gock221B

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『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)/覚醒した雷神をも電気ショックで気絶させる服従ディスクと溶け棒が強すぎる⚡

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原題:Thor: Ragnarok 監督:タイカ・ワイティティ 製作:ケヴィン・ファイギ
原作:スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービーマイティ・ソー
制作会社:マーベル・スタジオ 製作国:アメリカ 上映時間:130分

シリーズ:「ソー」シリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバース

 

 

 

「ソー」トリロジー完結作。MCU17作目。
アベンジャーズBIG3のパワー担当、レンタル始まってたので観た。
観れば絶対面白いのはわかってるがアメコミ映画が多すぎてMCU疲れを起こしてたので後回しにした。
ワイティティ監督の映画は、感想書いてないけど最近Huluで「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」観た。面白かったし本作は「シェアハウス‥」に似てたし、どういう資質を買われたのかがわかった。先に観といた事でより楽しめた気がする。
MCUの中でもワースト3に入る前作「ダーク・ワールド」がまずかったのか、本作は社長やキャップに比べて結構間を空けて制作された。そして過去のソー要素が全て削り取られた。ほぼ別物と言っていい‥が、ソーとしての大事な背骨は残ってるのがさすがマーベル・スタジオさすがワイティティ監督といった感じだった。
ネタバレあり

 



