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「インクレディブル・ハルク (2008)」10年ぶりに観てみたら知らないおじさんが大暴れしてました🔋

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原題:The Incredible Hulk 制作:スタジオ:マーベル・スタジオ
製作:ケヴィン・ファイギ 監督:ルイ・レテリエ 脚本&主演:エドワード・ノートン
製作国:アメリカ 上映時間:112分 シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバース

 

MCU第2作目。
別に本作のことが嫌いではないが特に改めて観たいわけではなかった。
何故かというと主人公バナー役のエドワード・ノートンは本作一本で切られてしまい、次のハルクの出番‥「アベンジャーズ」からはマーク・ラファロがバナー役になったから。ノートンとラファロではルックスが違いすぎるし、ハルクの顔のCGも本作ではノートンを元にしたハルク顔だったが本作以降のハルクの顔はラファロの顔を元にしたCGになっているため今となっては「バナーそしてハルク‥どちらも知らないおじさん」が画面狭しとウロつく様は不思議な気分になる(まぁ「作画の人が変わった」と思えばいいか)。だが、めちゃくちゃ面白いわけでもないので、どっちにしてもあまり観る気が起こらない。「アイアンマン」一作目におけるウォーマシーン役のテレンス・ハワードや父スタークや「マイティ・ソー」一作目のファンドラル役も変えられてしまった人であるが彼らの場合脇役だからまぁいい。ハルクの場合モロ主役なので今観ると「誰やこのオッサン!」感が強い。とにかくMCU創成期、MCUのギャラはかなり低めなのでスターたちはギャラ値上げの交渉をした、そして全員切られた。MARVELスタジオは「これからはスターの時代じゃありません、ヒーローの時代です」という態度だったのかな?わからんが以降ギャラ値上げを訴える俳優はいなくなった。
このブログは数年前に始めたせいでMCUの感想が多いが、本作だけ無かったのでキリが悪い前から思ってたので機会があったら再見して感想を書きたかった。本作を再見したいというよりも感想を書きたいから観るという捻れた理由で久々に観た。


 

Story
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超人兵士計画を再現するため、自らの肉体で人体実験を行ったブルース・バナー博士(エドワード・ノートン)。しかし実験は失敗し、バナーは超人的な怪力を持つ緑色の巨人ハルクに変身してしまう。
その実験の際、バナーの元恋人ベティ・ロスリヴ・タイラー)がハルクに怪我させられてしまったため、バナーを疎むサンダーボルト・ロス将軍ウィリアム・ハート)は、歴戦の兵士エミル・ブロンスキーティム・ロス)を含む精鋭部隊を送り、ハルク/ブルース・バナーを倒そうとするが返り討ちに遭い部隊は壊滅。
エミル・ブロンスキーはブルース・バナーの血液を自らに注入し、同じ能力を持つ怪物アボミネーションへと変身する――

 

 

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まだユニバース二作目なのでMCUの方向性が決まってない頃。
主演エドワード・ノートンは、本作の脚本があまりにつまらなかったのでノンクレジットで書き直したらしい。
本作の数年前にアン・リー監督の「ハルク」が公開されたばかりでリブートしたせいか、「実験で恋人ベティーを怪我させてベティーの父であるロス将軍を怒らせて逃亡した」というハルクのオリジンはOP映像でさらさらっと描かれる。正直このOPが本作の最大の特徴。当時「オリジンをまた観なくて済む‥」と好評だった気がする。確かではないが、この良采配はノートンの筆によるものという気がする。
だがオリジンは済ませた状態とはいえ第一幕は、殆どバナーの状態説明とハルクになる様子を凄く丁寧すぎるくらいに描いてるし、以降のストーリーも破綻とかはないけど意外性のない一本調子なストーリーが進んで終わるし、ベティとの恋愛描写もなかなか退屈(MCU以前のアメコミ映画ではライミ版スパイダーマンの影響で退屈な恋愛描写が入ってるのがマストだった。そしてベティはこれ以降二度と出てこないしね)そんな感じで、せっかくオリジン省略して稼いだ時間をあまり有効活用できてない気もする。今だからではなく10年前に観た時も「悪い映画じゃないけど何度も観たい感じじゃない凡作だなぁ」と思った覚えがある。
それにしてもロス将軍がMCUの頑固親父的な役で延々と出てくるとは思わなかったね。

