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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ユニコーン・ストア (2017)」終盤は良かったけど、それまであまりにもキャラや展開がフワフワしてるので観てて不安になった🦄

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原題:Unicorn Store 監督&制作&主演:ブリー・ラーソン
配信:Netflix 製作国:アメリカ 配信時間:91分

  

 

ブリー・ラーソン監督デビュー作。もちろん主演もしてるし制作も兼ねている。
共演はサミュエル・L・ジャクソンという「キャプテン・マーベル (2019)」コンビ。
なんとなく女子自立ものっぽいし、キャプテン・マーベル上映後すぐ配信されたし観るしかない。
ググったが本作は2016年には撮り終わっており、2017年のトロント国際映画祭で上映されたらしい。それをNetflixが権利買って配信。という事は買い手が付かなかったのか
ネタバレあり
 

 

画家になる夢に挫折した実家住まいの女性キット(ブリー・ラーソン)。
描いていた絵は虹色のもので家でも未だにぬいぐるみに話しかけていたり(いや、それらは個人の趣味なので別にいいけど‥)、励ましてくれる両親に対しても、すぐ「私のこと負け犬だと思ってるのね!」とか言って甘えから来る癇癪を爆発させたりと全体的に幼い。働いたこともなく家から出てないし友だちがいないので両親の優しさに気付いてない系。甘やかされて育った結果、根は良い子なんだけどフワフワした幼児のような大人になってしまった印象。アメリカ映画によく出てくる白人の幼女‥誕生パーティに妖精のコスプレしてユニコーンのオモチャを集めてるような良い子‥その子がそのまま大人になってしまった感じ。両親も歪んでいるわけではなく只、優しすぎただけというのが痛々しさを強調している。
キットは派遣社員となって掃除機の会社で働くことにする。スーツ持ってないので母親のぶかぶかのスーツ借りて出社。会社ではコピーを取り続ける業務と副社長がナンパしてくる毎日。キットは副社長に「あなたは掃除機を売る前に何か夢とかあったの?」と訊いたりして幼い頃フィギュアスケート選手になりたかったらしい副社長が傷ついた顔したりして、観てると不安になってくる。
そんなある日、キットに届いた招待状の建物に行くとサミュエル・L・ジャクソン演じるセールスマンがおり「きみはユニコーンを飼う権利を得た」と言うではないか。ユニコーン‥それはアメリカ白人幼女の憧れの象徴。幼い頃からユニコーンに憧れていたキットは大喜びする。キットは実物を見てもいないユニコーンの存在を丸っきり信じてしまう。
ユニコーン飼育の権利は、立派な大人となって愛に包まれた環境がないとくれないと言う。
キットはユニコーンを飼えるよう、まずはホームセンターで働いていた黒人青年を雇ってユニコーンの小屋を作り始める。2人は小屋を作ること自体を楽しみ始め良い感じだ。
そして立派な大人になれるように、会社の掃除機のプレゼンに参加することにした。
また、愛に包まれた家庭が必要という事でキットは両親が行っていた、めぐまれない子達のキャンプに参加して両親と打ち解けようとして「ユニコーンを飼う」と告げると当然両親は困惑。癇癪を爆発させたキットはまた両親と喧嘩してしまった。
そういった感じでキットはユニコーンを所有するために色々頑張るという話。
 

 

