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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ヘレディタリー / 継承 (2018)」アリ・アスター/今年の映画&ホラー映画で‥というか、ここ10年の映画の中で一番好き🤴

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原題:Hereditary 監督&脚本:アリ・アスター 音楽:コリン・ステットソン
製作総指揮&主演:トニ・コレットガブリエル・バーン 制作:ラース・クヌードセン他
制作会社:A24 
製作国:アメリカ 上映時間:127分

 

 

 

ホラー映画が盛り上がっているここ数年。その中でも一番評判良かったのが本作。
予告編を観たところ予告だけでめちゃくちゃ怖いし「ホラーでよくあるデカい音でビビらせるやつしないし一番怖い」って評判が気になり、公開一週間前から観たくてたまらなくなり毎日この映画のスチル写真や予告編を見て内容を想像しながら過ごした。
監督はこれが初の長編。彼が撮った短編映画もYOUTUBEで観てみたが家族に関するものやとんでもないものが多い。特にこれとかは本作同様のファミリーホラー。英語力が小学生レベルなので細かくはわからないが映像見るだけでもとんでもない話&とんでもない構成力。
FULL MOVIE The Strange Things About The Johnson's FULL MOVIE - YouTube 
というか台詞わかんないけど既に好きになった。こいつ天才やろ。
この監督は私生活の家族間で「本作へレディタリーによく似た、とても言えない良くない出来事」が起こり、それを家族に関しての映画を作る事で乗り越えようとしたらしい(本作の主人公アニーがミニチュアを作っているのと一緒だ)。
シックス・センス」や「リトル・ミス・サンシャイン」のママ役で知られるトニ・コレットが主演&製作総指揮している。
まだ自分の中でまとまってないため、感想書きながらまとめてるので何時にも増してジジイのションベンみたいに文章がすげー長い。ジジイのションベンは最高だ(ずっとションベンしてられるからなby石野卓球)。
公開初日なので今回は極力ネタバレ少なめ

 

 👑 Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

 

結論から言うとめちゃくちゃ怖くて面白かった。
僕はホラーが全般的に好きなんだがホラー映画って舐められやすく、多くの人が「全然怖くなかった」などと思春期みたいな事を言って低評価にされやすい。高評価なホラーなんてほんの一握り。だから僕はなるべくホラーの良いところを探して、このブログでもなるべく褒める感じだったのだが本作が凄すぎて、自分の心の中の棚に並べていたホラー映画の殆どが‥いやホラー映画だけじゃなく普通の好きな映画の数十本も自分の中で全部どうでもいいものに思えてきた。
普段「なるべく映画の良い部分を探して好意的に観よう」と心がけてるので「大抵の映画は面白い」と思ってたが、本作のような「心底、自分がはまれる面白い映画」を観てしまったがために、普段観て「まぁまぁ良かった」と思ってた映画は全部大した事なかった、という事実に気付いてしまった。そして「イマイチだったけど良い部分もあるよ?」などと擁護していた微妙な映画群は全部どうしようもないカスだったと気付かされた。僕にとってそんな気持ちにさせられた映画でした。
メディアで「『エクソシスト』『シャイニング』『ローズマリーの赤ちゃん』などに匹敵するホラーのマスターピースの新しい一本!」「ここ10年のホラーで一番いい!」などと言われてて「大げさな宣伝だなぁ」と思ってたが実際その通りだった。‥というかぶっちゃけ「過去の傑作ホラーがあった前提の上で新しい本作が撮られた」というのはわかってるけどホラーの中で本作が一番凄いと思った。
感想は最後に書くとして、ざっくりした流れとメインキャラの事を先に書こう。
裕福なグラハム一家の祖母エレンが亡くなった。
映画が始まると既に死んでいる祖母の葬儀を終えて以降、グラハム家4人のギスギスしたホームドラマが始まる。葬儀が終わった夜、家族は誰も悲しがってない。
以降「彼らは一体どういう家族なんだろう」という事が描かれ「祖母はどんな人物だったのか」という事が明らかになる終盤まで来ると、グラハム家はもう引き返せない崖っぷちに達している‥いや、そもそも映画が始まる前から、実はグラハム家は既に崖から落ちていた事が明らかになる。
ホラー映画の割には、グラハム家に心霊現象はあまり起きない。その代わり「居心地の悪い雰囲気」や「良くない何か」が充満し、やがて最悪の出来事が起きる。そして元々ギクシャクしていたグラハム家は謎の光が煌めくと共に修復不能なまでに崩壊していき遂には名状しがたい決定的な「良くない事」が起き、一家は祖母が遺した〈あるもの〉を継承させられてしまう―。
‥と書くと何だか地味でつまらなそうだがこれがもう冒頭から最後までめちゃくちゃ面白い。ぶっちゃけこれがホラー映画じゃない只の殺伐ファミリードラマだったとしても同じくらい面白いと思う。

