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『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)/本編も文句ないし何よりもキャラデザが良すぎる👩‍👩‍👧‍👦

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原題:Mitchells vs. the Machines 監督&脚本:マイク・リアンダ 共同監督&脚本:ジェフ・ロウ 製作:フィル・ロードクリストファー・ミラー、カート・アルブレヒト 制作スタジオ:ロード・ミラー・プロダクションズ 製作国:アメリカ 上映時間:113分

 

 

 

ソニーが大々的に配給するつもりだったがコロナで公開できなくなったのをNetflixが大金で買い取って配信された映画。
くもりときどきミートボール』『LEGO ムービー』シリーズ、『ジャンプストリート』シリーズ 、『スパイダーマン: スパイダーバース』などを監督したり制作したロード&ミラー制作映画。
監督はカートゥーンの『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』で脚本書いたりしてた人らしい。本作も主人公ケイティの落描きや空想がグラビティフォールズ風の絵柄だったり「姉と弟」という組み合わせもグラビティフォールズっぽい。エンドロールを見る限り、監督の家族がモデルになってるらしい。パパは特にそっくり。

 

 

 

映画監督を夢観るケイティはPCやネットに強くて、弟と愛犬を使って短編映画を山ほど撮っている。変わり者のケイティは田舎では浮いてるしパパも自分のやりたい事に興味ないしで、映画系の大学に行って大学デビューして”本当の仲間”と楽しもうと期待に胸を膨らませている。
ケイティのパパは逆にネットや機械に疎くてDIYや自然を愛する男。ママは優しくて気が利く学校の教師、弟はケイティと似たタイプで仲も良い恐竜マニア、弟と愛犬のブルドッグは、ケイティの撮る短編映画の主演していた。
ケイティとパパは両者とも人柄の良い仲よし父娘だったが、互いの趣味や気持ちがわからなくなっており足並みが揃わなくなり長年ギクシャクしている。明日はケイティが家を出て大学の寮に行くのだが「幼い頃は仲良かった俺たち……このまま送り出してしまったら二度と関係を修復出来んかもしれん」と思ったパパは、家族四人で大学まで長距離ドライブする。
一方、Appleを思わせるスマホ開発企業が新しいバージョンのOSの反乱に遭い、OSはジョブズ的な社長と人類全員を宇宙に放り出して地球を乗っ取ろうとし始めた。
あっという間に全ての人類は捕まってしまい、自由に動ける人間はミッチェル一家四人と一匹だけになってしまう。
ミッチェル一家はマシンの反乱を止められるのか?
……というかマシンの反乱は只の舞台装置なのは明らかで「ケイティとパパは仲直りできてミッチェル家は家族の絆を修復できるのか?」というのが本作の全て。それだけだと道徳の授業で見るかのような地味な話でしかないので「マシンの反乱を止めるレジスタンス家族」という派手な装飾が施された感じ。一応「ジョブズ的な社長や人間たちは優れたツールのスマホの重要性を忘れてしまい、使い方が粗かったり新バージョンが出たら旧型をすぐポイ捨てしてしまう」……と「家族」と「スマホ」をシンクロさせて描いてはいるが、まぁスマホについてのドラマは薄い、あくまで家族愛がメイン。
紆余曲折ありつつ上手くマシンを倒せそうになるが、ちょっとした躓きで挫折して敗北しそうになるが再び立ち上がり、ミッチェル家が力を合わせて敵を倒して新しい自分達に生まれ変わる……というアメリカエンタメ映画の良い意味でお手本みたいな話(こんなざっくりした言い方すればアメリカエンタメ映画の9割くらい全部この筋書きだが)。
面白いし欠点らしい欠点もなく文句なしの出来だった。欠点というわけではないが、ギクシャクしてると言っても最初の時点の家族も大して仲が悪い訳ではなく、どちらかというと人間ドラマを作るためケイティとパパがわざと上手く行ってない感じをしてるように見える、皆そのくらい良い人なので人柄が良すぎてギクシャクした家族には見えない感じはあった。そんな感じの変人家族が後半に一致団結してからはもう多幸感あふれる家族愛がダダ漏れになり過ぎてて、凄く面白いし感動もするのだが愛情に当てられちゃって少し気恥ずかしくなる瞬間も何度かあった。
何というか、それぞれ個性的な魅力を持ったキャラクターたちがお互いを尊重しあい愛し合ってる……という、これはもう完璧な共同体になって大活躍するので「こうまで完成されてる完璧な繋がりを見せられると、何だか俺が改めて応援する必要ってある?」という気持ちにもなる。わかる?言いたいこと。これって文句じゃなくて「もう出来上がってるポジティブなものは何も付け足す必要も省く必要もないため、そういう気分になったりもしますよね」ということ。……だめだ、同じこと2回言っただけで上手く説明できん。
でも、まぁそういうのは文句と言うより褒めてるだけとも言えるけど。全体的に楽しかったし欠点らしい欠点もなし。ちょっと気恥ずかしくなるくらいだが、しかし家族と向き合う事には気恥ずかしさも付きものだからこれでいいのかも。