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エドワード・ノートンのバナー役だが、のほほんとしてるラファロのバナーとは全然違い神経質そうなキャラ。「人間の時もハルクっぽいルックスのラファロよりも、ハルクとは程遠いガリガリ神経質のノートンの方がギャップがあってバナー役に適してのでは?」‥などと「アベンジャーズ」を何度か観るまでは思ってたが今となってはラファロ版バナーが定着したしラファロ版バナーも凄く好きなので今となってはもうどうでもいい。というかラファロが良すぎるのでラファロで良い。
ノートンがバナー役から降ろされた理由はさだかではないが、脚本を書き直しちゃうくらいパワーがあったスター俳優だったので、想像するに「ノートンうるせー‥ハルク役で残しといたら僕らやりずれーわ」とMARVELスタジオが思ったのかもしれん。もしくはテレンス・ハワード同様ギャラ値上げでゴチャゴチャ言ったのかもしれん。

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本作のバナーは、ハルクになってベティーを傷つけたのでリオデジャネイロに5年間も潜伏中という設定。ネットの科学仲間「ミスター・ブルー」と連絡しあって体内のガンマ線を除去しようとしている。あとグレイシー柔術ヒクソン・グレイシー(本人)に、怒りを抑制する体術を習ってそう簡単には怒ったり興奮して変身しないよう訓練している。
ヒクソンは最近、片岡鶴太郎もよくやってる内蔵グリグリするやつをやってて胡散臭い。
瓶詰め工場で日銭を稼いでいる。‥ここに出てくる不自然すぎる美人の同僚など、今観ると美人だが妙にIQ低そうだし「昔のアメリカ映画によく出てきてた『現地の人』っぽい描写だなぁ」と、古臭さを感じた。
以降、バナーの消息を掴んだロス将軍が送り込んだティム・ロス演じる兵士エミル・ブロンスキーがバナーを追う。バナーは興奮してハルクに変身しないように感情コントロールしながら、またガンマ線を消去する方法を探しながら逃亡してるうちに元恋人ベティと再会するストーリー。バナーは心拍数が上がるとピッピッピッ‥と音が鳴る腕時計をしてるので、この腕時計の音が早くなると「ハルクになっちゃう!」とドキドキさせる仕掛け。これもノートンのアイデアか?知らんが、いいアイデアだと思う。
ブロンスキー隊の追い込みにより劇中時間ではかなり久しぶり(という設定)にハルクに返信。ブロンスキー以外の兵士を瞬殺。それにしてもロスはハルクの事を伏せてブロンスキー隊を送り込むとか‥、やはりクズだな~。

