原題:Avengers: Infinity War 監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 制作:ケヴィン・ファイギ 制作スタジオ:MARVELスタジオ 脚本: クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー 製作国:アメリカ 上映時間:149分 シリーズ:「アベンジャーズ」シリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバース
MCU第19作目。フェイズ3の7作目。「アベンジャーズ」シリーズの三作目。
MCUは最初からリアルタイムで10年間観てる。フェイズ2あたりでSNS疲れにも似た「MCU疲れ」を起こしたが「アントマン」辺りで回復してその後は作品毎にテンションが上ってって本作を迎えた。
本作は宣伝上の都合で単独映画のような感じを装っているが、実際はvs.サノス編の前編で、来年公開の「アベンジャーズ4(仮)」が後編にあたる。
本作の元になったMARVELコミックの原作「インフィニティ・ガントレット (1991)」は、90年代にMARVELの名作をまとめて月刊誌方式で刊行していた「マーヴルX」で連載してたので読んでて当時は壮大過ぎてピンと来なかったが30過ぎて読んだら好きになりました。また「インフィニティ・ガントレット」はカプコンの格ゲー「マーヴル・スーパーヒーローズ」の原作でもあった。
原作にはそのものズバリの「インフィニティ・ウォー」やブラックオーダーが出てくる「インフィニティ」などもあるが、僕が観たところ本作の内容は殆ど「インフィニティ・ガントレット」だ。
登場キャラは違うが、重要な部分はかなり被っている。
そのものズバリのネタバレは書かないが、中盤くらいまでの展開やキャラの印象とか、ざっくりした感想だけ書く‥だけど、映画好きやアメコミ好きが読めばネタバレしてしまうと思う。
Story(前半まで)
🎨狂えるタイタン人サノス(ジョシュ・ブローリン)。彼は独自の理念の元、全宇宙の半分の生命を間引きするため、全てをインフィニティ・ガントレットに嵌めれば無限大の力を発揮できる6つのインフィニティ・ストーンを探し求めていた。
過去、インフィニティ・ストーン奪取のために何度か配下(ロキ&チタウリ軍。ロナン&クリー軍)を送り込んだが、その都度アベンジャーズやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに阻止されたため、サノスは配下の”サノスの子どもたち”ブラックオーダーを引き連れて、自らインフィニティ・ストーン集めに動き出した。
※本作開始前にサノスは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが護りザンダー星のノヴァ軍が保管していたパワー・ストーンを既に奪取済み。
✋〈アバンタイトル〉「マイティ・ソー:バトルロイヤル (2017)」の直後。
命がけでラグナロクを逃れて地球に向かう、アスガルド人とハルクが乗っていた宇宙船ステイツマンは、サノスの宇宙戦艦サンクチュアリIIIに遭遇。
ソー(クリス・ヘムズワース)とハルク/ブルース・バナー(マーク・ラファロ)はサノスの単純な腕力に敗北。ソーの弟、裏切りの神ロキ(トム・ヒドルストン)は裏切らず、隠し持っていたスペース・ストーンを奪われる。
ヘイムダルは虹の橋ビフレストの力でハルクを地球へと飛ばして逃した。
それが精一杯だった。
命がけでラグナロクを逃れたアスガーディアンはここでその半数が死んだ
【アメリカ・ニューヨーク】
✋ニューヨーク。ソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)のドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)と元魔術図書館室長ウォン(ベネディクト・ウォン)の拠点サンクタムの館に、宇宙から飛ばされてきたハルク/ブルース・バナーが落下。サノスの訪れを告げる。
ドクターはアイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)に協力を仰ぐ。
トニーはシビル・ウォーで袂を分かって以来接していないスティーブ・ロジャースに電話しようかと悩んだその時、街に突如としてブラックオーダーの巨大なドーナツ型宇宙船Qシップが出現。ドクターが所有するタイム・ストーンを狙って元素を操る策士エボニー・マウと怪力のカル・オブシディアンが強襲。
