨
ベンジャミン・ホーン、前回ドッペルゲンガーと一緒に居た、甥のリチャード・ホーンが粉みじんになって消えたところを目撃したジェリー・ホーンからの電話を受ける。
ワイオミングにいたらしい。ジェリーは双眼鏡がリチャードを爆殺したと思い込んでたらしい。ジェリーは全17話通してただきまってウロウロしてるだけだったようだ。一体なんだったんだ‥

森:「ジャック・ラビット・パレス」の253ヤード東🌳
クーパーのドッペルゲンガーカイル・マクラクラン)が電気の音と共に向かったところは、第14章でアンディが「消防士」のいる異次元空間へと飛んだシカモアの木があるポイント(だと思う。ただ森の中ってだけなので違う所かもしれない)。
ここが本命の「座標」らしい。
宙空に渦巻きが現れドッペルゲンガーは転送される。

 

 

異次元空間:「消防士」の屋敷
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ドッペルゲンガーが転送された先は「消防士」がいる屋敷だった。
第1章で「消防士」がクーパーに異音を聴かせた、第8章で悪の誕生を悟った「消防士」がローラ球を北米に撃ち込んた、第14章で転送されてきたアンディ保安官補が過去や未来を幻視した‥金色以外の色がないあの屋敷。
第3章でNaidoが居た別の異次元空間に漂ってクーパーに「青いバラ」と告げた、故ガーランド・ブリッグス少佐の顔面デヴィッド・ボウイの肉体から巨大な釣鐘型のヤカンになったフィリップ・ジェフリーズ元捜査官がいる。
ちなみにこの2人は特捜隊ブルーローズでもあった。残りはFBI勢3人とダイアンとクーパー。これで今回の話だけでブルーローズのキャラが7人出たことになる。あと居ないのは劇場版に出たデズモンド(クリス・アイザック)だけ。
やっぱり第8章でここに居たヤカンはフィリップだったのか。ではNaidoが居た家に置いてあったヤカンもフィリップだったのかな?あの時喋ってくれてれば‥。というか、まさか背景に置いてあったオブジェがメインキャラの一人だとは誰にも想像できなかっただろう。
リンチが本シリーズに出したいが、少佐役の俳優さんとボウイは亡くなってたので直接は出せないので、登場人物が語る話の中に頻繁に出てきたり、こういった無茶苦茶なキャラとなって出てきたり‥2人は本シリーズで物凄い存在感あったな。
部屋には勿論「消防士」もいる。
恐らく三人共、火を消す(悪を滅する)善の超常的存在だろう。「消防士」も以前は人間だったのかもしれない。
左にはドッペルゲンガーは顔面だけになって宙に浮かぶ四角い檻に入れられている
これは消防士三人組が、座標を使って転送しようとするドッペルゲンガーを捕らえたってことか?少佐の座標はこのための罠だったのか?そう思っておこう。
現世を視れるスクリーン」には、「さっきドッペルゲンガーが消えた森の座標」「パーマー家」が映った後、シャッターのような曖昧なものが映る。
ドッペルゲンガーが囚われた檻は、ローラ球を北米に撃ち込んだ金管楽器のような機械に吸い込まれスクリーンを介して現世に転送された。
転送先はツイン・ピークス保安官事務所の前だった。
それを察知して呻く留置所のNaido。
フィリップは以前ドッペルゲンガーと一緒に行動してたっぽいから悪人になったと思ってたけど、やはり悪に対抗する存在だったんだな。あと現世ではかなり昔に死んでしまったブリッグス少佐だが異次元では健在なのか。
この三人の火を消す存在たちはボブに直接、手を下せないから(何故かはわからない。説明もないので結果から推測するしかない)、恐らくローラを生み出したがあっさりボブにやられてしまい、今また本物のクーパーにぶつけようとアレコレしてるという事だろう。
※追記:後からネットで知ったがこの屋敷にはフィリップに似たヤカンがいっぱい並んでる(上の画像参照)。という事は過去に出てきたヤカンのうち喋ってないのはフィリップじゃないかもしれないのか。このシーンのヤカンもフィリップではないのかもしれない。ダッチマンにいるヤカンだけがフィリップなのかもしれない
 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所👮
ドッペルゲンガーが転移されてきたのは保安官事務所だった。
「消防士」がわざわざ転移したのだからボブを倒せる者がここにいるという事だ。
アンディ・ブレナン保安官補
、転送されてきたクーパーのドッペルゲンガーをクーパー本人だと思い込み事務所に迎え入れる。
久しぶりに会ったクーパーを歓迎する奇妙な柄のカーディガンを着た受付嬢ルーシー、クーパーの親友だったハリーの兄フランク・トルーマン保安官ロバート・フォスター)も。
しかし、アンディはふと思い出す。
第14章で座標から転送された異次元空間で「消防士」に見せてもらった数々の幻視、その内容は殆どが過去や現在のものばかりだったが唯一「こんなシーン見たことないな」というシーンがあった。それは「奇妙な柄のカーディガンを着たルーシーと事務所の廊下を歩くが何か思い出して廊下を逆走するアンディ」という幻視だった。「これは絶対、近未来の幻視だ」とピンと来たので覚えている。ルーシーのカーディガンの奇妙な柄から「ここ覚えとけよ」という主張が強かった。
何かに気づいたアンディ。
フランクの部屋に通されたドッペルゲンガー
アンディが「(クーパーの大好きだった)コーヒーを淹れましょうか?」と訊くが、ドッペルゲンガーは別に好きじゃないので断る。
恐らく、これで絶対に本物のクーパーではないと気づいたアンディは「あなたが来たってホークに知らせてきます!」と言って立ち去り、受付のルーシーに「一大事だ!一大事!」と言って留置所に走る。

