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「アントマン&ワスプ (2018)」終盤、戦闘はもういいから量子の世界もっと見せろ!と思った🐜🐝

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原題:Ant-Man and the Wasp 監督:ペイトン・リード
製作:ケヴィン・ファイギ 脚本&主演:ポール・ラッド

制作会社:マーベル・スタジオ 製作国:アメリカ 上映時間:
シリーズ:「アントマン」シリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバース

 

 

🐜本作は、「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」後にひっそり公開された「アントマン (2015)」の時と同様、「ブラックパンサー (2018)」続く「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー (2018)」という世界歴代興行収入一桁代クラスに大ヒットした2連発後に、ビッグタイトル後の箸休め的な感じで公開され、前2本の記録的なヒットには劣るが映画全般としては大ヒットの部類に入る興行収入&なかなかの高評価。
コミカルな「アントマン」は、大ヒットすれば願ったりだし仮にコケたとしても「アントマンおいしいね」と言われるという敗北があり得ないMCU作品。
ちなみに僕は前作「アントマン」はかなり好き。
劇中の時系列的では「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ (2016)」の約2年後で「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー (2018)」 より少し前(正式な日時は発表されていない)の出来事らしい。
🔴MCU全体のニュースとしては、長くなるので短く言うが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督が解雇された。これでMCUというユニバース自体への興味が驚異的に減ったが悪いのはディズニーで、ケビン・ファイギやマーベル・スタジオは悪くないので「恋人は好きだけど、恋人の実家は大嫌い」状態で、何とかクリエイター陣が居る間は応援していきたい。
最後の方にネタバレあり

 

 

Story
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キャプテン・アメリカに助力したことでFBI監視下に置かれたアントマン/スコット・ラングポール・ラッド、自宅から一歩も出れないながらも愛娘キャシーとの時間をエンジョイしながら2年間の自宅軟禁期間をあと3日で終えようとしていた。
物質を自在に伸縮拡大できるピム粒子を開発した天才科学者かつ初代アントマンでもあったハンク・ピム博士マイケル・ダグラス)、ピムの娘で新たな女性ヒーロー、ワスプホープヴァン・ダインエヴァンジェリン・リリーも、「スーパーパワーを持った者は政府の管理下に置かれる」というソコヴィア協定に反しているため逃亡生活中。
ピム父娘は、30年前に〈量子の世界〉へと消えた〈初代ワスプ〉ジャネット・ヴァン・ダインミシェル・ファイファー)を救出しようとしていて、スコットは彼らに協力する。
彼らの前に、透明化&物質透過能力を持つ謎の女ゴースト/エイヴァハナ・ジョン=カーメンや武器ディーラーのソニー・バーチウォルトン・ゴギンズ)らが立ちふさがり、ピムが開発した〈量子トンネル〉を狙う。
アントマン&ワスプはジャネットを救出できるのか?――

 

 

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アバンは、CGで若くしたマイケル・ダグラスが出てきた前作のように今回は30年前の初代アントマン&初代ワスプが出てくる。このCGで若くしたミシェル・ファイファーマイケル・ダグラス、かなり上手く出来ていた(だけど、じーっ‥と見てるとやっぱり少し違和感があり「めちゃくちゃ実物みたいな解像度のゲームキャラ」みたいな瞬間もあった)
スコットは2年間の軟禁状態で手品を習得したりドラムや色んなインドア趣味や長風呂を楽しみつつ、何だか物凄いアミューズメント段ボール遊具を作って愛娘キャシーと遊ぶ映像が可愛いし楽しそうすぎる。
観てるだけで幸せな気分になれたので、ここは何度も観たい。
この監督は「イエスマン “YES”は人生のパスワード」の時も、本編とはさほど関係のないズーイー・デシャネルのバンド活動や主人公カップルが遊びまくるシーンがめちゃくちゃ楽しそうだったし、こういう優しい描写が得意な監督なんでしょうね。

