gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「クワイエット・プレイス (2018)」ホラー要素より家族愛要素の方が数倍多かった🙊

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原題:A Quiet Place 監督&脚本&製作総指揮&主演:ジョン・クラシンスキー
制作:マイケル・ベイ 製作国:アメリカ 上映時間:90分

 


シリーズものや似たようなジャンルしかヒットしにくいホラー映画だが、ここ10年くらいはまずジェームズ・ワン制作のお屋敷ホラー群が席巻しつつ、ここ数年は「イット・フォローズ (2014)」「ゲット・アウト (2017)」「ドント・ブリーズ (2016)」などの「突然現れて、新しいアイデアのホラーで大ヒットとプロップスをかっさらっていくホラー映画」が多い印象。本作もまたその新たな一本なのか。
覇権作品は「IT(略)終わり」は‥昔からある古典だけど、これは古典というよりも「ピエロこええ!」という、アメリカで昔より道化師恐怖症が増えたからだろう。
4月にアメリカ本国で「レディ・プレイヤー1」を遥かに超える封切り成績で登場して「え?そんなに‥?」と気になっていた。
そんで監督&脚本&製作総指揮&主演のジョン・クラシンスキーって誰?と思ったが、同じく主演のエミリー・ブラントの夫(劇中でも夫婦)の俳優らしい。正直、全然知らない俳優さんだった。TVドラマで主に活躍して映画では脇役ばっかりして映画製作もちょいちょいしてたようで、僕が知らんだけで映画通の間では有名な人らしい。
観たところ「ホラーが好きで撮った」というよりも「家族を描きたいが何かフックがないとヒットしない‥そうだ!ここにホラーの良いアイデア思いついた!」という感じだったのではないだろうかと想像した。

 

 

Story
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089日目。世界が破滅して約三ヶ月、街は荒廃していた。
世界は、鋼鉄をも斬り裂く頑丈な皮膚を持ち聴覚だけが異常に発達したモンスターの天下となっていた。
そんな世界を生き延びた、とある家族のパパ(ジョン・クラシンスキー)、ママエミリー・ブラント)、長女幼い兄弟は人気のない街で品物を物色していたが、長女のミスでモンスターに幼い末弟が殺されてしまった
472日目。家族は人里離れた家で、息を殺して生活していた。
モンスターに気づかれないよう物音を立てずに注意深く生活する以外は至って平和な日々だったが、妊娠したママの出産の日が近づいていた――

 

 

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モンスターは、視覚も嗅覚もなく、聴覚のみで獲物の存在を感知するようだ。
大きさは大型バイク~軽自動車くらいで、大きな前足の爪は鋼鉄をも斬り裂きかなり強い。
銃が溢れかえってるアメリカの街が壊滅しているところから見て、銃撃したくらいじゃ倒せないようだ。
人の声や人間が出した物音を聞きつけると数百m先からでも猛ダッシュしてくる。
ざっくり言うと「『ガタッ!』と音を出したり『ギャッ!』と声を出してしまうとアウト」というファジーでシンプルなルールだ。
それにしても最近のワンアイデア新鮮ホラーはどれもジョジョのスタンド戦っぽいね。
主人公家族は、物音を出さないように裸足で生活したり、生活圏内の道にも砂を撒いて足音が鳴らないように工夫してたり、食事も草の皿を使いナイフやフォークも使わないように生活している。
当然、声を出して満足に会話できないし長女は耳が聞こえないという事もあるので主人公家族は手話で会話している。
また家の中にモンスターが侵入して「いよいよもってヤバイ!」と、屋外の家族にSOSを出したい時には家の周りに設置した照明が激しく点灯するようになってる。
物音を聞かれると死ぬかくれんぼを延々として暮らしてるようなものだ。
そんな感じで主人公家族はクワイエット(静か)に生活しており、ストレスがたまると滝壺に行って大声で叫んだりして過ごしている(モンスターは自然が起こす大きな音には反応しないので自然音よりデカい声を出さなければセーフ)。
映画冒頭、食料を調達しに無人の町に行き、食料品店で色々持って帰る家族。幼い末っ子はオモチャを拾い、鳴らしてしまったがために家族の目の前でモンスターに惨殺されてしまった。それは長女のミスであり彼女はこの事を気に病んでいる。
そしてエミリー・ブラント演じるママは妊娠してお腹も大きくなっており出産を控えている。当然そのまま産むと赤ちゃんの泣き声で殺されてしまう。家族は、家の地下に防音処理を施し食料も備蓄してて外界の様子も映像で見れる秘密基地めいたシェルターっぽい部屋に改造してある。この地下で産む予定なんだな。そして赤ちゃんはずっと泣いてるから大きくなるまでは地下で育てるんだろうね。
 

