gock221B

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『スーサイド・スクワッド:ヘル・トゥ・ペイ』(2018)/実写映画版の100分の1くらいの制作費だと思うが100倍面白かった 🔨

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原題:Suicide Squad: Hell to Pay 監督&制作者:サム・リウ 制作:DC+ワーナー
製作国:アメリカ 上映時間:86分 シリーズ:DC Animated Movie Universe

 

 

 

🔨DCアニメと言えば何ヶ月か前に観た、日本人クリエイター達が手掛けた「ニンジャバットマン (2018)」が、デザインや戦闘アニメーションは良かったがそれ以外が中身すっからかんで凄くしょうもなかったのが尾を引いてたので味を変えるためにDCアニメを借りた。それと2016年で一番つまらなかった映画「スーサイド・スクワッド (2016)」の味も変えたかったのでスーサイドスクワッドが主人公のアニメを観ることにした。

🔨ワーナー&DCが出してるアニメーション、OVAのシリーズ。
原作のキャラと映画はMARVEL、原作のストーリーとアニメとゲームはDC。
そんなイメージがある。
90~00年代、天才ブルース・ティムの「バットマン」「スーパーマン」「ジャスティス・リーグ」「Justice League Unlimited」‥などの時代から、ティムが手掛けなくなってもDCアニメは外れがないままだし全部じゃないけど極たまーに観てる。
DC+ワーナーのOVAは、MCUみたいに繋がってるユニバースとか、繋がってない完全に単発の作品とか色々ある。だけど一本一本独自に楽しめるように作ってあるのであまり繋がりは気にしなくてもいい。
DC Animated Movie Universe - Wikipedia
スーサイドスクワッドが主人公のアニメとして、本作は「バットマン:アサルト・オン・アーカム」ってやつから繋がる話だったみたい。そっちのタイトルに「スーサイド・スクワッド」って入ってないから知らなかったよ。
更に、敵のズームは「Justice League: The Flashpoint Paradox (2013)」で起きた状況の続きらしい。まぁ一応劇中で説明してくれるので理解はできる
ネタバレあり

 

 

Story
メタヒューマンや特殊技能を持った犯罪者達を投獄するための収容施設、ベル・レーヴ刑務所の所長アマンダ・ウォラー(CV:ヴァネッサ・ウィリアムス)。彼女は囚人たちを束ねて使い棄てチーム「スーサイド・スクワッド」を結成して困難なミッションに使っていた。
メンバーは、リーダーのデッドショット(CV:クリスチャン・スレイター)、ハーレイ・クイン(CV:タラ・ストロング)、キラーフロストキャプテン・ブーメラン。新メンバーのカッパーヘッドブロンズ・タイガー、の6人。
彼らの標的は不思議な力を持つ「地獄行きを免れるカード」。報酬は懲役の軽減。
果たしてデッドショットは
ミッションを成功させて愛する娘のもとに帰れるのか?――

 

 

 


🔨最初に結論を言うと、本作より制作費が数100倍以上ありそうな「スーサイド・スクワッド (2016)」より100倍面白かった。
スーサイド・スクワッドの映像化ならこんなシーンやあんなシーンが観たい」と思ってた要素が実写映画には無かったが’(ハーレイが可愛いというのだけはあった)本作にはいっぱいある。
スーサイド・スクワッドヴィランばかりの全員悪人チーム。しかも簡単に殺せない人気ヴィランはハーレイしか居ないので、ヒーローチームでは不可能な面白いシーンが描ける。
具体的に言うと悪者なので「どんどん死ぬ」「どんどん裏切る」「敵を残虐にバンバン殺す」という描写が容易。それだけで楽しい映画になるの確定だったのに映画版では何故か酒飲んで愚痴りあったりしてKIZUNAを高めあうという気持ち悪いし面白くもない映画になっていた。レイティングを下げるためか全然殺さないし面白くなさと気持ち悪さだけがどんどん膨らんでいっていた。
そして、こんな悪い奴らがちょっとでも優しい面を見せたら普通より優しく見えるし(捨て猫可愛がりシンプルヤンキー現象)。
規制の厳しいアメリカのアニメにしては、残虐描写が凄く多くて驚いた。
頭爆発したり首はねたり切り株も見えるし一般市民や女性キャラも平気で殺す。
これきっとR指定だね。

