gock221B

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「ホーリー・マウンテン (1973)」そんなに色々捨てんでも‥と心配してたら高次元に抜ける爽快なラスト🗻

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原題:La montaña sagrada 監督&脚本&音楽:アレハンドロ・ホドロフスキー
製作国:メキシコ/アメリカ 
上映時間:117分

 

 

理由はないが「そういえばホドロフスキーの映画って全く観てないな」と思い、観てみたら面白かった。
いったい何が面白かったかというと次にどうなるのか何を見せてくれるのか想像つかないから面白かった

 

Story
砂漠で磔にされているキリストに似た盗賊(ホラシオ・サリナス)が、高くそびえる塔の最上階で練金術師の男アレハンドロ・ホドロフスキー)と出会う。
盗賊は、その錬金術師の神秘の力を手に入れるため、世界で最も権力を持つ実業家や政治家など8人の男女と共に、錬金術師に導かれ聖なる山〈ホーリー・マウンテン〉を目指す。
ホーリー・マウンテンには9人の不死の賢者たちが住み、現世を支配しているという。
盗賊と仲間たちは厳しい儀式を積み、己の欲望や過去を捨て去り自我を解放する過酷な精神修行を行う。
果たして彼らはホーリー・マウンテンの山頂に辿り着き、不死を手に入れることが出来るのか――

 

 

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冒頭の黒尽くめの男と全裸の二人の女のくだりを見て「あっここは昔、青山にあったマニアックラブのラウンジでモニターに映ってた映像だ!」と思い出した。印象深くて何の映像だろうとずっと思ってたがこれだったのかとスッキリした。
キリストっぽいルックスの主人公が目覚め「色んな変態使徒の話を聞く」という体裁でホドロフスキー面白ビジョンが連続して展開していく。それが後半まで続く。

 

 

f:id:gock221B:20190228091103j:plain主人公がデブ軍団に眠らされ豚の中の白い液体で型を取られる。
主人公が目覚めると自分の等身大フィギュアを100体くらい勝手に作られてた事に主人公激怒。
主人公は、フィギュア作り過ぎて疲れて仮眠を取っていたデブ軍団を強襲!そして己の等身大フィギュアを破壊。
しかし気に入ったのか、記念に一体だけ持って帰るのだった‥。
‥いや、何なんこのエピソード!

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主人公の盗賊は、ホドロフスキー監督演じる〈錬金術師〉の指示で、たった一つのオシャレな器にクソをする。
そして錬金術師は煮糞(「クソを煮る」事を指した俺の造語)をし、主人公は更に「汗絞られ機」とでも言うべき、汗を搾る機械で汗を絞り取られる。その汗を先ほどの煮糞に掛け合わせる事によってクソから金属が生まれた。
錬金術師は「お前のクソから産まれし、この凄い金属を喰えばお前も強化される‥」といった雰囲気で主人公に手渡たす。
主人公はその宝を鏡に叩きつける!笑った

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機械で出来た女性器に電子棒を突っ込んでイカせるラブマシーンで遊びしエロ公爵。
全裸の女がチャレンジすると機械がイキ始めるので「さすが女性、女性器の気持ちいいところをお見通しだ」とか思っていると、電子棒から電子ザーメンが出て(電子ザーメン‥?)機械の赤ちゃんが生まれる。
コンサート会場で赤ちゃんが産まれた!

敵国への憎しみを子供たちに植え付けるオモチャやコミックが作られる。
ヒーローの名はキャプテン・キャプテン。いい加減にしないと~

ババアが服を脱ぎ散らかし全裸で大暴れ。
カットが変わると便器で小便をするババア。小便やめぃ!と思って観てたらカメラが引いて、ババアが座ってる便座の位置が異常に高いことがわかり、意表突かれし俺は爆笑。
まさか、メインディッシュだと思われたババア大暴れは、ただの前座で便座の位置がクソ高いという事が見せたかったものだとはな‥。

