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「ブレードランナー 2049 (2017)」/デッカードを出さなければもっと素直に好きになれた気がする

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原題:Blade Runner 2049 督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作国:アメリカ 上映時間:163分 シリーズ:「ブレードランナー」シリーズ

 

前作「ブレードランナー (1982)」は‥まあ好きです。というか映画好きな人でブレードランナー嫌いな人は若い子以外じゃいないでしょ‥(バージョンはファイナル・カット)
ストーリーとかキャラが良いのは勿論ですが、やっぱり「世界一雰囲気がいい映画」という印象がある。ヴァンゲリスの世界一いいサントラが流れてる中、シド・ミードのクルマに乗ってシド・ミード的な汚い街や汚い部屋を、心底しんどそうな顔したデッカードがウロウロして、ろくな説明や台詞が殆どないまま、話が進んでいくのを観てるとうっとりする。
本作の公開直前にYouTubeで短編映画が三本公開された。
【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」 - YouTube
【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」 - YouTube
【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」 - YouTube 
旧作と本作の間に何が起きたかを描いてるので「本編観る前に要チェックしとけ」って事なんだろう。
エイリアン:コヴェナント」の時も似たような事をやってたらしいが(宇宙船のクルーの紹介してたらしい)動画の存在を知らずにコヴェナント本編観て「クルーの紹介せずにどんどん殺しても何とも思わんって!」とイラついた記憶。
エイリアン:コヴェナント」も本作もどっちもコケた上に低評価だったのでこの手法は流行らないと思う。

 

 

Story
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▼▼前作ブレードランナー (1982)」
21世紀初頭、タイレルは優れた体力と高い知性を持つレプリカントと呼ばれる人造人間を発明。
西暦2019年11月のロサンゼルスレプリカントを判別し抹殺する警察の専任捜査官「ブレードランナー」のデッカードハリソン・フォード)は、反乱を起こして地球に潜伏していた「ネクサス6型レプリカントの男女4人を抹殺し、女性レプリカントレイチェルと姿を消した。
ブレードランナー ブラックアウト2022 (2017)」※アニメ作品
西暦2020年。多くの反乱を起こしたレプリカントの「ネクサス6型」達は寿命年限を迎え死滅。
タイレル社は寿命のない「ネクサス8型」を市場に投入したが、人間至上主義運動が興りレプリカントと見なされた者が私刑虐殺される事件が相次ぐ。

西暦2022年レプリカントのイギー&トリクシーの起こしたテロにより、あらゆる電磁気記録が破壊される「ブラックアウト(停電)」が発生 。翌年、レプリカントは法律で製造禁止になりタイレル社は倒産。
「2036:ネクサス・ドーン (2017)」
西暦2036年。旧タイレル社の資産を手に入れた科学者ウォレスジャレッド・レト)が、政治家たちに働きかけてレプリカント禁止を廃止させ、従順で寿命制御も可能な「ネクサス9型レプリカントを製造開始。
「2046:ノーウェア・トゥ・ラン (2017)」
西暦2046年ブレードランナーたちが違法な旧型レプリカントの処分を徹底する世の中。
ロサンゼルスにて、旧型「ネクサス8型レプリカントサッパー・モートンデイヴ・バウティスタ)は、顔見知りの母娘を守るため凶悪犯達を殺害し逃走。レプリカントである事がバレて通報される。↓

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ブレードランナー 2049 (2017)」
西暦2049年。貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。 人間と見分けのつかない「レプリカント」が労働力として製造され、 人間と危うい共存関係を保っていた。
旧型レプリカントを取り締まるブレードランナーであり自身もネクサス9型レプリカントであるロサンゼルス市警の“K”(ライアン・ゴズリング)は、ウォレス社製AIホログラムのジョイ(アナ・デ・アルマス)を恋人として過ごす孤独な日々を送っていた。
ある日、Kは逃亡中だった旧型のレプリカント「ネクサス8型」のサッパー・モートンデイヴ・バウティスタ)を始末するが、その庭にある枯木の根元から帝王切開合併症で30年前に死亡した女性型の遺骨を発見する。しかし検査の結果、その女性は何とレプリカントだった。。
ウォレスジャレッド・レト)の陰謀とは?30年間、行方不明のデッカード(ハリソン・フォード)に一体何が起こったのか?

