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「ブラッド・ファーザー (2016)」久々のメルギブ主演映画。ローガンとほぼ同じ話だけどローガンより好きかもしれん👨‍👧

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原題:Blood Father 監督:ジャン=フランソワ・リシェ 
原作&脚本:ピーター・クレイグ 製作国:フランス 上映時間:88分

 

 

恋人へのDV疑惑、避妊や妊娠中絶への否定的発言、ユダヤ人への暴言‥などの積み重ねで大スターだったのに未だにハリウッドで絶賛干され中の、メル・ギブソン久々の主演映画。Netflixで配信されてたので何となく観た。
公式サイトに「メル・ギブソンが帰ってきた!」と書かれていたが本作はフランス映画‥まだ完全には帰ってきてはいないようだ。厳密に言うなら「メル・ギブソンが帰ってきた!‥すぐ近くまで!」って感じ。
だけど思いのほか面白かった。完全にネタバレ

 

 

Story
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長らく刑務所生活を送っていた元犯罪者のジョン・リンクメル・ギブソン)。
今は田舎のトレーラーハウスでアル中のリハビリをしながら暮らしていた。

そんなある日、何年も家出していた娘のリディア(エリン・モリアーティ)から助けを求められる。彼女はギャングを射殺してしまい追われているというのだ。
愛娘を守るため、彼らに対抗する事を決意したジョンだったが――

 

 

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そんな感じで「昔ブイブイいわせてたオッサンが、黒髪の生意気娘を守って逃亡しながらギャングと闘う」という「LOGAN/ローガン」とほぼ同じ話。
しかもメル・ギブソンといえば何十年間も昔から「メルギブがウルヴァリン役したらピッタリなのになぁ」とよく言われる俳優。これ観て僕も改めてそう思った。心底善人かつ長身のヒュー・ジャックマンと違ってメルギブは色々やらかしちゃてるヤバい人な上に背が高くない毛むくじゃらで常に不満そうな顔で独特な雰囲気を充満させていて「やっぱマジでウルヴァリンっぽいわ~」と強烈に思った。見た目もオールドローガンとほぼ同じだし「ローガン」をもっかい観た気分になった。
そして「昔は派手に悪い事ばかりしてた知見の狭い男だったが今はカタギとしておとなしくしてる」というメル・ギブソン本人の現状をアテ書きしたかのような主人公。
途中、メル・ギブソンが移民に対して憶測から排他的な言動をして、現代っ子の娘に正されるというメルギブ自浄作用のようなシーンもあって面白い。
イーストウッドにとっての「許されざる者」「グラン・トリノ」みたいな(そこまで良いわけではないが‥)、ミッキー・ロークにとっての「レスラー」みたいな、ベテラン俳優本人の人生を主人公に当てはめた系映画の一本と言える。
昔のメルギブはカトリック原理主義のせいで映画内で自分自身をやたらと痛めつけてキリストの受難を表現して、そんなドM気質をこれでもかというくらい長年バカにされてすっかり「メルギブ=変態だし痛い人」ってイメージが定着してどんどん人気が落ちていった印象だったが本作の場合、今までのように自分の評判のために自分を痛めつけたりはせず、色んな場面で一貫して「なんか、昔はすみませんでしたね‥😌」といった贖罪的な雰囲気を感じた。
そんでもって今までメルギブを特別好きだったことも嫌いだったこともなかったのだが、久々に観るとメルギブが動いたり喋ってるだけで凄く魅力があるので「やっぱスターだな」と思った。スターとスターじゃない俳優とでは一体何が違うんだろう?と考えたが、やはりエゴの容量が違うんだろう。スター状態を経験して「エゴが常人の1000倍くらい膨れあがった」という経験を何度もした事から来る自信やサムシングなのかもしれない。10数年間、エクスペンダブルズ以外のエンタメ大作に出れなかったのが勿体なく感じた。
それと吹き替えで観てたのだが声優が磯部勉だったのもカッコよさが増していた。今生きてる声優の中だと磯部勉の声が一番カッコいい気がする。

 

 

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そんなストーリーなので「メルギブの俺ツエー映画だったら嫌だな」と思ってたが、そんな感じのアクション映画ではなく、思いの外しっとりした感じで、ストーリーこそありきたりだが、起きる出来事や細かい展開は意外なものが多くて思いのほか面白かった。
というかカッコよかったので普通に俺つえーアクションしてくれてても構わなかった。
全然知らない人なのに凄く助けてくれる人がいたり知り合いが助けてくれたり逆に裏切る知り合いがいたりして、派手な出来事は起きないのに「あれっもう終わり?」って感じで一気に観終えてしまう‥って事は面白かったんだろう。不思議な映画だった。
アメリカを舞台にした何もかも限りなくアメリカ映画っぽいフランス映画なんだが、アメリカ映画とフランス映画の良いところが合わさった小品って感じ。
メルギブのラストバトルも、アメリカのアクション映画みたいに10数分も撃ち合ったりせずにトンチでもって2、3分間で一気に叩く感じが良かった。
自分がよく、こういう映画を観て「もっと憎たらしい悪者を殺す時こうすればいいのに」と思ってた殺し方をメルギブがしてくれたので凄く気持ち良かった(揉み合いで耳を噛みちぎったり会話なんかせずにいきなり銃撃したり)。
「世界でトップレベルに恐ろしいメキシコ麻薬カルテル系の敵をオッサン一人で何とか出来て良いのか」という問題も「敵は既に組織に見捨てられてるので全員殺せばそれで主人公の勝ち」という設定になってたりして、よく考えられてた。
「あれっ?ラスボス助かるの?」と思ってたら死ぬより酷い目に遭うことを示唆させて終わるラストもニヤリとさせられた(やっぱり悪い奴は一発で死ぬよりも苦しんで死んでほしい)
別に凄い名作ってわけじゃないけど思いのほか爽快で面白かった。
というか映画の最初から最後まで、ずっと「昔はすみませんでしたね‥😌」って感じの殊勝なムードを出し続けてるし、こういうストーリーだと主人公は大抵死んでしまうのだがやっぱり死ぬ。全体的に良かったが、こんな死ぬ事が当たり前のストーリーで全編すみませんムードが充満してる映画のラストで予想通り死ぬと「はぁ、やっぱりですか」と、逆に感動しないものがあったりするので、ここは裏をかいて父娘そろって仲良く断酒会に出席してるほのぼのエンドでも良かったと思うのだがどうか。
しかしここまで殊勝にならなくても‥もうわかったからメルギブ氏は次から、もっと暴れてもいいと思わされた。
だけどこの映画の評判全く聞いた事なかったからシュワ氏の現状同様スルーされたっぽいな。監督業は評価されてるのだから監督主演してみてはどうか?まだそこまでジジイじゃないんだから‥

 

そんな感じでした

「ハクソー・リッジ (2016)」史実と比べてどうかは置いといてメルギブやっぱ映画上手い🚑 - gock221B

「アポカリプト (2006)」人間狩りや残虐シーンも勿論良いんですが、むしろ冒頭の日常描写に感心しました🌒 - gock221B

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