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謹慎期間残り3日まで来たスコットだったが、初代ワスプことジャネット・ヴァン・ダインになる夢を見た翌日、久しぶりにハンクとホープのピム父娘に拉致され、伸縮自在の携帯用研究所内にある量子トンネルを使って〈量子の世界〉に行きジャネットを救出する計画に協力させられる。
そこへ謎の女ゴーストや、ハンクのS.H.I.E.L.D.時代の同僚フォスター博士(ローレンス・フィッシュバーン)、いつも「強い小物」役をやってるウォルトン・ゴギンズ演じる武器ディーラーのしぶとい小物、スコットを監視中のFBIのウー捜査官らが邪魔してくる。
前作は泥棒コメディ映画だったが本作の場合、量子トンネルを内包した伸縮自在のピム研究所が本作のマクガフィン(※登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる仕掛け)となる。アントマン&ワスプ一派はルイス達の協力も得つつ、量子トンネルを三つ巴で奪い合う、というのが本作全体の流れ。


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アントマンことスコットだが前作同様の活躍していた。やはりMCUヒーロー内でも親しみやすさがトップレベルに高い。仲良しの娘キャシーはもちろん元妻マギーと新しい夫パクストンとの関係も良好だしルイス達と警備会社も作っており(ピム父娘を立腹させてる事以外は)全て順調でMCUヒーローの中で最もリアルが充実しており精神が安定しているヒーローだと言える。
スコット役のポール・ラッド、僕は2000年代にポール氏が出たコメディ映画を大量に観てたし、そもそもクリエヴァとかクリヘムよりとっくの昔からスターだ。しかも脚本も担当しとる。
そういえばポール氏は去年ダグラス・ジョーンズのNetflixオリジナル近未来SF作品で、めちゃくちゃ悪い奴を演じていたが今更そんな役やっても最後まで「ポール・ラッドが極悪人?冗談だろ」「良い人のポール氏が頑張って極悪人を演じてるなぁ‥」としか思えなかった。ポール氏は元々良い人だったのにアントマン役になって以降、良い人度が更に加速した。
スコットは「シビル・ウォー」でチームキャップに参加した時は「キャップを尊敬してるっぽい」という事以上に参加する理由がよくわからなかったが、その辺りの動機をワスプに「キャップに頼まれたからさぁ‥」と釈明して彼女に笑われる。「キャップ」と呼ぶのは大抵、我々ファンであってMCU作品内の登場人物は「スティーブ」もしくは「キャプテン」と呼ばれている。つまり「スコットはキャップの凄い大ファンだから危険を犯してシビル・ウォーに参加した」ってことなんだろう。
そう言われてもスコットがキャップに憧れてるシーンはさほどないし、キャップやナターシャのようにどこででも生きていける者じゃなくて一般アメリカ市民だし娘と会えなくなるのを凄く恐れてたしチームキャップに与する説得力は薄いが「幕末ファンが氷漬けにされてた土方歳三に味方してくれと言われたら断れないようなもんか」と考えた。まぁチームキャップ参加は面白かったので別にいい。納得させる動機づけが少なかったので補完するために考えてただけ。
最初に言ったようにスコットのリアル充実は一作目で済んでいるので、まだ埋まってない隙間‥ピム父娘問題を解決するため、能動的に突き進む主人公というよりは全編ピム一家に協力していた印象だった。
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前作ではピム粒子手裏剣によって物質の大きさを変えていたが、本作ではワスプが腕から発射したり、ピム所有のビルや自動車には縮小拡大を捜査するリモコンやスイッチなどがあり、アントマンじゃなくてもバンバン色んな物が拡大縮小される様が観られた。
前作、そういった小さな物が大きくなったり小さくなったり、巨大犬サイズのアリが走り回るというLSD的なケタミン的な‥もしくはアリス症候群的な映像が好きだったが本作では更にそういったシーンが頻出して楽しめた。
昔のディズニーアニメ映画はドラッギーな映像がやたらと多くてジャンキーにも人気あった。そういう意味では本作のそういう部分を切り取って「アントマンはディズニー映画らしい」と言えなくもない。子供や動物も出るし。
前作観た時は「続編では、小さくなってホークアイの矢に乗って飛ばされたり、大ネタのジャイアントマンやるんだろうな」と思ってたが、まさかシビルウォーで全部やっちゃうとはね(気前がいいのか、アントマン続編やる予定なかったのか)
その代わりと言っちゃなんだが本作では「小学生サイズの微妙に小さいスコット」「微妙に大きい身長3mくらいのスコット」などの微妙で気持ち悪いサイズが多く、それがまたドラッギーかつ気持ち悪くて良かった。
アリは‥今回のアリたちは、前回ほど目立たずあくまで可愛いガジェットって感じだったが、アリ君たちが次々と殉職するギャグシーンは辛かった。