 

 


スチル写真を見てわかるように、正直あんまり魅力的な絵柄じゃない。
いつもにもまして制作費が低そうだしモブや走ってる車などがめちゃくちゃ少ない!
この惑星はめちゃくちゃ人が少ない惑星!
あと車とか飛行機はモロにCG。
だけどDCアニメでは昔からいつも保証されていた、空間把握能力に長けた戦闘‥誰がどこから何を放って誰に当たったかがわかりやすい戦闘。よく動くし、誰が何をどうしたから次は誰それがこうした→とか思ってたらしばらく姿が見えなかったアイツが通気口から登場!って感じで単純にアクションが面白い。
「描き込みが少ない」なんてすぐに気にならなくなる。「面白い漫画には画の上手さは関係ない」っていうのと似ている。勿論、作画が凝ってた方がなお良いが、制作費が貰えてないんだから仕方ない。自分たちに出来る範囲で最高の仕事してる感じをビンビン感じる。
それで色んな能力持った奴らが、5対2とか2対3対3とか色んな組み合わせで、色んな能力をツープラトンで合わせ技とかして戦うので面白かった(これがアニメだろ。会話ばっかりしてるんじゃなくて)
何となくずっとそうだから、きっとDCアニメ班の部屋にはブルース・ティムが書いたアニメ面白アクション方程式が置いてあるのかもしれない。
「ニンジャ・バットマン (2018)」は絵柄が魅力的だったしキルラキル的な戦闘のアニメ演出が凄かったが、アメコミなのに全然トンチ使わなかったし気合を入れると何故か物理的にも強くなる‥という少年漫画的な精神論パワーを使ってたのがつまらなかった。
本作はアメコミ的な合理的に戦闘が進むので良かった。知恵を使うかパワーが上の者が単純に勝つ。だけど絵柄がいまいち。‥それらを総合すると「ニンジャバットマン」は、絵と戦闘の時の動きのアニメーションだけ日本スタッフに描いてもらって、後の全部はDCワーナーが作ればベストだったのかもしれない。
 

 

そんな話で、今回はカッパーヘッドとブロンズ・タイガーが加わった。
冷酷な司令官アマンダ・ウォーラーがスーサイド・スクワッドに出した司令は、ドクター・フェイト(DCの魔法ヒーロー)の所有する「地獄行きを免れる事ができる」という魔法のカードを奪還すること。
そういえば作品の冒頭では、命令に背いたデッドショット以外の犯罪者が命令に背き、アマンダが彼らの頚椎に埋め込まれた爆弾のスイッチを即座に押し、その冷酷なオバハンっぷりを見せていた。
全員悪人というスーサイド・スクワッドの作品世界において「一番の悪人はアメリカ政府の人間であるアマンダ」というのがいつもオチになるのも面白いなと思う。
ところでこのドクター・フェイトは、めちゃくちゃチンコがでかい男性ストリッパーがナブーに選ばれてフェイトになったがヴァンダルに魔法カードを奪われて怒ったナブーにフェイト失格されてしまう。フェイトの事よく知らないので「フェイトってこんな奴だったん?」と思ったが、検索したところどうやらオリジナルキャラっぽい。
その魔法のカードはズーム達も狙っている。挟み撃ちのかたちになるな‥
カード争奪戦は三つ巴の形となった。
三つ巴‥それは戦闘シーンがあるフィクションで一番面白いかたち。
ジョジョとか三国志とかハンターとかもそうだろ。
ところで数多いB級C級ヴィラン達をまとめてみた。おなじみのDCにキャラも多いが全然知らん奴も多かった。

 

 

 

主な登場人物

スーサイド・スクワッド
🔨デッドショット:リーダー。バットマンの敵。射撃の名手。娘を愛している
🔨ハーレイクイン:ジョーカーの恋人。狂った頭と優れた身体能力。凄い人気
🔨キラーフロスト:ファイヤーストームの敵。凍結能力者
🔨キャプテン・ブーメラン:フラッシュの敵。ブーメランが得意
🔨カッパーヘッドバットマンの敵。尻尾もあり毒も吐く蛇人間
🔨ブロンズ・タイガーヴィラン達の監視役。世界最強の格闘技術
🔨アマンダ・ウォーラー:このチームを組織したアメリカ政府の最高ランクのエージェント。懲役軽減を餌にヴィランたちを物のように使い棄てて任務を遂行させる冷酷なオバハン

