gock221B

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『スケアリーストーリーズ 怖い本』(2019) /全体的に平凡だったが大柄女性怪異と結末が良かった📕

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原題:Scary Stories to Tell in the Dark 製作&原案:ギレルモ・デル・トロ 製作国:アメリ
監督:アンドレ・ウーヴレダル 原作:アルヴィン・シュワルツ 上映時間:108分

 

 

 

作家アルヴィン・シュワルツが全米各地の「怖い話」を集めてまとめ上げ、全米の子どもたちにトラウマを植え付けたベストセラー児童文学シリーズをギレルモ・デル・トロが製作・原案を務めてアンドレ・ウーヴレダルが監督したホラー映画。
1968年という古い時代が舞台で、いじめられっ子の子供達が怪異に立ち向かうという『IT』を始めとするスティーブン・キング作品とか『ストレンジャー・シングス 未知の世界』を思わせる、全米の子供たちとそのアラフィフくらいの親達がターゲットな感じ。ジュブナイル・ホラーっていうの?好ましいとは思うけどアラフォー中年男性の僕はターゲットから外れてるせいか「ホラーっていうほど怖くはないし……自分が子供だったり、自分に子供が居て観せるには丁度いいかも……」と、あまり盛り上がらないことが多い。それと原案のデル・トロ作品は好きなものが殆どないというのもあるのだが監督は、めちゃくちゃ面白かった『トロール・ハンター』とか普通に面白かった『ジェーン・ドウの解剖』のアンドレ・ウーヴレダルなので、監督目当てで観ることにした。
完全にネタバレあり。
しかも内容ほぼ全部書いてしまう最低の感想なので観てない人は読んだらだめです。

 

 


