gock221B

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「ブラック・ルーム (2017)」色んな意味で90年代の低予算ホラーみたいで不安な気持ちになるセクハラホラー

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原題:The Black Room 監督:ロルフ・カネフスキー
製作国:アメリカ 上映時間:91分

 

これは何故か無性に観たかった。Netflixに加入した理由の一つ‥というのは忘れたい感じのD級ホラー。
何で観たかったのかというと、80年代のC級ホラー映画っぽくてノスタルジーを感じそうだったから。
あと僕の一番好きな映画はジョン・カーペンターの「ゴースト・オブ・マーズ」なので主演のナターシャ・ヘンストリッジが出てるというのもある(「スピーシーズ 種の起源」の人と言ったほうが通りやすいかもしれない)。
インシディアス」シリーズの霊能力おばあちゃんも出てる。
ちなみにIMDbの評価は5点満点中1.4。低っ‥

 

Story
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老婦人ミス・ブラックが住む一軒家の地下。
そこにあるブラックルームにはエロ事で人間の性器をどうにかして精気を吸い取るインキュバス夢魔)が封印されていた。

泊まりに来ていた孫娘がインキュバスにヤラれそうになったので怒ったミス・ブラックは我が身を犠牲にして夢魔を封印した。
孫を泊めなきゃよかったのでは?とか思いつつ2年が経過。。
売家となったブラックルームを要するこの家に、
ジェニファーナターシャ・ヘンストリッジ)とその夫ポールが新たに住み始める。
夫婦は「新しい家の色んな部屋でSEXしまくるぞ」と興奮している。
だがセクハラ電気技師がブラックルームの封印の鏡をうっかり落としてしまい夢魔を封じる鏡が取れて封印が解かれてしまう。
エロ悪魔が再び鎌首を蘇る‥。いったいどうなってしまうのか

そんな感じ

 


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やがてエロ悪魔は、夫婦それぞれにデビル・クンニやデビル・フェラなどしたり、エロくなるガスでナターシャ・ヘンストリッジをエロい気分にさせて角オナ的な感じで振動する洗濯機に股間をくっつけさせたりしてイタズラする。
この辺までは「今時こんなセクハラ悪魔が大暴れする映画なんてありえないぞ」と喜んでたのだが、そんな調子が延々と続き、夫ポールの身体を奪ったエロ悪魔がレストランに行き、エスプレッソの中の珈琲をウェイトレスの女性器と繋げてイタズラするというデビルとびっこ によって快感を与えるシーンや、ジェニファーの妹をデビル・チンコで貫く様を観てるうちに「俺は、いい歳してこんなもの観てないで、もっと世の中のためになる事をした方がいいのでは‥?」と不安を感じてボランティア活動がしたくなった。
やはりものには限度というものがある。
そして同時に、どのキャラクターも全員エロいことを考えてたり言ったりするので「この監督、大丈夫か?」と若干引いてきた(だがモラル的に反した描写は一切ない)
そして後半、悪魔が触手レイプしようとするのを見ると引くのを超えて「もう今は2018年だぞ‥」と怖くなってきたりもした。 
最近の映画はエロ要素を、内容があるかのように見せかけたり、上映時間をわざと二時間超えにして大仰な音楽つけて高尚に見せかけたりといった外装を整えてバカにさせない工夫が激しいが本作にはそれが一切ない。
ある意味男らしいとも言えるが同時に、裸で往来を闊歩してる大人みたいな不気味さもも感じた
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観る前は「B級、C級映画かな?」程度に思っていたが、もっとそれどころじゃなくて、とんでもない低予算映画だった。
たぶん20年前の海外ドラマの1話ぶんくらいの予算しか使ってないのでは?
わずかにCGを使ってる場面もあるが、基本的にはキグルミとか照明やカメラワークを凝って頑張っていた。
肝心のブラックルームも、ラストではSFXによる内臓のような空間になっていたが、前半のブラックルームは壁にローション塗って、裏方さんが赤く塗った腕を壁の穴から出してるだけ。
だけど妙に映画テクニックが高く、俳優もプロがやってるので完全に映画として形になっていた(よく知らないがベテランの低予算ホラーの監督らしい)。
ナターシャ・ヘンストリッジインシディアスばあさんが、動かない物を掴んで「うわー!」とか「やめろー!」とか叫んだりするというエド・ウッド状態でも何とか形になるのだから「やっぱり第一線じゃないにしてもスター俳優は凄いな」と思った。
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たまにスプラッターシーンもあるが基本的にはコメディみたいだね。
恐ろしい魔力を持った夢魔だが、おあずけを食らうとエッチするの我慢したりする。
最後まで観ると、夫婦の夜の性生活に悪魔を絡めてコメディホラーにした感じの映画だったのかなと思った。
それにしても良い意味でも悪い意味でも90年代みたいな映画だった。
「白人しか出てこない」「スマホは使わず家電話で話す」「最初から最後までセクハラやエロ要素ばっかり」「CGは少しであと全部SFXと俳優の頑張り」
‥など、技術的にもノリ的にもポリコレ的にも90年代と大差なかった。
俳優を知らない状態で「これ90年代の映画」とビデオテープで観せられたら完全に信じてしまいそうだ。
だから、最初は「昔の映画みたい。イェーイ」と喜んでたが、中盤を過ぎると上記の理由で「この監督は、こだわりとかじゃなくて脳内の何もかもがマジで90年代で止まってるのでは‥」とそんな理由で恐ろしくなったのかもしれない。
インシディアスばあさんが出てるからもっと常識的なレベルの金がかけられた映画かと思ってたので、こんなに超低予算で時代錯誤な映画とは思ってなかった。
だけど作りがしっかりしてるし別に破綻はしてない(とはいえ、さすがに前半で飽きた)
まるで一瞬だけ異界に神隠しにあったかのような、不思議な気分になった。
だけどたまにはこんな気分も悪くはない。
一度きりで終わるなら

 

そんな感じでした

www.netflix.com

www.imdb.com

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