ツイン・ピークス保安官事務所:留置所👮
留置場ではドッペルゲンガー‥ボブの存在を察知したNaidoが騒いでいる。
チャド保安官補は靴に隠してあった留置所の鍵で檻から出て、ロッカーの銃で武装
流血した酔っぱらいは顔の絆創膏を剥がす。
ホークを探して留置所に入ってきたアンディを銃で脅すチャド。アンディピンチ。
しかしフレディが、異次元で「消防士」に貰った剛力の右ゴム手袋で檻ごとチャドを打撃。失神したチャドを手錠で拘束するアンディ。
ちなみに酔っ払いは長尺で顔を引っかいてたが結局何でもなかった。フェイクか‥

ツイン・ピークス保安官事務所👮〈vs.ドッペルゲンガー
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2番に電話がかかってきた。ここもアンディが幻視したシーンだ。
電話に出て驚愕するルーシー‥勿論ここに向かっているクーパーからの電話だが、かなり最初の方‥第3章くらいで似たような場面あったなと思って鳥肌立った。
「フランク初登場の時に、備え付け電話でフランクと話すルーシーの前に携帯で話しながらフランクが入ってきて、お互い固定電話で話してると思い込んでる携帯嫌いのルーシーが死ぬほどビックリする」というおとぼけシーン、まさかあれを活かしてくるとは思わなかった。
あの時の携帯電話がどういうものかハッキリわかってないルーシーは「フランクが2人いる」と思いこんでいたせいで失神しそうなほどビックリしたという昭和のギャグ漫画みたいなギャグシーンだった。
だがその前ふりを経た今「(比喩ではなく本当に)クーパーが2人いる」という驚愕の事態に出くわしてしまった。
フィクションに出てくるドッペルゲンガー絡みの場面で一番面白いシーンだった。
ルーシーはフランクに内線する「トルーマン保安官、2番にお電話が入ってます」
フランク「君が聞いておいてくれないか?ルーシー」
ルーシー「とても大事な緊急の電話なんです保安官」
電話をかけてきたのは勿論、ラスベガスから急行中の本物のデイル・クーパー捜査官カイル・マクラクラン)。
クーパー「ハリー!」
フランク「‥私はフランク・トルーマン。ハリーの兄だよ」
さっきクーパーのドッペルゲンガーとした同じやり取りを繰り返す。
フランクは以前、ホークがブリッグス少佐の遺言メモから閃いた「クーパーが2人いる」という言葉が脳裏に浮かび目の前のクーパーが偽物だと感じたに違いない。
ドッペルゲンガーを凝視するフランク。
ドッペルゲンガーも今起こってる事態に気づいたのかフランクの顔を凝視する。
本物のクーパーは現在ツイン・ピークスの入り口を入ったところ。
旧シリーズで何度も出てきた、サントラのジャケにもなってるあの道路。
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続けて「コーヒーはあるかね?」と、うきうきして言うコーヒー大好きクーパー。
フランクは、さっきのアンディと同じように今目の前にいるコーヒーが好きじゃないクーパーが偽物だと気づいたはずだ。
そしてドッペルゲンガーも、フランクがそう思ったことに気づいた。
ドッペルゲンガーは銃を抜く、フランクも抜くが一瞬遅い。
だが銃撃されたのはドッペルゲンガーだった。ルーシーが背後から撃ったのだ。
フランク「一人は死んだようだ、クーパー捜査官」
クーパー「決して触るな!死体から離れてるんだ!」
銃声を聞いたアンディは、Naido、フレディ、ついでにジェームズも連れて来た。
ルーシー「アンディ‥。携帯電話がどういうものかわかった‥