 

Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

👱🏻‍♀️ 母:アニー・グラハムトニ・コレット)🏠

死んだ祖母エレンの娘、二児の母であるアニーはドールハウス作家の主婦。
ほとんど全編出ずっぱりなのでアニーは後半まで主人公的役割を担っている。
母エレンの事は好きではなかったようだ。
だが2人の子供にも若干避けられている、‥これもモロに嫌われてるんじゃなくて普通に笑顔で受け答えしてるのだが母も子も、お互い気を使って話してるかのような‥まるで職場の同僚同士が空気悪くならないように接してるかのような描写が絶妙。
アニーは家族に内緒で、身内を亡くした者が集まるセラピーに通い、そこで知り合った初老の婦人ジョーン(アン・ダウド)に色々と自分の過去を語る。
それによって「アニーは夢遊病持ちで、無意識のうちに子供たちに危害を加えようとした」という過去がわかる。
アニーはドールハウスとミニチュアを作成して展覧会など行っている。
まぁ夫が金持ちっぽいので、ガチな仕事というよりアートとして作ってる雰囲気。
そんな仕事で作るドールハウスの他に、彼女は自分に起きたトラウマ的瞬間をミニチュアで作成していた。台詞での説明はないが、それらのミニチュアによって「祖母が自分の娘チャーリーに勝手に授乳していた」「認知症になった母が戸口に立っていた」など、アニーのトラウマがわかる。画面には出てこないが自分が夢遊病でやらかした出来事のミニチュアも作ってあるに違いない。
そして物語が進むにつれて劇中で起こる、普通だったら思い出したくもないであろう最悪の出来事のシーンもミニチュアで作り、それを見た夫や我々観客を呆然とさせる。
そんな嫌な出来事をわざわざミニチュア化しているのは、それを作る作業を通してトラウマを乗り越えようとするためらしい。そしてメタ的には本作の監督アリ・アスターが、自分の家族間で「とても人には言えない酷いこと」が起きたトラウマを本作を撮ることによって自分を癒そうとしたそうだが、そんな自分の映画作りと作中のアニーのミニチュア作りがシンクロしているのだろう。
過去の祖母の不気味な出来事をミニチュアで見せるやり方は、映像で回想シーンやって見せるよりも、ミニチュアの方が能動的に想像させられる分だけ祖母の不気味さが増してた気がする。
祖母は、映画が始まると既に死亡しているし回想シーンも一度もないので生きて動いてる祖母は本編では一度も出てこない。アニーの口から語られたり生前の写真やミニチュアでしか伺いしれない。認知症になる前の祖母の写真はどれも笑顔でイキイキしている。だがアニーは嫌いだという。
これによって祖母の実在した感やミステリアス感が増していたように思う。
アニーはドールハウスやミニチュアを作成しているので当然、ドールハウス世界から見れば神。作るも壊すもアニーの自由。全て支配している。そんな、本作のドールハウス要素は、回想シーン代わりってだけじゃなかった事が、本作を観終わった後にボンヤリわかってきて更に怖くなる。
物語が進むと、アニーの精神状況は悪くなっていき幻を見たり夢遊病が再発する。
アニーを演じるトニ・コレットは「何かたまにママ役をやってる地味な熟女」ってイメージしかなかったが本作での恐怖した時の表情、怪演が凄い。シャイニングの奥さんより凄い。言っちゃいけない事をいった後に口を抑える演技とかもめちゃくちゃ良い。もう間違いなく映画史に残るキャラでしょうこれは!漫☆画太郎のババアキャラみたいな「クリムゾン・キングの宮殿」のジャケみたいな「物凄い顔」した時の顔がとにかく凄い。この映画を注目したのもその顔写真を見たからだし。元は美人なのだが、とにかく凄い顔ばかりしているので場面によってはババアみたいな顔になったりジジイみたいな顔になったりして凄い。最終的に高いところから見下ろすアニーを見て何の特殊メイクもしてないのに「え?これ誰?」と思ってしまった。
普通の場面の演技も勿論良いし「気まずい食卓シーン」も最高。
中盤、降霊術を学んだ後のはしゃぎっぷりはトビー・フーパーの「ポルターガイスト」で、霊とのコミュニケーション法がわかって妙に躁状態ではしゃぐママを思いだした、あのママキャラも好きだった。
終盤、長男ピーターが出かける時、アニーが何故かドアを半開きにして中からギョロ目で外を伺ってる場面があるのだが、微妙によく意味がわからなくて「何だ?!今のシーン!」と感じて凄く怖かった(このページの一番下にそのシーンのGIFを貼ってある↓)