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娘のキャシーは、ワスプを認めつつ「自分がパパのパートナーになりたい!」と連呼していた。原作でのキャシーはもう少し歳上でスタチュアという巨大化ヒーローになる事を見越したネタだろう。本作公開前に、この子役に顔が似てるブラウンヘアーの若手女優がアベンジャーズのマークが付いたマグカップを持った写真をインスタに上げてた事から「この女優は、何らかの理由で成長したキャシーを演じて、アントマン2でスタチュアになって出るのでは?」と騒がれたが結局そんな事なかった(「アベンジャーズ4(仮)」とかアントマン三作目で出てくる可能性もゼロではないが)

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前作では「父と娘」というテーマも描かれてスコットとキャシー、ハンクとホープ‥などの関係性は前作で一先ず一件落着してるので現状維持。
本作ではゴーストとフォスター博士による擬似父娘のドラマも増えた。

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ピム博士だが、僕はMCUキャラの中でもかなり上位に入るくらい好き。
まずコミュニケーションに難ありで他のキャラとやたらに確執があるところ、またあまりにも恐ろしすぎるピム粒子の魅力がデカい。
ピム粒子も怖いが、前作しれっとブラックホール爆弾みたいな発明品を使ってイエロージャケットの研究所を消滅させてビビった。はっきり言ってピムはヒーローの中に混ぜてもトップレベルに強いキャラのポテンシャルを秘めている。そんな震撼させたブラックホール爆弾だが使うと確実に相手が死んでしまうし、使うべきモンスターみたいな敵も出てこないし前回やりすぎたと思ったのか今回は出てこない(というか多分もう使わないだろう)。
今回良かったのはフォスター博士に捕まったピムが「胸が痛い!痛いイタイ!」つってホープが「パパ心臓病!缶を開けて助けてよ!」からの巨大蟻トラップを喰らわせるくだりも「バキ」の最強死刑囚的な老獪さで魅せてくれる。
コミカルな本シリーズの「元ヒーローの老人研究者」というキャラなのでストーリーの都合上すぐ捕まったりやられたりするし無双したりできないものの、もし凶悪な敵を相手にするピム主人公の映画が作られたとしたらとんでもない強さが観れそうだなと思った。
マイケル・ダグラスは若い頃‥80年代では主人公をよくやってたが当時はSEX依存症で入院するほどギラギラしすぎてる目も常時バキッバキの、歩く男根みたいな俳優だったので苦手だった。かわいい君のハムスターを食いちぎる寸前の猛禽類みたいな雰囲気の異常性欲俳優だったからな。
だが、このくらいジジイになって、やっと丁度いいカッコいい男になったと思った。ダグラス氏は、きっと精力がありすぎたんだね。。

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ワスプことホープは既に「父と娘」ドラマを終えており、戦闘訓練も既に終了しているために本作ではいきなりワスプとして活躍する。
というかアメコミ映画のオリジンはダルいのでMCUは「今後は工夫したり省略していく!」っつてたので飛ばし傾向があって良いですね。
単純な戦闘能力だけだと多分アントマンよりワスプの方が強そうだが、スコットの主人公らしい奇跡起こし能力によって、やはり2人は対等なコンビという印象だ。
ゴーストとの闘いは、ワスプ(伸縮自在&飛行&物質の拡大&アリ操作) vs.ゴースト(物質透過&透明化)という闘いで、この2人が闘うと妙に複雑な能力バトルになるので観てて疲れた。
あと単純に彼女の体型とスーツがセクシーでカッコいいのと、ルイスの脱線トークでの回想で口パクで喋る様子も良かった。

