gock221B

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『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019)/意外と良かった!新キャラ良かったのでシュワ氏とサラ・コナーはむしろ居なくてよかった💀

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原題:Terminator: Dark Fate 監督:ティム・ミラー 製作&原案:ジェームズ・キャメロン
製作国:アメリカ 上映時間:129分 フランチャイズ:『ターミネーター』シリーズ

 

 

 

ターミネーター』シリーズは、ジェームズ・キャメロンによる『ターミネーター』→『ターミネーター2』と来て、次にキャメロンが外れて『ターミネーター3』→『ターミネーター4』が作られた……が思ったほどヒットせず賛否両論(特に2を好むファンに嫌われた)が、次に3→4はなかった事になり『ターミネーター:新起動 / ジェニシス』が作られたが今度は凄くコケたし褒める人が居ないくらいの低評価だった。
そして生みの親のキャメロンが制作&原案に戻ってきてサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンも2以来、久々に戻ってきて『3→4』『新起動 / ジェニシス』に続く三回目の仕切り直し、「2の正式な続き、真の三作目」として本作が作られた。
ターミネーターが仕切り直すたびに何度も気持ちを入れ替えたり良いところを探したりして『新起動』までは劇場に駆けつけてた僕だが、『新起動』は本当に良いところがなくて(古参ファンへの媚びとしょうもないサプライズしかない)数十年間なんとか繋げてきたターミネーターへの興味が完全にゼロになるくらいガッカリした。
そして、この本作『ニューフェイト』はさっきも言ったように、最もファンが多い『2』にクローズアップしつつ『2』の正当な続編。『2』と言えば高校生だった公開当時に観に行って勿論、熱狂したけど時が経つにつれてあまり好きじゃなくなっていった。だから何だか2に寄せてるっぽい本作も気に入らなかったというのもあった。しかも本作も100億円の赤字というコケ方してしまい、『4』とか『新起動』の時と同じ様に「本作は三部作の一作目!」と言ってたが、本作もまた過去の例と同じ様にこれ一本で終わる線が濃厚だ。
そんな感じで観る気が起きない理由が山積みだった本作だが昨夜、暇だったから観た。結論から言うと凄く面白かった。そして懸念していた「2推し」も非常に薄っぺらいものだったのも良かったのかも。
かなりネタバレあり

 

 

 