仲の悪い傲慢な金持ちヒゲ中年2人トニーとドクター。ウォン。PTSDになったのかハルクに変身できなくなったバナー。偶然居合わせたスパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、ブラックオーダーの2人と交戦する。。
【宇宙】
✋ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの新宇宙船ザ・ベネター、全てを失って宇宙空間を漂っていたソーを救出。サノス打倒というお互いの目的が一致して手を組む。
ソーはサノスを殺すことの出来る新たな武器を求めて、ロケット&グルートと共に惑星ニダベリアへと向かう。
残りのガーディアンズはコレクター(ベニチオ・デル・トロ)が持つリアリティ・ストーンを護るため惑星ノーウェアへ再訪する。
✋一方、かつての”サノスの子どもたち”だったガモーラ(ゾーイ・サルダナ)とネビュラ(カレン・ギラン)の義父でもあるサノス、彼は未だソウル・ストーンの場所だけは把握していなかった。。
【スコットランド・エディンバラ】→【アフリカ・ワカンダ王国】
✋中世に魔女狩りがあったここエディンバラで、現代の魔女が狩られようとしていた。
シビル・ウォー以降、人目を避けて同棲していたスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)とヴィジョン(ポール・ベタニー)。
2人の前にブラック・オーダーの副官コーヴァス・グレイヴ、槍の女戦士プロキシマ・ミッドナイトが現れ、ヴィジョンの額に内蔵されたマインド・ストーンを狙い襲って来たのだ。
絶体絶命の2人を救ったのはシビル・ウォー以降、政府に所属せず悪と闘っていた元キャプテン・アメリカスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)達だった。更にバナー達も合流した計7名は、ビジョンからマインドストーンを安全に取り外して破壊するためブラックパンサー/ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が治める超先進国ワカンダへ向かうが。。
🎨各地で個別に闘いアッセンブルしてないヒーロー達は、サノスの野望を阻止する事ができるだろうか─
そんな話
🎨‥と、それぞれの主人公が何手にも分かれて同時に進行していくので各陣営の事の起こりを書いただけで、あらすじがクソ長くなってしまった。
そんな感じで別個の場所にいるヒーロー達が合流したり別れながらサノス軍と死闘を続ける。
細かい事は省いてざっくりしたストーリーだけ言うと「サノスによるドラゴンボール集めをヒーロー達が阻止する」というわかりやすいもの。
「アベンジャーズ (2013)」とかもそうだが、シリーズ全部観てる者はシーンごとに「アイツとアイツが絡んだ!」と一々感動できるが、ファンじゃない者にとっては「何か色んな人が派手に色々やってるね」程度にしか感じないかもしれない。
勿論、あらすじだけなら単純でわかりやすいし、ルッソ兄弟のアクションは各キャラの位置関係が超わかりやすいので一見さんでもストーリーや演出自体を追うことは簡単だが、キャラの殆どを知らなかったりリテラシーに通じてない人が観ても感動できるのか?は、正直良くわからない。
だけど、僕は別に評論家でも何でもないし、このブログもレビューではなく只の趣味の感想文なので、ここからはそういった客観的視線は無視して話を進めよう。
🎨ジャン・ファブロー→ジョス・ウィードンというMCU主力監督が去り「ウィンター・ソルジャー」や実質アベンジャーズ2.5だった「シビル・ウォー」で頭角を現したルッソ兄弟による初のアベンジャーズはどうだったか?
僕は、これは‥すごく良いと思いました。
「ルッソ兄弟のキャップシリーズのようなシリアスムードで進む、ガーディアンズやラグナロク的なジャック・カービー的アメコミ神話」をずっと観たかったので、本作は正に理想のMCU、理想のアメコミ映画だったかもしれない。
サノスが去った後のMCUは、ますます宇宙や魔界からの驚異が増えるらしいから今後も期待できる。
まずルッソ兄弟といえば、主役が集合するキャラを絡ませ、今後のネタフリなどの交通整理を上手くこなしていたジョス監督より更に数十倍、交通整理が上手い。
そしてさっきも言ったが、キャラがどこからどこへ移動しながら何を誰に向けて放ったか?など、アクションや乱戦の位置関係提示の上手さが凄い。
「ウィンター・ソルジャー」では平面、シビルウォーでは上下左右、今回はそれにインフィニティストーンや魔術や超科学、またはそれらの複合技によって発展した戦闘が観れる。