こうなるとひょっとして「消防士」が、ルーシーが携帯電話の概念を抱かないように画策していた気さえして来る。この日のために
遅れてホークも到着。フランクは偽クーパーの事を説明する。
ドッペルゲンガーの死体を遠巻きに見ていると、第8章でドッペルゲンガーがレイに撃たれたが蘇生した時のように辺り一帯が暗くなり突然現れたウッズマン数人がドッペルゲンガーの身体を揉み始める。ウッズマン揉み揉み

ツイン・ピークス保安官事務所👮〈vs.ボブ〉
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ようやく本物のクーパー捜査官(ついでにミッチャム兄弟一派も)が保安官事務所に到着。保安官事務所にいる黒スーツのクーパーやアンディ達‥画面が25年ぶりに最もツイン・ピークスっぽくなった。
ドッペルゲンガーの身体は前回同様、流血して体内からボブ球が出て宙に浮かぶ。
その球にボブの顔が浮かび上がる
それにしても今回のシリーズでわかったことだが、リンチが過去のお気に入りキャラクターをこれほど気に入ってたとは‥ってところ。ローラ大好き以外にも、ボブ、少佐、ハリー、フィリップなど、劇中に出れないけどお気に入りのキャラを目立たせるのが凄く上手い。しかしボールにしてまでボブを出すとはね‥
クーパーはフレディを見つける。
クーパー「君がフレディーか!?」
フレディー「そうだ!」「これが僕の運命だ!」
クーパーはいつフレディについて聞いてたんだろう?これも少佐かな
襲い掛かってきたボブ球と格闘するフレディー
ボブ球はCGで出来たボールにボブの顔の過去映像が浮かび上がっている。
球に浮かんだボブが目を剥いて「ウガー!」とか叫びながら、球なのでドッジボールのようにフレディにぶつかってくる。。
この現世で最も恐ろしい存在のボブ球だが、ただのボールですからね。。
それを右手にゴム手袋つけた華奢なイギリス人フレディーが殴っている。
やべえ‥、想像以上にクソ滑稽な映像‥やばい、ダサい。早く終われ!このシーン!
「腕」みたいにボブの姿も変えればよかったのに‥。と思ったけどリンチはボブ役の俳優の顔が大好きなんだから仕方ない。
とにかくフレディは苦戦しつつもボブ球を破壊。ボブは炎上。
これで本当にボブは滅びたのか?しかし「火」はボブの得意なエレメントだ
ボブは蘇り再び襲い掛かってくる。フレディはボブ球に噛みつかれ流血!
早く終わってくれ!見てられん!
ボブ「死体袋へお前を捕らえてやるぜ!
懐かしの台詞。だがもう喋るな!ボール状態で
フレディのゴム手パンチでボブを今度こそ破壊!
ボブは粉みじんになって死んだ
大方の予想通り、フレディはボブを叩くためのキャラだった。
ゴム手は残ったままなので今後もフレディは活躍できるかもしれない
クーパーは、ボブが抜けて蘇生できなくなったドッペルゲンガーの死体にフクロウの指輪をはめて、ドッペルゲンガーを25年かかって倒しブラックロッジに戻す事に成功。
ミッチャム兄弟「すごいもん見たな」
ボブ球vsゴム手をはめた貧相なイギリス人の対決。確かに凄かった
数々の人達を殺し、25年間アメリカに悪の種を撒き続けたクーパーのドッペルゲンガーはこの世からようやく消えた。
クーパー「フランク、グレート・ノーザン・ホテルの315号室の鍵はあるか?」
なんでそれを知ってる?と不思議がるフランクに「ブリッグス少佐から聞いた」と答えるクーパー。どんな事でも「ブリッグス少佐から聞いた」と言えば通るんだから便利なもんだ。
鍵を受け取ったクーパー(※恐らく、ここが分岐点だろう)