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ゴーストことエイヴァのオリジンはMARVELヴィラン定番の「科学の実験の失敗」。ただし彼女が実験してたんじゃなくてピムにクビにされて逆恨みする科学者の父が実験して、幼かったエイヴァが影響を受ける。以降、透過能力と透明化能力を得る。その代り絶えず苦痛を感じ、暗殺者として使役されていた可哀想系ヴィラン。前作のイエロージャケット同様「全てピム博士のせい」系ヴィランでもある。
コミュニケーション難ありのピム博士の過去のせいで次々とヴィランが生まれてくる様は、まるで同じくコミュニケーションに難有りで敵を作るアイアンマンのようだ。それでいてピムもまたスタークを憎んでるんだから面白いですね(ピムとトニーが会う場面が早く観たい)
このゴースト、あまり詳しくないけど原作に出てきたのを見かけた数少ない印象では、男のキャラで雇われて仕事する小物の陰キャって印象だったが、本作では美人の女性になりオリジンもがっつり付けて殆どオリジナルキャラって感じに仕上げてきた印象。
この女優は「レディ・プレイヤー1」で敵の悪い社長の手下の女を演じてた人らしい。あっちはアメリカ映画の女性敵キャラがよくやるパッツン前髪だったし魅力ゼロのキャラだったが、本作ではパッツンじゃないし神秘的な瞳の色とヘアースタイルとグレーのスーツが合っててめちゃくちゃ美しかった。
邪悪な心を持ってるわけではないが個人的な動機の結果、敵対しちゃう系ヴィラン
なにしろいつも痛みを感じてる上に、量子トンネルを奪わないと死んでしまう寸前という切羽詰まった状態。
良いとか悪い以前に「そうする以外ないよね」という、喩えるなら「外出時にウンコ漏れそうになった時に、トイレを探す以外の行動が貴方はできますか?できませんね?」という感じで誰も責められない系ヴィランだ。
しかも能力を得た時も、その後の強化も全て他人のせいという‥、彼女は「ストーリー上ヴィランになってる」ってだけのキャラなんだが中盤、本当にヴィランになりかける‥がフォスター博士が「それやっちゃアカン!」と止める。
そして彼女とフォスター博士のドラマは薄い上に終わっていない。今後も使うんでしょうね。
「ゴーストが地面を透過して地球の中に落ちていかないのは何故?」という疑問も湧いたがよくわからない、きっと何か上手い設定があるんだろう。
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ルイスは前作でも好評だった「長い前置きで寄り道しまくるトーク」を披露するが、今回はただ寄り道トークするだけじゃなくて自白剤を射たれたものの自白剤の効果によって寄り道トークも強化されてしまい、敵が聞き出したい結論を一向に言わず喋りまくるというひねったシーンで面白かった。
ただの面白要素だった寄り道トークが、何だかルイスの特殊能力みたいな感じになってて物語に絡んでるのが良かった。
ウォルトン・ゴギンズ演じる武器ディーラーは、あまりにどうでもいいキャラなので何故いるのかよくわからなかった。ゴースト一派だけでよくないか?
てっきり彼は、前作でイエロージャケットの粒子を奪って逃げたヒドラのオッサンの差し金かと思ったがそんな事はなかった。ヒドラのオッサンは本作にも出てこなかったし何してるんだろう。あいつ大したキャラでもないし本作内でさっさと処理すれば良いのにね。
「ゴーストの部下」とかにして敵を一つにまとめれば良かったのに‥と思ったけど、ゴーストとフォスター博士を悪者にしたくないから、ゴースト一派と武器ディーラー一派を分けたのかな。まぁどうでもいい

 

 