本作の冒頭は1998年。『ターミネーター2』の闘いを経て審判の日を回避した若き日のサラ・コナーとジョン・コナーの母子。そこへ、さっき親指を立てて溶鉱炉に沈んでいったはずのT-800が現れジョンを射殺して逃亡!もちろんさっき溶鉱炉に沈んだ正義のシュワ氏とは違う機体。どうやらスカイネットは「T-1000だけで充分だろうけど保険でT-800も送り込んどこう」してた模様!
このシーンはリンダ・ハミルトンエドワード・ファーロングとシュワ氏を、CGで当時の若い姿で描いている。サラとジョンは凄く上手な加工だったのだが、若シュワ氏のCGだけが妙に別人に見えた、何でだろ。
時間は飛んで2020年。
メキシコに住む少女ダニーを狙って、エンドスケルトンの上に液体金属が被さった新型ターミネーター〈Rev-9〉がタイムスリップしてくる。
同時にターミネーターと渡り合えるようにターミネーターに使われている技術で身体に取り入れた強化人間グレース(マッケンジー・デイヴィス)もタイムスリップして来てダニーをRev-9から護る。そこへ、初老となったサラ・コナーやシュワ氏演じるT-800も加わり、グレースとサラとT-800は、ダニーを護りながらRev-9を破壊する方法を探す。そんな数日間の話。
それにしても『ターミネーター2』の激闘を終えたジョン・コナーがいきなり射殺されて怒りに燃える20数年後のサラ・コナーって……、僕は『2』あまり好きじゃないしジョン・コナーも別にどうでもいいからこれで構わないんだけど『2』好きな人は、こんな『エイリアン3』みたいに前作での努力が全て無駄になった続き方で納得できるのだろうか?と少し思った。本当に2を尊重してるんだろうか?。まぁ『2』どうでもいいから、この話は『2』好きな人に考えてもらうとして僕は感想を続けよう。
はっきり言ってかなり面白かった。『ターミネーター』シリーズはやっぱり一作目が一番好きで次が『3』かなと思ってたが、本作も3に負けず劣らず面白かった。
本作はとにかくターミネーターの黄金パターンで最初から最後まで突っ走る。
過去のサラ同様に、未来の救世主を産むとされるダニーを護るため未来戦士や正義のT-800も加わって敵ターミネーターから逃亡しながら最後は工場みたいな施設で迎撃!という流れ。
前半の、新型ターミネーターとのカーチェイスも凄く良い感じだったし、その最中も「この未来戦士グレースは、そしてこのメキシコ少女ダニーは何者なのか?」「スカイネットは滅びたはずなのに新型ターミネーターはどこから送られて来てるのか?」「サラはどうして新型が現れる場所にピンポイントで現れたのか?」などの疑問を、アクションが一段落するたびに一つづつ明かして物語が進むので興味が持続し続けて「あれ?この映画、全然期待してなかったけど面白いぞ……」と思った。
「『ターミネーター』とは本質的にどういう映画か?」
……というと、これはもう『1』の時から答えは決まっていて「なかなか死なない無表情のターミネーターがどこまでも追いかけてくる映画」というのが答え、それが映画『ターミネーター』の全てだ。本当にこれだけ。「未来の救世主」「未来から救世主を守護りに来た戦士」「スカイネット」「荒廃した世界でターミネーターと闘う未来のレジスタンス」あとタイムパラドックスがどうとかは全て「ロボット鬼ごっこ」を成立させるための舞台装置でしかない。『新起動』が何故あんなにダメだったかというと、この本質を忘れて、古参ファンへのしょうもないサービスとか「救世主のはずのジョン・コナーがターミネーターだった?!」とかいう、しょうもないサプライズばかりで構成しようとしたからだ。はっきり言ってジョン・コナーなんて、この「ロボット鬼ごっこ」を成立させるパーツの一つに過ぎないんだから「ジョンがターミネーターだった!」とか言われても「はぁ、じゃあジョン殺せば?」としか思わない。
本作は、新型ターミネーターとの激しい肉弾戦、カーチェイス、空中戦、水中戦、情報戦……などを駆使して全編楽しくロボット鬼ごっこが繰り広げられてお決まりの工場でのラストバトルで終わる。鬼ごっこ以外の作品設定は、鬼ごっこの合間合間にテンポ良く明かしてくれる。
本作の監督を務めたティム・ミラーの代表作と言えば『デッドプール』一作目しかない。そして『デッドプール』の良いところはハッキリ言って「道路の上でデップーがギャングを皆殺しにしてたらコロッサスに捕まる」……というアバンの部分だけだった。本作の場合あのデップーのアバンがずっと続く感じ。だから面白い。
 

 

 