ツイン・ピークス保安官事務所👮〈分岐点〉
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Naidoをじっと見て、何かに気づき驚いた表情をするクーパー。
このシーン以降、画面にクーパーの驚いた顔面アップが半透明でずっと残っている。
いやな感じがする
ちなみに半透明のクーパーは静止画ではなくカイル・マクラクランが驚いたままの顔アップでプルプルしてる別撮りの映像(以降このクーパーは薄っすらクーパーと表記)
そこへボビー・ブリッグス保安官補も到着。
クーパー「ボビー、君の父上にはこうなることが全てわかっていた」
「何年も前に集めた情報が父上とゴードン・コールを引き合わせた。時間通り到着だ」
ゴードン、アルバート、タミーらFBIブルーローズも到着する。
クーパー「結果、我々もこうして導かれる」
そしてこの先、変わりゆくものも幾つかある
過去が未来を決める
いやな感じ
キャンディ&サンディ&マンディがサンドウィッチをたくさん持ってくる。
クーパー「フランク。ハリーによろしく言っといてくれ」
ハリー役の俳優さんは闘病中らしい噂がある。本編ではハリーに対して何度も励ましのメッセージを送ってきた。
それにしても全員同じ章、同じ瞬間に素早く集まりすぎだろう。
この本シリーズ、今まで、人物がA地点からB地点に移動するだけで平気で4、6話かけたりしてきたのでこの17話は各員の動きがめちゃくちゃ素早く感じる。
まさに大団円。以上が本シリーズの打ち上げシーンだった。
クーパーが次する事を思いつかず皆とサンドウィッチを喰って打ち上げしてれば多くの人が望むハッピーエンドだっただろう。しかしそんな感じで終わるわけない。
Naidoがクーパーに駆け寄る。手を合わせる2人。
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Naidoの顔が化身に点く黒い炎に包まれ彼女の顔がブラックロッジに繋がる。
ブラックロッジでは小さな岩が浮いていてその窪みにダイアンの顔が浮かび上がる。
現世では、Naidoの服を着た赤髪のダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)が立っていた。やっぱりNaidoが真ダイアンだった。
満面の笑顔を浮かべるクーパー。そして2人はキスする。
画面にずっと表示されていた薄っすらクーパーが消える。
ダイアンは、起きた出来事は全て覚えていると言う。本物のダイアンは清楚な雰囲気。
やたらとクソ(Fuck)連発してたのは〈化身〉の荒い性格だったようだ。
裕木奈江は異次元に関係する役だろう」という予想は当たったが、まさかここまで重要な役だとは思ってなくて嬉しかった。だけど顔と声を潰されてたのとダイアンのオーバーボディ役だったのは残念だった。
クーパーが時計を見る
時計の針が15:52と15:53の間で行ったり来たりしている