🐜※ここからネタバレあり🐝
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前作でもチラ見せされて、めっちゃワクワクした〈量子の世界〉に、いよいよ行くとなって凄く期待していた。
量子の世界って原作にもあるの?と思って検索したらMARVELコミックに極小サイズの、文明もある広大な「マイクロ・バース」っていう世界があって大勢の極小サイズの人達が暮らしているようだった。
Microverse | Marvel Database | FANDOM powered by Wikia
これが出てくるのかと期待していたが違った。
調べたところ、どうやらMARVELが持っていた「マイクロノーツ(つまり懐かしの「ミクロマン」のアメリカ版)」の版権が切れて「マイクロバース」の名称や設定は使えなくなり「量子の世界(Quantum Realm)」としか呼べなくなった模様。
本作では、スコットが前半「自分がジャネットになって幼いホープと鬼ごっこする」という不思議な夢を見る。それを「ジャネットしか知りえない光景を、会ったこともないスコットの脳が受信した!これはジャネットからのメッセージだ!」とピム父娘は歓喜し、かねてより進めていたジャネット救出作戦を更に確信を持って進める。そして中盤、ジャネットはスコットの脳に完全に同調してスコットの手を使ってプログラムしてスコットの口でピム父娘と会話する。
「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」と言うけど、SFというより殆どホラーの領域だ。「インシディアス」とか「死霊館」でよく見る現象だこれ。
それらジャネットによるスコットへの働きかけは「量子のゆらぎ」と呼ばれた。カッコいい
MCU新世代ヒーローは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのコズミック‥広大な宇宙」「ドクター・ストレンジのミスティック‥魔術の世界」「ブラックパンサーの隠されたアフリカ超文明国」そして本シリーズ「アントマンの量子の世界」など、MARVEL世界の拡大が行われており、ジャック・カービーぽいデザインが採用されたり妙にドラッギーだったりして僕はどの世界も好きだ。MCUの中心として世界を引っ張ってきたアイアンマン、キャップ、ソーのBIG3は来年居なくなってしまう。MCU存続はそれらの新世界に掛かっていると言っても過言ではない。
量子トンネルによって小さくなったハンク博士はクマムシがいる極小世界‥より更に極小になった場所でジャネットに逢う。そこは人など居ない「ドクター・ストレンジ」に出てくるダーク・ディメンジョンみたいな、単純に綺麗だが人が居ない場所だった。
現実世界ではアントマン&ワスプが、ゴーストその他から量子トンネルを守る闘いをしていて、ハンクが単身ジャネットを救いに行く。
こま二つの流れがつまらないわけではないんだが、量子の世界が気になりすぎて「いや、もう小競り合いせんでいいから量子の世界見せてくれや!ジャネットの話聞かせてくれや」と思った。
あまりに謎が多い割に全然説明しやがらん。
「時間も超越した世界だけど普通に加齢してるのは何故?」
「ここで何食って何してたの?それとも食事や睡眠は必要ない?」
「ジャネット、入った時には持ってなかったマントや武器っぽい物を持ってるね?クマムシが人を襲うということも知ってるし他に誰かいたの?極小の集落とかあったの?」
「ジャネット、超能力を得てるけどゴーストの分子のゆらぎを安定させた以外に何ができるの?」
凄く色々知りたさすぎる。もうこうなってしまってはワスプとゴーストの殴り合いとかどうでも良い。ジャネットに量子の世界のことをじっくり聞きたかったのだが説明はない。教えてくれよ‥

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ポストクレジットシーンは、まぁ大抵の人が「インフィニティ・ウォー」観た帰り道で既に予想してたであろうサラサラ‥シーンでした(僕はスコットの眼の前で笑顔のキャシーがサラサラしてスコットが絶望すると予想してたが外れた)
このポストクレジットシーンに不満を持つ「映画は一本の単体として観たいのに何で楽しい本作だけ観てもわからん不幸なシーン(アベンジャーズ4へのヒキ)が最後に付いて終わるんや!」という一部の映画ファンが憤慨した書き込みしてるのを見かけた。
まぁ僕も映画ファンとして、フェイズ2か3の最初くらいまでは、そんな風に思ってた時もありました‥が、もう今となっては「MCU=映画館で連載してるMARVELコミック」という認識なのでMCUの連続性に怒っても仕方ない。むしろこちらからも歩み寄るしかない‥というMCU自体のファンになってしまったので、そういう人とは意見が異なる(もちろん楽しむのも批判するのも各人の自由だが)
90年代、独自のノリでのんびり連載してた「ジェネレーションX」を読んでたら「X-MEN」本編の方で宇宙を書き換える力がある何とかクリスタルが発動して「ジェネレーションX」世界も巻き添え食って凍結されて違う世界になってしまい「何だよ!」と憤った記憶が蘇りました。小さなタイトルがユニバース自体の改変や大事件に巻き込まれてしまう‥都市開発により個人商店が潰れてしまう‥あるあるですね。
それがムカつく気持ちもわかるが、僕はもうファイギが統括してる間は、この流れを肯定しつつ沿っていく事を決めたのでオールOKです。
この身動きできないスコットから、どうやって来年の「アベンジャーズ4(仮)」に続くのか?
ジャネットは「量子の世界では〈時間の渦〉に気をつけて」と言ってましたね‥