何度か言ってきたがやはりキットが幼すぎて、精神年齢が幼女で止まってるかのようなキャラなので全編観ていて不安になってくる。
これを演じてるブリー・ラーソンは「ルーム」でアカデミー主演女優賞獲った後で、確かに癇癪を起こす演技とか顔面アップだけでも場持ちして演技はやはり良いんだけど、演技が凄ければ凄いほどこのキットというキャラのヤバさが浮き上がっていてかなりアンバランスな映画という印象になっていく。
ブリー・ラーソンはどの映画でもアイデンティティを失って迷ってるがやがて自分を掴み取って這い上がるというキャラを演じており本作もその一本だと思うが、いくらなんでもキットは幼すぎてやばい。このキャラが、たとえばビリー・アイリッシュみたいな感じの子が演じる女子高生とかなら入っていきやすいが、ちょっとブリー・ラーソンでは歳を取りすぎというか‥見ていて「人生がうまく行ってないだけの女性というより、マジで精神的な病気なのか?」と思えてくる。マジの狂女に見えて集中できないというか。
ユニコーンを得るために努力した結果キットは会社のプレゼンは失敗するものの、例の大工の黒人青年と仲良くなりボーイフレンドGET、両親と心を通じ合わせる事もでき、人間的に成長できた。
するとユニコーンを飼う条件を満たしたようで、サミュエル・L・ジャクソンから連絡がありユニコーン・ストアに向かうと本物のユニコーンが居た。
キットは「幼い時イマジナリーフレンドとして一緒に遊んでくれてありがとう」とお礼を言い、自分はもう大丈夫だからもっと切実にユニコーンを必要としてる女性のところに行ってあげて、とユニコーン所有権を放棄する。
優しい笑みを浮かべるサミュエル・L・ジャクソン。そして心配で見に来たボーイフレンド。
「何かを得ようと努力する過程こそがユニコーンのように尊いものなんだよ」という、このベタな終盤は結構いいと思った。
だけどさっき言ったように終盤までは「大丈夫かなこの映画、ダメな邦画みたいだけど‥」とずっと不安だった。だけどブリー・ラーソンの演技とか、ずっと真顔だけどたまに笑ったらめちゃくちゃ可愛い笑顔とかで最後まで観てしまうものがあった。会社でのプレゼンとか「両親に心を開こう」と思って「ユニコーンを飼うの!」と言うなどの間違った選択をし続ける場面の痛々しさはなかなかのものだなと思いました。その後、父親が「本当のことを言うより嘘を言ったり、それを聞き流すことも大事なんだよ」と諭したりしていたたまれない(たとえば両親がやってる善意のキャンプに来た子達は嘘の告白をしているが、それは真実は厳しすぎる境遇であるため言いたくないので軽めの嘘をついていたことがわかる)
だけど、サミュエル・L・ジャクソンのキャラはちょっと‥これはマジカルニグロかな?と思ったし、何があっても絶対怒らずキットを支え続ける黒人ボーイフレンドも何だか‥少女漫画の彼氏っぽいな、とか本作に対してキット同様の妙な甘さを感じた。なんかNetflixが拾うまで映画配給会社が買わなかった理由がわかった気がした。
ユニコーンを飼うために頑張るストーリーとか結末は良いと思うがブリー・ラーソンの演技がなければ途中で観るのやめてたかもしれん。キットのキャラもそうだが全ての人物がキットに甘すぎるのもきつい。「キットにセクハラしてくる副社長」ですら結構キットに優しいからね。キットがボーイフレンドに上司の話してるの聞いて「あぁあれセクハラ上司って設定だったんだ」と気付いた感じだったし。きっとブリーはセクハラ上司を厳しく演技指導したり詳細に描きたくなかったんだろうなというのが見えた。キットと不仲の両親も最初から最後まで優しいだけだしね。
これは主人公をもっと高校生くらいの、パッと見てわかるくらい幼い少女に演じさせたり、キットを取り巻く環境や人物をもっと厳しく見せる必要があったのではないか。あとユニコーンを見せる‥のは最後まで取っとくとしてもキットがユニコーンを信じても狂ってるように見えない何か(たとえばサミュエル・L・ジャクソンが常に宙に浮いているとか)が必要な気がした。
だからストーリーや出演者たちは悪くなかったけど色々と惜しいと思いました。
しかしフワフワしてた映画とはいえブリーの魅力や演技力を感じた。
これが違う女優だったら「なんだこのクソは‥」つって視聴やめてただろうし。

 

 

そんな感じでした

「キャプテン・マーベル (2019)」偉そうな男をぶっ飛ばせキャロル!MCU全21作品中、1番か2番目に好き😼 - gock221B

🦄🌈🌈

ユニコーン・ストア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

Unicorn Store (2017) - IMDb

www.youtube.com

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