gock221B

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『アンフレンデッド』(2015)/高校生たちがネットストーカーに襲われるPC画面内だけで進行する青春ホラー💻

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原題:Unfriended 監督:レヴァン・ガブリアーゼ
製作国:アメリカ 製作国:アメリ
制作:ブラムハウス・プロダクションズ シリーズ:「アンフレンデッド」シリーズ

 

 

 

なんか全編、パソコンのモニターに映ったSNSスカイプなどの画面だけで進んでいくホラー。Netflixにあったので観た。最初から完全にネタバレありきで感想書くのでこれから観たい人は丸っきり読まない方がいい

 

 

 

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泥酔したみっともない姿をネットにアップされた事を苦にして自殺した女子高生ローラ。
1年後、同級生たち‥主人公ブレアと五人の少年少女がスカイプでグループ通話しているところに死んだはずのローラのアカウントが出現した。
最初は、何者かによる悪質ないたずらと思い込んでいた同級生たちだったが―という話。
主にスカイプFacebookYouTube、メールソフト等の画面がよく出てくる。
冒頭でローラが自殺する様が動画サイトで流れる。その一年後に同級生6人がスカイプで話してたら死んだローラのアカウントが割り込んできて‥という話。
吹き替えで観てたのだが、主人公ブレアがメールに打ち込む文章とか、SNSの操作なども全部ブレアが口に出して言ってくれるのでわかりやすい。
ブレア「えっと‥削除‥」とか言う(字幕だと言ってるのかどうかは知らない)
自分が使い慣れてないネットサービスを、無言でどんどん操作されたらわからないので発語してくれて助かった。
第一幕で6人のキャラ立てしながら謎のアカウントが暗躍してて、中盤でアカウントを排除しようとしたりと状況の改善を図るが上手くいかず逆に呪われる、第三幕では仲間同士で強制的に暴露合戦させられて仲間割れさせられる上に呪われてもいくという流れ。
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そもそも何故ローラが自殺したかと言うと、パーティしていたローラが(多分)ドラッグできまってぶっ倒れて脱糞してたところを撮影したビデオが、匿名でFacebookにUPされて気に病んだローラは拳銃自殺した。
「ウンコもらしが原因でネットいじめに遭ってネット幽霊として仕返し」‥なんて、水木しげるの漫画で考えたら牧歌的な話に思えなくもないが、やはり女子高生がそんな事されたらキツイだろう。
実際にアメリカではSNSいじめで自殺する事件がいくつかあったし。
日本のSNS炎上も陰湿でキツいが、アメリカのSNSいじめは完全に顔も本名も丸出し状態で匿名の奴らにいじめられるので日本よりキツそう。当然消えないし。
ローラのネット幽霊は、ブレアたちに秘密を白状するゲームを強制する。‥ゲームっていうか秘密を白状せずにゲームから降りたりネットを切ったりしたら呪殺されるだけなのでゲームっていうか唯の、ローラによる一方的な処刑タイムが続くだけなのだが。
映画の終盤になると、良い子たちに思えたブレア達も一人ひとりがお互いの悪口を言ってたり浮気してたりローラの悪口や動画をUPしてた事を白状させられる。
ポスターにもなってる主人公ブレアはリアクションが見事で、実に見事な顔芸やリアクションしてくれる。

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確かにブレアたちはタチの悪い事をしてその報いを受けるので同情したりする余地はないのだが、生まれついてのガチの悪人というわけではない。このまま高校を卒業したら普通に仕事して結婚していったのだろう‥要は全員普通の子というところが本作の良いところだろう。
ローラのネット幽霊に証拠を見せられたブレアたちは「でも、みんな言ってたし!」「悪気があったわけじゃない!」「死ぬなんて思わなかったの!」などと言う。
つまり「ローラが憎いから、私はローラを虐める!」という意思じゃなくて、集団意識で何となくそういう流れだったから‥というタイプのいじめ。
これは危険だ。僕はこういうネットの流れを牧村家襲撃と呼んで昔から注目している。
牧村家襲撃の一番最悪なケースは、その名の通り災害的な非日常時に「あいつは悪魔だ(もしくは異教徒、殺人者なんでもいい)」という根拠のない噂によって「=あいつには何してもいい」という流れになって殺したり犯したりする流れだろう。
「xxの事が嫌いだからこの際殺してやろう」というのも勿論最悪なのだが、僕は自分の意志とは無関係に大きな流れで自分達に正当性を持たせて加虐的になる流れの方が邪悪だと思っている。
牧村家襲撃については、僕のネットする上での大きなテーマなので書くと長くなるし映画と関係なくなってくるので、いつかちゃんとした形にしたい。

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ローラのネット幽霊は最後に、自分の脱糞動画をUPしたのはブレアだった証拠をFacebookにUPする。そして同級生たちから「ブレア最低!」みたいな悪評が数十個付いて盛り上がったところで実際にローラの悪霊がブレアを襲って終わる。
このラストは結構しょうもないのであまり好きじゃない。
ブレア炎上とブレアの人生が終わる瞬間をシンクロさせて終わったわけだが、ネットの怖さを扱ってきた本作なのに、ラストでは悪霊に実際にブッ殺される‥その二つの怖さはまた別ものだよね。
この犯人はローラのネット幽霊じゃなくて、たとえばローラの敵討ちとして復讐を誓ったローラの兄弟とか親‥に思わせて実は全く知らないハッカーだった(アメリカ映画でありがち)オチにしといて、最後の罰も実際に殺すんじゃなくて脱糞とかじゃ比べ物にならないくらい取り返しがつかないものをネットにUPしてローラと同じ目に遭わせて、それで焦ったブレアが「当たり前ですがニセ写真です。初笑い、できたかな?」とかめちゃくちゃな事を言いながら発狂して終わる方が面白いし映画のテーマに合ってると思うのだがどうか。
やっぱり霊障のシーンが怖くなさすぎる。「ネットって怖いよね」って話をしてるのに、そこに幽霊とか出されても何だか‥味の違うものを同時に食う感じになってしまう。それよりむしろ最後の暴露合戦で高校生たちが喚き散らしてる場面が一番盛り上がった。

💻物凄く面白いわけではないし最後の数秒以外は全編PC画面だし、何回も観たりこの映画のソフトを欲しくなったりは全くしないが、飽きること無く最後まで観れたし結構、お話づくりが上手いんじゃないだろうか。
今年、続編が公開されたらしいが日本には来てない。特別観たいわけでもないが動画配信サービスとかに落ちてきたら観ようかなとそんな感じです

 

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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Unfriended (2014) - IMDb

www.youtube.com

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