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設定は大体そんな感じ。この家族の音を出せないながらもゆったりした生活描写が続き、赤ちゃん出産が待っているクライマックスに突入する。パパは妻子を守れるのか、ママは無事に赤ちゃんを産めるのか、長女はトラウマを克服できるのか、長男は?‥みたいな感じの映画。
中盤か後半、パパと長男が散策中にメンタル崩壊したジジイがいて、ふと目が合うとジジイが「ウワアアアアーッ!」とめっちゃデカい声を出すと直ぐ様モンスターに強襲されて死に、そしてパパと長男も窮地に陥ってしまう。
主人公家族は割と知恵を使って防衛しており一人だけじゃなく家族もいるおかげか(長女以外は)メンタルも安定している。だけど大抵の人はストレスにやられて狂ってしまうんだろうか。とにかく主人公家族は万全すぎるせいか、こういう外部のメンタル弱い奴によってピンチが生まれる。まぁゾンビ映画とかでも大抵ひとり混じったメンタル弱い奴のせいで崩壊するしね。
終盤、ママが赤ちゃんを守って頑張るシーンになると(さほど意味なく)水が溢れて防音地下シェルターが水浸しになってしまい、そこでママとモンスターとの静かな死闘が始まるところなど、母性&水浸しって状況が「エイリアン2」を思い起こさせた。
それにしてもフォークのカチャカチャ音や足音や会話ですらモンスターが聞きつけて数百㍍先からでも猛ダッシュで強襲して来るのなら、モンスターのすぐ近くにいるママが息を殺してじっとしてても、モンスターには彼女の心音や呼吸音が聞かれてしまうような気がしなくもないが、まぁ細かい事を言っても仕方がない。息を殺してじっとしてればセーフというルール。

 


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別に悪くはないんだが想像していたより数倍地味な映画だったので「これが『レディプレイヤー1』よりヒットしたの?」と少し不思議に思った。
ちょっと、この主人公家族のメンタルや知恵が優れすぎてたせいであまりハラハラしない気がしなくもない。あのメンタルが崩壊してしまったジジイ、この家族に欲しかった。
このモンスターが怖いのはわかるが、前半もう少し人がめちゃくちゃ殺される場面が観たかった。かませの隣人家族がちょっとしたミスで惨殺される中、主人公家族が見てることしかできなかった‥それで家をより対策したり家を改造して厳重にする‥的な。
正直「アメリカ政府や米軍がモンスターの弱点に気づかないもんかね」と思わなくもなかったが意地悪な意見はやめよう。きっと思いつく前に皆やられてしまったのだ。
本作は一体どういう感想が多く持たれたのか‥は知らないけどモンスターホラー要素は思いのほか薄かったので、恐らく本作に感動した人は家族愛の描写に感動したのではないでしょうか?本作は「ちょっとした事で喧嘩したパパと娘が仲直りする話」「ママの出産で新しい家族が増える」「パパの強さ」「子供たちの勇気」といった家族ほのぼの話がメインで、それを浮き出させるためにクワイエットモンスターが頑張ってる印象でした。ゼノモーフやギーガー美術よりも「ノストロモ号乗組員の結束を高める」という方がメインテーマに置かれた「エイリアン」、物体Xや誰が寄生されているかの恐怖よりも「南極基地の隊員の結束を高める」がメインテーマになった「遊星からの物体X」みたいな感じでした。
正直、独身で家族も居ないせいかイマイチ感動が薄かった‥もしくは加齢のせいで感受性が死にかけてるか‥もしくはその両方のせいか全米での評価ほど乗れませんでした。僕はホラー好きなのでホラー映画は他の人より高評価になりがちで、やたらと低評価になりがちなホラー映画の評価に対して「何でだよ!」と憤りがちなんですが本作の場合、評価が世間一般と逆転しました。
もっと怖い描写やクワイエットモンスターの恐ろしさを期待してたんですが思いのほかファミリー映画だったのでアテが外れた感じというか。だけど普段「ホラーとか観ない!」というタイプの人にとっては本作は丁度いい気がしました。ちなみに既に続編が決定したそうです。
‥何か、めっちゃ薄い感想になりました。。感想とは名ばかりの「この映画こんな設定でした」と書き記してるだけで八割ページを埋めて最後に数行薄い感想を述べただけのクソみたいなページになってしまいました。
「優れたホラーは大抵、現代社会を写す鏡」とよく言うが、本作は「家族愛」以外に言いたい現代アメリカ要素とかもあったのかな?
「言いたいことが言えないうちに荒廃していくトランプ政権下のアメリカ」とか?
凄く無理がある。無理やり良い事を言おうとして失敗してしまいました。
どうやら汚い口を閉じた方が良さそうですね。静かにしましょう

 

そんな感じでした

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quietplace.jp

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