世界が52分と53分の間に囚われており、時が進む事をやめようとしている。
そして薄っすらクーパーがまた画面に表示され始めた。
変な感じ
何かがおかしい。皆がクーパーをじっと見ている。
ダイアンと手を繋いで立ってるクーパーはそのままで、薄っすらクーパーだけが喋る
薄っすらクーパー「僕らは夢のなかに生きている
喋った!
※薄っすらクーパーが画面に表示されていた時間(クーパーが何かを決意して以降の時間)は夢幻のようなものだと言いたいのだろう。
クーパー「また会えることを願ってるよ」「みんなと
サンドウィッチを食べないまま、お楽しみは終わりのようだ。
画面が暗転し、世界が時の流れの狭間に消えていく。
クーパー「ゴードン!
ゴードン「クープ!

★「グレート・ノーザン・ホテル」:ボイラー室🏨
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次の瞬間、クーパーとダイアンとゴードンは暗闇を歩いていた。
クーパーが手をつないでいたダイアン、名前を呼び合ったゴードンは時の狭間に飲み込まれる世界から例外的にクーパーに同行できたようだ。
※クーパー自身が特異点になってるので、クーパーが同行しようと思ったものは連れて行けるらしい。ダイアンやゴードンを同行させて何になるのかはよくわからない。きっと、同行した彼らはこれらの記憶を保持できる、と推測した。
3人は、グレート・ノーザン・ホテルの異音のする方へ歩いていく。
数話前にジェームズがウロウロしてたボイラー室へ。
異音の出処であるドアの前まで来ると薄っすらクーパーは消えた。
※ここが、現在の夢幻になってしまっている曖昧な時間の終り
クーパーはさっきフランクから受け取った25年前のグレート・ノーザン・ホテルで自分が利用していた315号室の鍵でボイラー室のドアを開ける。
クーパー「聞いて欲しい。僕を追ってこのドアを通らないで欲しい。二人とも」
ゴードン「ずうっと君を想ってるぞ!」別れの言葉
クーパーはドアを開ける
クーパー「カーテンコールでまた会おう
クーパーは入っていく。ドアの先には片腕の男マイクがいた。
マイク「未来における過去の暗黒を通して、魔術師は見たいと乞い願う。
一つの声が放たれるのは、ふたつの世界の狭間。
火よ、我と共に歩め(Fire Walk with Me)

電気が流れる。この世界の電気は次元間の移動に必要なもの。

 

異次元空間「コンビニエンスストアの2階」
電気によって2人は「コンビニエンスストアの2階」に転移した。
階段があって2人は登る。ウッズマンはいないのはボブが消滅したからか?
2人は2階に上がりドアを閉める。前回同様、跳び男がインサートされる。不吉だ

 

 

異次元空間「ダッチマン」
あの中庭に来た。鍵開けおばさんBosomy Womanやウッズマンは居ない。
中にはフィリップ・ジェフリーズが居て「頼む。明確に言ってくれ」と言う
それは視聴者が一番言いたい台詞ですけど?
クーパー「1989年2月23日だ」
ローラ・パーマーが殺された日付
フィリップ・ジェフリーズ「君のために見つけよう。ここは滑りやすい」
「また会えて嬉しいよクーパー。ゴードンに会ったら宜しく言っといてくれ。正式じゃない方を覚えててくれるだろう」
ここで、君はジュディを見つけるはずだ」「恐らく誰かがいる」
「君はこれを頼んだか?」
というと湯気がフクロウの指輪のマークになる。それが分解されて「8」になる。
右下に黒い点が現れて「8」自体が横に回って裏返しになり左下に行った黒点が移動して右下に来る。
ここには良い奴しか居ないんだから口頭で具体的に言えや!と言いたくなってくる
「8」といえば「∞」を思わせるが、「∞」だったとしたらタイムスリップや平行世界同様何とでも解釈できそうな符号で何だかテンション下がってきた。。
フィリップ「よし、いいぞ。君はもう行ける」「クーパー忘れるな」
マイク「電気だ。それは電気!」
電気がまたたき、クーパーは転移される