「初老となった女性主人公が、再び宿敵と相まみえる日に備えて訓練し続けてて少女を護るため闘う」……というのが、本作同様「一作目の直接の続編!」だった『ハロウィン(2018)』の主人公(ジェイミー・リー・カーティス)と何か被るね。
サラを演じるリンダ・ハミルトンは、若い時は特に好きじゃなかったが年取った今は猛禽類みたいな顔つき&悪魔的な声が凄みあってカッコいい。
で、シュワ氏演じる初老T-800だが、本作の冒頭でジョンを殺したT-800とのこと。
ジョンを殺して任務遂行した後、目的がなくなりシングルマザーと子供と共に暮らしてるうちに良心が芽生えたらしい。突然明かされた超展開に「えっ嘘やろ?」と戸惑ってしまうが、そういえば『ターミネーター2』の正義のシュワも感情っぽいものが芽生えてたように見えたし高度なAIならそういう事あっても不思議はないか……と、何とか納得できなくもない。そして「ロボットなのに何故老けてるのか?」という問題だが、半不老不死なのはターミネーターの骨格だけで、骨格を覆ってる肉や皮膚は普通に老けたり腐ったりする設定なので問題はない。
このように一つ一つは納得できるのだが「ジョンを護るプログラムとかされてないターミネーターなのに、老けるまで放っといたら良心が芽生えた」とか突然言われたら「ちょっと待って!」と言う戸惑いが生まれた。
それにしても、老けてるし冗談言ったりサラを心配するほど感情が芽生えてるしで、このT-800はもう只の人間……ただのシュワ氏にしか見えないよね。
まぁとにかく共に初老となったサラとT-800は、強化人間グレースと共にダニーを護りつつ、新型を返り討ちにしようと頑張る。
新キャラとなるグレースとダニー、彼女たちは凄くよかった。
スター・ウォーズ』とか『ブレード・ランナー』など、近年多い過去の作品の新しい続編に共通してる要素として「過去キャラが出てくるのは嬉しいけど、新キャラが妙に良いキャラばかりなので、むしろ過去キャラあんまり必要じゃなくない?」と思うことが多いのだが、本作も全くもってそうだった。とは言っても猛禽類のような初老サラはかっこよかったし初老T-800も珍妙な味わいがあったので「居ないほうが良かった」なんてことはないんだけど。
はっきり言って強化人間グレースがめちゃくちゃ良い上に、サラとT-800の役割どっちも全て兼ね備えてるんですよね。サラとT-800が居ない本作を想像して欲しい、大して変わらないから。サラとT-800が居る理由はもはや『2』とか好きな中年へのファンサービス、客寄せでしかない。
リンダ・ハミルトンは「サラのキャラは1と2で完成してるから……」と今までずっとサラ役を断ってたらしいが彼女が正解だよね。キャメロンは本作に出てもらうに当たってロジックではなく「ファンは君のサラが好きなんだ!」という泣き落としで出てもらったらしい。確かに魅力的な強ババアキャラではあったのだがリンダ氏が言う通り蛇足だったよね。シュワ氏の事も好きなのでシュワ氏が出てるのは嬉しいのだが本作のシュワ氏は最高に存在感薄かったよね。もはや、ターミネーターに見えないというか、怪力を出したら「あぁそういえばターミネーターだった」と思い出すくらいで、そうじゃないと只の初老シュワ氏にしか見えない。
一方、新キャラだが、強化人間グレースは、最初は長身でイカつくい印象だが、弱ったりしたら顔のパーツが小さくて繊細な少女っぽさがあって急にガラス細工みたいな儚い存在に見える感じが良かった。ダニーはグレースと真逆で、少女なので基本はか弱いんだけど時間経過と共にどんどん腹が座ってきて最後は未来のリーダーを思わせる貫禄が出てくる。そして実はダニーが先にグレースを護っていた事がわかり、最後はダニーが「お前は私の全てを奪ったァァ!」と絶叫しながらグレースの心臓を新型ターミネーターにブッ刺して破壊するところなど最高のカップルだろう。
それだけになおさら「サラとシュワ氏、別に居なくても成り立つな」と、より思ったのかもね。だがサラとシュワ氏が出てないともっと興行成績悪かっただろうから仕方ないのか。T-800も出すならグレースの強化人間設定は無しの方が被らなかったよね。
ダニーと新型ターミネーターは、メキシコ系というのもひねりがあって良かった。
前半の舞台はメキシコで、そこから何とかアメリカに密入国する。何でメキシコにフューチャーしてるのかは謎だが、凄く現代性を感じた。もし本作のキャストがアメリカ白人だけで、いつものように未来のアンドロイドがどうのこうのと、現代の社会性を全く無視したアメリカを舞台にした白人しか出ない作品だったら「古っ!」と思っていただろう。本作のメキシコ要素はギリギリ、本作の現代性を感じられてよかった。
ターミネーターの骨格(エンドスケルトン)の上に液体金属が被さってる新型ターミネーターは良いアイデアだと思った。これならエンドスケルトン、液体金属、どちらの魅力も出せる完璧なターミネーターだよね。だけど最終的には骨格があるために破壊されてしまった。やはり『新起動』のナノマシーンターミネーターが最強かもしれん。だけど僕はエンドスケルトンが好きなので、ターミネーターには骨格がないと嫌だな!
赤字だったようなので続編は作られない気がするが別にこれで終わりでも別にいい気がする、作られたら作られたで観るけど。しかしもし続編あるならサラはどうでもいいから、やはりグレースが居て欲しい。現在の少女グレースがそのまま大きくなるとか別のグレースが来るとか……出すには工夫が必要だが。
それにしても何やっても人類が滅んでターミネーターが誕生する未来は確定してるんだね。とにかく「絶対クソつまんないだろうけど義務的に観とくか……」と仕方なしに観たら思いがけず面白くて楽しめました。良かったです。

 

 

 

そんな感じでした

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ティム・ミラー監督作
「デッドプール (2016)」一切リアクションしない中学生男子みたいなヴィラン以外は好き❌ - gock221B
「ラブ、デス&ロボット (2019)」全18話/全体的に楽しかったがセンスが抜きん出てる三本が特にお気に入り💓💀🤖 - gock221B

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Terminator: Dark Fate (2019) - IMDb

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