gock221B

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)/この世に白と黒はなく灰色だけが在る事を描いたヒーローの内戦👱


原題:Captain America: Civil War 監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ 制作:ケヴィン・ファイギ
原案:マーク・ミラー、スティーブ・マクニーブン『シビル・ウォー』 原作:ジョー・サイモンジャック・カービーキャプテン・アメリカ』 製作国:アメリカ 上映時間:148分 シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバース。「キャプテン・アメリカ」シリーズ

 

 

MCU13作目。「キャプテン・アメリカ」トリロジーの完結編。
本当はもっとキャップ単独タイトルの予定だったはずだが、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」にぶつけて潰すため、ジョス・ウィードンがぶっ壊れたのでルッソ兄弟アベンジャーズ3~4を作らせてMCUの新たなる王にするため、キャップ3の本作が実質アベンジャーズ2.5になってしまった。
だがキャップが主人公という形式は変わらず、テーマもキャップから離れてないのでまあ本作も紛れもないキャップ作品だ。
最初は「登場人物と画面内の情報が多すぎる!」と頭痛くなりそうだったが観てるうちに本作は、キャップ、アイアンマンが主人公で、次いでバッキー、今回のヴィランブラックパンサーの5人さえ追えばいい事に気付いてからは集中して楽に観れる(他のアベンジャーズは極端に言えば賑やかしみたいなもの)

 

 

Story
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のソコヴィアでのウルトロンとの戦いから約1年後。
ヒドラの残党クロスボーンズ/ブロック・ラムロウのテロ計画を阻止するため、キャプテン・アメリカスティーブ・ロジャースクリス・エヴァンス)率いるアベンジャーズがナイジェリアのラゴスに出動。
ティーブを道連れに自爆しようとするラムロウ、それを阻止しようとしたワンダの行動で一般市民に犠牲が出てしまう。
常人を超えた能力を持ったヒーローやエージェントらで構成され、独自に動くアベンジャーズの活躍は、テロ活動を防いではいるが同時に事故も多い。そのことから、アベンジャーズ国際連合の管理下に置く「ソコヴィア協定」への署名がヒーロー達に求められる。
ソコヴィアの闘いで犠牲となった青年の母親から叱責され自責の念に駆られたアイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)は真っ先に署名し、ナターシャ、ローディ、ヴィジョンらもトニーに続くが、スティーブは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」での事件‥政府にヒドラが紛れ込んでいて国家が危険にさらされた事件の記憶もあって「自分たちで判断して行動する権利と責任が奪われる」という主張をもって署名を拒否。こちらもワンダやファルコンがスティーブに同調。
アベンジャーズは2つに割れる。

そんな時に爆破テロが起き、ワカンダ国王のティ・チャカが死亡。
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズセバスチャン・スタン)が犯人として国際指名手配を受け、ワカンダの王子ブラックパンサー/ティ・チャラチャドウィック・ボーズマン)はバッキーへの復讐を誓う。
バッキーを巡り、
キャプテン・アメリカ率いるソコヴィア協定反対派と、アイアンマン率いるソコヴィア協定賛成派はお互いの意に反して対立を深める事になってしまう。。
みたいな話