 

 

ツイン・ピークス(1989年2月23日)🗻🗻
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★山🗻
※以下のモノクロの過去の場面、クーパーと一部のローラ以外は劇場版の流用。
ローラ・パーマーの家からローラ・パーマーが出てきて、ジェームズ・ハーリーのバイクに乗って出かける。それを憎々しげに見ている父のリーランド・パーマー。既にローラ殺害を決意している。
2人はバイクを停めた。近くの茂みに転送されてきた2016年から来たクーパー。
ジェームズとキスするが、未来から来たクーパーを見て絶叫するローラ。
劇場版に、確かにこのシーンはあったが、まさか草むらに隠れてる未来から来たクーパーを見て絶叫していたとはね。。
ジェームズのバイクから降りて山小屋に向かうローラ。
その先には山小屋での乱交パーティを楽しみにしてるレオ・ジョンソンジャック・ルノーロネット・ポラスキー
ローラが彼らに合流すれば死が決定されてしまう。
ローラは茂みの中で未来クーパーと出会う(このシーンのローラは撮り下ろしっぽい)
懐かしの「ローラ・パーマーのテーマ♬」が流れる
Laura Palmer's Theme - Angelo Badalamenti (Twin Peaks OST) - YouTube
ローラ「あんた誰?!」「待って、夢であなたに会ったわ」
手を差し伸べるクーパー。ローラはその手を握る。
翌朝、湖畔に流れ着くローラの死体の未来の光景。
その光景の中からローラの死体が消える。
そして白黒だった画面に色が着く。
ローラがリーランドに殺されなかった世界線へと移行したせいか?

★パッカード製材所🏭→湖畔🐟
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化粧するジョシー・パッカード
ピート・マーテル(故ジャック・ナンス)と妻のキャサリン・マーテル
本シリーズで出てないキャラが昔のライブラリ映像によって出演した。
ピートは釣りに出かける。旧シリーズ第1話冒頭だ。
ローラの死体は湖畔には無い。ローラが殺害される運命は回避された。

★パーマー家(2016年?)🏠
誰も居ないリビング。隣の部屋でセーラ・パーマーが奇声を上げ続けているらしき映像がずっと流れる。めちゃくちゃ怖い。
セーラがやってきてローラのプロムクイーン写真を刃物で突きまくる。
現代っぽいけど、これは未来から過去に影響を及ぼそうとしてるシーンなのかな?

★山🗻
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ローラの手を引いて歩くクーパー。
急に、虫の羽音のような異音がしてローラは忽然と姿を消す。
第1章冒頭で「消防士」が「この音を聞け」と言って聴かせた音だった。
第8章でエクスペリメントが生んだ悪の虫が入り込んだのがセーラだと判断して、あれはひょっとして「虫に関係する者に気をつけろ」という意味だったのかな。
だが、そんなの注意しようがない。
クーパーがふと振り返るとローラは消えていた。
そして森にはローラのぞっとするような絶叫がこだました。
「ローラが死なない世界線を作ってる途中で、悪の因子を内包するセーラの妨害によって予測できないネガティブな事態に陥ってしまった」って事か。
ローラの死体は消えたままなので殺害される運命は変えられたのだろうが、不吉なムードが充満しているので別の良くない世界線に移動したという感じだろう。
セーラの存在を抑えておかなかったのがクーパーの失敗の原因か。
赤いカーテンが映り懐かしのジュリー・クルーズが唄い最終回に続く‥
www.youtube.comせっかくのジュリー・クルーズだが、色んな事が気になって耳に入ってこない。
とにかく次で最後だ

 

 