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本作のブロンスキーは39歳という設定だが当時のティム・ロスは40代後半なので39にはさすがに見えない。
昔からティム・ロスは好きだが、こんなにアクションする役はあまりないので中盤、ハルクと闘うティム・ロスは珍しくてカッコよかった。
そんなティム・ロスだが、強さへの渇望から超人兵士血清を打ってスーパーソルジャーとなる。だがさすがにハルクにタイマンで勝てるはずもなく敗北。
後でミスター・ブルーが培養していたハルクの血液を打ってハルク同様に巨大なパワー系巨人アボミネーションになってしまうので以降ティム・ロスの活躍はもう見れないのが残念。ウィンター・ソルジャー崩れの状態で満足してればよかったのに‥
ハルクはヒーローなのだが、まるでゴジラなどのモンスターのように描かれる。前半、工場の暗闇の中から現れてブロンスキー隊を襲う姿や、中盤の超音波兵器で責められる姿、終盤のアボミネーションとの怪獣バトルなど。僕はこの手のIQ低いパワー系フランケンシュタイン的なキャラ好きなので(ソロモン・グランディとか)ハルクも結構好き。だが、そこそこは面白いんだけどハルクで面白い映画にするのは難しいのかもしれん、殺してもいいならまだしも以降の作品でハルクはまだまだ出るので殺すわけにもいかないし。ハルクの原作読んでないのでどんな名作があるのかもよく知らない。
それにしても「心拍数が上がりすぎてハルクになっちゃうのでベティとSEXできない」という設定は気の毒だった。せっかくベッドでネルシャツ一丁のリヴ・タイラーが口の中に舌を押し込んできながら長くしなやかな脚を巻き付けてきてくれてるのにも関わらず何もできないとは‥気の毒だ。
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その後、ミスター・ブルーとの絡みを経たハルクはアボミネーションとなったブロンスキーとの怪獣映画っぽい決闘でシメ。両手を打ち合わせて火を消したり、マブカプっぽい地割れ攻撃も見せてくれる。
やっぱさっきも言ったように、特に欠点もないがストーリーがストレートすぎて引っかかりがなさすぎる。それとラストの決闘はいいがそこまでの展開でハルクに返信するのは2回しかない(そして兵士を追っかけてるだけ)。やはりハルクにはもっと派手に色んな物をぶっ壊して欲しかった感もある。
MCUで一番つまんないのはどれだ?」と考えるとやはり本作か「アイアンマン2」か「マイティ・ソー:ダーク・ワールド」この三本のどれかだろう。
映画単品で考えると本作は他の2作よりも良いと思うが、しかしMCUというユニバースの流れとして考えると本作が一番どうでもいい作品だ。
なにしろ、いきなり「アベンジャーズ」でハルクの描写を数分間観れば「あぁこのバナーというおじさんは興奮するとハルクになっちゃうんだな」とすぐ理解できるので本作は丸々一本存在を抹消しても問題ない。
あと最初に言ったように本作のバナーは、ラファロ版ハルクとは顔もキャラも違いすぎる。そしてリヴ・タイラーも永遠に出てこない。本作のユニバース全体への貢献要素としては「なぜロス将軍とかいうオッサンは超人やヒーローを嫌ってるの?」というのがわかるくらい。というどうでもいい要素だけだ。
かといって別に駄作というわけではないんだが、とにかく地味な一本だ。

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ちなみにハルクの続編が本作以降作られてないのは、人気がないからというわけではなく「ハルク」やハルク絡みのキャラの版権がユニヴァーサル・ピクチャーにあって、細かい契約の内容はわからないが状況から見ると「MCU作品内にハルクを出すのは構わないがハルク単体の新作を作ったら絶対ダメ!」という感じになっているらしい。仕方がないのでハルク個人のストーリーラインは「ウルトロン」「ラグナロク(邦題バトルロイヤル)」「インフィニティー・ウォー」などのクロスオーバー的作品などのハルクパートでちょこちょこっと触れられているのみ。だからといってユニヴァーサルがハルク新作を作るわけでもなく「俺らも別にハルク新作を作らないけど、MARVELスタジオにも作らせないようにしとこうぜ」と塩漬けにしてるだけでどうしようもない。人気あるのに自分の単体作を作る事ができないハルク役のラファロ氏も怒ってます。
FOXに版権が行ってた「X-MEN」と「ファンタスティック・フォー」などに由来するキャラの権利が今年やっとMARVELスタジオに帰ってきたというのに未だに帰ってきてないのは‥
ピーターを一時的にレンタルしてくれてる状態であるソニピクの「スパイダーマン」、それとスパイダーマン由来のキャラ(ヴェノムとか)。
ユニヴァーサルに版権があるのは「ハルク」とハルク由来のキャラ(シーハルクとか)あと「サブマリナー」も?10数年かけて随分帰ってきたもんだ。
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MARVEL映画化権の分布図。状況が変わる度にアメリカの匿名掲示redditで作成されている
ソニピクが「スパイダーマン」の権利を返すとは、とても思えないし過去のスパイダーマン映画や今爆売れ中のゲームが好調なのでまぁ別にいい。だがユニヴァーサルはハルクを作りもしないしさっさと返せやと思う。
ワイティティ監督とかでハルクMCU新作観たいぞ。
次のMCU新作「キャプテン・マーベル」は3月。随分、間があるな‥。

 


そんな感じでした

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