 

 

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あらすじ書くだけでヘトヘトになって感想を書くのが面倒くさくなったので、まとまりのない箇条書きスタイルで終えることにした。
前半は良いと思ったけど後半になるに従ってうーん‥と思いました。
★まずライアン・ゴズリング演じる主人公Kのドラマは良いと思いました。ジョイや木製の馬、死ぬほどキショいラヴ‥。
「AIとの恋愛」は、映画やネットばかり観たりアイドルもそこそこ好きな自分は観ていて「はっ」と思ったし肉体を得てKと交わるジョイのけなげさにはジーンとした。こう言うと一気に「可哀想な男」と思われそうだが正直Kにめっちゃ感情移入したしジョイがめちゃくちゃ可愛かった。ジョイの優しい感情はプログラムかも知れないが別にどうでもいいと思った。本当に優しいかどうかより、優しい態度を取ってくれる方が大事だ、俺はね。だからジョイの結末は人間の死より悲しかった(その後巨大エロ広告が話しかけてくるのがもっと悲しい)。自分よりもっと上の40代半ば~50代が言う「ブレランを二次嫁の話という矮小なものにするな!」とは思わなかった(というかブレラン好きなのにAIを軽んじるのはアウトだろ)。
ラヴはここ10年の映画の悪役の中でもトップクラスにムカつきました(特にKをボコボコにして、どさくさに紛れてKにキスする場面がめちゃくちゃ気持ち悪い!)
★美術デザインは前作の「雑然とした汚い未来」が見れないのが残念だった。「エイリアン:コヴェナント」もそうだが、旧作のブレランとエイリアンは、その美術が全ての映画の中でもトップレベルにカッコいいのに、どういうわけか両作とも捨て去ってしまう。かといって本作の美術がダサいわけではない。「数十年の間に色んな事があって地球が劣化した」という言い訳と共に展開される美術だが、まずヴィルヌーヴのデザインは個人的に凄く好きです。だだっ広くてカッコいいヴィルヌーヴ空間ね。ヴィルヌーヴ映画では只の駐車場とか道路ですらカッコよくなるし。でもそれはヴィルヌーヴ映画でいくらでも観れるので、本作では前作っぽい美術が観たかったなと思った。
★空飛ぶ自動車スピナーのカッコよさは健在だった。そしてスピナーが空を飛んでる時の浮遊感はめちゃくちゃいいと思った。そういった、Kが色んな所に行って調査する前半まではかなり好きだと思った。ブレラン風BGMに乗せて可愛いジョイを助手席に乗せたKのスピナーがフワフワ飛んで強制労働施設に行く場面とかめちゃくちゃ良い。VRにしてくれ、それ観ながら死ぬから
デッカード絡みのストーリーも実は良いと思ったけど、これはデッカードやレイチェルを持ち出さず、バティスタでも何でもいいけど新しいキャラでやった方が飲み込みやすかったような気がしました。
★そんな感じでメインストーリー自体は、そんなに悪くないと思った。
レプリカントは子供を作れるのか?」「記憶とは一体何なんだ?」などのテーマも良かった。
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★だけど、あらすじまでの基本設定が多すぎたり、一体どういう話なのかわからない予告編や、本当はわかりやすく作れるはずのヴィルヌーヴブレランっぽさを演出するために、わざと台詞を少なくして話を解りにくくしたり(こんなもん若い子寝るぞ)、バティスタ演じるチョイ役サッパーの存在をやたらデカくしたりと、やたらと本作を奥深く見せようとしている部分や、後半出てくるレジスタンスやラスボスのウォレスを2作目3作目のために温存したりするところ。
そしてこんなわざと解りにくく作った本作。スター・ウォーズMCUみたいなわかりやすくてそこそこ中身ある映画が若者に大ヒットしてる現代でヒットすると思って大金かけて作った制作過程などが‥何かダサいと思いました。
ブレランっぽく描写は解りにくく作ってあるものの(たとえば「レプリカントの出産」とかの衝撃的事実をわざとさらっと流したりするのをカッコいいと思ってる)、映画が終わると色んな謎は綺麗に解けてるので旧ブレランみらいにああだこうだと論争してロングセラー化する余地がない気がした。事件は解決してるのにラスボスのウォレスは続編のために残してあるのが何かイライラするし、別に続きが観たくならない
★要するに映画の背骨となるストーリーやテーマや主人公&ヒロインには好感を持ったけど、その背骨に着いてる脂肪や制作姿勢がうっとうしいという感じ。
悪くはないが一年後には忘れていそうという意味で「ブレードランナー」に対する「ブレードランナー2049」は、何か「ブルースブラザーズ」に対する「ブルース・ブラザーズ2000」を思い出した。
★割と批判めいた感想になったが、良いところの方が多いので観るタイミングが違っていれば絶賛してたかもしれない。
やっぱり傑作すぎる一作しかないブレランの続編を数十年後にいきなり作ったから、ハードルが高すぎたのか。
そんな感じで、監督もストーリーもキャラクターもガジェットも結構好きだが、トータルで見るとあまり好きになれない、という微妙な感想を持つ映画だった。
デッカードを出さず、Kだけの映画ならもっと気持ちよく観れた気がする。
もしくは二回目観たら好きになれるかも

 

そんな感じでした

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www.bladerunner2049.jp

www.imdb.com

www.youtube.com

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