1968年のハロウィンの夜、父と二人暮らしでホラー小説家を目指す眼鏡少女ステラは、いつも一緒のお調子者と色白ノッポの友達と、偶然知り合った褐色イケメン浮浪児と、お調子者の姉などと一緒に町外れにある町で有名な幽霊屋敷に忍び込み地下室で一冊の〈怖い本〉を見つけ持ち帰ってしまう。
その〈怖い本〉は、その家で魔女と呼ばれ監禁されていた女性が書いた短編ホラー小説が多く書かれていた。すると本のまだ書かれていない白紙ページに、ステラの周囲の子供を主人公とした新しいホラー小説が血のインクで書かれ、その主人公として登場した子供に物語と同じ出来事が起こり次々と行方不明になっていく……。
そんな話。
まず最初は、いじめっ子。家の仕事を手伝わされてる彼は田舎を出て兵士になって活躍する事を夢見てたので実家の畑に立ちっぱなしで虫がたかってる冴えないカカシは軽蔑の対象だった。それなのにいじめっ子はそのカカシに襲われ、終いには自分が忌み嫌うカカシにされてしまう。
お調子者の姉は気になってたニキビがどんどんデカくなって終いには毛が生えてきてそれを抜いたら中から蜘蛛の大群が出てくる……という思春期の女子にとって最悪な出来事が一気に起こる醜形恐怖症っぽい怪異。
色白ノッポの友人はシチューにオッサンの死体の足の親指が入っており、それを吐いてたらその死体が家の中に侵入してきてベッドの下の亜空間に引きずり込まれる。ホラーで子供が絶対覗き込んでやられてしまうベッドの下……もうジェームズ・ワン制作ホラー映画だけでも10回くらい観た。アメリカの子供はベッドの下に衣装ケースを入れてスペースを埋めるのが重要だ。とにかくアメリカの子供はベッドの下とクローゼットの中を見たら終わり(ちなみにクローゼットの場合、中には居なくてホッとして顔を上げると実はクローゼットの上にいた悪霊に襲われがち)。
お調子者は病院で「全ての通路から同時にゆっくり歩いて来た色白黒髪で水死体のような大柄ボディの中年女性に全方向から優しく抱きしめられて」この世から姿を消す。
ジュブナイル・ホラーあるあるだが子供達は生理的嫌悪感を抱いてる怪異に襲われる。たとえば「汚い」「醜い」「病気」「世捨て人」「狂人」「年寄り」「そして自分がそういった醜い者になるのではという恐怖」何故それらが嫌なのかと言うと死へ近づくから。要するにホラー映画を突き詰めれば殆ど全て死への恐怖だ。あと「虫などのキモい生き物」「ベッドの下やクローゼットの中」とかそんなとこか、そういった子供が怖がるものオンパレードが本作。
物語的にも描写的にも一定以上のクオリティはあるんだけど、大人の自分としては「キッズ向けホラーだな」「もう飽きたな、この昔が舞台のジュブナイルホラー」などと思い正直イマイチな気持ちで家事しながら観てたが、全方向からお調子者をゆっくり襲う大柄女性の怪異は子供じゃなくても怖いインパクトある映像で、この映画の中で一番良い怪異だった。ここは家事の手を止めてじっと観た。このオバサンのバケモノ、なんか怖いんだけど少し可愛くも見えるし、やってる事もお調子者にゆっくり近づいてそっと抱きしめてるだけだし、あまり邪悪に見えない。何だかお調子者は勝手に恐怖して勝手に自分でこの世から消えたように見えなくもない。
ステラと美少年浮浪児2人だけになってしまった。
次に書かれたのは浮浪児の物語。全身バラバラの首や四肢がデタラメな方向に合体して俊敏に走り回る死体に追いかけ回される。90年代の恋愛ばっかりしてる弁護士ドラマ『アリーMYラブ』でアリーと長い付き合いだったビリー役の人演ずるレイシスト警察官はあっさり殺された。だが浮浪児はステラを助けるため、自分が囮になってそのバケモノを引きつける!かっこいい。
ステラは幽霊屋敷に戻り〈怖い本〉を作者の女性の霊に返し騒ぎを止めようとする。
すると次の瞬間、ステラは屋敷の住人が全員生きていた過去の屋敷にいた。そしてステラは、かつてこの家で、アルビノだった為に魔女と呼ばれ虐げられていた〈怖い本〉作者となっていた。
そんでまぁステラは過去の世界で色々頑張って怖い本の作者の霊を鎮めて現世に帰還する。
ステラはホラー小説を目指してるし陰キャだしで、メタ的な意味で怖い本の作者と同一人物みたいなもんですよね。だから、単純に言うとまぁホラー小説家を目指す陰キャ少女が自分の中で己に打ち勝つ話だったと言える。ラストバトルの前に父親と、居なくなった母についての会話で心が通じ合ってトラウマを払拭したのも勝利へ繋がった一つの光の道だったんだろう。
それで本作は割と全編明るい童話的なテンションで描かれてるので、怖い本に襲われた子供たち……特に最低でもステラの親友たちは現在〈怖い本〉亜空間に囚われてて「事件が解決したら現世に戻ってくるだろ」と当然のように思い込んで観てたら解決しても戻ってこない行方不明のまま映画が終わったので凄くビックリした。
ステラと元気になったお調子者の姉は2人で「彼らを助ける方法はきっとあるはず」とか希望に満ちた笑顔で言って終わったので「もし続編があったら彼らを助ける話なのかな?」とか思ったが、しかし原因である〈怖い本〉の作者を浄化しても親友を帰還させる事ができなかったのでもう無理そうだよね。この「子供たちは返ってこない」っていうのは多分、原案デル・トロのアイデアだと思う。デル・トロの映画はあまり好きじゃないものが多いが彼の作品内では子供であっても容赦なく悲劇が起こってしまうところは好きな部分だわ。「子供だから助けてあげよう」っていうのはフィクション的な嘘だからね。だから子供たちが戻ってこないのは悲しかったが物語的には今時珍しい誠実さだと思った。
基本、子供向けホラーなので全体的には平凡な印象だったが、大柄女性モンスターと親友が生き返らなかったとこだけは心に残った。
子供たちが生き返らなかったのは可哀相だったが、そのおかげで心に残った。それがなかったらもっとどうでもいい印象だっただろう。
自分で書いといて何だが、こういう一から十まで起きた出来事を列挙して本当の感想は数行だけ……みたいな感想嫌いなので今後はこんな事ないようにします。何か特に感想書くことないくせに「せっかく観たんだから更新したい」と思いながら書いてるうちにこういった酷いページになってしまった。申し訳ない。

 

 

 

そんな感じでした

『ジェーン・ドウの解剖』(2016)/アンドレ・ウーヴレダル/解剖して体内を暴くのとシンクロして闇に踏みいってゆく👩🏻 - gock221B

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Scary Stories to Tell in the Dark (2019) - IMDb

www.youtube.com
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スケアリーストーリーズ 怖い本 ギレルモ・デル・トロ&アンドレ・ウーヴレダルの世界

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  • ギレルモ・デル・トロ, リチャード・アシュリー・ハミルトン & 阿部清美
  • アート/エンターテインメント
  • ¥4,000

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