 

Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

👨🏻 父: スティーブン・グラハムガブリエル・バーン)🏥

いつも物静かで冷静な父親。一家はかなり良い家に住んでるので高給取りみたい。
現実主義者でオカルトは最後まで信じない。
出番も重要度も一番少ないので一番目立たないキャラ
妻アニーがエキセントリックなので彼は殆どの場面で彼女や家族を刺激しないよう寡黙に支えている。最初は存在感無いのだが観終わった後に思い出すと、まるで「何もしない」という行動でもって他のキャラにツッコミ入れてるように思えて面白い。
地味な役回りだが、妻がやべえ感じになってる時の何とも言えない顔も最高。
高校生の息子ピーターが赤ちゃん返りして号泣したらすぐヨシヨシするところも良い。
終盤、トラブル続きの信号待ちで遂に心が壊して泣き出してしまう場面が見せ場。
パパは現実主義者で、ただ一人最後まで霊感がなかったキャラ。
追記:そこそこ金持ちみたいだが一体何の仕事をしてるかわからなかったがカウンセラーだか精神科医だかの仕事に就いてたらしい。
だから「オカルトを信じない」「妻アリーが過去のトラウマをミニチュア化してるのは夫の勧めによる精神治療ではないか?」とか「妻アリーは誰よりも、夫に自分のメンタルがヤバいと思われるのが一番イヤ。→だから夫にカウンセリングしてもらうのではなく町のセラピーに行った」という事みたい。そしてそれらは全て(遠回しに)グラハム家の崩壊に繋がっていく‥。
 

Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

🧑🏻 長男:ピーター・グラハム(アレックス・ウォルフ)🚙🚭

母アニーの次に出番が多い男子高校生。彼もほぼ主人公と言っていいだろう。
思春期っぽく、ほどほどに尖っておりパーティや休み時間になると悪友とマリファナ吸ったりしている。アメリカの高校生が隠れてマリファナ吸うのはよくあることだが、ピーター役の俳優のインタビューによると「過去に母アニーとあったトラブルを忘れようとしているため」という動機があるらしい。
その母のトラウマの件以外は至って普通の高校生。
母アニーとの間に壁があるが、空気を読んで普通に接しようと努力してる感じ、だが母もまた自分に対して他人のように気を遣ってるのが納得いっていない。つまりハタ目には普通の母子だが、その実、母との関係は既に壊れている。
前半で起こる最悪の事件が起きた後の演技とかもめちゃくちゃ良い。この場面の彼の対処には完全に否があるので非難されるだろうが、元々メンタルが弱ってる思春期の少年が完全にショック状態になってしまうとああなるというのは普通にありそうだと思う。
母との間に壁があるが、母にあまりズケズケ言わず逆に母の方がズケズケ言ったりして子供であるピーターの方がワナワナとする場面が多いのが凄くツボにハマった。それとメンタル崩壊したピーターの泣き方が完全に赤ちゃん返りした感じで凄くいい。
食卓でピーターがアニーと口論になる場面はこの映画で一番好きな場面。
状況やお互いの心境すべて最悪でギスギスしまくってる場面なんだが、本作の劇中では母子が唯一まともにぶつかった。という意味では、この食卓でのギスギスした修羅場が、本作の中で最もホットな瞬間だったとも言える。
物語が進行するにつれて元々弱いピーターのメンタルはどんどん弱っていくが、それと比例してピーターの霊感は鋭くなり、怪しい光や悪夢を見るようになる。
演じてる俳優は「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」でドウェイン・ジョンソンアバターでプレイする冴えないゲーマー高校生を演じた俳優‥だが、めちゃくちゃ良かった。この映画によって僕は彼の顔をずっと覚えていることだろう。
アニーとピーターとチャーリー役の俳優はオファーがいっぱい来るだろうね。
 

Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

👧🏼 長女:チャーリー・グラハム(ミリー・シャピロ)🍫🦆✂

13歳の内向的な少女。家族の中で唯一、祖母エレンと仲良くしていた。それにも理由がある、というか全ての事に理由がある。
いつもガラクタで人形を作って遊んでいる。死んだ鳥の首をハサミで切り落として自作の人形の頭部にするというデヴィッド・リンチが作成するアートみたいな不気味な工作もしている不気味な一面があり霊感もある模様。ナッツ類のアレルギーがあり、食べると呼吸が苦しくなる。言いにくいが単純にルックスがめちゃくちゃ怖い。それ以外は只おとなしいだけの少女。
舌を「コッ!」と鳴らすのが癖。誰かと本作を観に行ったエレベーター内や夜道でどっちかが「‥コッ!」と舌を鳴らすというイタズラが全国で行われているに違いない。というか本作を観て以降、他の映像でコッ!と鳴る度に本作のことしか思い出せなくなった。自分で鳴らしてもそうだ。
彼女は元々霊感があり最初から怪しい光や祖母の霊を見かけるが全く怖がらない。
このチャーリーを演じてる子役女優は本来は可愛らしい少女なんだろうと思うけど、劇中では平たい顔と異常に高い鼻を強調する髪型や服装や撮り方を駆使されていて、めちゃくちゃ怖い顔に撮られている。
不気味なキャラに不気味なルックス‥それでいて子供なのに胸だけ妙に大きいのも何か怖い‥とか彼女を不気味に思っていると、ある良くない事件が起きる。そうなるとチャーリーに対して色々不気味に思っていた自分に対して罪悪感のような気持を抱くようになる。そう思った途端に観客である自分の心も、まるで弱みを握られたかのように本作に縛られ、心に錠前をかけられてスクリーンに引き込まれる。そしてそうなるとより怖くなる。
そしてチャーリーに起きる出来事についても最終的には色々とわかる。

 

 Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

👵🏻🔯🤴🏻

具体的に内容書いたら、まだ観てない人が映画観た時につまらなくなる気がして遠回りにキャラ紹介してみた。
本作は実際めちゃくちゃ怖いし面白かった。
映画が始まって1秒でもう既に面白いし、そのまま最後まで面白かった。
過去の名作ホラーっぽい場面もたまにあるけど全体的に「観たことありそうだけど微妙に観たことない怖い映画だな‥」と感じた。「凄く怖い映像」と言えばここ10数年くらいは日本のJホラー表現が一番怖かったしジェームズ・ワン死霊館バースやインシディアスシリーズもJホラーっぽい描写が多いが、本作には意外とJホラー的表現は少なかった。今思えばJホラー的表現は、心霊写真的な怖い効果を物理的に生み出す合理的なテクニックって感じで、観てるとめっちゃ怖いんだが、いっぱい観てるうちに何時しか「そういう技術」って感じでスポーツでも観るような感じで観てるようになってたが、本作の怖い場面はJホラーっぽい怖さじゃない全然違う新しい怖さで、それがイマイチ「一体自分が今、何を怖がってるのかよくわからない」という感覚が怖かった。20年位前に「リング」「女優霊」「回路」「降霊」などのJホラー表現が出始めた時に「えっ‥何この観たことない怖い描写‥」とめっちゃビビった時の感覚、あれは今までにないものを観たために「何か知らんが怖い!」という起爆剤的効果があった。人間、実態はつまらなくても未知のものは怖いですからね。意味がよくわからない文章とか子供が描いた何が描かれてるかわからない絵とかも怖い。
古いドラキュラなどの怪奇映画を今観ても「映像カッコいいけど怖くは無いな」と感じるが、当時の人はドラキュラ観て失神する人がいたらしいし、その当時はドラキュラ観て「人の血吸ってる!こんな映像観たことない!怖い」という感覚だったんでしょう多分。
で、怖い映像が、こすり倒されて人々もそれに慣れた頃に「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」→「エクソシスト」→「シャイニング」→「羊たちの沈黙」&サイコホラー→Jホラー表現→‥って感じで、怖さのステージはエポックとなる作品を起爆剤として時が未来に進んでいったんだろうけど、本作もまた怖い映画が新ステージに進んだ感覚を味わいました。
最近、Jホラー表現を吸収してアメリカ的な後半の展開で霊や悪魔を叩くジェームズ・ワン製ホラーのブームがあって、近年はワンアイデアで突き進む系の新しくて好評なホラーが多い(ずっと追っかけてくるとか目が見えないジジイとか黒人が白人に乗っ取られる村とか音出したら終わりとか)。
ホラーは好きなのでどれも楽しんだけど本作を観た驚きや楽しさが大きすぎて本作に比べたらそういうの全部、一発ネタとか幽霊ごっこに思えてきた。勿論それらのホラーも未だに面白いし好きなんだけど「へレディタリー」にはホラー映画を次の段階に進めてしまう魅力があった。
怪奇現象よりも、家族間のギスギスの方が多く、だけどそれがどう展開していくのかよくわからず、その「次どうなるかわからい」って感じが怖かった。
だが最後の10分くらいはわかりやすく怖いシーンが展開されて驚きのラストに繋がる、‥その畳み掛けの怖さも怖いのだが、その終盤ははっきり言って「悪魔ものの映画だったのか」とわかってしまうので怖さは半減した。僕はそれよりも終盤(ピーターが鼻を怪我して帰宅するクライマックス直前くらい)までの「何なのこの映画‥?」って思って観てる時間の方が怖かった。
最後には何もかも過去にあったことも全部ラストに繋がってきて色々と明らかになる。それでも面白かったんだけど個人的な好みで言えば理由が全部わかったら怖さが減ったから、もう少しわかりにくく「どういう事だったんだ?」と、よくわからない映画のまま終わって欲しかった気もする。
怖さは少し減ってしまったが、色んな事がラストに繋がる様も見事だった。
全部繋がるので「映画開始前の時点で詰んでたんだ」と感じて怖くもあるが、逆に「全部つながるのでミステリアスさが減って怖さも減った」とも言える。一長一短か?
自分が日本人だから「悪魔」という存在がストライクで怖さに繋がらないというところもあったのかも。キリスト教圏ならめっちゃ怖いのかもしれないが我々が悪魔を思い浮かべる時はちょっとワンクッション置いた遠い存在だからね。怖いというよりカッコいい印象になってしまう。だがこれは本作が悪いのではなく「悪魔を身近に感じてない自分が悪い」と感じた。
いつもは悪魔とか幽霊が出てくるホラーは大好物なんだが、本作に限ってはオカルティックなものに巻き込まれたというよりも「家族間のギスギスが魔を産んだ」かのような序盤→後半までの展開が怖いし面白かったかな。
とにかく言っときたいのはこの監督は、家族の問題に、ホラー映画に、映画に、幽霊や悪魔に全て本気!本気で取り組んでる!っていうのを凄く感じました。そんなものに取り組みすぎている執念もまた怖い。
とにかく後半も普通に怖いんだけど、この映画の序盤から中盤まで「殆どホームドラマなのに異常に怖い」というポイントを上手く書きたかったが結局どう書いたら伝わるか最後までわかんなかった。ねばったが感想はここで終わりにしよう。
とにかく今年2018年、ダントツでナンバーワンの映画だった。全ホラー映画の中でも一番好きだし、なんなら今まで観た映画全ての中でも一、二番目くらいに好きだ。
デビュー作が傑作だけど二作目以降は急にパワーダウンする監督も多い。(別にそういう監督を観て一発屋とは思わない、一発だけでも物凄い事だし)この監督がどうなのかは次回作を観ないとわからないが、この監督は何となくずっと面白い予感がする。

 

Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

 

🎬
アリ・アスター監督の次回作「 Midsommar (2019) - IMDb 」は、来年2019年8月に全米公開されるらしい。僕は好きだったが全然話題にならなかったNetflix映画「呪われた死霊館 (2018) 」で主演したフローレンス・ピューが主演で「女子大生がスウェーデンの祭りに行ってカルト教団に出くわすホラー映画」らしい。「ウィッカーマン」みたいな映画?またカルト教団が出てくると知ってワクワクが止まらない。本作「へレディタリー」は日本の業界人人気が異常に高いから、こいつも日本公開されるに違いない。来年の楽しみができた。
※追記(2019.10.09):音沙汰なかったが2020年2月に「ミッドサマー (2019)」の邦題で日本公開がやっと決まった。本国では「へレディタリー」ほどはヒットしなかったが批評家からは高評価だったみたい、楽しみだ。
映画『ミッドサマー』 2020年2月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

 

 

 

そんな感じでした。

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Hereditary | A24

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Hereditary (2018) - IMDb

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Satony, Zasas, Liftoach Pandemonium

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