gock221B

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『キュア ~禁断の隔離病棟~』(2017)/雰囲気とか怪奇映画みたいな終盤は良いけど脱出しては連れ戻される‥が繰り返され過ぎてしんどい

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原題:A Cure for Wellness 監督&脚本&原案:ゴア・ヴァービンスキー
製作国:アメリカ 上映時間:147分

 

一体どういう映画なのか全然知らずに観た。
この監督は「リング」ハリウッド版リメイク「ザ・リング」とか「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどの人。
監督&脚本&原案だし、原作がある大作映画ばかり撮ってきた雇われ監督が本当に撮りたかった映画はこれだったんだろう多分
主人公のデハーンはアメスパのハリー・オズボーン役でその才能に注目が集まったがリュック・ベッソンのSWのこと「ヴァレリアン」とかアメスパとか、出演した大作映画がどれもヒットしない不遇の俳優。
ヒロインのミア・ゴスは「ニンフォマニアック Vol.2 (2013)」で、プロのビッチ主人公シャルロット・ゲンズブールの養女役をやってた眉毛のないギレン・ザビ風のやたらと脱ぐ役が多い美少女。凄く雰囲気あって良い感じだがシャイア・ラブーフと電撃婚した。シャイア・ラブーフは嫌いではないが若い時に彼と長く付き合ってるという時点で相当ヤバい気がしないでもない
というかこの男女の主人公、顔の雰囲気が似てるので兄妹に見えるな

 

 

Story
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NYの金融会社で働く主人公ロックハートデイン・デハーン)は、アルプスの巨大な療養所に出かけたまま戻らない社長を連れ戻すように会社から命じられたので件の療養所にやって来るが、なかなか社長に会わせてもらえない。
そんな中、彼が乗ってたタクシーが事故って脚を骨折。そのまま療養所で治療を受ける事になる。
そこで、やっと社長に会えるが様子がおかしいし、すぐ行方不明となってしまう。
患者たちは皆、外界で成功した富裕層ばかりだが妙にボンヤリしてるし、院長ジェイソン・アイザックス)や職員たち、年寄りばかりの療養所で一人だけ若く院長が贔屓にしている少女の患者ハンナ(ミア・ゴス)なども皆どこか怪しい。
ロックハートは社長を捜しながら療養所で治療をしたり、ハンナを連れ出して町に降りたり色んな話を聞いたりウナギの幻覚を見たりしてるうちに、この施設の恐るべき秘密を知るのだった
そんな話

 

 

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そんな話なので当然、この療養所や院長は良からぬことをしていて、FFの主人公みたいな名前の主人公ロックハートはそれを暴いてここを出ていこうとする話。
だが味方が居ないアウェイの場所だし脚を骨折しているのでままならない。
しかし治療の過程で幻覚を見たりするし「ひょっとして俺は狂気に囚われてるのでは?」と、主人公が自分の主観に自信が持てなくなる系の療養所ミステリーサスペンス+田舎ホラーっていう雰囲気で話が進んでいって、終盤一気にホラーになる。ホラーっていうより昔の怪奇映画みたいな感じになる。
そんな終盤と序盤はワクワクして好き。
ヨーロッパの療養所が舞台の映画って、自分に縁がない場所だし異世界に思えるから面白い(感想記事書いてないけど「グランド・フィナーレ」という療養所みたいな高級ホテル映画も面白かった)
序盤で、ロックハートが巨大アイソレーションタンクに入るという謎すぎる治療法のシーンが面白かった。職員が「タンクでは幻覚を見ることがあります。異常があればタンクを叩いてください」と言う。そしてロックハートは大量のウナギの幻覚を見て酸素ボンベを落としてしまう。外では職員の元に美しい看護師がやってきて白衣を脱いで乳を見せる。だけどその乳は若いのに異常なまでに垂れている。職員はその乳を見ながらシコりまくる!だからロックハートのSOSに気づかずロックハートは死にかける‥という間抜けなシーンが面白かった。他にも新たな謎をGETするシーンはどれもシュールで楽しい
この監督ってこういう映画が撮りたかったんだなぁと思った。
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序盤と終盤は面白いが、中盤がイマイチだったかもしれない。
院長やこの診療所の陰謀の新事実が明らかになる度に、ロックハートは外部に連絡したり外の世界に出ようとしたり警官に垂れ込んだりする。
その度に院長や職員たちに捕まって診療所に連れ戻される。そして「あなたの精神は混乱しています」と諭されて治療を受ける。
定番の展開だ。だけどそういう展開は1、2回でいいだろう。3~5回くらい繰り返されるので観ていていい加減しんどくなってくる。
「田舎ホラーで地元の警察に垂れ込んでも、診療所の儲けで麓の村も成り立ってるんだからグルに決まってるだろ!」とかイライラする。
そもそもこういう謎の田舎を尋ねる映画では否が応でも主人公に感情移入して観てるので、不本意に拘束される施設に連れ戻されるシーンが繰り返されたら本当にダルい。
そんな風に停滞する中盤はダルかったが全体的には面白かった。
特に序盤のミステリーっぽさ、終盤の怪奇ホラー映画っぽさが良かった(仮面とか炎上とかのクラシックな怪奇っぽさはワクワクした)
でも印象が分散して曖昧になってる気がするので、サスペンスなのかミステリーなのかホラーなのか、どれか一つに絞って分かり易くした方がヒットしたのではないか?と思ったが、この監督はきっとこういうどういう内容か曖昧なものが作りたかったような気がするのできっとこれで良かったんだろう


そんな感じでした

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