1、2作目共にアスガルドの王子ソーがロキと張り合いつつ、アスガルド王宮劇や地球に来て、ジェーンやセルウィグ博士やダーシーなどの愉快な仲間達と戯れつつアスガルドとミッドガルド(地球)間のカルチャー・ギャップを受けながら奮闘する‥という展開で、一応ヒットはしたが大ヒットとまでは行かなかった。そこで間を開けて大きく路線変更して大ヒットした本作。
本作ではそんな過去の展開を、ムジョルニアやジェーンやセルウィグ博士やダーシーやどうでも良すぎるダーシーの助手の青年達やウォリアーズスリーごと今までの設定を全て棄てつつ、ユニヴァーサルとの契約上ハルクの単独作が作れないから「プラネット・ハルク」も同時に描きながら、ソーとロキの絡み、ソーとヘラ、ソーvs.ハルク、ラグナロクアスガルド終末‥などの数多くの要素を盛り込みつつソートリロジーを完結するという荒業が行われた。
マーベル・スタジオズが近年編成したというライター・プログラムという脚本作成システムで作られた脚本を、コメディが得意なワイティティ監督が軽快に撮った。
ソーが雷神として覚醒したりロキと和解したりハルクやヴァルキリーと共闘したりして表面的には明るいが、大部分においてソーのお馴染みの身内が殆ど死んだ上に文字通り世界(アスガルド)の終わりが描かれる。
ラグナロクは結局防ぐ事ができない。
事象だけ見るとめちゃくちゃ暗いのだが、5分に一回くらいの割合でギャグが挟み込まれるしソーは絶対にへこたれないナイスガイなので、本当は悲惨なのだが最初から最後までめちゃくちゃ明るく観られるという太古の神話みたいな映画だった。北欧神話が元になってるのでこれが正解なのかも。
殺害されるウォリアーズスリーについては「3人が殺されたことをソーが最後まで気づいてない」という荒業で楽しさをキープしていた。
そんな本作の作風は「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」に似てた。
そして、本作の中盤の舞台、惑星サカールは何もかもがMARVEL創成期の伝説的アーティストのジャック・カービー的デザインで装飾した部分も最高だった。
だけど作品内の情報量が多く、まるで隙間を埋めるかのようにギャグを連打しまくるせいか性急に感じたりもした。
「こんなに面白くしすぎなくてもいいよ。もうちょっと中盤にのんびりした退屈なシーンもあっていいぞ」とも思った。
だが、それは中年だからそう思うのであって中高生や大学生にとっては、このテンポこそが丁度いいのかもしれない。
ソーは作風に合わせてか、ギャグを言ったりおどけた台詞を言う機会が増えた。
それが狙ったのか偶然なのか、何が起きてもへこたれないというソー的なキャラに上手く結びついていた。
ソーの覚醒は、ハルクやヘラにボコられて気が遠くなって父を幻視して真の雷神パワーが目覚めるというもの。
修行や生い立ちの回想などで覚醒するという少年ジャンプ的な覚醒ではなく、一度死にかけた際に亡き父の幻と共に悟りを得て覚醒するという西部劇や香港カンフー映画みたいな覚醒。
覚醒と同時にレッド・ツェッペリン「移民の歌」が流れ文句なくカッコいい。
それなのにすぐに失神させられるのでハルクとの勝敗は持ち越し(これがBEST。2人に優劣がつくのは良くない)、ヘラには覚醒ソーでもダメージを与えられずスルトを使いアスガルドごとぶっ潰すしかなかったし結果的にラグナロクも防げなかった‥というビターな展開。
展開は若者向けのハイスピードなのに、ストーリーはめちゃくちゃ古風で、その苦難はコメディで覆われているという、そのバランスが新鮮で良かった。
あまり他で思いつかない映画だ。
だがソーが覚醒で得たものは雷神パワーや結果といった具体的なものではなく「心の持ちよう次第で物事の見え方は如何様にも変わる」という普遍的なものだったので別に無双できなかった事はどうでもいい。
ヒーローものの価値は心の持ちようを描くのが一番大事なので、これでOK。
そういえば映画版ではドナルド・ブレイク状態が無くて見れなかった杖(本作では傘)を地面に打ち付けて変身するシーンがあってめちゃくちゃカッコよかった。ロキと並んで変身するこのシーンは盛り上がった。
やはり変身好きの日本人のDNAが反応したのかな?
ウォリアーズ・スリー(そして他の作品の撮影中で参加できなかったシフ)はバッサリ切られた。だけど彼らが輝いた時って一作目で地球にいるソーを四人で訪ねてきてガラス越しに「やぁ!」と笑顔で手を上げた数秒しかなく魅力を出せなかったのでリストラも仕方ない。シフは女優が本作に出演できなかったために生死は不明。
入れ替わりでヴァルキリーが、過去の彼らのようなポジションになった。
原作では金髪+白人というめちゃくちゃ白い色合いのキャラだったのに本作では黒人女性になったので「黒人に文句あるわけではないがイメージが原作と違いすぎる‥」と最初は思ったが、これはこれで魅力的だし、そもそも原作ヴァルキリーに大して思い入れないので別にいい。
※とか思ってたが「ヴァルキリー」とは個人名じゃなくて団体名で、このヴァルキリーは原作の白人ヴァルキリーとは違う‥言わばオリジナルキャラのようなものだと後で知った
だが、過去のトラウマやオーディン歴史修正主義に呆れていたとしても、彼女のソーに対する態度が悪すぎて「何でこいつ何も悪い事してないソーにここまで偉そうなん?!」と若干イラッとした。
だが悔しい事にキャラがバッチリ立ちまくっていて、ウォリアーズ・スリー&シフを4人全員足したより数倍もキャラが立ってて魅力的だった。
出番が多いのもそうだが、ヴァルキリーは喋ったり何かワンアクションする度に眉をくいっと上げたりとキメ顔を決めてくる。まるでWWEスーパースター(レスラー)のようだ。仕草の一つ一つが魅力ありすぎる。
ウォリアーズスリー&シフにもう少し出番を‥と思わないでもなかったが、本作の中でやる事が多すぎるので瞬殺もやむなしか。浅野忠信がヘラの攻撃を数発ガードして顔を一発殴った事を破格の待遇だと思って良しとするしかない。
ヴァルキリー、後半の正装はめちゃくちゃお洒落でカッコよかった。
銀アーマーと青マントという組み合わせ、そして褐色の肌に黒髪。‥カッコ良すぎる。今後の活躍も期待できる。