 

ヴァンダル・サヴェッジ一派
🐵ヴァンダル・サヴェッジ:謎の隕石に触れて不老不死となったネアンデルタール人。戦闘の経験値が5万年なのでめちゃくちゃ強い。ここ近年急増したメタヒューマンのヒーロー達との闘いで肉体が衰えてきて魔法のカードを欲する
🐵スキャンダル:ヴァンダルの娘。二対の爪が武器。同性愛者でノックアウトと付き合っている
🐵ノックアウト:ダークサイドの部下の一人だった。同性愛者でスキャンダルと付き合っている
🐷プロフェッサー・ピッグバットマンの敵。豚のマスク被って外科技術に優れてる統合失調症

 

ズーム一派
⚡ズーム:フラッシュの宿敵。フラッシュ同様にスピードフォースに抵触して運動エネルギーを操る。超スピード行動、物質透過、次元突破などが可能。このOVAシリーズの過去作「Justice League: The Flashpoint Paradox (2013)」で平行世界のバットマンに脳を撃たれて死にかけておりパワーも衰えていて魔法のカードを手に入れたい
⚡シルバー・バンシー:スーパーマンの敵。奇怪な超音声を発する
⚡ブロックバスターバットマンやナイトウイングの敵。怪力の大柄

 

 


あと、珍妙なドクター・フェイトやナブー、アクアマンの宿敵ブラックマンタ、バットマンの敵トゥーフェイスなどもサービス的ゲストキャラでにちらっと出てくる。それと冒頭でアマンダに皆殺しにされるデッドショット以外のスーサイド・スクワッドメンバーは全然知らなかったけど、きっと元ネタあるんだろうね。
スクワッドに比べてヴァンダル・サヴェッジとズームが強すぎる(デッドショットも敵2人が誰か知ったら、アマンダに交渉して報酬を「出所」へと値上げするほど)
また「これなら負けるのも頷ける」と、説得力を増すためかヴァンダルは体調が弱ってきているしズームに至ってはほぼ死にかけてる状態だった。
デッドショットも、元々そんなに好きなキャラじゃなかった上に実写映画ではウィル・スミスがナルシズム全開でやってて更に嫌いになったが本作のデッドショット、いいじゃないですか。存在すら知らんかったブロンズ・タイガーも男らしいナイスガイだった。キャプテン・ブーメランは面白いキャラだし。
敵が超人ばっかで銃弾がすら全く効かない中、銃とブーメランと素手で頑張って闘っていた。超パワーを持った舐めプ超人に、超能力持ってない人間よりちょっと強いくらいの主人公たちが食らいついて行くのは楽しさの定番ですからね。
ハーレイはウロウロしてしょうもない事を言うだけのマスコットキャラであまり活躍しなかった。
デッドショットが娘に会いたくなりすぎて、娘の友達の家に侵入したり居場所を探しに行って、呆れて連れ戻しに来たタイガーと殴り合いになるのも凄く楽しかった。そしてラストでのタイガーへの優しさ‥。デッドショットいいなと思えてきた。
キラーフロストやカッパーヘッドも戦闘が面白かったし、ズームも過去作のフラッシュポイントでの死と本作での死がシンクロしているというSF感が、正直どういう仕組なのかよくわかってないが良かった(脳をぶっ飛ばされてる最中に同時に平行世界のこの世界でも行動してたってこと?)
ヴァンダルサヴェッジの娘とか、その恋人のノックアウトとかも初めて知ったけど女性キャラカップルのヴィランって実写ではまだまだ出しにくい領域で新鮮だった
まぁ、そんな感じで昔、する事ないから深夜TVでよく知らんB級映画を見てたら思いのほか面白くて、爽やかだが乾いたテキサスの風が心に吹いた感じになりました。
そういう感じでDCアニメ、絵面がしょぼかったりどれがどれの続きかわかりにくいから普段あまり観ないけど、たまに観るとハズレがないし楽しい。
 

 

 

そんな感じでした

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Suicide Squad: Hell to Pay (Video 2018) - IMDb

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