 

 


それよりもキャラクターデザインが素晴らしい。内容以上に、ここを声を大にして称賛したい。
主人公ケイティは、割と整ってる顔なんだろうが映像オタクでオシャレとか気を遣ってない感じ、少女なのか少年なのか数秒間観ないとわかんなかったし。そして好きなことに夢中になってる時は欧米人の子供でよくありがちなガーン!と目が逝っちゃった感じで多動的にハイテンションになる感じが凄く良かった。弟もそう。
「うちらは変人家族だけど互いの個性を大事にしよう」って事もテーマなので、このケイティの「ステレオタイプなアニメキャラではなく実際に生きてる感」「世間一般で言う美少女タイプではない個性的な少女だが、むしろ美少女よりケイティの方がずっと魅力的」って感じが最大限に出てる。日本アニメだとケイティは美少女に眼鏡かけさせて「オタクキャラでござい」って感じのつまんないデザインになってた気がする。日本アニメへの偏見か?だけど日本アニメには「ステレオタイプな美形じゃないけど魅力的な女の子」なんて殆ど出てこないよね。ケイティは喋り方も良い。そして日本語化した人もそこを凄く良くわかってて、声優でよく居がちな萌え声じゃなく少年みたいな声色の人が吹き替えてて、日本語音声も物凄く良かった。
ストレンジャー・シングス 未知の世界』のデヴィッド・ハーバー演じるホッパーにしか見えんパパも良いし、優しいママも「魅力的な女性が中年になって身体の線が崩れてきた」感じが凄く良い。ケイティを少年にした感じの弟も良いし、「完璧なお隣の家族」も良い。
逆に敵のスマホ軍団はキャラが薄い。「人間はスマホをぞんざいに扱うから復讐や」ってくらいしか背景がないし近年の映画にしては珍しく多面的でない最後もただ滅ぼされるだけのステレオタイプな悪役。でもまぁマシン達は前述したようにミッチェル家が家族の絆を深める人間ドラマを描くための舞台装置でしかないからこんなもんでいいのかも。後はミッチェル家の仲間になる2体のロボはエラーが起きて一家を助けるようになる、という形で「個性的で少し変なくらいが健康な人間らしい」というテーマを後押ししてるくらいか。
それにしても、この監督の人は飾り気のない「お姉ちゃん」とかママとか、イキイキした女性キャラが上手いね。パパは割とよくいる頑固親父で、弟はケイティを少年にしただけって感じなのと比べるとケイティとママの「生きてる感」が尋常じゃなかったわ。お隣さんの「完璧なママ」とその「完璧な娘」もキャラ濃かったけどパパは薄かった。きっと老若問わず女性そのものが大好きな監督なんだろう。特に他に書くこともないんでこの辺で止めとくわ。
最近映画あまり観てなくて更新頻度が低かったからGWはいっぱい観て更新も頻繁にしたいと思ってます。

 

 

そんな感じでした

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ミッチェル家とマシンの反乱 | Netflix (ネットフリックス) 公式
ミッチェル家とマシンの反乱 (2021) - IMDb

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