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そんな感じでピム父娘の活躍が多かったし量子のゆらぎも気に入ったのだが、どちらかというと僕は前作の方が完全に好きかもしれん。
本作のストーリーは単純なのだが、あまりにアクションの情報量が多くて次から次へと要素が詰め込まれすぎてて観てて疲れた。
たとえば、研究所の奪い合いしてる時の一瞬。研究所のリモコンを持って逃げてるルイスが武器ディーラーに攻撃されたら、そのリモコンがビョーンと飛んで武器ディーラーの手にスポッ‥と収まったりして、一時が万事そんな応酬が延々と続く。。
もうテンポが早い追いかけっこが延々と続きすぎて「ルーニートゥーンズ」などのカートゥーン観てる気分になった。キッズアワードとかMTVアワードを受賞したさすぎだろ。「全編ポンポンと進めすぎないで緩急つけてくれよ。退屈なシーンや余白を作ることを恐れるなよ」と思いました。「最初から最後まで盛り上がり続けるより中盤にわざとダレ場を作って盛り上がるところだけ盛り上げた方がメリハリあって面白い‥と思うのは僕が中年のせい?」と最初は思ったが、自分が高校生や20歳でもそう思うはずなので、ここは自信を持って感想書くことにする。
最初から最後まで楽しめはしたものの、新しい要素や世界観を打ち出し続けてたMCUフェイズ3の中では最も平凡な印象。
期待してた量子の世界の秘密も出し惜しみして明かさずに終わったし。
アントマン増量」「しかもそれは強い女性」「お馴染みの愉快な仲間たちの活躍も増量」‥という昔懐かしの超保守的かつ増量拡大系のパート2。
そんな感じで楽しさは現状維持だったんですが一作目のクライマックスでスコットが娘のために一瞬の躊躇もなく原子サイズになるみたいな感動もなかった。だから1の方が好きですね。
贅沢な意見だが、ルッソ兄弟ガーディアンズラグナロク(バトルロイヤル)は、膨大な要素やキャラなどの情報を全て捌きつつキッチリ話も終わらせて新しい要素も打ち出してたので、本作も量子の世界やゴースト一派の顛末を引き伸ばさずにやり切ってほしかった感はある。
‥と思ったがアントマンは続編が作られるかどうかが微妙なタイトルなので、3を作りたいがあまりに必死でネタフリしたのかもしれませんね。

🐜🐝しかし結構一通りやる事やったので、もう観たい要素も無いね。
3作目やるとしたら量子の世界かな。
主要登場人物は皆、満たされちゃったし、あそこしか残ってない。
ガーディアンズ略リミックス」で量子の世界っぽい世界をジャンプしてたし、「ドクター・ストレンジ」のダークディメンジョンにも似てたし、MCU世界の宇宙と異次元と量子の世界は繋がってるっぽいんだよね(実際すべてインフィニティ・ストーンの影響で出来たものだし)


だから本作でそこら辺の繋がりが垣間見れるのを期待してたけどなかったわ。
まぁ3作目でやるのか?‥だけど「アントマンは好きだがもう充分」という感じもするのでそれまでのシリーズと別物に変えつつハルクも盛り込んだ「マイティ・ソー:バトルロイヤル」みたいに別のキャラと一緒にやりつつノリを変えればいいかもしれない。
量子の世界の謎を解き明かしたラストでスコットがホープと再婚して、キャシーが三代目アントマン(スタチュア)になる未来を示唆してジ・エンド‥これで決まりでしょう。その前に「アベンジャーズ4(仮)」か。
どうでもいいけど、この感想長すぎですね。

※追記:とか言ってたら「キャプテン・マーベル (2019)」の主要キャスト画像が公開されました。
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Captain Marvel: exclusive new photos | EW.com
キャロル、マー・ベル、若いフューリー、ミン・エルヴァ、若いロナン、若いコラス、スクラル人タロスなど‥。若コールソンはまだ。
公開は来年3月。半年もあるのか。MCUが始まった時にキャップが人気出ることを願ってたのと同じくらい期待してるし観たい

※追記2:量子の世界に都市があることを監督が肯定してました。
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だから早く量子の世界とジャネットについて教えてくれや。MCUの中では控えめな人気だから3作目を作らせてもらうために今回、全部明かさずにネタフリしたんだろうなぁ

 

そんな感じでした

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