本作のアクションではドクター・ストレンジが、今川泰宏の「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」に出てくる一清道人の仙術とか十傑集みたいなカッコ良すぎる魔術を披露してめちゃくちゃカッコよかった。単体映画「ドクター・ストレンジ」一作目は他のMCUニューカマーほど人気でなかった感じだが僕は大好きなので、本作でドクターの人気が上がればいいなと思った。
またドクターと行動を共にするアイアンマンの変幻自在ナノマシンでの超科学バトルもめちゃくちゃカッコよかった。
その一方で「地球のワカンダでは密かに好きなジャバリ族エムバクが木の棒だけで頑張ってるのかな」とか考えると何だか凄い映画だなぁと思えてくる。
ヒーローチームものでは、物凄い超人と訓練しただけの普通の人間キャラが同じ様に強敵相手に闘うので相対的に人間キャラがめちゃくちゃ強く感じれるのが好きだ(それの最大キャラはバットマン)。アベンジャーズで毎回思わされるが今回もまた「ブラックウィドウってとんでもない強さだな‥」と感じざるを得ない(いや、今回は木の棒だけで闘ってるエムバクが一番凄い)
それでいて妙なドライさとエモさが同居する人間描写。ギャグをやる場面もウルトロンの時のように滑った雰囲気にはならないし。それでいてMARVELの数々の無茶な要求にも応えてるっぽい。
ルッソ兄弟といえば「シビル・ウォー」で、地名や時刻が何故かクソデカいフォントで表示されるのが妙に好きだったが今回もそれが健在で、クソデカフォントで「惑星ノーウェア」とか「ワカンダ」と出るのが妙に可笑しい。
🎨そんなアクション的な事以外で、本作が過去のアベンジャーズより凄い点といえば「このインフィニティ・ウォー一作で、MCUの各タイトルを総括してる」というところにある気がする。
キャップや政府所属だったキャラ達による人間サイズのアクション。アイアンマンやブラックパンサーたビジョンのハイテク戦闘。ソーやハルクの神の如き闘い。ドクターの魔術。ワンダの超能力。ガーディアンズのスペオペ超人バトル。。ありとあらゆる異なるノリの闘いが同時に展開される。
そしてキャップ&ナターシャが出てくるとシリアス、トニーやドクターの傲慢な煽りあい、ソー&ロケット&グルートが辿り着くジャック・カービー的スペオペ惑星。ピーターの青春ノリ、ギャグ連発のガーディアンズ、驚異の先進国ワカンダ‥など、場面毎にノリも変わる(ジェームズ・ガンがガーディアンズ演出を教えたりしてたらしい)
そして各シリーズのテーマ曲が流れたりするのもWWEみたいで盛り上がった。
ガーディアンズが登場する寸前には宇宙空間に懐メロが流れるし、キャップがワカンダに行くことを示唆すると例のアフリカの部族的音楽が流れるのがめちゃくちゃ盛り上がる。もう、この際だからアイアンマン大暴れでブラック・サバス、終盤のソー大暴れで「移民の歌」が流れてもよかった気がするが、それだとちょっとプロレス的すぎるか。。
ただ集まっただけではなく、各作品のキャラがそれぞれの作風のまま活躍する‥これは明確に過去のアベンジャーズより優れていたと思う。
色んな流れがあり、どれも面白かったが特に良かったものを挙げるとするなら「ソー&ロケット&グルートの武器探し」「トニー&ドクター&ピーター&ガーディアンズのvs.サノス戦」「サノスとガモーラのサノス・クエスト」「ラスト」この4つが特に良かった。
🎨そして今までのアベンジャーズの終盤では「あそこに向けて集中攻撃だ!」的なニチアサ的な合戦で〆られていて、本作のワカンダ編も大体はそんな感じで「楽しくはあるが何かニチアサっぽいな‥」とか思ってたところで最終的には「インフィニティ・ガントレット」の中盤的なエンディングを迎える。
「帝国の逆襲」と黒沢清「回路」が合わさったかのような群像劇で凄く良い。
「なんか‥なんか具合が悪いんだ‥どうしたんだろ‥」みたいな事が連続して起きるシーンの絶望感が素晴らしい。
あの何か起こる前の不穏で異常な静けさが凄く「死」を感じさせて最高だった。
ここまでの10年間や、公開前の宣伝で「皆のお気に入りヒーローが大活躍!」と明るく宣伝してたのも良いフリになっている。こういったラストは普通の映画よりも、こういう「キャラクター映画」の方が衝撃がでかいですね。
そんな滅びの映画として楽しめるのは続編が公開される来年5月までなので、それまで大事にしよう。
それと、MCUは後に公開される作品の影響で過去作の観え方が変わったりするのだが、ラストのおかげであまり乗り切れなかった過去作も全て尊く見えるようになった。
ルッソ兄弟はインタビューで「同じことはしたくない」とよく言っていて、よく考えると確かにここまでの三作は全然違うわ。
だけど、これってアメコミに興味ない人が観ても果たして面白いのだろうか?