そんな感じで闘いたくはないが闘わざるを得なくなっていくチームキャップvs.チームアイアンマン。そこに暗躍する悪役やバッキーやブラックパンサーが絡み合っていく。
それでいて新ヒーロー、ブラックパンサースパイダーマンの華麗なデビュー、様々なことがメインストーリーと上手く絡みあっていく様が見事。
SONYに版権が移って今まで出すことが出来なかったスパイダーマンを、交渉の結果出すことが出来たのも大きなニュース。
登録法・賛成派の社長チームvs.反対派のキャップチームに分かれて対立する。。というところまでは大体、原作「シヴィル・ウォー」と一緒だった。
原作はその対立の構図はキャッチーで面白かったが、キャラの性格が妙に極端になっていたり微妙なラストなどで賛否は分かれているようだが、原作よりもこの映画版の方が何倍も素晴らしかった。
とはいえこの映画版も、両チームを速やかに対立させなきゃ喧嘩できないので若干、性格が極端になってるキャラがいたのも事実。キャップとかトニーとか「もうちょっと話し合いせい」という感じはしたが、だがそれではシビル・ウォーできないので多少極端でも仕方ない。逆に今まで人格者の印象だったホークアイはちょっと極端な性格になりすぎな違和感があったが‥。
第二幕ラストくらいで、本作の目玉の一つであるチーム・キャップvs.チーム・アイアンマンは、思ったよりも明るい、まるで球技の試合みたいに楽しいものだったので良かった。ここは殺し合いではなくお互いを捕縛しようとしてるだけだからね。
そして、トニーがスパイダーマンを自軍に入れたのはウェブ(蜘蛛糸)によってチーム・キャップの面々を傷つけずに捕縛することができるから‥という理由なのでスパイダーマンのゴリ押し感もなく自然と入っていける。
そして真のシビル・ウォーは後半起きる。

 


今までのシリーズで「画面には映らないけどこれは結構市民が死んでるな‥」というシーンが多かったので、今回ソコヴィア協定で問題適するのはナイスタイミングだった。
今までの‥特にアベンジャーズ一作目までのフェイズ1は「悪い奴はBANG!!と殴ってYEAH!!」って感じのシンプルなゴールデンエイジだったのだろう。
シルバーエイジ=フェイズ2からは内部に敵がいたりする事が増え暗雲が立ち込め始める
それを経ての今回フェイズ3では、これまでアベンジャーズが地球の平和を守る傍らで傷ついてきた者がアベンジャーズに牙を剥き、チームが分断される。
故意にではないがアベンジャーズが事故で産んでしまった本作のヴィラン、ヘルムート・ジモだが、そんなジモが起こした事故でティ・チャカ王が死亡し、それが原因でヒーロー・ブラックパンサーを産む(そして「アベンジャーズスパイダーマン」も
本作では、キャップ&バッキーvs.社長もそうだが、このジモvs.ブラックパンサーの方が影の主人公と言ってもいい。
アベンジャーズがジモを産む→ジモがブラックパンサーを産む→そしてブラックパンサーはジモをどうするか?というのが本作の凄いポイントでもある。
本作のキャップとトニーには、わざと長所と短所が存在している。
これは「自分はキャップ派」「自分はトニー派」だ、と議論できて楽しいからだろう。
どっちか片方だけ選べ、と言われたら自分は人間としてキャップの方が好きだからキャップ派なんだけど、しかし理屈だけ聞くならトニーの方が正しいとも思うんだよね。難しいところだ‥。
だが往々にして物事はこのようにどちらか片方だけに振れるようなものではない。
黒という色も、白という色も存在せず、この世には灰色だけが存在する。
だから、時と場合によって揺れ動くブラック・ウィドウが一番正しいという気もする
というか、この映画の話題になった時に「自分は絶対キャップ派!」「自分は絶対トニー派!」と片方だけに振れて、もう片方をめっちゃ貶す人とか凄い苦手なんですよね。
そんな人って、真っ先にジモに操られて殺し合いとかしそうな奴だなと思うしね。
そんな中、ブラックパンサーはゲストキャラのようなポジションなのに唯一、長所だけで構成されているのが凄い。一見、地味なキャラなので最大限においしいポジションを与えられている。
それにしても本作の敵‥アベンジャーズが闘う足元で死んだ人々の怨念が産んだヴィラン、ジモは、ある意味サノスよりも恐ろしい敵と言える。
この特殊能力も持たない只の人間である彼は、たった一人で超人たちを壊滅寸前にまで追い込む。