ロキはいつも通り常に最高なので省略するとして。。
バナーはハルク状態で二年過ごしたせいか、ハルクも幼児程度に精神年齢が成長したようだ。腹を立てて腕を振り回してふくれたりして妙に可愛いハルク。
ソーと喧嘩したりヴァルキリーとじゃれ合ったり‥いいなぁ、このハルク好きだわ。
他には100倍くらい強くなってたドクター・ストレンジ(タイムストーンを使って数十年ぶんくらい修行したのではないだろうか)。最後にジョン・カーペンター的な反抗を見せてカッコよかったスカージ。皆、魅力的だった。
ヘラはホーガンやアスガルド軍を殺す前に「私に会いたかったのではないのか‥」と言うのが寂しそうだったのと、ソーと闘ってる時が凄く楽しそうだった。
ヘラは、あの感じでは死んでないのではないか?という感じがする。
死ぬんだったら、もっと「決定的に死んだぞー」と分かりやすく死を描くはずだと思う。
きっとヘラが死んだか否かは客の反応を観て、後で出したくなったら出してくるんだろうなと思った。
全編、異世界で急展開が全編続くせいか、ソーとハルク状態を解除したブルースがサカールの町を彷徨いたり、ヴァルキリーの部屋で相談したり、宇宙船で脱出する普通っぽいシークエンスが凄く面白かった。
ユニヴァーサルとの権利関係で不可能らしいがハルク単体作も観たいな。「ワールド・ウォー・ハルク」が観たい
⚡あと監督自ら演技したというコーグがめちゃくちゃ面白かった。
また出てきてほしい。コーグはめちゃくちゃ可愛い。
ロキの幻を見て壁を不格好に蹴るというチャウ・シンチー映画みたいなシーンが、めちゃくちゃ好き。
グランドマスターの幹部が太ったオバチャンだった。ラスボスの幹部がオバチャン‥というのは珍しい。DCに太った強おばちゃんいたっけ
⚡惑星サカールのジャック・カービー的デザインが素晴らしかった。
ジャック・カービーのデザインは好きなので、光線銃とか宇宙船とか建物とか内装とかファッションや宇宙人デザインとかどれもこれも、めちゃくちゃ良かった(建物に彫刻されたベータ・レイ・ビル!)
あと足りないのは黒い謎の玉とか金属のテカリくらいか。
今後もコズミック方面はカービー的なデザインにして欲しい。
ジャック・カービー的な宇宙船がジャック・カービー的な建物のカタパルトから飛び立つカットが、どれも「UFOロボ・グレンダイザー」などのダイナミックプロのロボットアニメっぽくてめちゃくちゃカッコ良かった。
サカールは、闘技場もグラーディエーターマンションも、ゴミ捨て場でさえカラフルで、観てて全然飽きなかった。ガーディアンズvol2もウケたし恐らくジャック・カービー的カラフルMARVELデザインは今後も続けていくんだろうから、次のコズミックものや異世界もののMCU作品が楽しみだ。
ちょっと情報量とギャグが多くて、観てて疲れたが文句なく面白かった。
過去二作も嫌いではなかったが、テコ入れして大ヒットした矢先にシリーズが終わるのは寂しくも感じた。だがテコ入れしなきゃどうしようもなかったのもわかる。
あまりに情報量とギャグが多いので、中盤のソーがバナーと街歩きしたり、コーグと絡んでる場面などのほのぼの描写が一番好きかもしれない。
5分に一回ギャグ‥という感じで、最初は良かったがソーがハルクの部屋の窓をボール投げて失敗するとことか、バナーがアスガルドに飛び降りてハルクに変身しようとして失敗する場面などは「もうここでギャグ入れたら流れが停滞するから、ここはスッと行けよ」と少しイライラした。
そういえば何があっても流血しないのがちょっと不自然な気もする。
ソーが目を潰されても流血するわけでもなく赤黒いよくわからない患部になってたのも気になった。だが子供も観れるようにするには仕方ないのかな。
ヘラは素晴らしいが、アスガルド軍を数分で壊滅させたのはどうなのか‥そしてヘラに合わせてアスガルドの人口自体が今までの10分の一くらいに縮小して見えた。
また、本作は強さがよくわからない過ぎる。
冒頭でソーは最強のスルトをあっさりと御する事ができた、それはスルトが永遠の炎でパワーアップしてない通常状態だからだが、ここでスルト自体があまり強くない印象になってしまった。そして、そんなソーが雷神として覚醒しても傷一つ付けられないヘラ。めっちゃ強い。ではヘラvs.覚醒ラグナロクスルトは?ヘラは奮闘したが覚醒スルトが買った。ヘラの強さを描きすぎたせいか、ヘラなら覚醒スルトをも瞬殺できるんじゃないかと思ってた。
こんな感じで強さの基準がよくわからない。
それとグランドマスターが作ったという、ソーを従わせるために使った電気ショックを発生させる「服従ディスク」。雷神なのに電気ショックに負けちゃうんだから相当すごい電気なんだな‥と思ってたら、数々の苦難を乗り越えて遂に雷神として覚醒したソーさえも電気ショックで気絶させる。どんだけ強いねん!この電気。
クリリンのことかー!」で超サイヤ人に目覚めた悟空が次のページで電気ショックで倒れたらどう思う?電気ショックが最強だと思うだろう。そして何度も言うがソーは雷神‥しかも覚醒した雷神。この電気ショックを作ったグラマスが爆弾作ればサノスも余裕で倒せそう。
あとグランドマスターの溶け棒。ちょんと触れただけで溶ける。
この2つの道具があまりに強すぎる。もっとインフィニティ・ストーンに匹敵する神秘的で不思議アイテムにして欲しかった。電気ショックはないだろ
それとも我々が思ってる以上に、グラマスが強すぎるのか?
⚡追記:そんな感じで「面白いけど、ちょっとな‥」という感じで観た本作だが「インフィニティ・ウォー」後に何度か観てると、何度観ても飽きないしやはり最初に言ったように色んな複雑な要素を同時に何とかした処理が凄い。
また「IW」での運命を考えると、本作の妙な明るさや、ラスト(ソーが「ここにお前が居れば抱きしめるのに」と言って投げた石を受け止めたロキが「いるよ‥」と言う)ラストを再見すると何だか全編が凄く尊いものに思えて、公開時より感動的に感じた。ソーやアスガルドが「アベンジャーズ4」以降どうなるかわからないが、彼らの行く末やタイカ監督の次回作が楽しみになった

 

 

 

そんな感じでした

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