原作「インフィニティ・ガントレット」にしても20歳くらいの読んだ時も正直、内容が神話的すぎてあまり良いとは思えなかった。規模がデカすぎる割にはサノスがせせこましかったり、大人にならないと好きになれないキャラであるサノスが主人公なのも嫌だったし、ヒーローが瞬時にやられるし‥だけど30過ぎてサノス中心に再読したら凄く好きだと思えた。
想像だけど不特定多数の人にとっては「アイアンマン」と「アベンジャーズ」一作目や「ウィンター・ソルジャー」みたいな一直線に進んで悪を討つ作品が至高で、本作はもう少しマニア向けなんじゃないかという気がする。‥とここまで書いて思ったが、ここまで超大ヒットする映画に対して「マニア向け」もクソもないだろう。
時代の流れと共にMCU内でのトレンドも刻一刻と変わっていっているし、本作もまた「こういうものもあるんだよ」と、観客に対して変革を促すアメコミ映画だったと思いたい。
🎨またMCUの数少ない欠点だった「ただ単純に悪くてそこそこ強いだけでヒーローのダークサイドを擬人化しただけ」‥な悪役ではなく、サノスは、バルチャーやキルモンガーやロキみたいに掘り下げられて魅力的だったのが良かった(今後のヴィランも全部そうして欲しい)。
ブラックオーダーはさすがに掘り下げられず従来の「強くて悪いだけのヴィラン」だったが原作でも人気あるらしいエボニー・マウ(ドクターを拷問する鼻が無いやつ)は戦闘とかキャラとかその最期もめちゃくちゃ良かった。フィギュアを買ってもいいかもしれん。期待していたプロキシマ・ミッドナイトは想像ほど良くなかった、部下をワカンダバリアに突っ込ませてニヤニヤしてるとことか、終盤にナターシャ&ワンダ&オコエと闘ってキャットファイト的な雰囲気になるところは良かった。後の2人は印象に残らなかった。
ヴィランと言えば本作公開の前日にUPした「ファースト・アベンジャー」の感想でも書いたが、ファーストアベンジャー観た当時「キャップ3ではこうなる!」とした予想が、まさかアベンジャーズ3の本作で実現したのでめっちゃ驚いた。
そういえば、ヴィランではないがドワーフの鍛冶師、あのキャラが小さいのか、それとも小人体型のままボディ自体はデカいのかよくわからなかった。ソーとかロケットとかの横にちゃんと並んで立って欲しかった。そしたらわかりやすいのに‥おかげでアリス症候群的な感覚になって幻想的な気分になったわ。。それを狙ってやったのかな
🎨※追記:スターロード。何か一つを支持または何か一つを否定することに対して
※公開日に観に行って一週間経ったから一つだけ内容について追記。
★スターロードが劇中キレて自体が悪化してしまう事や 理由も訊かずにガモーラとの重大な約束を実行できてしまう事に対して批判する人も少なからずいたり、かく言う僕も観に行った初日は「クイル何しとるんや!」と思ったりもしたが、フォロワーの人が「キレたからこそスターロード好き」と言っていて自分の狭量さに気づきました。
彼の親の思い出とか絆を大事にしてる事を考えるとギリわかるし、ガーディアンズは法律と共生しなきゃいけないアベンジャーズとは違って、個人主義者の宇宙アウトロー集団なので、良くも悪くも自分の感情に忠実に行動してしまう傾向が強いんだろうと思った。
逆に言うとトニーの作戦を却下して、スターロードが出した作戦の方が成功寸前までいったので「差し引きプラマイゼロ。そしてスターロードは‥良い奴」という結論に達した。
作戦の失敗はスターロード並びにガーディアンズの「絆を重んじる」感情に従う個人主義&精神年齢の幼さのせいだと言えなくもないが、逆に言うとチームプレーが苦手なトニーやストレンジの作戦ではあそこまで上手く行かなかっただろうし、ソーがサノス打倒寸前まで行けたのはロケット&グルートによる感情先行の協力のおかげもあるので、一概に「スターロード(&ガーディアンズ)のせいで上手く行かなかった」とは言えない。
そして仲間の心を見捨てて感情ゼロで作戦を優先するとそれはもうヒーローではなくなってしまうし仲間もついてこなかっただろう(Twitterで「何でさっさとビジョン殺してストーンを壊さないんだ?」と言ってる某キャラ過激派が居て呆れた)。
それにドクターの予知によると何やったとしても、一回は失敗して多くの犠牲を経ない限りは勝利しない運命みたいだし。
結論を言うと「『スターロードが悪い』という事は無い」と言いたい。