マッチョ警視総監のドアップから、カットが変わるとチンコ丸出しで張り付けられてる男の画に変わる。しかし男のチンコを隠すべきデカいボカシが一瞬早く画面に映るため、マッチョ警視総監のおでこにボカシが重なるというアクシデントが衝撃(説明が難しい、実際に見てくれ)
その直後、縛られし男はキンタマを切り取られ絶叫。
警視総監はこのように切り取ったキンタマを1000個、コレクションしている(‥いや、一つの睾丸に金玉は2個だと考えると睾丸1000組、金玉2000個か?しかしどうでもいい)
1001個目はこれかな?(君のタマキンをつかみながら‥、構いませんね?)
そしてキンタマ切り取られボーイズを集め、自分の取扱説明書を渡して「これで俺の事を学べ!」という警視総監の関白宣言。さだまさし西野カナのような熱い魂を持った警視総監。

 

 

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そんな訳のわからない出来事のオンパレードの後、そんな変態達は主人公の元に集い、ホドロフスキー演じる〈錬金術師〉の元へ集結。
皆でホーリーマウンテンに登り不死の賢人となるつもりらしい。
彼らは全財産を燃やしたり思い出を捨てたりと、あらゆる私欲や執着を捨てる。
そして道中、メスカリン的なものを飲んで修行を行い自己を高めながらホーリーマウンテンを目指す。
断崖絶壁を登りながら「もう登れない‥」と弱音を吐く変態女使徒
仲間の変態が「負けるな!大陰唇を崖にこすりつけろ!」と叱咤激励。
変態女使徒は言葉通り大陰唇を崖にこすりつけ奮闘。
登山と崖オナには因果関係はないはずだが応援せざるをえない。
がんばれ!女使徒!この変態!
途中で変な町に着くとホーリーマウンテン目指して失敗した者達がいた。愚か者どもが‥。

どんな物でもすり抜けられるという壁抜け能力を持ったチャンピオン。
恐るべきチャンピオン。たいへんなチャンピオン。
壁抜けチャンピオン「俺はホーリーマウンテンすら一瞬ですり抜けられる!」
すごい奴があらわれた。
壁抜けチャンピオン「しかし水平にしか、すり抜けられない!」
ズコー
だからホーリーマウンテンをすり抜けて頂上へワープする事は出来ない。
壁抜けチャンピオン「だが俺はホーリーマウンテンを水平に制した!(麓から麓へすり抜けたという事か?)」
しょうもない主張をする壁抜けチャンピオンを無視して去る一行。 
くだらぬ時間を過ごした。

 

 

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そんなこんなで、いよいよホーリーマウンテンは目前だ。
途中で主人公はイマジナリーフレンドの小人を海に捨てたり、他にも凍傷した指を失う物もいる
しかし正直「そんなに私欲や大事なものを捨てなくてはいけないものか?今の悲壮なお前たちより前半の活き活きしたお前らの方が魅力あったぞ?」などと思っていたら、主人公たちは遂に自我を開放し、山頂にたどり着き衝撃のラストへ‥
自分が抱いてた疑問の数々がどっか行ってしまうラストだったから爽快だった。
こんだけ色んなもんこだわって出して、このラストは凄い。気持ちがいい。
だけど古代の僧などが、自我を開放して悟りを得た状態というのは脳が通常の何千倍もの脳波を発するほど凄いというし、このメタ的なラストは只の反則気味のどんでん返しというだけではなく「本作の変態使徒たちが悟りを経た結果、高次元へ移行した。作品中の次元は『映画の中』という世界だから『その作品を撮っている風景』という文字通り一段階上の次元に突き抜けた」という事を表現しているとも言える。
そしてホドロフスキー監督自ら錬金術師役をやっていたが、この本作の神とは勿論ホドロフスキー。つまりあの錬金術師は神が人間のふりをしていたのだろう。
たとえば僕や、これを読んでいる君がいる世界、この世界がもし仮に神が作った仮想現実だとする。そして僕らが本作の変態使徒のように悟りを得て、この世界の一段階上の世界を知覚できたとしたら、この世界を作ってる神が「あ、気づいた?」って感じになるはずで、そう考えるとこのラストは理にかなっている。
言ってる意味わかる?

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観るまではアート性が高く陰鬱で退屈な映画かと思ってたが、いざ観てみると全体的に祝祭的な景気のいいイメージが多く、面白い映画だった。
何か困った状態になったらすぐ暴れて打破するし、きっとホドロフスキーは明るい人物なんだろうなと思った。他の作品もそのうち観てみよう

 


そんな感じでした

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