闘いが生まれるまでを丹念に描き、話運びもミスリードを誘い、しかし伏線はちゃんと引いて最後までストーリーを読み切らせず面白かった(多くの過去作もフリになってるのが強い)
まあ「もうちょっと話しあえよ」という気がしなくもないが、そんな細かいことはいいだろう。
キャップが愛していた女性ペギー・カーターの葬儀。
シャロン・カーターがペギーの言葉として語った台詞「我々は勝算や結果などに関係なく、自分の信念のためにこそ立ち上がらねばならない。そしてこの国は、それを第一の原理として建てられたのだ。群衆や新聞や、あるいは世界中から"そこをどけ"と言われたならば、真実の川の岸辺に生えた木の如くに立ち、世界に向けてこう言ってやれ"お前がどけ"。」これは原作ではキャップが言った人気の名言だった。
それをキャップに喋らせずに、ペギーの遺言として出してきたのは、キャップが説得力たっぷりに言ってしまうとキャップ支持派が増えてしまいかねない。
本作は(たぶん)キャップとトニーどちらの言い分も正しく、またどちらにも明確な欠点がある構造にして「君はどっちだ?」と考えさせたい作品だと思う。
だから、この強い台詞を間接的に出してきたんだろう、と推測した



セクシーなメイ伯母さんは気まずい
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スパイダーマン登場に合わせてメイ伯母さんも登場した。
今回のメイ伯母さんは、ここ10数年間、俺の中でエロい熟女の女優ナンバーワンのマリサ・トメイさんだった。
マリサ・トメイは昔から好きだけど、メイ伯母さんは「叔母さん」と言いつつも今までは殆ど「おばあさん」って感じのキャラだったわけです。
なのに最近、上の画像を見てもらえばわかる通り、実写化される毎に若返っとる!
描く人によって絵柄がコロコロ変わるアメコミにしては珍しく、原作のメイ伯母さんはほぼこのデザイン。。エヴァンゲリオンの冬月をそのままババア化したような御婦人だ
サム・ライミ版のメイ伯母さんは正にピッタリだった。
アメスパ版の初老メイ伯母さんでさえ「ちょっと若くね?」と思っていたのに、マリサ・トメイがメイ伯母さんっていうのはセクシーすぎる。。
メイ伯母さん=おばあさん と思っていたのに、こんな性の対象たりえる‥完全にシコる事ができるメイ伯母さんは嫌だな。。いや、嫌じゃないけど複雑な気持ちだ。
親戚のおばさんとか友人の姉妹が着替えてる場面を偶然見てしまった時の様な気まずさがある。
「メイ叔母さんを性的に見たくないのでもっと優しいおばあさんにしてくれ!」という感じだろうか

 



31枚めの銀貨
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本作には関係ないが原作で、めっちゃ好きな場面がある。
トニーは捉えたチーム・キャップの面々を超人刑務所ラフトに収監する。
原作では、スーパーヒューマン登録法賛成派のトニーに捕えられたデアデビルが収容所に入れられる。
ここまで一言もしゃべらないデアデビル
トニー「なあ、私だってこんな事はしたくないんだ」
デアデビルは隠し持っていた一枚の銀貨を社長に渡す
トニー「何だ、これは?」
デアデビルそれは、お前が手にする31枚目の銀貨だ。ユダ
と言うのだが、台詞がカッコ良すぎて脳が痺れた。
本作ではホークアイが、この社長を貶しまくるデアデビルのポジションだったのかな?
まあ、社長だけが悪いわけではないのであまり強い台詞はない方がいいかもしれない
なんかホークアイのキャラも、らしくない悪態ついてブレてたし。
※ちなみに、このシーンのデアデビルは実はデアデビル本人ではなくアイアンフィストだったという後付け設定が出来て何だか拍子抜けしたが、まあこのシーンを書いてる時はデアデビルのつもりで描いてたんだろうからデアデビルが言ったという事で一つ
次は「ドクター・ストレンジ



そんな感じでした

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『グレイマン』(2022)/素敵過ぎるゴズリングとアナ・デ・アルマスが、「シンプソンズ」の邪悪なフランダースみたいなクリエヴァを何度もシバく痛快作👤 - gock221B

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Captain America: Civil War (2016) - IMDb

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