★こういう「チームもの」というジャンル、贔屓するキャラのファン同士のしょうもない争いが多い。現実世界の最近の話題でいうと各業界のセクハラ問題やジェンダー間や果ては宗教的or政治的価値観の違いなどのしょうもない争いが多いが、どれも「自分はA側だから反対のB側はクソ!」みたいな声の大きい極端な意見が幅を効かせたりする。
だが実際は、全ての中心や真実はAでもBでもない中間地点のグレーの中にある。
「一生涯、自分たちはグレーの中でバランスを取り続けない限りアホの世界に堕ちてしまう」‥というプレッシャーに耐えられない心の狭い人の声の大きな意見によって世界が分断されてしまうのは嫌だなぁと思っています。
「なぜ嫌なのか」と言うと、それは「こんな些末な事で分断されてたら世界平和なんて永遠に来ない」と確信し、世界は性悪説に飲み込まれ滅びるんだろうなと思うからです。
「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」の時も、SNS等では声の大きいアホの人がキャップ原理主義者とトニー原理主義者に分裂して煽り合ってるところを見るとウンザリさせられた(まあ、それらは一部の人で、多くの人は「どっちもどっち」と思ったのだと思いたいが)。
だけど、その「ウンザリさせられる」という状況を作り、色んなカスが沈殿したコップを振ってカスを舞い上がらせ、考えさせてくれるだけ、MCUは価値があると思いました。
MCU製作者は、シビルウォーの時に何度も書いたが、わざと「こっちが正解!」というのを作ってないように見えるからでした(しいて言うとブラックパンサーは99%正しいキャラに設定してあったが)
‥と長々と付け足したが、僕はスターロードがめちゃくちゃ好きなわけじゃない。自分が誰を好きなのかという事よりも想像を大事にしたい、という事が言いたかった
🎨もっと手堅いものを想像してたんだけど結構思い切った映画でしたね。
映画にさほど興味ない人は来年続編がある事を知らずにこのラストを観て一体どう思ったんだろう?
何度も言うように万人に薦められるかどうかはわからない。
結構、賛否分かれると思うし、わざと意見が割れるよう作ったシビル・ウォー同様、わざと賛否両論作品にしたと思う。
また「アメコミに興味はないが映画が好きだからたまに観てる」という感じの人の中にも否定する人が多い気がする。そもそも本作は「石を集めるサノスを倒す」という単純なストーリーで「本作から観ても楽しめますよ!」と宣伝してはいるが実際のところ、かなり知ってないと本当に楽しむのは難しいと思う。
続編やユニバースに疲れる人もいるだろうし(僕もフェイズ2の時にMCU疲れしたからわかる)そんな感じで「映画一発観れば事足りる」という作品じゃないシリーズものを嫌うタイプの映画ファンが「18本も観てられないよ!」と言ったとしても「それはそういう人もいるだろうな」と思う。
だけど「アベンジャーズ成功してくれ」とヒヤヒヤしながら応援していたフェイズ1→MCU疲れを起こしつつ観ていたフェイズ2→フェイズ3では「あれ?新タイトルがどれも新鮮で楽しくなってきた‥」という段階を経てディズニーと合体してからは映画のトレンドを巧みに取り込んで毎回楽しいので気がついたらフェイズ1以上にはまってた。
アメコミファン以前に映画ファンなのでフェイズ2までは、一本一本の映画が続いていると思ってたけど、いつしか太くて延々と流れる川みたいなもんだな‥という原作アメコミみたいなものだと捉えるようになった。
そんな感じで超肯定派になったので超否定派の人に対しては指先に力をこめるしかない
🐜次回作は3ヶ月後、2018年8月の「アントマン&ワスプ」。その次は2019年3月「キャプテンマーベル」。
その次は2019年5月公開の、本作の後編「アベンジャーズ4(タイトル未定)」
そんな感じでした
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『グレイマン』(2022)/素敵過ぎるゴズリングとアナ・デ・アルマスが、「シンプソンズ」の邪悪なフランダースみたいなクリエヴァを何度もシバく痛快作👤 - gock221B
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Avengers: Infinity War (2018) - IMDb
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