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★本シリーズがずっと綴ってきた「2人のクーパー事件」の解決は、有能なアンディの活躍でルーシーがドッペルゲンガーを倒しフレディがボブを倒した後、クーパーがグレートノーザンの鍵をフランクから受け取るところ。ここまでだろう
それにしても散々、人を殺してきたドッペルゲンガーを倒したのが、暴力に溢れた本作の中でピリッとした場面と言えば「アンディとソファの色で揉める」シーンしかなかった善良でとぼけた中年女性ルーシーというのがいいね。
★ボブ球vs.フレディ戦のダサさはかなりのものがあった。思わず何度か目を逸したね。だがボブ球のダサさやフレディとのバトルがクソダサいのは多分わざとな気がする。せっかく真クーパーが来てるのに悪クーパーもボブ球も、倒すのは善良なルーシーとかフレディだし、ここは悪の権化に対して「メソメソとした終わり」を喰らわしてやったのかもしれん
★急にダイアンが真ヒロインみたいな扱いになるのが納得いかなかった。アニーが出れないからダイアンを代わりにヒロインにしたんだろう。そしてカイル・マクラクランと実際に付き合っていてリンチ作品常連という、メタ的な意味でヒロイン要素の強いローラ・ダーンをヒロインに仕立てたんだろう。
そういう意味では確かにヒロイン力はあるが、ローラ・ダーンのことは30年前から「顔の怖いオバサン」としか思ってなかったので微妙なものがある。
しかも応援していた裕木奈江を脱ぎ捨てて登場したからガッカリ度が高い。
★オードリーのくだりなかったね。この調子だと来週も多分ないだろ。前回オードリーが目覚めてた時、病院で白い服着てたっぽいから長年の昏睡状態から醒めたって事で終わりか。どうせなら大団円の場に何とかして来させて「気づいたら太ったオバサンになってる‥」とショックを受けているオードリーに向かってクーパーが何か良い事言って「私の特別捜査官‥」と言わせてほしかった。
★薄っすらクーパーは、フランクからグレートノーザンの鍵を受け取った後にNaidoの顔を見た時から現れる。
鍵受け取りによってタイムスリップする事を決意したから現実が揺らぎ曖昧になった、薄っすらクーパーが表示されていたのはその目印なんじゃないかな。薄っすらクーパーは「鍵を受け取って過去に戻るぞ、と決めた瞬間以降のクーパーの意識」の表現じゃないだろうか。クーパーがタイムスリップしてローラを救う事を決意した時点で、歴史が変わる事が決定され始めて本来ここに集まらない可能性が高い彼らの存在が曖昧になった。そしてクーパーがいよいよ実際に行動を起こすことを決めた時に、薄っすらクーパーは「僕らは夢の中に生きている」と喋り、現実はより曖昧になった‥というかさっきまで現実だった世界が夢になってしまった。
タイムスリップを決めて、それができるクーパーは特異点として消えない存在となったが、他の者たちは胡蝶の夢のような曖昧な存在になってしまった。
この保安官事務所に集まった皆は、ローラ殺害が起点となってあれやこれやで繋がって集まった線だもんね。その起点がなくなってしまうから世界そのものが暗転して消えたのだろう(ゴードンとダイアンは、クーパーが同行させると決めたから消えなかった?)
★だけどクーパーは何故急にローラを救出しようと思ったんだろう?というか、そもそもそんな事していいのか?ローラが死ななければ、やっと倒したボブも倒してない事になってしまうがそれでもいいのか?疑問が多い。
本シリーズの後付け設定でローラは地球に撃ち込まれた希望の光みたいなキャラにされてたから、ローラを救うことがひいては悪(ジュディ?)を倒すことになるのかもしれない
★ローラ救出が中途半端な結果に終わって最終回に続いてしまった。
一体どうなるんだろう。
前回でのクーパーの鮮烈な復活とオードリーのダンス、今回はドッペルゲンガーとボブを正義の力で倒す‥という明るい展開が続いた。
多分、次回はカオスの中で無茶苦茶な終わり方するんだろう。

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
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